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8月 9, 2022

お盆休み。

こんばんは。

前回のブログは書いている途中で放置状態となってしまいました。すみません。

まあ、とにかく忙しいです。今日はごちゃごちゃなブログになりそうです。

世の中ではお盆休みに突入している職場もあるようで、「休みだから今日受診したい!」と言う初診希望の方の電話や直接来院が殺到しています。残念ながら予約が埋まってしまい、当日受診どころか8月中の受診も受け付けられません。ご期待に添えないことを申し訳なく思っています。

また、感染予防や職員の安全確保、通院中の患者さんのプライバシー確保のために、直接来院での初診申込やアポなしの業者さんの立ち入りは一切お断りしています。HPなど確認せず直接来院される方の中には、当日受診をお受けできないこと、内容は電話でしかお伺いできない旨をお伝えするや否や、暴言を吐いていかれる方も少なくありません。HPで初診についての手順を確認してきてほしい方ほど見てくれません。逆に、善良な方ほどHPをよく読んでくださり、受診をためらっていたり、遠慮されたりします。

ほんと、難しいです。

 

お盆休みの影響で電話が殺到して忙しさに輪をかけているのですが、私のお盆休みもかなりハードなスケジュールとなっています。

まとまった時間を要するトレーニングをいくつか入れています。一つは認知行動療法のトレーニング。ラッキーなことに私が慶應病院で研修医をやっていた時、アーロンベック博士の愛弟子の大野裕先生が大学でストレスマネージメントや認知行動療法を教えてくださったのです。日本での産声を上げたばかりの認知行動療法にはじめて触れることが出来ました。

その後も大野先生や私の同級生を含む大野先生のお弟子さんからも幾度となく認知行動療法のレクチャーを受けてきました。

認知行動療法の資格を取る寸前で忙しくなってしまい、ケースのスーパーヴィジョントレーニングを受けられなかったりして、何回も資格取得を逃してきました。もう資格はどうでもいいかと思いますが、お盆にみっちりトレーニングできるので頑張ります。治療にはとても役立つのです。

また厚生省主催の児童思春期精神科の講義なども2日がかりで受講します。

当院では児童思春期の診療を基本的におこなっていません。しかし関心がないわけではないのです。むしろ重要すぎると思っていますので、最近のトレンドを学ぼうと思っています。

実は私の師匠先生は一流の児童精神科医でした。先生の診療スタイルは児童の気持ちをしっかり聴いて、児童主体で治療するタイプです。児童に慣れたエキスパートの心理士が児童本人から話を聞きます。親に内緒にしてほしいことは基本内緒にし、母親的に優しく包み込みます。それがわかると児童は安心して本音で話してくれる様になります。主治医は児童の薬物療法や父親的な関わりをします。そして親からの話も本人とは別に聞きますが、基本的児童の側に立って診療します。児童には内緒ですが、心理士と主治医はお互いに情報交換をし、全てを把握し、どのタイミングでどんなことを親に説明するかなど綿密に打ち合わせます。虐待が疑われ、親に反省の意識がない場合は、対決して児相への通報も行います。

こんなことをやっているものですから、1人の児童に対して毎回1時間は平気でかかってしまいます。

虐待の自覚がある親は、児童に「今日は何を聞かれて何を答えたのか」尋問し、余計なことを言うなよと口止めします。

そい言うことにも注意を巡らせながら診療していくので、とても大変です。

以前、児童思春期専門外来をやっている医師にどのようなスタイルで診察しているのか聞いたことがあります。

彼が言うのは、子供の受診というのは基本的に親が受診させたいという親のニーズにある。だから、本人1人から本人の本音を聞き出しても仕方がない。親がどう困っているのか聞いてそれをもとに治療するだけなのでそれほど時間はかからないと言われました。

もし、毒母だったらどうするのだろうか?児童がSOSを出しているのに、唯一味方になってくれるはずの精神科医が親の言うなりで味方もしれくれなかったら。。。グレますよね。

良心的に児童を診ているところは赤字と言っても過言ではないと思います。他の部分でバランスを取るか、公的な資金が必要です。

開院当初は医師と心理士の一人二役をどうにかできないかと試行錯誤して児童の診療を行っていました。ただ、負担がかかりすぎて、他の方を診れなくなってしまいます。中途半端にみる事に抵抗感があり、受け入れを辞めました。時々、通院患者さんのお子さんをみてほしいと頼まれます。基本お断りしますが、まれに、まれに、専門医の診察までのツナギとして少し診てあげることもあります。専門医に繋いで安心したところ、結構いい加減な治療で、児童とその親からは私の方がちゃんと診てもらえていたと振り返る人も少なくありません。(もちろん手間暇をかけて診療したのですが)こんな治療で良かったのかと驚き、とても悩ましいところです。

今回のトレーニングでなんらかの解答を得たいと思っています。

 

さて、本題ですが、当院では開院以来睡眠に強い関心をもってまいりました。日本一といわれる睡眠センターと連携していろいろな症例を勉強させていただきました。睡眠センターの先生方にも当院のことを一目置いてもらえる様になりました。今までは睡眠時無呼吸が疑わしい患者のみに保険適応で睡眠の検査を行い、私自身でレポート作成しておりました。レポート作成が割と手間がかかり、業務を圧迫しているために、検査を率先してやりたいと思わなくなってしまいました。しかも、睡眠の機械がバカ高く、検査をいくらやっても、保険で決められた検査代が安すぎて、機械の寿命まで元を取れず赤字の検査なのです。儲けよりも診療の質を上げるためと割り切って投資しています。今回2世代目も導入しました。無呼吸を疑うならばこちらの検査で確定診断して、治療を開始することができます。

 

しかし、無呼吸がなくても、自分の睡眠の質はどうなのか、詳しく知りたいという患者さんのニーズをしばしば耳にしており、睡眠ドックを自費で行えるよう準備しています。どれだけ深い睡眠なのか、無呼吸のみならずむずむず足や周期性四肢運動障害なのかナルコレプシーなのかトータルな情報が得られます。PSGと同等の情報が得られます。ただ、自費診療であり、結果を持って治療にすぐにつなげられるというわけではないというマイナスの面があります。

 

色々あるのですが、今日はここまで。。。

 

眠くて眠くて、校正もせず、さよなら、さよなら