上尾メンタルクリニックは上尾駅東口から徒歩2分の市川ビル6階に位置する心療内科・精神科・漢方内科のクリニックです。お仕事帰りにも上尾駅から信号待ちすることなくお気軽にお立ち寄りいただけます。予約制とすることで待ち時間を最小限にする努力をして、皆様の貴重なお時間を大切にしたいと考えています。
当院ではこころの病やストレスに伴う心身の症状でお悩みの方の診療を行っています。インフルエンザ予防接種やプラセンタ注射にもお気軽にご利用いただけます。
ナイーブな心身の不調は誰にも相談できずひとりで抱え込んでしまっているという方も少なくありません。
上尾メンタルクリニックでは症状を伺いながら、必要に応じてお薬や漢方薬を使い、患者様の支えとなって、より豊かな社会生活が送れますよう支援してまいります。
私たち上尾メンタルクリニックは、皆様にとっての“こころの安全基地”でありたいと願って日々診療に臨んでいます。
「自分にとって大切な人を診てもらいたい」と私たち自身が思えるような医療を目指してまいります。
初診予約を無断キャンセルされた方、ご連絡をいただいた場合でも初診を2回キャンセルされた方はその後のご予約が難しくなります。長時間の枠をご用意するために初診のキャンセルは再診の患者さまにも大変なご迷惑となりますので、何卒ご理解ください。
自立支援医療をご利用中の方は、医療機関の変更手続き後より自立支援医療の適応となります。(院外処方のため、薬局の変更もあれば、それぞれの手続きが必要になります。)
診察の前に問診票の記入をお願いします。
15分程度かかりますので余裕をもってお越しください。(当ホームページの問診票をダウンロードできる方は、あらかじめご記入いただけますとスムーズです)
お困りの症状、始まりと経過、ストレス要因、過去の病歴、ご家族の病歴などをお聞きします。事前にメモするなど、まとめておいていただけますと、診察の時間を有効にいかせます。
初診時の「診たて」をお知らせします。暫定的な診断、治療方法をご説明しますので、治療についてのご希望や質問があれば率直にお聞かせください。
当院にはトラウマを抱えた方も多く通院されています。
大声を出したり、暴れたりする方は他の患者様にとって大変な脅威となりますので、当院の受診はご遠慮ください。
当院には入院施設はございません。希死念慮が強い方、自傷行為や自殺企図が目立つ方、他人に暴力をふるう方、日常生活がすでに破綻して外来治療が困難な方、ご自身に治療意欲がない方などの対応は困難となっております。
また、境界性パーソナリティ障害・自己愛性パーソナリティ障害・反社会性パーソナリティ障害などのパーソナリティ障害の方、アルコール・ギャンブル・薬物など各種依存症の方、摂食障害の方、ご自身の治療に同意していない重症の統合失調症の方、周りの方が困っているもののご本人には病気の自覚がない方などは当院では対応が困難となっています。
「愚痴や不満についてとにかくじっくり聞いてほしい」というカウンセリング希望の方は、当院ではカウンセリングを行っていないので対応しておりません。
児童思春期の問題などカウンセリングなどを要するケースも当院の治療構造に適さない場合もございます。(医師と心理士のチームワークなどが有効な場合があります)
性暴力の被害にあわれた方には慎重に診療を行いますが、当院には女性医師が不在であることをご了承の上、受診してください。(まずは受傷後72時間以内に24時間365日無料相談電話「アイリスホットライン」048-839-8341へのご相談を優先してください)
男性医師と二人で診察室に入ることが困難な方は当院では治療困難です。また男性に過敏になっているケースでは、誤解が生じたときの証拠を残すため、(医師の防衛のためではありますが)ご本人の同意の上診察を録画・録音させていただく場合があります。
その他対応が難しい場合もございますので、どうかご了承ください。
一般診療所、多機能型精神科診療所、単科精神科病院、総合病院、大学病院、公的医療センターなどでは、それぞれの役割や得意分野が異なります。当院より他の所が適切と医師が判断した場合は、他をお勧めすることもあり得ます。それを見捨てられたなどとお受け取りになられませんようにどうかご理解下さい。
また、診断書を初診時から希望される方がいらっしゃいますが、基本的には何度か通院して診断が定まってからでないと発行できません。また、診断書の内容は医師の判断により作成されます。ご本人の自己診断やご希望内容とは異なる場合があります。また、診断書作成料は自費扱いとなりますのでご注意ください。
再診の診察時間は5-10分が目安です。初診時の「診たて」に沿って、お薬の効果や副作用などを確認し、治療上の短期~中期目標を話し合っていきます。
※ご家族の面談は、事前にご本人との打ち合わせと時間調整が必要です。
アポなしでいらした場合、説明のお時間が取れない場合があります。
まずはご本人から診察場面で医師に家族面談の希望をお伝えください。
※職場の方(上司や人事の方など)の面談も同様に事前調整が必要です。
まずはご本人を通して事前にお申込みください。ご質問内容を事前にお伝えください。
職場の方のご相談に関しては自費で15分間につき5500円の費用を承っております、ご了承ください。
診断書、各種書類に関しては、当日のお渡しが困難な場合がありますので、事前にご使用目的も含めて電話でご相談いただくか、余裕をもってお申しでください。(料金や作成時間に関しては受付に表示しております)
月初の受診日には、必ず保険証・公費受給証明書を受付にご提示ください。
保険証の更新、変更、資格喪失の場合は、必ず受付にお申しでください。
おこなった検査名などが記載されます。ご不要の方はあらかじめお申し出ください。
なお、明細書の再発行はおこなっておりませんので紛失されないようご注意ください。
職務上知り得た治療の内容・情報は、警察の捜査など特殊な事情を除いて、個人の許可なしに誰かに話したり外部に漏れるということはありません。また、本人の承諾がない場合、本人以外からの治療内容のお問い合わせにもこたえられません。紹介状・紹介状の返書・デイケアへの指示書、訪問看護指示書、介護意見書、自立支援・障害者手帳・年金などの診断書などには関係者に詳細な情報提供を行いますので、困る方は事前にお知らせください。
ストレス等に関連したこころやからだの症状を緩和するために、ご希望の患者様には漢方治療も行います。
ただし、原則として当院の心療内科・精神科に通院中の患者様のみを対象としています。漢方内科だけの初診はお受けしておりません。
また、さまざまな心身の症状の背景に、からだの病気が隠れていないかチェックするために、まずは身体の専門の医療機関を受診していただく場合があります。
どうかご了承ください。
当院での漢方治療は一つの流派にとらわれずに幅広い学派の考え方を用いて治療を選択してまいります。(エキス製剤、保険診療)
西洋薬が強く効きすぎたり、合わなかったりする方もいらっしゃいます。そのような方は治療の選択肢の一つとして漢方治療をご提案する場合があります。
漢方治療は比較的副作用が少なく、心身の不調に対して大きな力を発揮することがあります。
不安やイライラなどのこころの症状のほか、身体の検査をしても異常がみとめられないのに胸やのどのつかえ・動悸・めまい・不眠・せき・腹痛・便秘・下痢・頭痛・疲労感・不眠・冷えなどのからだの症状がある場合は、是非ご相談ください。
漢方薬はいくつかの生薬を組み合わせたものです。 1つ1つの生薬には個性があります。
漢方はそれらの足し算とバランスで効果を増し、副作用を減らし、時には全く新しい作用を作り上げてきた長年の知の結晶です。
ここ数年来、認知症の方の興奮に対する副作用の少ない薬として“抑肝散”という漢方薬が 注目を浴びるようになりました。
抑肝散は“母児同服”という使い方をされることがあります。夜泣きや疳の虫がある乳児の育児ストレスによるイライラや不眠に対して母親に抑肝散を服用させることがあります。子にも抑肝散を服用させます。すると母子ともにお互いに不快感をぶつけあうことがなくなり、安らかな夜を迎えられるというものです。
現在では抑肝散は様々な病態の改善に応用されています。主要成分は“釣藤鈎”(ちょうとうこう)という生薬です。ジャングルに生息している つる性の植物(アカネ科カギカズラ)の爪(つめ)の部分です。カギカズラは、植物同士の競争が激しいジャングルの中で、強い太陽の光を求めて他の植物にからまって伸びていきます。“鈎”はカギと読み、爪(つめ)を意味します。釣り針(つりばり)状の爪(つめ)を他の植物にひっかけていき、これを足場にして上へ上へと伸びていきます。
爪でしっかりとしがみ付いて風に吹かれてもへこたれずに伸びていく“風”に強いしたたかな植物なのです。
また、釣藤鈎は熱帯の物ですから“熱”にも強いのです。この生薬には頭の熱を冷ます作用 があります。
東洋医学では、めまい、ふるえなどは“風”がもたらすものと考えています。
たき火を想像してみてください。炎の上では空気の対流(=風)が生じています。 怒り(イライラ)は感情の高ぶりという炎(肝火上炎)の上で、強い風が吹き荒れて いる状態と解釈されています。釣藤鈎はこの“風”をおさめて、頭の熱をすっきり冷まし、怒りやふるえ、めまいをおさめる作用があるのです。
ストレス性の眼瞼痙攣 (がんけんけいれん=まぶたのピクピク)もこのふるえの一種と考えられます。
この釣藤鈎を含む漢方薬には、抑肝散(よくかんさん)・抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ)・釣藤散(ちょうとうさん)などがあります。
漢方は、「植物などがしたたかに生きていく力を人間がいただいている」と言えると思います。
生薬にはそれぞれの生き方や形、色、味など際立った傾向があり、それらを理解することが漢方薬を上手に使っていくコツや醍醐味なのではないかと感じています。(2014.2.8 上尾メンタルクリニック)