先週は忙しかったです。
通常外来も大混雑、初診の問い合わせの電話も鳴りっぱなしで息つく暇もありませんでした。
おまけに休日や診察後の夜間も依頼があり、医師を診察したり、産業医へのアドバイスを行ったり、会社の経営者の相談に乗ったり、
ハードな日々を送っていました。
SADや広場恐怖、パニック症、いわゆる「自律神経失調症」など当院でのオリジナル治療をお求めになりわざわざ遠くからお越しくださいます。恐縮です。
先週は忙しかったです。
通常外来も大混雑、初診の問い合わせの電話も鳴りっぱなしで息つく暇もありませんでした。
おまけに休日や診察後の夜間も依頼があり、医師を診察したり、産業医へのアドバイスを行ったり、会社の経営者の相談に乗ったり、
ハードな日々を送っていました。
SADや広場恐怖、パニック症、いわゆる「自律神経失調症」など当院でのオリジナル治療をお求めになりわざわざ遠くからお越しくださいます。恐縮です。
本日は慶應大学精神神経科学教室三村將教授の最終講義にオンラインで出席しました。
「Plus Ultra」と言う演題で、慶應大学の研究の世界レベルの成果や三村先生のライフワーク、さらなる今後の展望について語ってくださいました。認知症治療の最前線を産学協同(慶應ーエーザイ)で取り組んでいる様子も伺いました。認知症は発症してからでは治療が難しいので、症状が出る前の予防や治療がトレンドになっていきそうです。AIによる診断技術もかなりの精度が期待できるようです。
三村先生が東京大学に一旦進学してから慶應に入り直したことを初めて知りました。
三村先生のお話はいつも文系と理系のそれぞれ両極端の内容におよび、幅の広さ、厚みを感じます。
限界を決めないで、その先に向かって開拓していくことを強調しておられました。
研究をしていない私には忘れかけていた言葉として心に残りました。
臨床では患者さんの命やQOLに大きく関わることを強く意識しております。自分の限界をわきまえず無理に抱え込んで、残念な結果になっている状況を多々目にしてきましたので、私は自分の限界に対してシビアに評価しておりました。
ただ、自分の成長のためには少し自惚れ気味にチャレンジしていくことで限界を突破できる可能性があります。
この辺のバランスはとても難しいといつも思っていましたが、状況に応じてスタンスを変えていくことになるかと思います。
三村先生の次は1級上の学年の内田先生が教授に就任されます。
ご自身にも戦友にも厳しいタイプの先生なので、気合の入った成果を上げていくのではないかと期待されます。
私もちょっと気合いを入れ直して少し自惚れ気味にどんどん先に進むことも思い出したいと感じました。
渾身の診療に対してついてくる患者さん以外は相手にしなくても良いのだと言う強さも必要な場面もあります。
気合いだ、気合いだ、気合いだ!
ワイセ!
白血球!
じゃなくて、
・・・
WBC
ワールド・ベースボール・クラシック。
毎日途中からだけど観ました!
いきなり医者しかわからないボケをかましてすみません。
野村総一郎先生の「人生は勝ち負けじゃない」
を拝読したばかりで恐縮ですが、
やはり、勝つのは気持ちがいいですね。
ま、自分が勝ったわけではありませんが。
勝ち負けは人間の生存本能なのでなくならないとは思います。
最近のスポーツTVはルールとか豆知識とか解説しながらやってくれるので、詳しくなくても楽しめます。
野球ってコンタクトスポーツじゃないので陰で邪魔したりズルをしたりできないし、一人一人の成績が丸不裸になるフェアなスポーツなんですね。
スポーツもビジネスもフェアに行きましょう!
勝ち負けがあってもフェアにやって気持ちよく受け入れたいものです。
他院の悪評を口コミに書くようなフェアじゃないTK医師は尊敬できません!
土日にかけてみっちりと研修を受けました。
今まで数々の研修を受けてきましたが、ベスト5に入るくらい脳に汗をかく中身の濃いトレーニングでした。
EMDRや認知行動療法の研修などスーパーヴィジョンも含めるとかなりしっかりしたトレーニングになります。それらに匹敵するくらいのトレーニングでした。参加した精神科専門医指導医の平均年齢は40代でそれなりに経験豊富な医師ばかりですが、緊張で吐き気がしていたなどの言葉も聞かれ、皆様それなりのプレッシャーがかかっていたようです。
アドリブでロールプレイもありました。一つのロールプレイでは、36歳の男性、建設会社の現場監督が過労でうつ病を発症し、妻と上司に連れられ受診するという設定。その診察にあたる医師を指導する指導医の指導内容を評価するものでした。
私はそのロールプレイで「一見理解がありそうで、否定的なことばかりをいう上司」を演じました。
当院でも会社の方が面談を希望されてご来院いただくことがあります(要予約)
世の中にはいろいろな上司がいます。
その中でも設定にぴたりと当てはまる方がおられたので、その方をイメージして演じたところ、大好評でした、笑。
理解のない上司の部下は大変です。
上司ガチャで人生狂わされてしまうかもしれません。
親ガチャ、上司ガチャ。
人間不公平が前提です。
3月4日、5日と院長が研修のため不在となります。
お不便をおかけいたしますが、臨時休診となりますので、
お電話のお問い合わせは月曜以降によろしくお願いいたします。
なお、もともと予約外受診は受け付けておりませんのでご注意ください。
本日は表題の学術講演会に参加。
仕事と勉強の両立は時間的・体力的にきついものがありますが、
興味があり、少々無理をして聴講しました。
普段の精神医学とはちょっと視座の異なる完全科学的な話題でした。
ファンクショナルMRIは私が神経内科を研修していた時代に普及しはじめて、放射線科での研修では毎日脳のMRIの読影をさせてもらいました。急性期の脳梗塞を診断する有用な画像診断として画期的な技術だったと記憶しています。今後ファンクショナルMRIが精神疾患の鑑別に役立つ可能性が出てきました。そうなってくると精神医学も神経内科学に一部吸収されていく流れが出てくるかもしれません。
そもそも昔は神経内科と精神科は一つの科目だったのです。昔の先生は両方診ていました。
それが専門分化していき二つに分かれたのです。
で、また統一されていくかもしれないというのは面白い話です。
ただ、精神医学を全て脳科学に集約させていくと「人の心」がどこかに行ってしまう気もします。
AIロボットが「心って何?」と混乱しているコマーシャルが頭をよぎります。
少子高齢化でロボットによる介護が当たり前になるかもしれませんが、
どんな世の中になるのでしょうか。
孔子、老子、荘子。
中学高校では漢文の授業を受けていました。
漢文の先生は大変スパルタでしたが食らいついていけばとことん応じてくれる先生でした。
論語や老子哲学をかじりました。当時は漢文を読み下すので精一杯で、しかも論語がメインでしたが、大人になったらじっくり読みたいと思って漢文を保存しておきました。幾度となく襲ってくる断捨離も乗り越え、未だ本棚に保管されています。
最近大学の先輩でうつ病の大家、元防衛医科大学病院長の野村総一郎先生が、老子思想を用いた精神療法を実践されていることを知りました。
ユーモアのある先生でうつ病のジャマイカ理論を提唱されていました。
ジャマイカではうつ病が少ないそうです。
じゃあ、まあ、いっか、と気持ちを楽に持っているからだそうです。
冗談だけど、納得してしまう、笑。
野村先生と現教授の吉野先生が過大評価してくださったのか防衛医大に誘ってくださった時も、医局の中はユーモアが飛び交っていました。
当時の私には事情があり、お誘いを辞退させていただいたのですが、防衛医大に入職していたらだいぶ人生変わっていたかもしれません。
こうなったら漢文を読んでいる場合でありません。
野村先生の本を読んで近道します、笑。