今年もあと少しです。
今年最後の受診となる患者さんも増えてきました。
今年つらかった人も、そうでない人にも、来年はよい年になるように心からお祈りしながら診療を終えます。
そんな中、うれしいお言葉をいただきました。
「今年は先生のおかげさまで良い年になりました。
平和に過ごせるようになって何よりです。ありがとうございました」
と感謝のお言葉を頂戴しました。
お世辞半分かもしれませんが、私としては大変うれしいお言葉で、
かみしめながら、こうやって記録して思い出せるようにします、笑。

今年もあと少しです。
今年最後の受診となる患者さんも増えてきました。
今年つらかった人も、そうでない人にも、来年はよい年になるように心からお祈りしながら診療を終えます。
そんな中、うれしいお言葉をいただきました。
「今年は先生のおかげさまで良い年になりました。
平和に過ごせるようになって何よりです。ありがとうございました」
と感謝のお言葉を頂戴しました。
お世辞半分かもしれませんが、私としては大変うれしいお言葉で、
かみしめながら、こうやって記録して思い出せるようにします、笑。
自分が患者になって医療機関を受診してみると、医者としての日常の視点とはまったく違う景色が見えてきます。
大学病院に入院したときに気づいたこと。
クリニックを受診して「他人のふり見てわがふり直せ」と感じたこと。
そして「こんなふうに患者さんに接したい」と感銘を受けた瞬間。
どれも、私の臨床にとって大切な経験です。
最近、近所の高齢なご婦人に依頼されて白内障手術の相談のため医療機関へ車でお連れする機会がありました。
「医師の説明が理解できるか不安」とおっしゃるので、診察室まで同席し説明を一緒に伺いました。
私が医師に身元をお伝えしていたこともあり、名刺までくださり、非常に丁寧にご対応いただきました。しかしそれは“特別扱い”というより、他の患者さんにも普段から同じ姿勢で接していることが、やりとりの端々から感じられました。
マイナス面も率直に伝えつつ、頭の回転が早く、ユーモアも交えながら、患者さんの理解度や気持ちに寄り添った誠実な説明。
専門用語を連発せず、平易な言葉で、しかも分かりやすい。
「こういう説明の仕方をしたい」という私の理想が、目の前にありました。
私自身、開業以来「中学生でも理解できる言葉で説明する」ことを心がけ、たとえ話をよく使うようにしています。
その延長でブログも平易な言葉を意識しすぎて、最近は砕けすぎてしまいましたが……笑。
そのご婦人は律儀な方で菓子折りを持参していましたが、その医師は丁寧にお礼を述べてくださいました。
当たり前のようで、実は“当たり前ではない”対応です。
同じご婦人を、別の循環器クリニックにお連れしたこともあります。
そこでは対照的でした。
医師は菓子折りを受け取っても礼を述べることはありませんでした。
(もちろん、そもそも付け届けを受け取らない主義の医療機関もあり、それはそれで筋が通っています。しかし「受け取るけれど礼は言わない」というのは、独特の価値観だと感じました。)
(ちなみに私も季節のあいさつは行う立場ですが、そういう習慣を良しとされない方もたくさんいらっしゃいます。反応を見ながら判断しています。はっきりと「受け取れません」「今度からはやめてください」などと辞退されれば謝罪し、無反応であれば迷惑に感じておられるかもしれないと判断し、次回からは贈りません。)
医療行為の面でも、循環器の診察でありながら聴診器すら当てず、採血データだけを見て、生活状況も確認せず、ただ患者さんを一喝するような指導。
しかもその内容が、明らかに的外れでした。
なぜかGoogleレビューは☆5がずらり……。
(理由は、察する人には察するところかもしれませんね、笑。)
説明は「ガイドラインでは」「基準値では」を繰り返すばかりで、柔軟性がまったく感じられませんでした。
東大生や医師の中には勉強だけはできるけど…というアスペルガータイプの方も少なくありません。生真面目で率直な職人気質の方であればむしろ適任かと思いますが、悪いほうにその特性が顕在化してしまうと困りものです。
この光景を見て、心の中でそっと思いました。
「私も気をつけよう」と。
患者さんの立場でほかの医療機関を見渡すと、勉強になることばかりです。
10年前と比べれば、当院もだいぶ改善されてきたと思います。
しかし、まだまだ伸ばせるところ、変えられるところがあります。
このような経験を今後も診療に生かしていきたいと思います。
どの業界であっても、誰に依頼するのか、その選択によって大きな結果の違いを生み出すことがあります。とりわけ医療はひとの命、QOLに直結しますので、どの医療機関にかかるか、それで人生がかわるかもしれない。そんな思いを改めて感じました。
「先生は世界一注射がうまいね。」
最近ある患者さんからこう言われました。
お世辞を言うタイプではない方なので、なおさら胸に響きました。
もちろん、私が世界一注射がうまいはずはありません。
それでも、難病を抱え、幾度となく注射を受けてこられたその方が、
「先生が一番上手」と感じてくださったという事実は、医師として身に余る光栄です。
注射なんて基本中の基本の手技です。手術やカテーテル、内視鏡のような高い技術ではありません。
どうやったら痛みを最小限にできるか?そんなことに時間を割いている医療従事者は少数でしょう。
しかし「注射が怖い」という方はたくさんいますし、全てにこだわって完璧を目指すというのが私のスタイルです。
針、温度、スピード様々な観点から痛みを最小限にする工夫を研究しています。
インフルエンザのワクチンひとつとっても原価が高くても水銀が入っていない高品質なものをあえて仕入れたものです(現在入手できません)。
また四人分のワクチン(少し多めに入っている)を五人に分けて摂取して経費を節約している医療機関もありました。少しくらい量が少なくても効果には影響ないかもしれませんが、当院ではそのような節約はせず、ワクチンは規定量+アルファを使用しています。
こんなこだわりのためにお金持ちになれなかったのでしょうね。
経営者としてのセンスはないですが、私は医師は職人だと思っています。
嬉しいお手紙と患者さんの努力
今日はこんな心温まるお手紙いただきました。
とても嬉しいフィードバックをありがとうございます。
お薬の調整で状況が改善していると伺い良かったですね。
「もっと早く先生にかかりたかった」
そう言ってくださる患者さんが増えました。
しかし、10年前の僕は医師としてもっと未熟で、今の僕の方がマシです。
出会うべきときに出会ったのだと思います。
随分と遠方から通院されたいというお話でしたので最初は断ろうと思ったのですが、本当に頑張って通院されていますね。
治療のために時間とお金をかけてわざわざ遠くまで通う、そのこと自体が治療を促進させることがあります。
逆に楽して手に入れようという人は1回1回の治療をあまり大切にされない傾向にあります。
感謝のお気持ち
感謝のお気持ちをいただきました。
本当に心がこもっていて、おじさん泣きそうです。
患者さんの紹介・返書
患者さんと医師にも相性がありますし、また医師の得意不得意や思い込みなどによってうまくいくときもそうでない時もあると思います。そのような観点から、(ドクターショッピングをすすめるわけではないですが)私の治療がうまくいかないと感じた時は、別の医師で違う視点で診てもらうことをお勧めすることもあります。
紹介状というのは医師から医師へのお手紙であり、一見患者さんのもののようで違います。患者さんは開封してはいけません。そして、通常は紹介状を受け取った医師は返書を書くのが礼儀となっています。しかし返書を書かない医師も稀にいますし、診断名、受信した日付だけの内容の返書というのも少なくありません(むしろそれが一般的です)。そのような中、私の師匠先生は、返書を丁寧に書いていました。診断がきちんとついてから、見立てをフィードバックしていました。「紹介元の先生は患者さんがどうなったのか知りたいでしょ」
それを聞いてから私も丁寧に返書を書くようにしています。特に他の科の先生には「そんなふうに患者さんを診察しているんですね」と好評です。
大学の先輩から紹介された患者さんの初診について詳細にフィードバックしたところ、「こんなに詳しく診ている医師はなかなかいないよ」とお褒めの言葉をいただいたこともあります。
逆に、私の治療で部分的には良くなったもののすっきりしない部分もあった患者さんを年配の先生に紹介したところ、目から鱗の視点を返書で教えていただいたこともあります。
とはいえ、私からのフィードバックを余計なお世話だと思う先生もいらっしゃるかもしれないのは重々承知です。たとえば変にプライドの高い先生は「至らぬ点を指摘された」と感じてしまうかもしれません。
まあ、そういう先生とは関わらない方がいいので、それで距離を置けることはかえって好都合ともいえます。
私の力不足
身体疾患との複合により今回当院では限界と判断し、大きな病院にご紹介した患者さんがいました。
今はそちらの病院に入院中ですが、娘さんがわざわざ福岡からいらして、お土産までいただきました。
有名な大学病院の専門外来で治療がうまく行かず、そこからのご紹介で当院で引き継がせていただいたのですが
やはり私の力不足で申し訳ありません。
元気になられることを心から、心からお祈りしています。
好物の最中と哲学
こちらも感謝のお気持ちということでありがとうございます。
毎回漢方と若干哲学的なお話がメインとなっています。
私は高校1年くらいの時にキルケゴールなどの実存主義に心奪われた時期もありましたが、医師になってからは全くです…
精神科医は哲学に詳しいと思われている節もありますが、全然そんなことないです、笑。
激務お疲れ様です
こちらは湘南の風が吹きました。
流石のセンスでありがとうございます。
早く平穏が訪れますように
こちらは東京の風が吹きました。
私も昔は都会に住んでいたこともありましたが、東京はいろいろな意味で怖いです、笑。
住むには埼玉が一番です。
埼玉にいながら東京を感じることができました。ありがとうございます。
お疲れ様です
こちらもいつもありがとうございます。
励みになります。
更年期のほてり(ホットフラッシュ)に悩んでいらっしゃる方は本当に多く、女性ホルモンの低下にともなって生じる典型的な症状の一つです。当院でも長年にわたり、その症状緩和に取り組んできました。
そして、もしかしたら、とうとう、、、画期的な漢方治療を見つけてしまったかもしれません。(詳しくはブログでは非公開です、笑)
実は、精神科ではあまり使わない漢方薬を別の目的で処方していた患者さんの更年期のほてりが劇的に改善したのがきっかけで新たな治療の選択肢を発見しました。まさに盲点でした。
「あっつい、あっつい!」とお困りのお嬢様方は、一度ご相談なさってはいかがですか?
これまで更年期のほてりには、加味逍遙散(かみしょうようさん)などの漢方がよく使われてきました。「加味」とは、熱を冷ます生薬が加えられているという意味です。ただし、プラセボと差が出なかった研究もあり、効果には個人差があります。
また、サプリメントは全体としてのエビデンスは一貫性に乏しいとされています。
しかし大塚製薬のエクエル(S-エクオール含有食品)が比較的効果を示すことがあります。臨床試験で一定の改善効果を示した報告もあります。癌で闘病中の方にもリスクなく使用できるとのことで、試してみる価値はあると思います。
さらに、プラセンタ注射で「少し楽になった」という方もいますが、どれも「劇的に良くなった」とまではいかないことが多いです。
ホルモン補充療法(HRT)はもっとも標準的な治療です。ただし、経口製ホルモン剤では血栓や乳がんリスクの報告がありますので、投与前に前がん状態などが潜んでいないかなど入念にチェックする必要があります。経皮投与(貼付剤・ジェル)ではそのリスクが小さいことが示されています。個々の体質や背景疾患をふまえ、主治医と相談のうえで適切な方法を選ぶことが大切です。(当院では子宮がん検診や乳がん検診など行っていませんので、ホルモン療法は婦人科の専門医にご紹介させていただいております)
近年、ホルモンを使わない治療として「フェゾリネタント(Fezolinetant)」という新しい薬が注目されています。これは視床下部にある「KNDyニューロン(キスペプチン・ニューロキニンB・ダイノルフィン)」に作用し、体温のコントロールを整えることでほてりを改善する仕組みです。米国ではすでに承認されており、日本でも第III相試験が進行中です。
更年期とは、妊娠・出産が可能な「生殖期」を終え、身体が次のステージへと移行する過程のことを指します。この時期、卵巣から分泌されるエストロゲン(女性ホルモン)が減少し、それを脳の下垂体が察知して「性ホルモンをだしなさい」と卵巣を刺激するFSH(卵胞刺激ホルモン)を多く分泌するようになります。この過剰な反応の過程で視床下部の体温調節中枢のバランスが乱れ、体温の「許容範囲」が狭くなることが、ほてりや発汗の原因と考えられています。
患者さんの中には「頭がのぼせたように火照る」「首から上が滝汗」と訴える方が多くいらっしゃいます。視床下部(体温調節中枢)が興奮状態になり、わずかな温度変化にも敏感に反応してしまうためと考えられます。
私自身の臨床体験からも、脳が興奮して熱を帯びているような状態――いわば「脳のオーバーヒート」が、不眠や頭部の火照りと密接に関係している印象を強く受けています。このような状態は神経生理学的にも、覚醒レベルの上昇(交感神経優位)や視床下部の過活動と一致する可能性があり、「脳の冷却がうまくいかない状態」とも言えるでしょう。
その意味で、就寝前に脳の興奮を静める習慣(照明を落とす、ぬるめの入浴、深呼吸、穏やかな音楽など)は、眠りの質を整えるうえで非常に重要です。脳を「冷やす」という比喩は、単なる感覚的表現ではなく、心身の調整をイメージするうえで患者さんにも伝わりやすいと感じています。
脳を冷やすとよく寝れるのではないかという考えから、氷枕(ダイソー200円、硬さがちょうどいいです)を患者さんに試したことがあります。「少し楽になった」とおっしゃる方もいますが、脳は深部にあるため、表面を冷やすだけでは十分な効果は得られませんでした。
そして今回、私自身が非常に興奮している「新しい漢方的アプローチ」がその一助になりそうです。研究するわけではないので、正式なデータをそろえるつもりはありませんが、感触をあらためてご紹介できればと思います。
インフルエンザ予防接種すでに開始しています。
現時点で300名ほどご予約いただいておりますが、まだまだ在庫に余裕がございます。
痛くない注射というものはありませんが、当院では「どうやったら注射の痛みが軽減できるか」
工夫を凝らして行っており、良い評判をいただいております。
また、内科に予防接種を受けに行って風邪をひいた患者さんと接触するのが気になる、という方も当院を選ばれます。
ぜひ、当院でご用命ください。
なお、精神科・心療内科の初診はいっぱいになっており、現在受付を行っておりません。
ご期待に沿えず申し訳ございません。
コレステロールがいくつ、
血圧がいくつ、
血糖値がいくつ。
この数値の場合は、この方法で、この薬使って。
内科の先生の中にはガイドライン一直線、マニュアル一本で
基準値を目指す医療を行なっている人も少なくない。
精神科もマニュアル的な治療で統一しようという方向に向かっている。
それも大事だけど、当院では基準値を目指すことを目標とせず、その人それぞれが心地よく生きていくためにどうするかを考えていく。
その結果基準値と大きく違っていたって構わないと思う。
発達障害の過剰診断を批判する医師もいるけれど、発達障害の部分特性のために精神疾患を発症している人はとても多い。
誰にでも発達障害の特性を多かれ少なかれ認める。
いくつかその特性が重なったり、突出することで掛け算的に生活に支障をきたすことも少なくない。
だからこそ、私は細かな特性もきちんと評価する。
その結果をフィードバックすることで患者さんが自分自身を理解し、自分の上手な扱い方を習得できるようになっていく。
基準値から外れていても、お薬を使って生活が豊かになるのであれば、それでいいのでは。
薬なしで基準値の健康体でありたいという無理な理想を追求していても、ずっとつらいまま。
睡眠薬だってそう。
幼少期の虐待経験で子供の頃から夜眠れなかったという患者に、「生活習慣をちゃんとしろ」「薬なんかに頼るな」
って言い続けるのは拷問だ。脳が常に警戒している過覚醒モードを記憶しているからだ。朝の日光を浴びたって、日中運動したって、夜に入浴したって、ダメな時はダメだ。
長いことアルコール習慣がある人も、自力で睡眠を取る力や不安を軽減する自前の力が衰えてしまう。
眠れないことで脳がオーバーヒートを生じやすく、うつ病発症や認知症のリスクも上昇する。
睡眠時間に脳の中のゴミが排泄されるのに、睡眠が取れなかったら認知症の原因になるゴミも溜まりやすい。
不眠が続くことで不具合が生じやすいのは当然だ。
「睡眠衛生指導さえすれば全ての患者は眠れるようになるはずだ」というのは妄想だ。
「睡眠薬が悪だ」というのも絵空事だ。
基準値にならないといけないのではなく、基準値ではない状況を変えることができなくても快適にするにはどうしたらいいのか、
それを毎日追求している。
結果的に睡眠薬を継続することでなんとか生活を維持している人もいる。
全員が「薬なしで健やかに」という基準値になるはずだというのは机上の空論もいいところだ。
うつはうつでもいろいろな種類があるので、簡単ではありませんが、
急性期のうつ病で休職せざるを得ない状況になることがあります。
今まで病気一つせず、仕事もバリバリやってきた方がそうなると、
まるで人生お終いであるかのような落ち込み方をする人がいます。
うつ病は頑張りすぎの黄色信号、いえそれどころか赤信号とも言えます。
しかし、うつを克服すれば、人生さらにステップアップできます。ピンチはチャンスなのです。
例えば、インフルエンザにかかった後、かかる前と比べて、よりヴァージョンアップされた状態になることがあります。
抗体ができて、インフルエンザに強い体になるのです。
それと同じように(若干強引な例えではありますが)うつ病を乗り越えれば、よりよく生きられる力をつけることができるのです。
これはPTSDを治療した後に、心の成長が促される心的外傷後成長(PTG)が認められることと同じことだと私は思っています。
当院では病状から必要と判断される方には休職を勧めることがあります。
ただ、すぐに休ませたい方でも、あまり強い言い方はしません。
なぜならば、ご本人が腹を決めて休むのか、そうでないか、それによって今後の回復や成長が変わるかもしれないからです。
同じ休職するにしても、休む目的を理解して休むかどうかで結果が異なるのです。
しっかりと休養をとって、心の充電をし、健やかに生活していけるような成長をしてから復職することが大事です。
人生でまとまった休みを取ることなんてなかなかありません。このチャンスを活かして成長できれば、振り返ったときにかけがえのない財産だと感じる人も少なくないのです。
一方、休職後も「あの仕事どうなったかな、あの人にどう思われているかな」などと心の消耗を続けているのでは、休職しても休養にはなりません。無駄に時間を過ごしているだけです。
そうならないために、必要ならマインドフルネスの指導もしますが、まず一番大事なのは、「また元気に人生というマラソンを走るための、大事なメンテナンス期間なのだ」と言う意識を持って自分の意志で休職をスタートさせることが大事なのです。
そのために、私は病状の詳しい説明と休養の目的についてしっかりご説明したら、ご本人の腹が決まるまである程度待つことにしています。
(注:いまにも自死してしまいそうな時は別のルートに乗せます)
ご本人が休む覚悟が決まったら、休職診断書を書いてお渡しします。
そうすると結構上手くいくことが多いのです。
開院当初から必要な方にはそのようにアドバイスしてきました。
休職中の過ごし方についてはここには書けませんが、私独自の考え方も伝授します。
昔の銀行員など、一回休職すると出世ルートから外れる業種もあって、私も患者さんと一緒に何が一番ダメージが少ない方法か頭を悩ませてきましたが、今は一つの会社にこだわることもなくなりました。
休職して思考力が戻ってから今後のことを考えればいいのです。
うつ病は決して人生の終わりなんかではありませんよ。
(注:当院では、「治療は必要ないけれど、ご本人の希望で休職診断書を作成してほしいというご要望での初診は受け付けていません。休職の要否は当職の診断ののちに判断することにしています。オンライン診療で安易に発行された診断書の継続の診断書作成も致しません。)
(注:うつはうつでも色々な種類があり、発達特性、パーソナリティ特性、双極性、慢性うつなど状態に応じた対応が必要です。上記が全てに当てはまるわけではありません)
ご両親と旅行に行ってきたよ、とお土産頂戴しました。ありがとうございます。
虐待のトラウマのフラッシュバックがひどかったけれど、EMDRというトラウマ治療をやったり(かなり苦戦しました^^;毎回通常の診療後、夜遅くまでよく頑張りましたね!)薬の調整もあれこれとやり、今では(気を遣うものの)親と一緒に旅行にいけるようになるとは想定外でした。
治療って一緒に成長することなんだと実感しました。
こちらはお手紙を書いてくださり
すごく嬉しいです。
幸せのあり方を私自身学ばせていただきました。
あ、無断で掲載しちゃったのですが、まずかったらご連絡くださいm(__)m
あと、こんな感じで日々の診察で書いていただけると状況がよくわかります。
全身全霊で診療にあたっていますので、このようなお言葉いただけると大変励みになります。