気になる医学書とノーベル賞受賞作品など何冊か購入した。
昨夜は一晩で医学書一冊読み切った。
同じ医局の若き才能の溢れた医師が執筆した本だ。著者も私も精神科を専門としながら内科外来を行うなど身体科に軸を置いていた時期がありとても共感できる内容だ。
身体科の経験のない精神科医の中は身体因を無視したり、副作用にも無頓着な人もいる(勿論そうでない先生も沢山いる)。ハードルは高いが、心身をトータルで見渡せる医師は理想的だと思う。身体科でこころの問題だと決めつけられて、あるいは自分のことをうつ病だと思い込んでいて精神科を受診した人に、身体の病気が主な原因であったと判明することも少なくない。(以前、自分はうつ病だと言って受診した男性がいたが、詳しく診察するとどうしてもうつ病とは考えられない所見だった。結局うつ病かうつ病でないかの押し問答になって、私は体の症状など別の視点で調べたほうがよいと伝えて帰した。結局体の難病だった。適当に診察して本人のいうままに安定剤や抗うつ薬を処方していたら、診断も遅れてごちゃごちゃになっていたと思う。しかし、今度はご本人はどういった難病かまで詳しく診断してくれなかったと逆恨みし、、、(こういうタイプの人は必ずGoogle口コミで唾を吐いていくのです)。大学病院ではないし、そこまで検査などできず、身体的精査のご要望にはお答えできない。ご本人がうつ病にこだわっていたのでそれ以上話が進まなかったということもあり、、、難病になってしまったという怒りを八つ当たりしたい気持ちはわかるが、メンタルクニックでできる範囲のことは最大限尽くしたのでご容赦いただきたいというしかない。このようなパーソナリティの方だから、あちこちで取り合ってもらえずメンタルだと言われてしまったりする。本当にむずかしい。)(逆に、「あの時体の病気を疑ってくれたので早期の治療ができて助かった」と感謝してくださる方もいらっしゃる、涙。)
メンタルクリニックという構造などいろいろな理由で私は身体を全く診れないという設定にしているが、身体科の眼差しを忘れないようにしている。
もう一冊はトラウマ治療の師匠からの案内があった本。すこし難しいが、パラパラ見てるとかなり興味深いことが書いてある。
さて、今日は日曜日だった。
やるべきことが山積みだが、昨日から本を読んだり、晴れ間を狙って公園散歩。
現実逃避だ。