まだ、辞めませんよ、俺。。。
なんだか最近患者さんにとても感謝されることが多い。
今日も長年通院している患者さんから突然初めていただいた温かい感謝の言葉。
前医ではデパスの副作用でだいぶ悩まされていたようで、
当院に転院後いろいろと調整してすごく安定し、維持療法を続けていました。
薬の辞め時ってむずかしいのですが、その人の罹病期間、病気の平均罹病期間、服薬状況、発達特性、パーソナリティ特性などのほかに、今後その人がぶつかるであろう壁がどのタイミングでくるか、ライフイベントのインパクトを予想して判断します。
例えばご自身が幼少期、再接近期に母親との葛藤があったと想定される場合、ご自身がこどもを生んで母親になった場合、自分のこどもが再接近期に差し掛かった時に不安定になるだろうなとか。
この人は喪失体験に弱いから、今度は定年退職するときが危ないだろうなとか。
だいたいわかることがあります。
何年かまえに当院を受診していた女性の症状が落ち着いた時点で、次は出産後が危ないから整えていこうねとお伝えしていました。
しかし彼女はもうよくなったからと、自分で通院を辞めてしまいました。
結局出産後不安定となり、再初診を希望されました。
彼女はどうして私が予知していたのか不思議がっていましたし、私のアドバイスを聞いていればよかったとおっしゃいました。
上記のようにどういうときに具合が悪くなるか予測できることもありますので、治療に関しても、次のイベントを乗り越えるまではやっておこうなどと提案できるのです。
ハイ、自慢話、つまらないですね!笑。
じじいの昔話と自慢話、説教話は誰も聞きたくありません。
脱線しましたが、最近温かい言葉を頂戴し、まるで私が引退するのではないかというような雰囲気すら感じるというのは
私の被害妄想でしょうか、笑。
まだ辞めませんよ、俺。
私の第3章はこれからです。
(私が撮った写真ではありません。
登山が趣味の同期の写真です)
引退云々は冗談ですが、嬉しくて励みになりますね。
昔は患者さんにそういうことを言わせてはダメだとか、
そういうのをモチベーションにしてはだめだとか
自分を厳しく律してきましたが、
最近すこし丸くなってきたのかもしれません。