土曜の夜、診療後に公園に直行。
上尾にも天国はあったよ。
私には気分転換の必殺技があります。
手前味噌ですが、イメージトレーニングが得意です。
コンビニでインドネシア料理のフェアなどをやっていると、とりあえず買って食べます。
ナシゴレンとかミーゴレンとかなんでもいいんですけど、
ベランダに出て、テーブルライトをつけて、観葉植物を見ながら食べればあら不思議。
シンガポールかバリにワープするのです。
すっかり心はリゾート気分。
20年前までは日本では今ほどショッピングモールはありませんでした。
巨大モールといえばハワイでしたね。
ですから、イオンモールとかショッピングモールにいくと、もう私の心の中はリゾートの風が吹いているのです。
「ハワイの風が吹いている!」
と十分気分転換できてしまうのです。
び、びんぼーくさいって?
コスパ高いやろ。
前回のブログで仕事量が増えすぎて、毎日綱渡りと書きました。
患者さんにお渡しする書類はなんとか間に合っていますが、
最近カルテ作成が遅れがちで。
今はまた初診の受付を中止にしていますが、
初診はとても大事なセッションだと私は思っています。
せっかく初診のために時間を無理やり作っているのだし、
初診をちゃんとやらなくて、いつちゃんと診るというのでしょうか?という感じで。
症状や病気の内容にもよりますが、複雑性トラウマの方などの病歴は大概混みいっています。
「そんなことある?」と驚くような過酷な生育環境だったりして、話を聞いているとキリがなくなることも。
患者さんの時間前後感覚や記憶も曖昧で、とっ散らかっていることも少なくありません。
というわけで初診に2時間〜2時半かけてしまうことが最近続いてしまって、私もげっそりです。
(2時間もどうやって作っているの??
外来やっている医師なら当然疑問に思うでしょう。
もちろん連続して2時間は確保できません。
前半と後半に分けて、患者さんには休憩を挟んでもらいます。
その間に再診の患者さんを次々と診ていくのです。)
ただ、「話したくないことを無理やり聞かれた」ということにならないように注意しなければなりません。
トラウマについては患者さんの反応を見ながら慎重に伺います。
その前の段階で、「詳しく話したくないという方は当院を受診しないでください」とHPにもしつこく掲示していますし、
電話の段階で秘密主義の匂いがする人やあまり触れられたくなさそうにしている方は、他の機関にご相談していただくように誘導します。
その上で診察しているので、ほとんどの患者さんは率直に話をしてくれます。
まずは患者さんの緊張度合いを見て、雑談から入っていくこともあります。
最初は症状や経過の確認をし、診断のあたりをつけ、徐々にその背景となる生育歴や発達の傾向、家族歴を伺っていきます。
患者さんの言ったことをおうむ返しにしながらカウンセリングするのが基本ですが、私はあえて私が理解した言葉に言い直して患者さんに一つ一つ私の理解があっているかどうか確かめながら先に進めます。
大体前半の段階ではすでに患者さんのテーマを見出しているので、あとは占い師のようになっていきます、笑。
患者さんに言われる前に患者さんの特性などを次々に当てていくと、患者さんの目が輝いてきます。
「理解してもらえた」という感動が湧いてきた心の動きを感じると、私もだんだん乗ってきて、患者さんとシンクロしてきます。
「手に取るようにわかる」状態が共感の極みです。
最後は、今どういう状態なのか、どうしてこうなったのか、特性や生育歴、遺伝的な要素などの背景と関連があるのか、できるところまで詳しく説明します。
ご本人が話したい!って思う範囲で伺っているので、滅多にありませんが、たくさん話しているうちにトラウマの蓋が開きかけてしまうことが稀にあります。そうならないようにしていますが、そうなったとしてもちゃんと責任を持ってフォローしますよ。
大変だけど、やりがいはあります。
一方で当院では少数派ですが思考がまとまらず、意思疎通が難しい方がいます。
そういう場合は、共感ではなく、単に症候・症状の評価にとどまります。
これはどの精神科医がやっても同じですね。
あれ、最初に書こうと思っていた内容からそれました。
カルテの作成が遅れるって話。
流石に2時間に及ぶ診察のカルテを診療時間内にまとめるのは困難で、後回しになります。
最近は再診1回目の時までに初診のカルテができていなかったり・・・
頭の中にエピソードが入っているうちに、他の患者さんと混同しないように書かないといけませんね。
割とインパクトのあるエピソードなので、結構細かく覚えています。
ということで、今日はもう眠いので、寝ます・・・
仕事量が多すぎて、
毎日綱渡り状態で。
あらゆる科目の中で、おそらくダントツに書類作成の仕事が多い精神科。
最近では精神保健福祉士や心理スタッフに書類作成を任せて精神科医がサインだけしているところもあるようなのですが、
当院では全て院長のワンオペです。
患者さんのエピソードを詳細に把握し、トータルで管理しています。
専門医が一から聞いて書き上げた書類に価値があると思うのですが、そんなのどうでも良いですか??
書類を受け取った患者さんはご存知と思いますが、一般的なところよりもかなりきっちりと書いておりますので、患者さんの病気の理解にも役立てていただけるようになっております。
しかし、あまりにも書類の量が多すぎて、とりあえず約束の日までになんとかするので精一杯。
でも、今まで書類作成の約束期限を破ったり、忘れていたことは一度もありません。
当院では事務スタッフに協力してもらい、全ての書類作成の期限を管理し、前日に作成完了しているか怪しいものは
スタッフから院長に確認してもらうシステムを構築しています。
スタッフの完璧なオペレーションで私の抜けが完全フォローされています。
そうです、私は、
患者さんにはお勧めしない、
完全主義です、笑。
スタッフには感謝しかありません。
当院スタッフは医療事務がメインなのでベースアップ加算の診療報酬請求ができませんし、無理に請求しても先行きの利益にもならない時限式のニンジンなので、うちにとってはほとんど意味のない手当です。
というわけで、ベースアップ加算はいただいておりませんが、
当院では対象者の4月の昇給8%アップ敢行します!
私の給料を減らすのみ!!
他業種に負けてたまるか!こんにゃろめ!
負けず嫌い、笑。
モヒカンにしたいと思って相談したら、
美容師さんに「僕にはその勇気がありません」って言われ、
ソフトモヒカンになったよ。
アメリカ人の患者さんは気がついて褒めてくれた。
気を遣ってくれてありがとう。
「上尾メンタルクリニック」と「上尾心療内科」。
2025年3月に駅近くに「上尾心療内科」さんがオープンされました。
最近複数のメンタルクリニックが当院から徒歩数分以内に開業されました。
いずれも当院とは経営母体も全く無関係で何も関係がございません。
患者さんにとっては選択肢が増えて良いことだと思います。
いずれも即日受け入れを強調されてオープンされているので、当院が「予約が埋まっていてなかなか診てもらえない」ということは織り込み済みです。
「すぐに診てもらいたい」というニーズがたくさんあることをご存じです。当面はそのニーズを間違いなく満たしてくれるでしょう。
当院だって最初は即日受け入れもしていましたし、条件なしにどんな病気でも受け入れていました。
1日に初診8人とかしっかり時間かけて診てました。(さらっと書いているけれど、まともにやったら過酷な労働ですよ)
そうは言っても物理的にだんだんそれができなくなるんですよ、笑。
あ、じじいの昔話、嫌われるやつですね。
話がそれましたが、とにかく、新しいクリニックがオープンしました。
それで、初診で「上尾メンタルクリニック」を受診したいと思っていた方が、間違えて「上尾心療内科」さんを受診してしまったという方がおられるんですね。そして当院を受診しなおしたいと連絡がきます。
「上尾メンタルクリニック」と「上尾心療内科」、意味はほとんど一緒ですが、文字は違います。
お間違えになった理由はHPにもあったようです。
当院が保健所などに届け出ているローマ字表記は
ageo-mentalclinicです。また当院ホームページのドメインはageo-mental.comです。
一方で、「上尾心療内科」さんのホームページのドメインが(当院のクリニック名そのものの)ageo-mentalclinic.comだったのです。
それから、「上尾心療内科」さんはGoogleで有料広告をされているため、「上尾メンタルクリニック」と検索すると一番初めにHPが表示されるようになっているのです。
(当院では受診していただきたいターゲットを絞っていますので、インターネット広告を一切ださない方針で、検索して広告より下に表示されるのは致し方ないのです)
「上尾メンタルクリニック」を検索して一番上に表示されたためにそのまま突き進んでしまったというのです。
ドメインの件に関しては、関係機関の仲介の上、「上尾心療内科」さんには真摯に対応していただき、ドメイン変更の約束をしていただきました。
ただ、当面はageo-mentalclinicのドメインも残して、そちらから新しいドメインに飛ぶようにして徐々に抹消するということでしたので、もしかしたらまだ完全に切り替わっていないのかもしれません。
というわけで、特に「どなたかの勧めで当院を初診で受診したいとご希望の方」はご注意いただきたいと思います。
「上尾心療内科」さんには誠実にご対応いただき感謝しております。
「今日すぐに診てほしい!」という方は新規オープンのクリニックがねらい目です。
ただ、とりあえず他のクリニックにかかって、当院に転院というパターンは治療のボタンのかけ違いが生じる可能性もありお受けできない場合はありますので、ご容赦ください。