Written by 上尾メンタルクリニック
つづき。
おふくろの味って表現よく耳にしました。
最近はあまりそういう表現しませんか?
味噌汁の出汁の取り方が家庭それぞれだと書きました。
でも世の中の親の中には自分のことで精一杯でこどもへの愛情表現として料理にエネルギーを注ぐこともできない方もいます。
手料理は愛情表現の中の一つの行為であり、全てではありませんが、もっともわかりやすい行為でもあります。
家庭が荒れていて、料理なんて作ってもらえなかった、そんな生育歴の人は愛情に飢えているかもしれません。
かくいう私は大学生の時の家庭教師のアルバイトで愕然とした記憶がありました。
アルバイト先のお母さんが手料理を振る舞ってくれました。こんなに美味しいものをいつも食べているのかと大変驚いたのです。ご両親がそのお子さんをとても大事にしているのが伝わりました。
味噌汁が美味しいものだとはじめて知ったのです。
私にとってのご馳走は、お弁当屋さんのノリ弁当であり、いつも食べるペヤングのカップ焼きそば、日清のカップワカメラーメンだったのです。
まあ、そのおかげで今の私は好き嫌いもなくなんでも食べられます。不味いものだって目の前にあればとりあえず完食できます。
いいのかどうかわかりませんけれど、笑。