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8月 13, 2022

人との繋がり。

認知行動療法では、健康行動という概念があります。やってよかったなと喜びや達成感のある行動です。どんな行動で気分が楽になったか、行動記録表を作成して自分自身にあった健康行動を探します。

私の場合は美味しいものを食べることが日常での行動活性化につながるのですが(笑)、同じ美味しいものでも、親しい方からの温かい贈り物であれば、喜びは倍増します。やはり根底には人との繋がりが感じられることが最大の喜びだと思うのです。

先日は親友のお子様の好物だという肉まんとシウマイをいただきました。お子様が美味しいと思うものを分かち合ってくださったその想いで胸がいっぱいになりました。

また、病院勤務時代に苦楽を共にし、学び、お世話になった師長さんから地元の野菜をお贈りいただき、とても美味しくいただきました。いつも全力で仕事をする私を心配してくださいました。

私は同期の皆と相談し、慶應の教授に就任された佐渡先生のお祝いを厳選しました。同じグループで研修を始めましたが、ここまで差がつきました、笑。同期との繋がりを感じて幸せでした。お祝いを手渡ししてくれたN教授、ありがとうございます。

どんなに人間不信であろうとも、根底では人との繋がりを人は求めているのではないでしょうか。それがいろいろな形で得られないときに不調を感じやすいのかと思います。

8月 13, 2022

本日の研修

今日は台風&朝から雷。外出するのは躊躇われる天候です。
そんな中、厚生省認知行動療法研修がオンラインで開催されました。

雨風の中移動しなくても良いし、感染の心配もなく助かります。ここだけの話ですが、パジャマのまま参加しました、笑。

参加者全員がビデオオンにしますので、画面越しに恩師の大野裕先生のお目にかかれた上、同期の佐渡先生や中川先生の実演ビデオも見ることができ、楽しく研修を受けることができました。認知行動療法も20年以上前に学びはじめた内容からアップデートして変容を遂げていることを確認できます。
日々の診療を振り返ると認知行動療法の影響もかなり受けており、そのエッセンスがとても役に立っていると再確認できました。また、至らぬ点にも気がつくことができ、有意義なトレーニングになりました。

大事な点は認知行動療法は物事の捉え方をポジティブに変えるということではなく、情報を集め問題を解決する能力をのばすという目的であることです。

以前、パワハラを受けて適応障害となり会社と裁判をしている方を専門家として診察し、意見書を弁護士の先生と作成する機会がありました。労働に関する法的な知識を沢山教わりながら訴訟相手側についた精神科医とも闘いました。

その精神科医によると、患者さんは認知行動療法を受けて、パワハラと感じている認知を修正すべきだとのことでした。

しかし、実際にひどい上司に対して、いくら好きだと念じても、無理やりポジティブに捉えようとしても、実際にパワハラがある限り、気分が改善することはありません。

認知行動療法の使い方、理解が根本的に誤っていたのです。

その点も含めて、訴訟相手の論旨には綻びがあり、裁判に勝ったのです。

本人の考えに歪みがなく正しければ認知再構成を行うのではなく、パワハラをする上司や会社に対して弁護士など専門家と相談して問題解決にもっていくということが必要なのです。

ハイ、認知行動療法つながりで脱線しました。

なお、現在当院ではカウンセリングはおこなっておりません。また、裁判に関わる診断書作成や意見書作成は行なっておりませんので御了承ください。