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10月 8, 2022

当院の受診を勧めない理由。

今日は土曜日。

平日より少し早く帰宅。

帰り道、夜の公園を散歩。

今日は適度に湿度があり、気温も涼しく気持ち良い。

初診も複数件診察し、一日全力で達成感がある。

精神科では、適当な気持ちで受診したひとには軽めの診察を、真剣な気持ちで受診したひとにはしっかりと診療する必要があるという考え方もある。

当たり前のようで実はむずかしい。じっくり話を聞かないとどちらかわからないからだ。

精神療法でこころの深いところに立ち入るというのは、こころの手術をするようなイメージである。

なんとなく興味本位でふらっと立ち寄った、手術を受けるつもりのない患者さんにいきなり手術をするのも不適切だし、

本人が手術を望んでも、手術が適切でないこともある。

真剣に治療しようと腹を決めてきた患者さんに、5分で適当な薬だけ処方するのも残念だ。逆に手術をうける気満々で来た患者さんであっても設備やマンパワーも整っていないところで心臓の手術を始めてはいけない。

適当に受診した患者さんを軽く診察するのはよいと思うが、軽く診察しただけで、患者さんを沼に引き摺り込むような安定剤を安易に処方するということもやってはいけないと私は思う。

初診を5分ですまして大量の患者を捌く金儲け主義の医療機関は初診待ちが不要で便利だし、カジュアルに受診した患者さんにはマッチしていると思うが、デパスとかハルシオンなどの強烈に依存性のある薬をいきなり処方して定期服薬させるのは悪意があるとしか思えない。(善意でデパスをたくさん処方する内科や整形外科の先生には、予後を悪くしている事実を現場からお知らせしたい)

真剣に受診した患者さんに精神療法という調理を施した処方薬をお渡しすることこそ意味があるのだと思う。処方された薬を飲むということは処方した医師を信頼して服薬するのであり、心理学的には母親がこどもに愛情のこもった食事(母乳)をたべさせる(飲ませる)行為に似たところがある。こどもは親からの何か良いものを取り込むのである。

私にとって処方する薬は患者さんへの誠意であり、その愛情は過多(大量処方)であってもいけないし(過保護や過干渉は虐待の一種である)、毒(いびつな愛情、不適切な処方)であってもならないと思う。

実際のところ、時間には限りがあり、初診というはじめての出会いで深入すべきかどうか、どちらにするか早い段階で決めざるを得ないという現実がある。

初診のように十分なセッションを2回やれるような医療資源の余裕は一切ない。当院のように初診でしっかり時間をかけるところは医療経済的にも効率もわるいし、医師も疲弊する。

当院のスタンスは初診で患者さんの物語を理解し、その背景にあるものを評価し、精神療法のアイテムとして意味のある処方を患者さんにしっかりを渡すことである。

疲弊するが、うまくいけばとても達成感がある。また、丁寧に診察している積み重ねで実力もついていくような気がする(気がするだけだと困るけど)。

数だけこなしても中身のない診療をしていればいつまでも空っぽのままだ。

大量に患者さんをさばいて金儲けし、財布の中は一杯になっても、医師としては空っぽのままだったな、と思いながら人生をおしまいにしたくないと思っている。

しかし、体力にも限りがあるし、バランスをとるのはとても難しい。無駄に疲弊することは避けなければならない。

当院ではミスマッチが起こらないように、あらかじめ電話でどういった治療を希望しているのか伺っている。

電話で詳しく話したくないという患者さんは、本当に当院を受診しないことをお勧めする。

これはお互いのためだ、本当に。

そしてミスマッチは違った側面からも防ぎたい。

一点目は、自分が手術できるレベルの事案かどうか見誤らないこと。手術してからできませんでしたって、誰も望まない。自分のスキル、設備、マンパワーなど総合して引き受けて良いか判断しないといけない。

二点目は、患者さんの中には精神科医を愚痴や不満のはけ口でサンドバックにしてよいと考えている人もいる。これを転移という考え方で治療に結びつける治療もあるが、限られた時間の中でやるには相当なスキルが必要だ。

話を聞いてほしい、という患者さんの中には、文字通り自分の話を一方的に聞いてほしいだけで、治療を望んでいるわけでもない方が実際にいる。(こういう人は、アドバイスも聞き入れるつもりがないし、服薬も拒否することが多い。相手から良いものを取り込むことができない)

保険診療という医療資源を無駄遣いして、目の前にいる医師の時間をいくらでも奪ってよいと考えているひともいる。

そういう人に全力で治療に当たってしまうと、ミスマッチが生じ、真剣にやっても患者さんにも不満しか残らないし、医師の消耗もはげしく、本当に必要な人にエネルギーをそそげなくなるのである。

全例に適当な診察をおこなっている医療機関であれば、そういった医師の消耗は少なくてすむという側面もある。

誰もハッピーにならないことは出来るだけしたくない。

また、私自身の命を削ってすり減らしていくだけの診療も本当の意味で患者さんをハッピーにしないと思う。まじめに診療している仲間の中には、「命を削って仕事をしているこの感覚に疲れた」という精神科医も少なくない。社会的にご自身が満たされない不満や怒りを医療従事者に当たり散らす方も増えてきており、弱者を装った人に医療従事者が傷つけられることも少なくないのである。

当院ではスタッフを守ることも重視しており、現在はそういった患者さんは皆無である。それを実現するためにはそれなりの摩擦がある。私のやり方は正しさという点からはベストだとは思っていないが、患者さんのためならスタッフを傷つけても仕方がないとは全然思わない。

これらの問題にどう向き合っていくのかまだ答えは出ていない。

 

 

 

 

 

 

9月 29, 2022

その虫の名前は。

先日の虫の名前あてクイズにすぐにレスポンスしてくださった方がいました。

ホウジャクというスズメガ科の昆虫だそうです。

40年以上のモヤモヤがスッキリしました!

ありがとうございます。

 

とにかくこの方は博識で多方面の才能がすごいんです。

 

私の身の回りには色々な才能を持った方がたくさんいて、いつも助けられています。

能力がある人は羨ましいとも思うけれど、自分ができなくとも、誰かが助けてくれるので、自分自身ができなくても大丈夫です。

なんでもできるようになりたいと思っていたこともありましたが、現実は無理だし、自分のできることでできる範囲で助ける、あるいは応援するということで、自分なりに頑張っていきたいと思います。

 

 

9月 27, 2022

一番つらい喪失体験は。

今まで数え切れないほどの方達からお話を伺ってきた。

初診だけでも1人平均1時間。

 

学生さんたちに教える教科書には、

人生の中で最もストレスになる体験は何かという

ランキングとインパクトの表が書かれている。

それはさておいて、私が臨床経験の中で一番つらい喪失体験はこれではないか、と思うものがある。

 

それは、不慮の事故などで愛するこどもを失う親の悲しみだ。

いろんな方の悲しみを受け止めているともらい泣きするのを堪えることはよくあるが、

この悲しみだけはいつも涙を止められない。

私が経験したからというわけではない。

 

開業して間もない頃、もう少し時間的に余裕があった時は、そのような親を私自ら毎回十分に時間をかけてカウンセリングしていた。喪の作業を一緒に行い、1年くらい経つと、「やっとこどもが残してくれた愛を糧に生きて行く、自分なりに折り合いをつけていける気がしてきました」と卒業されていった。

しかし、たった1年では喪失の悲しみは癒えない。私は一番しんどい時に少しだけ寄り添ったにすぎない。

 

今も何人かお子さんを事故や急病で亡くした方が通院しておられる。

毎年毎年、事故の日、お子さんの誕生日、お盆、そのほかお子さんに関連した日が近づくと気持ちが不安定になる。

変な命名だと思うが、これを「記念日反応」という。

 

私はそれぞれの患者さんの「記念日」を記録し、そのタイミングに近づくとより一層注意深く診察を行うようにしている。

「なんでもないです」とおっしゃるが、言葉にはしないものの目を合わせ(心の中で)「しんどい時期ですね」とゆっくり頷くと、患者さんの目が赤くなって涙がこぼれ落ちる。

抑圧しすぎず言語化していった方が良いと思う。

 

こどもを失う親の悲しみほどつらいものはないと思う一方、

幼い子を残して急逝する若い親の無念もつらい。

 

「パパの愛はずっと残っているからね」

残された幼な子にはこう伝えたい。

 

 

*現在当院ではカウンセリングをおこなっておりません。毎回じっくりとお話することをご希望される方は他の機関をおすすめしています。

 

 

 

9月 18, 2022

日本の英語って。

ちょっと面白いユーチューブ動画を見つけました。

Kevin’s English Room。

今の英語教育がどうなっているのか知りませんが、私の世代では、中学、高校と学校で結構みっちり英語を教わりました。

学校の勉強の習得はそれなりに順調だったと記憶しています。

予備校には通ってませんでしたが、予備校の学力テストで全国2位までいきましたから、学校の勉強だけはある程度できたといえると思います。

しかし!

海外に行って、習ってきた英語を使ってみるとなかなか通じないし、

日本では習っていない話し言葉がたくさんあるある。

アメリカやカナダに身を置き、つかの間でしたが勉強した時期もありました。

私の英語は硬すぎると言われました。

ただ、実際はそれだけではなかったようです。

ニュアンスがおかしかったり、失礼な使い方がたくさんあったと思います。

みなさん優しいので、「お前の英語は失礼だ」とは言いませんから、

私は知らないまま失礼な英語を使っていたのです。

 

誰が日本の英語の教科書作ったんだと文句を言いたい!笑

今の私は英会話できませーん。

教育の問題ではなく、単に私の言語能力の問題でしょうが、

こんなに勉強したのに、、、という思いがあるのです。

 

そういうことがわかってきた今、また英語勉強しようかな?

それとも中国語?

中国に武力支配されるのも、あり得なくはない・・・

 

そういえば、第2外国語でドイツ語も勉強しました。サボりまくったので習得できませんでしたが、ドイツ語圏に行ったときに標識が読めたのは助かりました。シュナイダーとかクレッチマーとかドイツ語圏の偉大な精神科医がいたので、著書を読むためにはドイツ語を理解する必要があり、昔の精神科医にはドイツ語ができる先生が少なくありません。西尾忠介先生に毎週クレッチマーなどドイツ語の原文読み下しのクルズスを受けられたことは一生の宝物だと思います。

一説には患者さんにカルテを覗かれても何が書いてあるかわからないようにドイツ語で書いているという先輩もいました。妄想があるとか、支離滅裂なことを言っているとか、所見を書くわけですが、患者さんは自分の思い込みを妄想だとは思っていないわけです。覗かれると当然揉めますよね。

先輩方のカルテを真似して私もドイツ語のカルテを書いていた時期もありましたが、今はドイツ語で書く意義もなくなり、接することも無くなって、ほとんど全てを忘れました。でも、無駄だったとは思っていません。

 

9月 13, 2022

魔女の一撃。

「ぎっくり腰」は魔女に腰を撃たれたように急激な痛みが走ることから、ドイツでは「魔女の一撃(Hexenschuss:ヘキセンシュス)」と呼ばれる

毎年この時期ぎっくり腰になる方がとても多い。

リモートワークの影響で例年よりもさらに増えているようだ。

当科の診療でもそれがはっきりわかるくらいだ。

どうしてこの時期にぎっくり腰が多いのか、理学療法士の先生に伺った。

いわゆる夏バテの一つではないかという。

クーラーで冷えて固くなった筋肉。

そして水分過多で弱った胃腸は筋肉を固くする。

筋肉が柔軟性を失えば関節に負荷がかかる。

そういうことなのかもしれない。

 

パンデミック以前はどんなに忙しくても週2回の筋トレは欠かさなかった。

この3年弱所謂筋トレというものをしていない。

最近は理学療法士の先生からインナーマッスルを鍛えたり、コンディションを整える方向で指導を受けている。

心身の相関についても新たな視点を与えられた。

何事も極めた人から教えられるものは大きい。

患者さんにも少しずつフィードバックしている。

心身相関は私が医学を志した原点の一つである。

 

基礎ができたらまた思いっきり筋トレしたい。

9月 11, 2022

この虫、なんて名前?

蜂のようで蜂ではない。

なんか、海老っぽい形。

花の蜜を吸い、動きがとても速い。

小学生の頃からずっとわからなかったこの虫の名前。

今なら画像検索とかできるのかな。

 

小学生低学年のころ、私は斉藤君と授業を抜け出して虫取りに興じた。生意気にも程があるが、学校の授業が簡単過ぎてつまらなかったからだ。

斉藤君、元気にしてるかな。

ここには詳しく書けないが、随分と無茶苦茶な小学生だったと思う。破天荒という良いものでは決してなかった。担任だったN先生ごめんなさい。

 

いつもつまらないブログだが、後から読んで面白くもないブログはそろそろ消そうかな。

9月 9, 2022

2022年インフルエンザ予防接種予約開始!

インフルエンザワクチン予防接種ご予約開始        

令和4101日よりインフルエンザ予防接種開始します。

料金は1回目4000円(税込)2回目3000円(税込、1回目を当院で接種した方)です。

ワクチン入荷数に限りがございますので、お早めにご予約ください。

なお、上尾市に住民票のある方で65歳以上の市民は、市の助成があり1500円(予定)の自己負担となります(1回目のみ)。

助成対象となる期間は令和41020日~令和5131までです。

埼玉県内の65歳以上の方であれば、同様の助成が受けられますが、お住いの市によって自己負担分が異なりますのでご注意ください。

当院通院中であっても、小学生以下、妊婦・妊娠の可能性のある方、卵やワクチンにアレルギーのある方、当日体温が37.5度以上ある方、(大人もこどもも)注射が怖くて大声を出したり暴れたりする方は当院では接種を行いません。

 

上尾メンタルクリニック 院長

8月 24, 2022

成し遂げること。

お会いした時から、明晰な頭脳と向上心とど根性をリスペクトしておりましたが、F先生はやはりすごい。

勝手ながらあの頃から私はさらに次の段階を想像していました^^

*特定の方向けのブログですみません。

 

8月 22, 2022

正しいってどうよ。

先日総合病院でご指導いただいた先輩からメールを頂戴した。

「年を取るとだんだん自分のことができなくなる。

やりたいことはやっておくことです。」

まさに仰せの通りだと思う。

人生はあまりにも短い。

明日には命がないかもしれない。

ここでは、「人はなぜ生きるか、何のために生きるか」という話はできないし、しない。

ただ、どうせ生きるなら、少しでも楽しかったとか、良かったとか、満足した、幸せだったとか思って死にたい、と私は思う。

楽しい時間は本当に短い。

 

個人的にお付き合いのあるクリエイティブ系の第一線でご活躍の方がこのようにおっしゃった。

「長生きしたいとか思わない。もう十分生きた。今死んでも良いと思っている」

1人だけの言葉ではないから、クリエイティブな仕事に共通する何かがあるのだろうか。

命は惜しくないと強がっている人の言葉とは違う。

アクセル全開で人生を満喫しているように見えるし、

一流のお仕事をされてきて、確かにやり切ったと言われたら納得してしまう部分もある。

創造するためには身を斬るような苦しみを伴い、エネルギーを使い果たしてしまったという感覚もあるのだろうか。

 

「今死んでもいい」

という言葉はいろいろな意味がある。

もう十分にやりたいことをやり尽くしたから満足しているのか、

希望が持てないから、生きるのが辛いから、お終いでも良いと感じているのか。

PTSDでも、「将来に希望が持てず長生きしたいと思わない」という症状を伴うことがある。

発達障害の一部の人は「生きる意味、目的がわからない」という。(彼らはしばしば、学校に行く意味がわからないと言って不登校になったり中退する)

また、死んでもいいと死にたいは同じではないが、境界性パーソナリティ障害の人の一部には「死にたい」と発することで同情してくれる人の心を操作しようとする人もいる。

はたまた、藤井風の「死んでもいいわ」かもしれない?。(歌詞の中にある「あなた」は藤井にとっての「理想の自分」出そうだ。多分、みんな違う受け取り方で聴いていると思う)

 

私もいつ死んでもいいと思っていた。

バイクで危険なレースもしたし、キックボクシングもかじった。

バイクレースで切れた走りをする人は、やはり死への恐怖感がない、ぶっ飛んだ人だった。

心の中に切れ味の鋭いナイフを抱えているように感じた。

 

私は実際に死ぬかもしれない状況になったことがある。

よく聞く話の通り、今までの人生が走馬灯のように脳裏を駆け巡った。

最後の瞬間だと思った時、それまでに世話になった人、愛情を分けてくれた人に「ありがとう」と心で唱えた。

 

私の知っている人のなかでも、いわゆる“生還”した人が何人かいるが、その方達は「一度失った命。もう1回もらったと思ってありがたく頂戴し、どんどんやりたいことをやっている」と教えてくれた。

 

やりたいことをやるって難しいことも沢山あるけれど、忘れないようにしたい。

 

しかし今回は、ちょっと違う視点で。

やりたいことをやるという視点を反対から見ると、

やりたくないことをやらないということも大事な要素である。

 

やりたくないことに人生の時間の殆どを費やしている場合ではない。

もちろん、社会で生きているのだから、責任や義務はある。

他人を侵害しない範囲で、ということになるが。

 

やりたいことをやる時間を作るにはやりたくないことに費やす時間を最低限にする必要がある。

基本的に、自分が正しくないと思っていることはやらないようにしたい。

 

私も今の自分の価値基準で正しくないと思うことは昔はたくさんやって来たと思う。

結局自分が正しいと思えないことをやり続けるのは、自分を損なうことにつながっていたような気がする。

悪いことをした後悔や恥の気持ち。

会社の利益のために、正しくないことを正しいと正当化して無理してやっていた自分。

 

正しいか正しくないかなんて正解はない。法律では正解があるかもしれないが、

国も変われば、正しさも違う。

ロシアや中国、北朝鮮など横暴な国のすることは正しく見えないが、彼らは自分達が横暴だとは思っていない。自分達こそが正しいと思っているはずだ。

話が通じない人といくら話しても通じないことが多い。エネルギーと時間の無駄という事も言える。

 

私がクリニックの仕事でやりたくないと思っているのは、障害者年金や診断書にまつわる不正である。

 

コロナ禍で、コロナ給付金を騙し取る詐欺が横行した。

国の金だと思うと政治家の皆様はいくらでも無駄遣いするし、

給付金詐欺の心理的ハードルも下がるのかもしれない。

 

障害者年金の受給でも不正が横行している。

色々なパターンがある。元々障害の程度や病気の種類から障害者年金に該当しない方が、医師に嘘の申告をして診断書を得るか、作文を強要するか、社労士を使って金を積んで年金を勝ち取るというパターン。

あるいは当初は障害が重くて年金相当だったが、現在は軽快して給料も得ており、年金に該当しないが、継続して年金を得るために医師に作文を強要するパターン。

医師もお金になるから、あるいは患者さんにいい顔をしたいから特別な計らいで診断書を書いてしまうこともあるようだ。

61nandemoは給与所得があり、しかもダブルインカム。現状としては障害者年金受給に該当しないはずだが、画策し私を操作しようとしたが、それに寄り添わなかった。

私はありのまましか書かないことにしている。

不正に加担することは自分も傷つけることになる。

私は頑張っている人を応援したい。

 

社労士がらみの不正というのは別のパターンもある。

知的障害などの障害者年金の診断書作成について。

私の知る限りでは障害者年金診断書の作成料金は一般的なクリニックで1〜2万円程度である。

本人(保護者)の生活状況自己申告書もあるが、患者さんにそれを書く能力がない時は手伝ってあげる時もある。

通常はそれで足りる。

しかし社労士の一部にはネットで障害者年金をより多く勝ち取れることを宣伝して客を吸い寄せている。

社労士も成功報酬を多く手に入れるために医師に作文を強要してくることもある。

手付金のほか、成功報酬と称して合計数十万円に及ぶことも少なくない。

貧困ビジネスの中でもこれはひどいと私は思っている。

私は社労士の不当な介入を一切許容しない。

 

もちろん、私の知っている社労士さんはとても善良な方であるし、これは一部の悪徳社労士の話である。

 

何が正しいかは正解はないが、私が正しくないと思うことはなるべくしないようにしている。

正しいってどうよ。

 

 

岡崎体育。生きててよかった

8月 20, 2022

当院の待ち時間が短い理由(〜初診を受ける前に〜)。

当院は一般的な病院に比して待ち時間が著しく少ない医療機関であることは、他院に通院されていた方はよくご存知かと思います。

どうしてそれが可能なのでしょうか。患者さんが少ないからというわけではありません。

まず私自身、病院や銀行で長時間待ち、一日を費やしてしまうような状況には不便を感じていました。

確かに、オンラインではなく、わざわざ診察を受けに出向いていくという一見無駄に見える行為が実は治療においてとても重要な治療促進因子であります。

しかし、当院では患者さんの待ち時間を極力短くすることで、皆様のかけがいのない人生の時間を無駄にしないように努めたいと工夫を重ねてきました。本当にご多忙な方ほど先々のスケジュールを管理し限られた時間を有効に使っておられ、相手の時間も大切にします。人生の時間には限りがあり、一コマ一コマの時間がかけがいのないものだと知っているからです。

待ち時間の短縮のためには完全予約制にすることが第一段階で必要になります。

ただ、症状が悪化したり、家族面談が必要になるケースもあります。

そのため、変調があればご連絡をいただき、しっかり対応できる時間帯へ予約変更していただきます。

さらに、病状や初診からの期間、診療内容、採血の有無などによって診察にかかる時間をそれぞれの患者さんで見積り、予約時間を調整するなどきめ細やかな調整を行なっております。

これを成立させるためには皆様に予約時間を守っていただくことが前提となります。

しかし、交通機関の乱れなどでの遅刻やうっかり忘れなどは防げないという側面もあります。

全ての患者さんに対して予約時間と来院時間をチェックし、早すぎる方と毎回遅れる方などを統計を取って、それぞれの患者さんの予約時間を遅めに、あるいは早めに設定するなどの工夫もしております。

おそらくここまでやっている医療機関は他にないのではないでしょうか?あるいはできないかもしれません。

そこまでの努力を重ねて患者さんの貴重な時間を守っているのです。

中には、「縛られたくない」「好きな時間に来たい」と言う方もおられます。

またADHDなど段取りや時間の見積が苦手で遅刻しがちな方もおられます。

どうしても予約診療の構造に適応できない社会的機能の方もおられます。

 

予約時間を守らない人が増えたらどうなるでしょうか?混雑状況に偏りが生じ、

時間通りにご来院された方の予約時間が守られなくなります。そして、多くの機関で予約制が崩壊します。

相手の時間を大切にすると言う発想がない方もいます。

ADHDなどの症状がある方に対してある程度は配慮をしておりますが、遅刻を繰り返している方には時間の遵守のお願いをしています。

そうはいっても、遅刻は避けられない。

それよりも問題なのは、予約を完全に無視して毎回ふらっと予約外でいらっしゃる方もいます。

 

予約制で縛られたくないという方は、完全予約制の当院を受診することをご遠慮ください。

予約制でない機関もあります。そういった機関をお選びください。待ち時間は長いかもしれません。

良い悪いと言うより、どちらを重視するかと言う話でもあると思います。

 

また、初診で遅刻をされるという方は滅多におられません。通常の方は治療を期待し待ち望んで、準備して来られるからです。

当院では初診は真剣勝負の重要なセッションであると位置付けています。最初にボタンを掛け違えると、後で取り返しがつかなくなることもあるからです。大変なエネルギーを投じて初診を行なっていることは、それを体験していないと想像できないかもしれません。(受診してもピンとこない方もおられますが、、、)

それゆえ、大幅に遅刻し、しかもお約束した紹介状など提出されないなどの状況がありますと診療をお断りすることがあります。

色々なクリニックで、初診予約の無断キャンセルも問題となっています。予約料事前徴収→キャンセル料として損害補填としているクリニックもあります。

初診予約のお電話の段階で、無断キャンセルされる方をある程度見抜けますので、確実な受診の意志を確認することで当院では無断キャンセルはほとんど無くなりました。

 

当院が対応できる方は予約制をご理解してくださる方となっておりますこと、ご了承ください。