ひさびさにありました。
初診の無断キャンセル。
何年越しにお待ちになられている方がいらっしゃるのに、
無断キャンセルする自分勝手なやつ。
電話予約の段階で怪しいなとおもったので、
どうするのか念押しして確認しましたが、
どうしてもと予約を入れられてしまったのです。
この5年間で15人くらい初診の無断キャンセルがありました。
おそらくこの数は初診1−2ヶ月待ちの一般的なメンタルクリニックの中では驚異的に少ないはずです。
なぜならば、無断キャンセルしそうな人は私が見抜いてしまうので、
急ぎなら他を受診したほうがいい、とやんわり断るからです。
それでも無理に予約して、ざわざわ無断キャンセルする不届者達。
その中には、数ヶ月してまたしれっと予約を入れようとする者もいます。
他にかかったものの、思うような医療が受けられなかったのでしょう。
約束を破るやつは信頼関係が結べないので、当然受け入れませんが、
仕方なしに受け入れた人が2−3人いました。
この2−3人はご本人に自覚のない発達障害の傾向がある方で、受診してからも治療の指示には従わない、うまくいかない自分の考えに固執している方でした。結局治療にならないんですよね。診ても甲斐性がない。難しいよね。
私が見出した初診の無断キャンセルの兆候は色々ありますが、一部だけ披露します。
まずは20代と若い人(社会人として未熟)。
薬への抵抗感を聞くと、「イメージが」「強い薬はちょっと」「癖になるので」「漢方なら」などと薬に抵抗感。
「とりあえず」「1回」「一度診察してもらえれば」という安易な言葉を使う。
この他たくさんありますが、企業秘密で。
ビールの宣伝で、「とりあえず生で」というのは生ビールを軽んじているから、表現を改めてほしい、という内容のものがありました。
「とりあえず生」という人で、生ビールが大好きな人もたくさんいるので、みんながみんな軽んじて「とりあえず」と使っているわけではないとは思います。
しかし、メンタルクリニックの初診に関しては、「とりあえず」という言葉を発する人は、10中8、9メンタルクリニックの初診を軽んじています。
言葉の揚げ足取りに見えるかもしれませんが、無意識にでた言葉は本音を表すことも少なくありません。
「とりあえず1回みてもらいたいんだけど」と言って予約してきた人はほぼ、真面目に治療に繋がりません。
しかも無断キャンセル、ドタキャンセル。
舐めているとしか思えません。
当院では、一度初診を無断キャンセルした方は診ません。
その前に「こちとら本気でやってんだ、舐めんな!」と言いたいところですが、我慢してます。
そんな人に全力の診察をしなくてよかった、こなくてよかったという意味では、
別にいいんですけどね。
飲食店の無断キャンセルもそうだけど、損害を被っているのは事実だから、今後は必ずペナルティをかせるシステムにしていく予定です。