新年を迎えました。
仕事始めの今日、いきなり公務で夜間遅い帰宅です。
いよいよ平成最後となりました。
年末年始は皆様いかがお過ごしでしたでしょうか?
私は原稿を書いたりしていましたが、なかなか読めなかった本が読めました。
今年はプロフェッショナルであると胸を張って言えるよう精進して参ります。。
うぬぼれず、自己卑下せず、他人を思いやり、自分自身の健康にも気遣い、
明るさをわすれないで1年過ごしたいと思います。
今年もよろしくお願いいたします。
おつらいところ大変申し訳ありませんが、年内の初診枠は全て埋まってしまいました。ご紹介状があっても調整が難しい状況となっています。さいたま市や鴻巣を含めますと新規の開業診療所も多数ございますので、ぜひそちらにご相談ください。ご迷惑をお掛け致しますが、ご了承ください。
また、EMDR というトラウマカウンセリングについてお問い合わせをいただくこともありますが、現在全ての枠がうまっています。当分の間は受け入れができません。また、当院に通院中の患者さんのみのオプションですので、それを目的とした受診希望の方の受け入れも行なっておりません。カウンセリングを目的とした方は他の施設にお問い合わせいただくようお願いします。ご了承ください。
上尾メンタルクリニック院長
上尾市と26年間にわたり友好関係都市であるオーストラリアのロッキャーバレー市から市長さんの御一行が上尾市にいらっしゃいました。
ターニャ・ミリガン市長はとても人柄の素晴らしい女性市長さんでした。
上尾市長、上尾市医師会長と一緒に看護学校でお迎えしました。
お土産までいただきました。
左から畠山稔上尾市長、私、伊波医師会長、今村副会長・校長、ターニャ・ミリガン市長、右二人ロッキャーバレー市関係者
早速上尾市のホームページにも掲載されています。
https://www.city.ageo.lg.jp/page/01311910053.html
埼玉中央よみうり新聞 878号
こちらは9月28日に行われた30周年記念集会の記事です。拙劣ではありますが、スピーチを行いました。
立て続けにイベントがあります。
本日は、埼玉県立精神保健福祉センターのデイケアの見学会に参加してきました。
センター長の関口先生をはじめ、普段手紙のやり取りをさせていただいているスタッフの方々とも直接お会いしてお話を伺えました。
当院通院中の方にもお会いできその勇姿を見れて頼もしかったです。バレーはとても強いんです。
さらに、偶然にも知人の病院長の先生や看護師長ともご一緒できまして、テンションMaxです。
センターのデイケアでは、社会参加コースと復職支援コースがあります。
プログラムの種類はとても多く、外部の専門家が非常勤講師できて教えてくださったりするものも少なくありません。
茶道では裏千家の先生が見えてかなり本格的に教えてもらえます。
ワード、エクセルのコースなんか受けたら、すぐに私よりもパソコンマイスターになれるでしょう。私はパソコンを習ったことがないので自己流で応用が効きません。
革細工なんかもデイケアの費用以外に材料費は必要ないようです。
給食をたべても追加料金は取られません。
ここまでの規模でできるのはやはり公的機関の強みであると言えます。
当院からも多数の利用者さんがいます。
興味のある方は診察の時におっしゃってください。
見学したのちに、利用の意志が固まれば、私から関口先生にご紹介のお手紙をお書きします。
今日は往復4時間電車に揺られ、某所にセラピーを受けにいきました。
今回は私はカウンセリングするほうではなく、されるほうです。
精神分析をやる人は、セラピスト自身の中の歪みを明らかにし、患者の問題ときちんと区別できるようにするために、教育的分析を受けることがあります。
精神分析的精神療法の専門家になるつもりではありませんが、私も数年前にやってもらいました。
自分の生い立ちからすべて話しました。
逆境体験が自分に及ぼしている影響を整理していきました。
自分自身のことや両親の問題など客観的に見えるようになりました。
数年経過し、またいろいろな体験をし、心の中に溜まってきたものを整理しメンテナンスすることが必要だと思い、尊敬するスーパーバイザーに私のカウンセリングをお願いしました。今回は精神分析とは異なる手法で、ただ整理するだけではなく、よりよい変化をもたらす可能性があります。今回のセラピーを乗り越えれば私はまた新しい自分に出会えるのではないかと楽しみです。それは私の患者さんへの治療にもきっと良い影響を及ぼすと信じています。古き良きものも大切にしますが、常に新しいものを取り入れ、より良い治療を目指していきたいと思っています。
セラピーを行う者は人格的に統合された者でなければ、セラピーをうけた患者さんに悪影響を及ぼします。
セラピスト自身がパーソナリティ障害と診断できてしまうほどの状態では心理的な援助職はやらないほうが良いと言われます。
カウンセリングも一歩間違えば返って心の傷を大きくすることもあります。
そうならないために、治療者自身も定期的に自分自身の歪みや課題をチェック、メンテナンスをするべきだと私は思っています。
逆境体験があってもある程度消化できている状態でないと患者さんに悪い影響を及ぼします。
「辛い体験をしたことがあるから、患者の気持ちがわかる」 というだけでは危険です。たまにそういう売りで、カルト宗教まがいの治療を行なっているところがあるので本当に気をつけたほうが良いです。
今日は疲れました。
皆さん初診で受診された日はお疲れなんだな、と再認識。
※当院ではカウンセリングをおこなっていません。毎回長時間じっくり話を聞いてほしいという方はお断りしています。保険診療では難しいので、公的な機関にかかられるか、現実的には自費でのカウンセリングをおこなっているところを当たっていただくことになるかと思います。なお、近隣で提携しているカウンセラーもおりませんので、ご自身で探していただくことになりますのでご了承ください。
※私には私なりの歪みがあり、相性が良くない患者さんもいます。お電話の段階ですぐにわかることがありますので、他の機関をお勧めすることがあります。外在化・攻撃性の目立ったパーソナリティ障害の方は当院での治療は困難です。そのような方ほど他をお勧めした際に激しく怒りを示しますが、いくら責め立てても回答は変わりません。対応する能力のないところで診てもらってもご本人にもメリットはありませんので、絡むのはやめてくださいね。
今晩は終診後、トラウマ治療のスーパービジョンを3時間弱受けました。
ガチにプロフェッショナルなアドバイスをいただけました。
スーパーバイザーの先生は一般の方では想像がつかないほどの鋭い分析能力をもっています。保険診療ではその価値をカバーできないためその先生は自費で診療されています。
今回伺いきれなかったことがたくさんありますので、次回も個人コンサルテーションを申し込みます。
一回万単位で謝礼をお支払いすることになりそうですが、それ以上の価値のあるものです。
いつか同じレベルでお話ができることを目標にトレーニングしていこうとおもいます。
ところで、
皆さんがイメージする精神科の診療とは、どんなイメージでしょうか?
飲みたくない薬なんか飲まないでいいよ、と、いくらでも話を優しく聞いてくれて、的確なアドバイスが毎回もらえる夢のような治療?(それが自立を阻害しまったく治療にならないことは多々ありますが・・・)
心の病気だけでなく他の科でみつからない全身の病気を見つけ出して治療までしてくれるオールマイティーな治療?
待ち時間無しで、自分だけの時間をいくらでも確保してくれる診察?
保険診療で自己負担は最小限に、夢のような最高の診療がうけられるのが当然だと思っている方も散見されます。
残念ながらそんな夢のようなセラピーを保険で受けられるというのはめったにありません。
一流のセラピーは保険をつかって安いコストで受けられるわけではなく大概自費でそれなりの対価を支払うことになります。
当院では保険診療でできる限りのことをしていますが、夢のような過大な要求をされる方は最初からあるいは、それが明らかになった時点でお断りすることにしています。
精神科医療はサービス業になってしまってはまともな治療ができないと思っています。
軽い陽性転移を上手に扱っていくことが治療の成功に結びつくことがあります。
あるいはご本人の間違っているところを指摘しないといけないかもしれません。
だからサービス業では治せないのです。
当院にたいしてサービス業のような「お客様神様対応」を望んでいらっしゃる方はうまくかみ合わないと思います。
ボタンのかけ違いが続いてしまわないように、わかり次第対処していくことになります。
当院には遠方からわざわざ来院してくださる信頼関係が醸成されている方も少なくありません。
一方で初診の申し込みあるいは初診の段階で要求される内容が当院の提供できるものと合わず、治療契約を結べないケースも少なくありません。
「自分だけは特別扱いしてもらって当然だ」という意識でいらした方は、面食らって電話口で怒り出すこともあります。
これは避けて通れないものだと今はあきらめています。
今日は厳しいお話でした。
癒しを求めてご覧になっている方、ごめんなさい。
そんなあなたには等々力渓谷の癒しを。
6月からホームページが医療広告の規制の対象になるそうです。
美容業界を中心とした誇大広告が問題となったからです。
よくある「患者様の声」とかいうのもダメです。
それから、医療のような結果が保証できないものは「私、絶対失敗しませんから」とかも言ってはいけません。
当院では、この二年以上医療広告というものを一切行なっていませんでした。
現在当院の存在を示すものは当院のビルに設置した看板とホームページのみです。いわゆるインターネット広告、メディア広告、駅看板、電柱看板などの全てを行なっていません。そのほかのものは当院とは無関係なものあるいは、当院から発信していないものです。
信用は実際に関わった人との間で醸成されていくものであって、自分にとって信頼できる人からの紹介があってさらにその関係が広がっていきます。当院では当院の限界や至らなさも含めてお示ししながらできる限りのことをやっていきたいと思っています。
信頼していただいたにも関わらず、望む結果を残せないこともあります。全てを心に刻みながら誠心誠意尽力していきます。