ただ今の初診の予約状況をお知らせいたします。
混雑しており、初診の予約可能日は早くても5月中旬以降となっております。
ご不便をおかけして申し訳ありません。
また、通院患者さんの人数が一定以上になりますと診療の質を維持できなくなるため、
初診受け入れをしばらくストップさせていただくことがありますので、
どうかご容赦ください。
昨日も今日も初診を1日2人診察。
診察前の準備なども含めれば少なくとも1人に90分は時間をかける。
正味2時間、トータル3時間。残りの6時間程度で60人以上の再診患者さんを診察しなければならない。
体調変化があって臨時受診希望する方はしかるべき時間に案内する。
予約時間通りに進行するためにトイレも我慢して息するのも忘れているときさえある。
受付の完璧な予約調整と予約時間を守ってくださる患者さん達のおかげで、驚くほどの待ち時間短縮が可能になっている。
毎日分単位でのスケジュールを全力疾走で駆け抜け、完全燃焼で1日を終えている。
それでも、患者さんとの初めての出会いである初診は手抜きすることはしない。
病気の内容によっては自分自身を理解するために生い立ちを振り返ることも必要である。
両親との関係や育ってきた環境によりその人のテーマ・課題や不安との向き合い方など心理的なことがわかる。
患者さんも自分1人で振り返るのは意外と難しいので一緒にやってあげると新しい発見もあるようだ。
どうして今このような症状が出ているのかヒントが隠されていることが多い。
ただ、心理的な見方に偏ってしまうと、脳の問題、身体の問題などを見落としてしまい、
関係のないことを無理やりこじつけてしまうことがある。
やはり、医学的に脳科学の視点、あるいは身体医学、生理学的な視点からも縦横無尽に病気がどこからきているのかチェックする。心理士ではなくて医師であるアドバンテージだ。
90分の時間(正味の診察時間は60分程度)でも患者さんに何が起きているのか全く見当もつかないということは100人診察して1人くらいはいる。
そのうちの半分以上は、正直に病歴や生活歴を話してくれない場合だ。
治りたいと真剣に思って、正直に全てを話してもらえれば、かなり色々なことがわかる。
しかし、大事なことを隠しているときは、やはり話の辻褄が合わなかったり、論理や感情の道筋にギャップができてしまうので、理解不能となってしまう。中には会社に身勝手な要求を飲ませるために精神疾患を装っている人もたまに紛れ込んでいる。
実は電話の時点でそのような人は見抜けるのだが、断る理由が見当たらないときは、一応診察する。
しかし、身勝手な要求に対しては私が微動だにしないので、相手はかなり焦りだす。破談になれば罵詈雑言浴びせて去っていく。
私は基本的に患者さんとの会話全てをカルテに記載する。できるだけ、どんな言葉遣いで、どんな風に放った言葉かありのままを記載する。患者さんの話をまったく聞いていない、カルテもほとんど書かない精神科医も少なくない中、自分のことをきちんとキャッチしてもらうという体験は治したいと真剣になっている患者さんにとっては嬉しい体験だと感じてくれるようだ。それと同時並行で、医学的な評価、心理的な評価をカルテにまとめたり、論理の矛盾点や次回もう少し掘り下げたいことなどをメモしていく。脳はフル回転である。ただ、カルテに打ち込み続ける私の背中と首はバキバキだ。
しかし、人を操作して自分の都合のいいような結果を勝ち取りたいと思って嘘をつく人にとっては、いちいち全部記録されていると嘘はすぐにバレてしまうし、厄介で気持ち悪いと感じるようだ。
こちらが全力投球で診療を行なっていても、どういう目的で受診しているかによって全く受け取り方が変わることになる。
そのような中、またもや嬉しいお言葉を頂戴した。
思いがけず、お友達からも感謝のお言葉を頂いたお方でしょうか。
間違っていたらごめんなさい。
本当に嬉しく、励みになります。
私は頑張ってきた人を応援したい。
わかってくれる人がいれば、その方の役に立てればいい。
今は私なりの誠実な医療というものを実践していこうと思う。
私も10年前、5年前の私とは違う。
これからも変わっていくので、この先はどのようになるかわからないが、その時点の最大限を提供しつづける。
WBC世界一。
バッキバキのメジャーリーガー達を相手に勝利。
実は診察の合間にスマホのアプリでWBCを視聴。
職員の導線にスマホを立てかけておいて、
私も職員も通路を通る度に戦況を確認しては興奮し仕事に取り掛かっていた。
パラパラとしか見れなかったけれど、感動したな。
その後も診察で患者さんと感動を共有する場面が繰り返された。
一生物の感動と表現した患者さんも少なくない。
コロナ禍やロシアの侵略戦争などで閉じていた心を開かせてくれたのかな。
本日は不眠症の大家である内村直尚先生のご講演を拝聴しました。
デエビゴ(スボレキサント)などオレキシン拮抗薬について掘り下げた内容を伺えました。
一つ二つ新しい知見も出てきて、また新たな視点で不眠症治療ができそうです。
眠いので、これにて・・・
今日は慶應大学の三村教授のご講演。
LLD(LateLifeDepression)と認知症について。
慶應での研究は三村教授が就任されてからより一層活発になり、世界レベルとなっている。
認知症も発症してからの治療では間に合わないので、βアミロイドやタウ蛋白が沈着し始めたタイミングから治療ターゲットになっていく様相を呈している。
現段階ではアミロイドPETが可能な施設は限られているし、費用も30万円程度はかかってしまう。
スクリーニング的にアミロイドPETを行える状態ではない。
しかしAβ42/40などのバイオマーカーならばもう少し簡単に検査できるし、
なんと形態MRIでβアミロイドの沈着の状況を80%以上の確率で推定できる技術も開発した。
認知症治療が一気に加速する可能性がある。
高齢者のうつと認知症の鑑別は難しいとされてきた。
しかし、高齢者のうつでもアミロイドパチーだったりタウオパチーかもしれず、うつと認知症は移行あるいは併存していることも評価が必要で、治療も大きく変わっていく可能性がある。
先日は精神科の一部は神経内科に吸収されるのではないかと述べたが、慶應の研究を見る限り、むしろ精神科が神経内科の一部を吸収していくかもしれない。
認知症は治らないから、臨床がつまらないといっていた先生もいたが、これからはとてもやりがいのある仕事になるかもしれない。
先週は忙しかったです。
通常外来も大混雑、初診の問い合わせの電話も鳴りっぱなしで息つく暇もありませんでした。
おまけに休日や診察後の夜間も依頼があり、医師を診察したり、産業医へのアドバイスを行ったり、会社の経営者の相談に乗ったり、
ハードな日々を送っていました。
SADや広場恐怖、パニック症、いわゆる「自律神経失調症」など当院でのオリジナル治療をお求めになりわざわざ遠くからお越しくださいます。恐縮です。
本日は慶應大学精神神経科学教室三村將教授の最終講義にオンラインで出席しました。
「Plus Ultra」と言う演題で、慶應大学の研究の世界レベルの成果や三村先生のライフワーク、さらなる今後の展望について語ってくださいました。認知症治療の最前線を産学協同(慶應ーエーザイ)で取り組んでいる様子も伺いました。認知症は発症してからでは治療が難しいので、症状が出る前の予防や治療がトレンドになっていきそうです。AIによる診断技術もかなりの精度が期待できるようです。
三村先生が東京大学に一旦進学してから慶應に入り直したことを初めて知りました。
三村先生のお話はいつも文系と理系のそれぞれ両極端の内容におよび、幅の広さ、厚みを感じます。
限界を決めないで、その先に向かって開拓していくことを強調しておられました。
研究をしていない私には忘れかけていた言葉として心に残りました。
臨床では患者さんの命やQOLに大きく関わることを強く意識しております。自分の限界をわきまえず無理に抱え込んで、残念な結果になっている状況を多々目にしてきましたので、私は自分の限界に対してシビアに評価しておりました。
ただ、自分の成長のためには少し自惚れ気味にチャレンジしていくことで限界を突破できる可能性があります。
この辺のバランスはとても難しいといつも思っていましたが、状況に応じてスタンスを変えていくことになるかと思います。
三村先生の次は1級上の学年の内田先生が教授に就任されます。
ご自身にも戦友にも厳しいタイプの先生なので、気合の入った成果を上げていくのではないかと期待されます。
私もちょっと気合いを入れ直して少し自惚れ気味にどんどん先に進むことも思い出したいと感じました。
渾身の診療に対してついてくる患者さん以外は相手にしなくても良いのだと言う強さも必要な場面もあります。
気合いだ、気合いだ、気合いだ!
ワイセ!
白血球!
じゃなくて、
・・・
WBC
ワールド・ベースボール・クラシック。
毎日途中からだけど観ました!
いきなり医者しかわからないボケをかましてすみません。
野村総一郎先生の「人生は勝ち負けじゃない」
を拝読したばかりで恐縮ですが、
やはり、勝つのは気持ちがいいですね。
ま、自分が勝ったわけではありませんが。
勝ち負けは人間の生存本能なのでなくならないとは思います。
最近のスポーツTVはルールとか豆知識とか解説しながらやってくれるので、詳しくなくても楽しめます。
野球ってコンタクトスポーツじゃないので陰で邪魔したりズルをしたりできないし、一人一人の成績が丸不裸になるフェアなスポーツなんですね。
スポーツもビジネスもフェアに行きましょう!
勝ち負けがあってもフェアにやって気持ちよく受け入れたいものです。
他院の悪評を口コミに書くようなフェアじゃないTK医師は尊敬できません!