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4月 19, 2025

選定療養費(予約)について。

当院では何回かブログでもお伝えしていますが、予約の時間をお互いに守って、相手の時間を大事にしましょうというこだわりのコンセプトを実現しています。患者さんが予約時間を守ってくださるということが第一条件として必要不可欠ですが、それだけではうまく回りません。患者さんのその時の状態によって診察にかかる時間が異なるからです。当院ではそれぞれの患者さんの診察に必要な時間をその時の状態によって判別し、時間の枠を変えています。毎回遅刻される方は要注意人物となり、混雑時間には予約を入れられないようにします。また、遅刻時間を想定して予約組みをし、スケジュールを組みます。予約の変更に関しても詳しく理由や状況を伺い、また変調がないか確かめることで、診察に必要な時間を再度調整して案内しています。ご家族が病状を聞きたいと言えば、ご説明ができる時間帯に誘導します。こんな大変な作業をやっていて初めて予約制が遵守されます。

お待たせしました。

Time is money.です。

今やディズニーランドでも、待たずにアトラクションに乗ろうと思えば、優先パスを購入してスイスイと遊ぶことができます。お金を払わない人は何時間も待たされるのです。

当院での予約制維持のための努力をやはり評価していただきたいですし、コストがかかっているのです。

そこで、選定療養費(予約料)を今後頂戴することにしました。

人件費のベースアップにつかっていきたいと考えています。

 

初診の予約料は5500円、

再診の予約料は2200円とします。

令和7年6月1日以降開始とします。

完全予約制なので、無断で来院し、すぐにみてくれというのは無しです。

突然きた方が予約なしで受診ということは許容しません。

ですからどうしても診察する場合は、当日予約となります。

私の考えとしては、再診で予約通りにきた方は予約料はお返しし、当日に予約、あるいは予約変更してきた方は予約料を請求する方針です。

初診はまとまった時間を確保している血の滲む努力を評価いただけるように予約料を設定させていただきます。

4月 19, 2025

お待たせしました。

当院は完全予約制で、再診の方はほとんど待たずに診察を受けることができます。

10分待たせたら「お待たせしましてすみません」と声をかけます。

皆様良いかたなので、「いえいえ」と返事をしてくださいます。

私が予約時間通りに診察を始めるには、患者さんが予約時間までにきていただくことが前提です。遅刻者が重なると、ずっと後まで響くので、すぐに予約制が崩壊します。ほとんどの医療機関で予約制が崩壊するのは、やはり遅刻したり予約を守らない患者さんがいるからだと思います。

当院は厳しいですが、その結果まじめに治療を受けてくれる患者さんが当院を選んでくださり、その結果、予約制が維持できています。5分遅れてきた方も「すみません」と言ってくれます。こちらも気持ちよく診察できます。

予約が守られるために、初診のための時間を空けることもできます。再診の方が予約できない時間帯をわざわざ作っているのです。

通院患者さんの協力で初診の方をしっかり診るというシステムが守られているのです。

めんどくせえクリニックだと思われようが、この点にこだわったことで、治療に対してまじめに取り組んでくださり、尚且つお互いの時間を大切にできる質のよい患者さんが当院に集まってきました。態度が悪い方、時間を守らない方、嘘をついたり他人を損なう方とは摩擦を生じさせた結果、当院から離れて行ってくださいました。

万人受けするようなコマーシャルを打たず、文句がある奴は来るなくらいのHPを書くという前代未聞なやり方を通してきて、患者さんの質がどんどんよくなっています。この人たちのためなら全力で頑張ろうって心から思えて、改善が見られるたびに、こちらも心から嬉しいと思えるのです。

 

初診に関しては、タイミングによっては2−3周間程度で診察に至る場合もまれにありますが、新規の患者さんの受け入れを中止ていたり、予約が数ヶ月先になってしまいことが本当に多く、当院を受診したいと思ってくださった方には相当なご不便をかけてしまっています。

今日の初診の方も何年も前から当院受診を希望されていた方でした。

色々調べて都内で有名なクリニックに通ってみたり、市内の病院に行ってみたりしたものの、

ほとんど問診もなく処方だけだっと言います。

こちらを受診したいと問い合わせたものの新規の受け入れを中止していると言うことで受診を見送っていたそうです。

今回タイミングよく受診にいたったそうです。

大変な喪失体験でショックを受けておられた方で、トラウマの蓋が開いてしまわないか若干心配でしたが、色々な心の内面を吐露してくださり、両親との関係、姉妹葛藤からその後のトラウマ体験と症状の出方の関係性を紐解くことができました。

心の琴線に触れた時の涙に、思わずもらい泣きをしそうになりましたが、心を整えて診察を続けます。

悲しみを一緒に味わうと私の心も傷つくのです。本当の共感とはこのようなことだと思っています。

将来に何も希望を見出せない状態と伺いましたが、電話の予約の時点で「治療のためにお酒をやめてほしい」とお伝えしてあったことに対して、本当にお酒をやめて初診に臨んでくださいました。治療に対する真剣さをしっかりと受け止め、全力でサポートすることを誓います。

将来の希望を見出せるように、今現在の困り症状を解決して乗り越えていけそうだと、私には先が見えています。

このかたは良くなります。本当に。