本日は慶應大学精神神経科学教室三村將教授の最終講義にオンラインで出席しました。
「Plus Ultra」と言う演題で、慶應大学の研究の世界レベルの成果や三村先生のライフワーク、さらなる今後の展望について語ってくださいました。認知症治療の最前線を産学協同(慶應ーエーザイ)で取り組んでいる様子も伺いました。認知症は発症してからでは治療が難しいので、症状が出る前の予防や治療がトレンドになっていきそうです。AIによる診断技術もかなりの精度が期待できるようです。
三村先生が東京大学に一旦進学してから慶應に入り直したことを初めて知りました。
三村先生のお話はいつも文系と理系のそれぞれ両極端の内容におよび、幅の広さ、厚みを感じます。
限界を決めないで、その先に向かって開拓していくことを強調しておられました。
研究をしていない私には忘れかけていた言葉として心に残りました。
臨床では患者さんの命やQOLに大きく関わることを強く意識しております。自分の限界をわきまえず無理に抱え込んで、残念な結果になっている状況を多々目にしてきましたので、私は自分の限界に対してシビアに評価しておりました。
ただ、自分の成長のためには少し自惚れ気味にチャレンジしていくことで限界を突破できる可能性があります。
この辺のバランスはとても難しいといつも思っていましたが、状況に応じてスタンスを変えていくことになるかと思います。
三村先生の次は1級上の学年の内田先生が教授に就任されます。
ご自身にも戦友にも厳しいタイプの先生なので、気合の入った成果を上げていくのではないかと期待されます。
私もちょっと気合いを入れ直して少し自惚れ気味にどんどん先に進むことも思い出したいと感じました。
渾身の診療に対してついてくる患者さん以外は相手にしなくても良いのだと言う強さも必要な場面もあります。
気合いだ、気合いだ、気合いだ!