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11月 17, 2022

精神科医が疲弊しないために。

今日は慶應児童思春期研究会にオンラインで参加。横浜でお世話になったH先生もゲスト参加で懐かしい。

児童思春期の臨床を長年やってこられた先生の実際的なお話を伺えた。

今回は私の中の疑問がなんとなく解決された気がする。

医療資源の充実した東京でさえ、児童思春期外来は何ヶ月待ちという状況もあり。

その先生はこどもを初診で診るとき、親と本人同時にまず話をきいて、その後こども一人で診察。最後に親だけと面談で締めくくる。

こどもが親に内緒にしてほしいと言われた内容は基本的に親には伝えない。

ただし、自傷や希死念慮、自殺企図など命に関わる内容についてはこどもを説得して親と情報共有する。

このやり方は基本的に私がお師匠先生から教わって私も以前実施していたやりかただ。

ただ、とても時間がかかる。医師の疲弊も大変だし、診れる人数もすくないので必然的に何ヶ月待ちになる。

どうやっても初診で1時間はかかってしまうが、その先生は精神科医が健康で元気な状態で診療にあたることを重視しており、初診を30分で切り上げること、診断はいそがす、あとまわしにすることで、ゆっくりみていくことを推奨された。

親は自分の思い通りにこどもがならないと一喜一憂するが、治療者は学校にいくこともこだわらないし、親の希望よりも本人がしたいことに進めればよいと、ゆったりと見守っていくスタンスで。

理想の治療をしようと全力をつくすと、医師は疲弊し健康でなくなる。

ただ、ある程度見立てができない前に初診30分で切り上げるのは私にとっては、ストレスかな。

本当はもっとちゃんと診れるのに、もっと理解できるのに、適当に切り上げるってなかなか難しい。

※現在当院では児童思春期の診療をおこなっていません。

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