ただいま救急当番から帰りました。
毎日時間が全然足りません。
1日30時間くらいはほしいところです。
お昼の時間にクリニックを抜け出して、
看護専門学校の卒業証書授与式
で開式の辞を発してきました。
校長 今村先生の祝辞では人の品格にかかわる重要事項を
教わりました。
上尾市医師会会長 玉城先生には
恒例のごとく、歌ありユーモアありの、
情熱的で破格な祝辞を賜りました。
卒業生の皆さん、おめでとうございます。
上尾から世界までご活躍ください。
できれば、素敵な医療人になってほしいです。

こんばんは。
今日は文京区にある医師会館で
母子保健の研修に行きました。
私は児童思春期精神科を専門としていませんが、
恩師がリードしてきた分野であり
いろいろと教わっていた頃を
懐かしく思いました。
親のニーズと、本人の困っていることが
一致しないこどもの診療。
親の前で本心を全て話すことはない
こどもの診療。
その間の微妙な立ち位置を要求される難しい診療です。
親は診察に立ち会い本人が何を言うのかコントロールしたがるのですが、
こどもを1人で診察する必要があります。
親とこどもを一緒に入れて診察するだけのスタイルでは
こどもの本音は聞けません。
私は大人でもその点を重視しています。
ですからアポ無しで診察室に入ってこようとする
家族をお断りすることもあります。
家族面談は本人との打ち合わせをして
日程調整してからでないと行いません。
こんばんは。上尾メンタルクリニック院長です。
今夜は医師会と基幹病院の共催で、
フリーアナウンサーの町亞聖さんの特別講演
「十年介護」~車いすの母と過ごした奇跡の時間~
を聴講してきました。
町さんは埼玉県蕨市のご出身だそうで、大変親近感がわきますね。
大変なご苦労をされてきたにもかかわらず、
町さんの言葉には明るさと希望がありました。
人間愛に満ち溢れた立派な方でした。
ちょっとした優しさの大切さや、なんでもないような普通のことがいかに幸せであるかを
再認識することができました。
介護でお悩みの方にはぜひ聴講していただきたい講演でした。
町さんはうつ病の啓発動画のナレーションを担当されています。
今回、うつ病の方に向けた絵本に町さんのお言葉と直筆サインをいただきました。
含蓄があり、そして何より励みになる言葉を頂戴しました。
(ちなみに吹き出しの左のメッセージは私からの言葉です。
文字がやたらときれいなのはクリニックのスタッフに清書してもらったからです。)
待合室の本棚に設置しておきますので、うつ病でお悩みの方、
うつ病の患者さんのご家族の方、ぜひ手に取ってご覧になってください。
希望の光はありますよ!
毎年恒例になっている啓翁桜。
今週後半につぼみの状態で飾ったばかり、
いきなり満開です。
そう、今日は暖かかったですね。
冬至も過ぎて少しずつ春に向かっている気がします。
クリニックでは一足お先に、いや、二足お先に春を感じています。
ちなみに私は花粉も感じています(:;)。すでに今シーズンの花粉症発症している方も結構
おられます。
ところで、現在初診の予約の方が多く、特に土曜の初診を希望される方はだいぶ先になってしまいます。
初診は患者さんの人生を変えてしまうことがあるくらい重要なセッションなのです。
その人のためだけにまとまった時間を確保しないと質の高い診察はできません。
それゆえに、初診枠を大量生産!というわけにはいかないので、このような事態になってしまっているのです。
しかし、つらいお気持ちのまま待っているのは、春を迎えられず冬のままお過ごしになっているような状況とお察しします。
たまたまキャンセルが出てそれほど待たずに受診に至るケースもあり、お待ちいただいている方にはさらに申し訳ない気持ちで一杯なこともあるのですが、
タイミングばかりはどうすることもできないのでどうかご容赦ください。
できるだけお待たせしないように電話でわかる範囲のことをお伺いして、本当に困っていて本気で治療したい方だけを
当院での治療に結びつけるように尽力しています。
中には自分勝手な方がおられ、どんなことを希望してこちらに電話をいただいたのか伺うと「うつ病だと思う。治療は必要ないけど(病気ではないということ!?)診断書を会社にたたきつけて、会社に異動の希望を通させたいので、すぐに診断書書け!」なんて人もいます。
まあ、そもそも診断書は公文書なわけでして、どんな人かよく知らないで、いきなり本人の希望通りに書いてよいような代物ではありません。
「治療が必要ない病気ではない人に、病気だから会社に異動させろって矛盾しませんか」と返すと
「こんなクリニックは信用できない!金儲けにならない患者は受け付けないんだな!」と捨て台詞を言われることがあります。
お金儲けしたかったら、言いなりに診断書書いてお代をいただくと思いますが・・・
図星で痛いところをついてしまったのでしょう、うつ病では到底見られないような元気な捨て台詞です。
悪意のある風評をエネルギッシュに流しておられ、やはり本物のうつ病ではなかったのだなと答え合わせができてしまうのです。
例えうつっぽかったとしても、こういうケースをうつ病と誤診してしまうと、会社や周りの人は首をかしげるでしょう。
今は新型うつなどという言い方をする場合もありますが、本来のうつ病とは異なる対応をしなくてはいけませんので、
誤診をして苦い思いをしたことのある精神科医もたくさんいると思います。
こんなことがあっても、本当に必要な方に質の高い医療を提供するのが私の信念。
気にせず頑張りますよ!初診をお待ちの方、どうかご辛抱ください。