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さくら

8月 2, 2023

コロナ第9波。

上尾市内でもコロナ患者さんかなり増えています。

感染者数は報道されていませんが、実は一部医療機関で統計とっています。

患者さんでもコロナにかかって受診延期になっているかたが急増。

こどもたちはRSやらヘルパンギーナやらウィルス性急性胃腸炎も大流行。

熱中症やら色々重なったら大変ですね。

 

そんなタイミングでまたもや困った医者からの横槍が・・・

精神科の薬の副作用ー内科医編

 

通院中の男性が発熱して、◯◯◯クリニックを受診したそうです。

お仕事上外で作業されているので、普通は発熱したらまずは熱中症大丈夫かな?などと考えながら診察するのでしょうが、

呼吸症状がなかったためか、即座に「精神科の薬のせいだ。直ちに精神科医に対応させないと大変なことになる」と診断。

腹痛もあったようで、ご本人としても、「そんなわけないよな」と思いつつ、私のところに連絡をくれました。

問診の結果、薬剤性の発熱は否定し、胆嚢炎あるいは急性胃腸炎などの心配があるから、他の内科にかかるよう指示しました。

案の定ウィルス性急性胃腸炎と診断され、整腸剤などの内服で2−3日で軽快。

 

本気で誤診しているのか、

私には意味がわかりません。

 

医療関係者には危険な機関のさまざまな恐ーい情報が流れてきますが、患者さんには伝わりません。

関わりたく無いのですが、患者さんが受診しちゃうとどうすることもできません。。。

 

別の新しく開業した消化器のクリニックも相変わらず困ったもんです。

自分のわからないことは全て精神的なもの、あるいは精神科のくすりのせいにして、ご自身の診断能力を誤魔化してしまいます。会ったこともないのに、マウンティングしてくるのは、開業後の不安のためでしょうか?

患者さん集めのために、Googleレビューも高得点のやらせを餌に、書き込みを促しています。そのクリニックでパワハラセクハラにあった看護師さんへの対応もしましたし、実態はよく知っています。

そうは言っても他の機関がどんな酷いところだろうが、金儲け主義だろうが、私には関係ありません。

悪いやつなんていくらでもいますから、係っている時間が無駄なだけです。人生の時間はあまりにも短いので、お付き合いする人間は選びたいのです。

他の科を受診される場合は、信頼できるおすすめの医療機関をお知らせしますから、どうか受診前にご相談ください。

 

今回のことで改めて感じたことは、

危険なクリニックにかかって騙されても、最終的には患者さんが私のことを信じてくださったということ。

この事実は宝物以外の何ものでもありません。

 

12月 23, 2022

精神科の薬の副作用ー内科医編

時節柄、ちょっと楽しいブログでも書こうと思っていたのですが、気になることがありアップします。

ある女性が精神病症状を伴う不安状態の治療で当院に通院していました。

お薬を使ったところ改善傾向が見られたので、そのお薬を少し増やしたところとても調子が良くなりました。

しかし、その女性は本当は薬に少し抵抗感があるご様子でした。もちろん、薬を好んで飲む人は少ないし、薬なしで完全で健康でありたいというのは誰しもが願うところです。

そんな中、頭痛、発熱、鼻水などの症状が出現し、〇〇〇クリニック(内科)を受診。

ご時世的にコロナの検査をして陰性。細菌検査もしたが陰性とのこと。

薬を処方したが発熱や頭痛が続き、医師が下した判断は・・・

「メンタルの薬の副作用で熱が出ているに間違いない」とのこと。

精神科に強い偏見を持っている医師は、なんでも精神科の薬のせいにしようとします。

さらに、「大人が風邪で熱がつづくなんで10億円の宝くじを当てるのより確率が低い」と言い切ったそうです。

「今すぐ薬を辞めないと大変なことになる」「その精神科に行くな」とすごまれたそうです。

不安になった患者さんから連絡を受け、詳しく問診。

頭を振ると響く強い頭痛、吐き気、38度台の発熱、自律神経症状を伴わず。鼻水、咳少々。

これ見たら研修医でもわかりますよね?

特定できないウィルスによる無菌性髄膜炎も疑わなくてはいけません。

風邪は万病の元です!ウィルスなんて検査してもほとんど同定できないことが多い。

一方薬による熱の可能性はどうでしょうか?

おそらく内科の先生方は精神科の薬で発熱を生じている場面を見て治療にあたった経験のある方はほとんどいないと思います。

私は実際に何例も経験してきました。

やはり入院するような重症な患者さんで薬による発熱を経験しました。

1、悪性症候群:抗精神病薬による筋肉の固縮とそれに伴う筋肉の融解、著しい交感神経症状を伴った(いわばサイトカインストームのような)高熱。

2、セロトニン症候群:SSRIなどの抗うつ薬(と多くは相互作用をきたす薬物と併用して)による焦燥感、著しい交感神経症状を伴った(これもサイトカインストームのような)発熱。

3、薬疹を伴ったアレルギー性の発熱

などです。

これらは緊急事態なので、待ったなしで対処します。私の勤務していた足利日赤は精神科身体合併症の最後の砦のような病院でしたので自分で対処しましたが、通常のクリニックならばすぐに高次医療機関に転送コースです。

ですから、精神科薬による発熱には人一倍敏感です。

発熱の原因は精神科薬ではないことはほぼ断言できるものの、すでに患者さんは内科医より薬のせいだと言われて薬に不信感を持っています。

そういった状況を踏まえ「私としては経過や症状からは精神科薬による発熱ではなく、軽い髄膜炎などの感染症を疑います。」

とお伝えしました。

しかし担当医は感染症の確率は10億円の宝くじ当選より低いと断言しており、患者さんも困っています。

そこで、「私は違うと思うけれど、薬に対してご心配されているようですから、ひとまずお辞めになってもいいですよ」

「ただ、何か担当医の診療に疑念を抱いたら、すぐに別の医療機関で診療を受け、第3者の見立てを聞いてみてくださいね」

とお伝えしました。

というのも、〇〇〇クリニックは地元の医療従事者からは危ない医師として有名なのです。

開業まで勤務してきた病院でもトラブルの連続だったようです。

 

結局その後患者さんから電話があり、「やはりおかしいと思って直接総合病院に行きました。髄膜炎の診断で総合病院に入院しました、薬のせいだなんていってすみませんでした」と謝っておられました。担当医は髄膜炎で入院となったことを知りません。

いずれにしても髄膜炎はにおいや音で頭がガンガン響いて本当につらい症状が出てくるのでとにかく早く回復していただきたいと思いました。

悪いのは素人の患者さんではありません。プロフェッショナルなはずである担当医です。

超一流国立大学出身の医師がどうして研修医レベルの診断ができないのでしょうか?

そこが大変不思議ではあります。精神科の薬に偏見をもっていれば、それが原因に違いないというバイアスがかかります。

以前も提案しましたように医師などプロフェッショナルな資格については何年かに1回更新制にしてその都度試験を課すなど、専門家と言えるレベルをキープすることが必要なのではないでしょうか。

 

それから、薬の副作用について、大切なお話があります。医師でも知らない人がいます。

今やネットで薬の情報が溢れていますが、玉石混合で正しい情報に辿り着くのは難しくなっています。

医師が勉強できるような内容はネットで無料で多に入ることはほとんどありません。

お金を払って知識を得ることが通常です。専門家の意見を得るためには弁護士などそれなりの対価を払います。

ネットで無料で問題解決できるほどの情報は得られません。

また、情報があっても、情報を読み解く医学的な知識がないと正しく理解できません。

副作用と有害事象ってご存知ですか?

副作用は、薬が原因ではない!と断言できない、薬の使用により生じた有害な反応のことです。

原因かどうか、その確らしさの強さの順番に、「確実に因果関係あり」「多分関係あり」「因果関係の可能性があり」「多分関係なし」「関係なし」「不明」の6つに分類されますが、どこまでが副作用とされていると思いますか?

日本の場合(欧米とは異なり)「関係なし」以外を全て副作用として記載しています。

ですから「多分関係なし」「不明」なども含まれているのです。

欧米はもっとしっかり因果関係が疑われるものだけを副作用としています。

さらに、有害事象とはどういったことを指すのでしょうか?

原因かどうか因果関係とは全く関係なしに、薬を飲んでいた時に生じたあらゆる好ましくない有害な反応全てを有害事象と呼びます。

例えば、薬を飲んでいたときにたまたま風邪をひいたら、「熱、咳、鼻水、喉の痛み」などが有害事象として記載されます。

これを薬が原因であると勘違いしてしまうのです。

そういった基礎知識もなく、ネットの情報で、「熱」と書いてあったから、薬のせいに違いないというのは早計なのです。

薬の副作用でどのような機序で熱が出るのか詳しく知っている専門家から見れば、全く違う見解になります。

適当なことをいう人間ほど断言してしまいます。

わからないことも多く、結果が確定しにくい医療において、誇大広告、断言的な物言いは要注意です。

ネットの知識は調べてもいいけど、鵜呑みにしないほうがいいとおもいます。

 

6月 8, 2022

Googleの口コミについて

とてもネガティブなお話なので、できれば当院の通院患者さんには読んでいただきたくない内容です。

 

インターネットの発展で生活は便利になりました。しかし匿名掲示板では悪意をもった人間の陰湿な誹謗中傷などが問題化してきました。

最近は一歩進んで、悪質な行為に対して踏み込んだ対応が少しずつできるようになってきました。

Googleの口コミは当初は無法地帯で匿名掲示板化しておりましたが、姿勢を変えてきました。

Googleは皆さまの詳細な個人情報を取得しています。どのようなネット活動をしているか丸見えなのです。いえ、ネット活動どころか位置情報などでどこで何をしているのかまで詳細に把握しています。

これまでは犯罪捜査などなかなか情報を開示しませんでした。

Googleも時代の流れで、無法地帯の改善に取り組むようになりました。

なんとGoogleが日本の事業者登録をし、日本の法律に適応しようという流れがあるのです。

裁判もやりやすくなります。

当院の基本方針としては口コミには関わらない方針でいました。

事実とは違っていても、相手が感じていることを書くことは構わないと思っていました。

それに、全ての人に評価されようとか、全ての人に気に入られようとか、全く思っていません。わかってくれる人がいればそれで構いません。ちなみにこれは患者さん皆様にとっても大事なことです。

ほとんどのお怒りの口コミは当院を受診したことのない方ばかりでしたので、電話での初診受付の対応についてのご批判は受け止めております。当院のポリシーをお読みになってからお電話いただきますようお願い申し上げます。電話すらかけたことがない方が通りがかりに唾を吐いていくように書き込む人もいます。歪んだ正義感というものでしょうか。

 

ただ、本当に悪質な相手には、殴られっぱなしというわけにはいきません。中には業者の書き込みもあります。悪い書き込みをして、一件45万円で消しますよ、今ならキャンペーンで40万円!というチンピラです。何件か悪名高い業者がいます。

これも業者の書き込みですね。

どこにでもありそうな内容を書き込んでいますが、診察を続けて受けている人とは決定的に違って実情を知らない人が書いています。

ちなみに質問はしてくださいね。でも1回の診察で10個とかは勘弁ですよ。

 

はたまた、とんでも精神科医が書き込みをしていることもあります。

先日このような書き込みがありました。

現時点で当院にはこのような陰湿な書き込みをするような方はおりません。

こう、断言できるのは患者さんを知るために限られた時間でも全力で診療を行っているからです。

当院に通院していない人が、通院患者になりすまして書き込んでいるのです。

以前より専門家と調査し、弁護士の意見も聞きながら対応を検討していました。

今回、匿名掲示板で活動している、同業者のA医師と特定できました。

早速Googleに申し立て、削除してもらいました。

最後の文章で「他の口コミもみて変な印象だったら」という言葉が「(A医師が活動している匿名掲示板も含めて)さらに口コミを書き込むぞ」という脅迫と受け取れるかどうか微妙なところですが、

警察のサイバー犯罪課とも相談して参りたいと思います。

予告通りA医師及び関係者の行動がエスカレートした場合、かなり踏み込んだ措置を取る所存です。

競合関係にはないと思いますが、ライバル意識があったとしても、匿名の書き込みで誹謗中傷するのではなく、フェアに戦ってほしいものです。堂々と実名で意見を述べたらどでしょうか。

 

ご覧になってしまった当院通院中の皆様には不愉快なブログで申し訳ありませんでした。

 

こうやって患者さんに自分の作文をレビューに書かせたり、

 

誰かが良い評価すると、すぐさま星ひとつで埋め尽くそうと躍起になったり、

大学での仕事や留学経験などいくら立派な経歴の60代医師でもこの有様です。

 

精神科医に医学的なこと以外で有用なアドバイスが得られると思っている方は過度な期待があるかもしれません。