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6月 20, 2025

感動の音。

悲報。

 

Bang &Olufsen埼玉が閉店する。

 

バング&オルフセンはハイエンドオーディオの一つだ。

 

私自身は歌も歌えないし、楽器の演奏もできない。

 

昔、バンドブームの時代にエレキギターを習いにプロ養成コースに通っていたことがあったが、

センスがないと感じ、2−3年もしないうちに辞めた。

 

それでも、音にはこだわりがあって、いつも好きな音を探していた。

思う存分オーディオを楽しめる車においては、

今まで乗ってきた全ての車のオーディオカスタムをしてきた。

当時一世を風靡した軽自動車、eKワゴンですら、ユニット、スピーカー、デッドニング、サブウーハー、サウンドエンハンサー、サブバッテリーを搭載。

サーキットを走るドンガラ、ロールゲージのチューニングカーでさえもそれに近いカスタムを施した。

 

ただ、最高の機材を揃えてしまうと、途方もない費用がかかってしまう。

いつもカーオーディオの店長さんと「最低限のコストで、最大限のパフォーマンスを」というスローガンを掲げイジってきた。

 

自宅のオーディオも然り。

オーディオマニアの友人は数百万円のスピーカーやアンプなど

最高の音を追求している人もいたが、

自宅でそんなに大きな音を出すわけではないし、

そんな予算もなかった。

結局4−5万円のオーディオに落ち着くことが多く

それでも結構満足していた。

 

ただ、当たり前だが最高の音ではなかった。

ひょんなことから時々バング&オルフセンのお店に足を運ぶようになり、

4桁万円に及ぶようなセットの音を聴かせてもらえるようになった。

私がバング&オルフセンを愛してやまない理由は、音とデザインの両立を叶えている点だ。

どのスピーカーのデザインも革新的で美しい。

 

たま〜に最高の音を聴きたくて

お店を訪れると

店長さんが

オーディオルームを貸切にして聴かせてくれるのである。

ボリュームを上げなくても感動するのである。

爆音の迫力で誤魔化す必要は微塵もない。

むしろ私は穏やかな音量で聴きたい。

 

私はこの店で一番安いものを購入しただけだが、

こんな貴重な体験をさせてもらった。

 

産業医の仕事を終えて、次の予定までの合間を縫ってお店に直行した。

同じ日に私のようなファンが閉店を聞きつけてたくさん集まってきた。

 

なんだか、味のある素敵な喫茶店を失うような感覚だ。

今までありがとう。