Written by 上尾メンタルクリニック
花粉や黄砂がなければ、新緑の美しいこの季節は大好きだ。
午後からの重労働を控え、緑を求めにいった。
公園の手前に昔通ったことのあるレーシングカート場があった。エギゾーストノートを聞きながら、いろいろと思い出した。
600馬力、時速300キロ、6点ベルトでバケットシートに貼り付けになって、ドグミッションを叩き込みながら重いクラッチとマスターシリンダーをとっぱらった重いブレーキを蹴飛ばしならがら格闘する自動車競技に比べると、
レーシングカートなんでおままごとなのではないか。
そんなイメージがあるかもしれないが、実際のレーシングカートはかなり激しい。
地面や横Gからの入力がすさまじいものがあり、ろっ骨を折る人が絶えない。
私もしばらく息をすうとあばらが傷んだ記憶がある。
ヒビくらいは入っていたかもしれない。
誰よりも速くなりたい、そう思っていたのは一体なんのためだったのだろうか。
そんなことを考えながら緑の方に向かった。
鶯やさまざまな野鳥がさえずり、埼玉にいることを忘れそうになる。
ゴルフコースではない。
午後は重労働、頑張るぞ。