こちらは個人的にいただいたもので、ブログにアップすべきものではありませんが、、、
ありがとうございます。

昨夜は産業メンタルの研究会に参加してきました。
うつ症状が良くなってもASDの”心の理論”の障害が社会復帰の妨げになっていることにたいしての
トレーニングについての情報もありました。
集団療法が必要なので、当院では難しいかな。
リワークプログラムでやってくれると助かります。
地元の佐藤先生にもお会いできてよかったです。
新理事長に就任された新進気鋭の先生が「ゆ〇メンタルクリニックを目指している」と以前おっしゃっていたので、どんな風に変わるのかと興味をもってみていました。
これからの先生はすごいな、と感じました。
ゆ〇メンタルクリニックはとにかくシステムがすごくて、大勢のスタッフをうまく回しているようです。集患や口コミの作り方などビジネスの仕方も大企業のようなやり口なのです。
新理事長も拡大路線ではありますが、今のところ方向性は違いそうに見えますね。
私が開業するころまでは「医療はまじめに誠実にやっていればいい」と先輩方から教わってきました。
私が大好きな動物病院の獣医さんは、発達傾向のある先生でものすごく知識が詳しくて、純粋なのです。
ホームページすらなくて集患なんで全く気にしていない。リアルな口コミでつながってくる患者さんしかいないのです。
うちもそういうクリニックになりたいとずっと思っていました。
ですので、宣伝は極力していません。
広告費を必要としているまっとうな団体にお付き合いで掲載することがあるかもしれませんが、
今現在広告費は0です。
一番効果がありそうなGoogle広告も一回もやったことはありません。
(あ、でも良い口コミは書いてくださって結構ですよ、笑。ウェルカムです、笑)
しかし、財界が医療に進出してきて、どうやったらお金儲けができるかというビジネスマンとしての資質を要求されるようになってきています。
当院も方向転換しないといけない日がやってくるのでしょうか...。
先日近くの中央的な(笑)総合病院からの紹介状をもっているという方から初診の申し込みのお電話をいただいた。
残念ながら初診枠はいっぱいでお受けできなくて、丁重にお断りしたのだが、
「どこでも1~2週間で受診できるといわれた」と一歩も譲らない。(それは向こうの病院が勝手に言っていることであって当院がそのようにアナウンスしていないが・・・)
当院にこだわっているわけではなく、どこでも良さそうなお話だった。
最近は即日受け入れをうたっているクリニックも周辺に乱立しているので、そちらをあたってみたらどうかと伝えた。
突然「外国人だから受けないのか!」と激高しはじめた。
そんなこと一言も口にだしていないのに、急に”外国人ヘイトされている”みたいな話にすり替えられびっくりした。
例の総合病院の特定の部署からは明らかに厄介者払いと思われる患者を無理やり押し付けられることが時々ある。
今回も「またそれだったのか・・・」と判明し残念な気持ちになる。
今回のケースはやはり、病気の内容とか国籍とかの問題ではなくて、そういうお人柄でトラブルになる方であったために厄介者払いされてきたということだ。
でかい病院だと、信頼関係を作れる職員もいるし、メンタルに異常な偏見をもっていて当院をゴミ箱扱いをしてくる職員もいるし、病院というくくりで判断しづらい。
例の病院の上層部と私はつながっているので、1回申し入れをしたことがある。
そのあとしばらくはピタッと失礼な対応はなかったのだが、なにせ大きなところは人の入れ替わりがはげしいのでしばらくたつとまた無礼な職員が現れるのである。
まあ、そういう職員はまたすぐに異動や退職でいなくなるので、しばらくは様子をみるかな。
今年もあと少しです。
今年最後の受診となる患者さんも増えてきました。
今年つらかった人も、そうでない人にも、来年はよい年になるように心からお祈りしながら診療を終えます。
そんな中、うれしいお言葉をいただきました。
「今年は先生のおかげさまで良い年になりました。
平和に過ごせるようになって何よりです。ありがとうございました」
と感謝のお言葉を頂戴しました。
お世辞半分かもしれませんが、私としては大変うれしいお言葉で、
かみしめながら、こうやって記録して思い出せるようにします、笑。
「患者の気持ち」の反対側──
こんどは、医師として私が感じたことについて書いてみます。
私の診察では、患者さんの生活状況をかなり細かく伺うことがあります。
特に睡眠が不足していると判断したときは、
・朝は何時に起きているのか
・朝食はどうしているか
・日中はどのように過ごしているのか
・夕食・入浴のタイミング
・家事の量や負担
・寝る前に何をしているのか
・布団に入る時刻
などを出発点に、その方の課題に合わせて確認項目を追加していきます。
以前、うつ病治療のため睡眠時間をしっかり確保してほしい患者さんがいらっしゃいました。
定年前に退職され、年金暮らしのご夫婦。
お子さんはすでに独立し、経済的にも問題のない、穏やかな生活を送っているご婦人です。
ところが話を聞くと、
「家事が忙しくて夜は1~2時になってしまう」
とのこと。
詳しく伺うと、寝る前に長い時間テレビを見ていたり、家事のやり方にも改善できる点が多く見受けられました。
そこでいくつかアドバイスを差し上げたところ──
「先生は奥様が家事をやっていて何もしないでしょう。家事のことなんてわからないですよね」
と、ちょっと刺すような嫌味で返されてしまいました。
ところがどっこい。
私は家事のプロと言っても過言ではありません。
クリンネスト、収納アドバイザー などの資格も持っていますし、
正直に言えば、
「あなたとは次元の違うスピードとクオリティで家事できますよ」
くらいの言葉が喉元まで出かかりました……が、もちろん飲み込みました(笑)。
ただ、このやり取りで、彼女のうつ病の背景の一部がはっきり見えました。
柔軟性が乏しく、優先順位づけや臨機応変な調整が苦手という特性
──これが生活を圧迫し、睡眠不足を招き、症状を悪化させていたのです。
とはいえ、
「鼻から私のことを決めつけて、嫌な言い方をするなあ……」
と、一瞬思ったのも事実です。
でも、医師のことをそういう風に見ている人もいるのだな、
そんなことを改めて思い出させてくれた診察でした。
自分が患者になって医療機関を受診してみると、医者としての日常の視点とはまったく違う景色が見えてきます。
大学病院に入院したときに気づいたこと。
クリニックを受診して「他人のふり見てわがふり直せ」と感じたこと。
そして「こんなふうに患者さんに接したい」と感銘を受けた瞬間。
どれも、私の臨床にとって大切な経験です。
最近、近所の高齢なご婦人に依頼されて白内障手術の相談のため医療機関へ車でお連れする機会がありました。
「医師の説明が理解できるか不安」とおっしゃるので、診察室まで同席し説明を一緒に伺いました。
私が医師に身元をお伝えしていたこともあり、名刺までくださり、非常に丁寧にご対応いただきました。しかしそれは“特別扱い”というより、他の患者さんにも普段から同じ姿勢で接していることが、やりとりの端々から感じられました。
マイナス面も率直に伝えつつ、頭の回転が早く、ユーモアも交えながら、患者さんの理解度や気持ちに寄り添った誠実な説明。
専門用語を連発せず、平易な言葉で、しかも分かりやすい。
「こういう説明の仕方をしたい」という私の理想が、目の前にありました。
私自身、開業以来「中学生でも理解できる言葉で説明する」ことを心がけ、たとえ話をよく使うようにしています。
その延長でブログも平易な言葉を意識しすぎて、最近は砕けすぎてしまいましたが……笑。
そのご婦人は律儀な方で菓子折りを持参していましたが、その医師は丁寧にお礼を述べてくださいました。
当たり前のようで、実は“当たり前ではない”対応です。
同じご婦人を、別の循環器クリニックにお連れしたこともあります。
そこでは対照的でした。
医師は菓子折りを受け取っても礼を述べることはありませんでした。
(もちろん、そもそも付け届けを受け取らない主義の医療機関もあり、それはそれで筋が通っています。しかし「受け取るけれど礼は言わない」というのは、独特の価値観だと感じました。)
(ちなみに私も季節のあいさつは行う立場ですが、そういう習慣を良しとされない方もたくさんいらっしゃいます。反応を見ながら判断しています。はっきりと「受け取れません」「今度からはやめてください」などと辞退されれば謝罪し、無反応であれば迷惑に感じておられるかもしれないと判断し、次回からは贈りません。)
医療行為の面でも、循環器の診察でありながら聴診器すら当てず、採血データだけを見て、生活状況も確認せず、ただ患者さんを一喝するような指導。
しかもその内容が、明らかに的外れでした。
なぜかGoogleレビューは☆5がずらり……。
(理由は、察する人には察するところかもしれませんね、笑。)
造り笑顔での説明は「ガイドラインでは」「基準値では」を繰り返すばかりで、柔軟性がまったく感じられませんでした。
東大生や医師の中には勉強だけはできるけど…というアスペルガータイプの方も少なくありません。生真面目で率直な職人気質の方であればむしろ適任かと思いますが、悪いほうにその特性が顕在化してしまうと困りものです。
この光景を見て、心の中でそっと思いました。
「私も気をつけよう」と。
患者さんの立場でほかの医療機関を見渡すと、勉強になることばかりです。
10年前と比べれば、当院もだいぶ改善されてきたと思います。
しかし、まだまだ伸ばせるところ、変えられるところがあります。
このような経験を今後も診療に生かしていきたいと思います。
どの業界であっても、誰に依頼するのか、その選択によって大きな結果の違いを生み出すことがあります。とりわけ医療はひとの命、QOLに直結しますので、どの医療機関にかかるか、それで人生がかわるかもしれない。そんな思いを改めて感じました。
周年記念をありがとうございます。
例の件、私は神経的なミソフォニアではなく、特定の人物に対する陰性感情の記憶がトリガーにより蘇っているのだと思います。
クリスマスの楽しさを分かち合ってくださり、ありがとうございます。
気合いの入った餡子、楽しみにしてます。
認知症が進み施設に入所されご卒業されました。患者さんの高齢化に伴い、そのような患者さんも増えています。
わざわざ息子様がいらして「一番つらいときに助けていただいて本当に感謝しています」と涙ぐまれ、私も胸が熱くなりました。
あの時は休み中も何かあればすぐに対応できるようにスタンバイしていました。乗り切れて良かったと思っています。
お別れは私もさびしくなります。
皆様お元気でお過ごしください。