感謝って言う言葉では言い表せないのですが、
なんだかとてつもなく有り難いのです。
有り難いという言葉は間違っていないと思います。
こんなふうに書いていただけるのは、本当にあまり無いことですからね。
全ての方の安全基地というわけには参りませんが、
当クリニックと信頼関係で結ばれて「心の安全基地」が醸成できましたら本望です。
感謝されることを目的として運営しているのではありませんが、
こちらこそ感謝の気持ちでいっぱいです。
ありがとうございます。
秋田駅周辺が冠水し、知人のクリニックも床上浸水との事でちょっと心配です。
明日泥が乾かないうちに掃除を手伝うことくらいしかできないけれど、間に合っているみたいで様子見です。
さて、テニスの大会、ウィンブルドン2023の決勝TVで見ながらブログ書いています。夜更かしです。
世界最高峰のプレーだけにすごいのはわかりますが、どのくらいすごいのかはよくわかりません、笑。
やたらに試合が長くて寝落ちしてしまいそうです。
ボールガール、ボールボーイが異常に俊敏な動きをするので、びっくりしました。
テニスのコーチに「今なんの大会やっているか知っている?」と聞かれ
答えられませんでした。
「もっとテニスに興味持ってよ」と見抜かれました。
そういうわけで観戦です。
確かに、テニスに一目惚れしたわけでもなく、老後の健康管理の一つとして始めたのです。
できる運動ならどれでもよかったかもしれません。
ただ、始めてからじわじわと好きになっている感じはします。
寝ても覚めても夢中になる対象って人生の中でいくつかはありましたが、
スポーツではサッカーくらいだったかもしれません。
でもあまりうまくならなかったな〜。
学校レベルではヒーローになれても、外に出ると全然、笑。
自由自在感はなかったです。
興味の順番は
サッカー、バスケ、キックボクシング、テニス、スキー、水泳。
習得できた(あるいはその感触)の順番は
水泳、スキー、テニス、バスケ、キックボクシング、サッカー
の順番かな?
興味や熱意とは一致しないですね。
習うことができたものは違いますね。
テニスはおっさんになってから始めてよかったかもしれません。
若者よりは教わったことを頭で理解する能力が上がっているし、
有り余る体力もないので力任せにやることもない。
だから、教わったことを素直に忠実にやることができて、思いのほかうまくできるのです。
私の場合若い頃もテニスをやったこともないので、変な癖もついていないというのもラッキーで、
今のところスイスイと上達しています。
注文したラケットはコーチのお薦めで、私の好みとは異なるものですが、今は上達するためのラケットですから、
言われた通りにしました。手元にくるのが楽しみです。
夏祭り。
「一緒にお祭りに行こう」
そう約束してお祭りデート。
そんな甘酸っぱい夏のおもひで、
全く無い、無い、笑。
明日のお祭りに向けて、上尾の祭囃子が響き渡り、街は提灯の灯りに照らされ、喜びに包まれた。陽気な歓声を背後に今晩は腰を据えて書類作成に取り掛かった。
その前に腹ごしらえを。
年に一度か二度の鰻重を楽しみにしている。
今日こそ解禁。
私の中では、「いしくら」さんの鰻が1番だ。炭火で余計な脂が落ちて良い感じに香ばしくさっぱりと胃もたれしない。絶品の鰻重だ。
奈良漬も味わい深く、最高に幸せなのだ。
他の鰻屋は価格が鰻登りに高騰し、今や超高級食といっても過言ではないが、「いしくら」さんは良心的な価格と思える。
美味しい鰻重のおかげか、お祭り騒ぎのノイズもなんのその、仕事はこの上なく捗った。
腹ごなしに散歩してから帰宅しよう。
勉強しても勉強しても、
診察しても診察しても、
教えてもらっても教えてもらっても、
精神科医として完成したと思えない。
そうか、
毎日毎日変化しつづけているから、
完成なんてないんだ。
医師としてその時点で提供できるものを
提供するしかないんだよな。
上尾みつを。
大学の医局に所属していること。
最近は医師の医局離れが叫ばれていますが、
慶應は退局される方は少ないです。
むしろ他大学出身の方がたくさん入局してとても賑やかです。
特に精神科は自由な雰囲気で、研究会に自由に参加でき、生涯学習ができます。
魅力的な医局だと思います。
今日も慶應児童精神科研究会に参加しました。
島田療育センターのノムケン先生こと野村先生のレクチャー。
新しい診断基準のDSM-5-TRにおけるADHDに関する診断基準の変更点など。
それはそれは大変学びのある素晴らしいご講義でした。
私から他の疾患のTRシリーズをリクエストしたらいずれやってくださるそうです!
TRでは最新の研究結果や知見をもとにDSM-5からICD-11も踏まえてバージョンアップしています。
ただ、診断基準を読んだだけでは十分にその背景が理解できません。
専門家にレクチャーいただけると、新しい発見があります。
慶應では研修医の時に、カルテの書き方を指導されます。
ただ「妄想あり」などと書いては怒られます。
患者さんがどういう状況で具体的に何と話したのか、詳細に書きます。
どんな根拠で妄想と判断したのかも明示します。
後から見て本当に妄想だったのか、どのようなニュアンスだったのかで診断が変わってくることもあります。
「具体的に、詳細に」診察していくことで正しい診断に近づけるのです。
どんなにベテランだと自負しても、初診数分で正しい診断には辿り着けないのです。
自分なりに正しい診療をできる限り求めていくことで、また10年後の自分がどうなっているのか楽しみでもあります。
精神科は一部の他の科の先生方が思っているほど簡単ではありません。
真面目にやっていると、大変きつい仕事ですが、人間を深く知る喜びもあります。
大人が「仕事って大変だけど喜びもあるんだよ」と子供達に示せることはとても大切なことだと考えています。
医師になる方で精神科にご興味があれば、慶應の医局にぜひ入局していただき、一緒に勉強しませんか?
(誰に向けたブログ?笑)
なんと、今日のさいたま市は最高気温38度!(上尾は37度?)
暑い中受診された方、本当にお疲れ様でした。
さて、今日こそ早く寝よう。
そう思ったものの、夜ふかししてしまった昨夜。
「リベンジ夜更かし」って知っていますか。
眠れないのではなくて、寝ないのです。
自分の時間が足りなくて、このまま寝てたまるものか!と
頑張って起きてしまい、日中できなかったことをやろうとしてしまうのです。
そのようにして自己愛を回復しようとするのです。
自分で気がついていない人は多いです。
「眠れない」と言う患者さんの中に必ず一定数は「寝ようとしない」人がいるのです。
薬を飲んでも眠れるようにはなれません。
私も区切りのいいところまで仕事をしたい、
あの課題を終わらせたらスッキリして気分が良くなる、
などと欲に負けてリベンジ夜更かしをしてしまうことがあります。
昨夜はまさにそのような状態で。。。
今日こそ!寝ます。
と言いつつ、今日も研究会。
診察を終えるや否や急いで開始!
慶應マインドフルネス&ストレス研究センターカンファレンスに参加です。
通常の産業医研修会よりワンランク専門的でレベルの高いディスカッションが繰り広げられます。
最近の産業場面ではメンタルの問題への対応は欠かせません。
さらに法律の知識や色々な業種の実態を知る必要があります。
医師+弁護士のダブルライセンスを持っている親友も産業医をやっていますが、鬼に金棒とは彼のことを指すのでしょう。
一方精神科主治医も(産業医でなくても)もっと産業メンタルの知識を身につける必要があると思っています。
復職診断に関しては、主治医は疾病性によって判断し、(病気が落ち着いているかどうか)
産業医は機能性、つまり業務遂行能力を評価します。(フル勤務で働ける状態かどうか)
ですから 復職あるある「主治医復職可も就労準備不十分」という二つの判断にギャップがあるのは当たり前です。
昨日の一般の産業医研修会で講師(社労士)の方が「主治医の見解と産業医の見解が違うトラブルあるある」と述べたのですが、
トラブルだと思っている時点で勉強不足です。残念ながら何万円も支払って受けるような研修ではなかったです。
主治医の疾病性の評価と産業医の機能性の評価の違いがあることは当たり前として、主に産業医が調整していくのです。
産業医は合理的な判断で、主治医の復職可能の判断にブレーキをかけて良いのです。トラブルなんかではありません。
主治医もそれがわかった上で、法的な問題や会社の実情を無視した本人の権利主張を鵜呑みにして診断書にしないようにする配慮が求められます。
どこの場面でも関わる人の能力や知識の格差がありすぎて、いまだに混乱しているところもあるみたいですね。
ああ、今日も疲れた。
しば漬け食べたい・・・
今となっては寂しい言葉になってしまいましたね
(昭和40年代生まれ以前の方しかわからないかも)
今日は産業医研修会。
新宿歌舞伎町まで車でバビューン。
昨日も大変な混雑、書類も山積みだし、
流石に過労という言葉がぴったりあてはまります。この辺が私のキャパの限界ですね。
愚痴を吐くなという人もいるけど、疲れたときは「疲れた〜」と言ってよいと思うのです。
今日は必ずや日付が変わる前に寝ます!
さて、最近慶應精神科教授にご就任された内田先生とメールでやり取りさせていただいているのですが、仕事は電光石火の如く早いし、思慮も配慮も素晴らしく感銘を受けました。研究や教育など厳しい面もあるように見えていたのですが、両立しちゃうんですね。キャパが違うのです。ある先輩が、内田先生は将来の教授候補だ、とおっしゃっていたのが的中でしたね。
栴檀は双葉より芳し
ですね。
人生いろいろ
能力いろいろ
当院では待合室から診察が始まっています。
私のセンサーが比較的広いクリニックの待合室にまで及んでいるというのは冗談のようで本当のことです。
診察しながらでも、待合室の様子が手に取るようにわかることがあります。
雰囲気とか物音、声色など。ああ今日は子供連れてきているな、
お子さんADHDっぽいな、
今日はテンション高めだな、とか。
通院患者さん以外の人が自動ドアから入ってくるとすぐにわかります。
予約外で初診を受けようと直接いらした方に、完全予約制であり当日の診察はできない旨丁重にご説明することがありますが、納得されない方もいます。ちょっと不穏な雰囲気を感じればスタッフの安全確保のためすぐに駆けつけます。
強迫性障害の方が洗面所で激しく手を洗っているのもわかります。
仕事中はずっとアンテナを張っています。
また特に初診の方に関してですが、待合室での様子を詳細にスタッフが観察し、私に報告してもらいます。
受付で横柄な態度をとっていて、医師には媚びているとか患者さんの様子は筒抜けになっています。
トイレはどなたかが使用されるたびに清掃しますので、通常ではない使い方で汚される方も把握しています。
排泄と攻撃性の心理的な関係も診断の一助になることがあります。
ある日、スタッフが焦った感じで私に報告してきました。
◯◯さん、ものすごい露出したミニスカートなんです!
まあ10代後半から20代前半の女性がミニスカートを履いていることはたまにあります。
境界性パーソナリティ障害の方を診察していたときは、かなりの露出の方も少なくはなかったです。
しかし◯◯さんは落ち着いた大人です。
そんなわけはない、まさか今まで躁状態を見逃していたのか?などと思案しながら入室を待ちました。
ああ、なるほど。
薄いピンクのタイトなパンツの上に短い紺のスコート(っていうのかな)を履いてたのです。
履いているどころかとてもおしゃれに着こなしておられました。
電子カルテを経由して
「履いてますよ!ピンクのパンツ」
と通知したら、スタッフが吹き出しそうになり大変だったそうです。
いえいえ、いつもはこんなふざけていません。
限られた時間の中でも患者さんの本質を見る為にここまでやっているクリニックも少ないのではないかと思います。
診察室の中はその患者さんの一面しか見ていません。
待合室は別の顔があるかもしれません。
自宅の様子が知りたければご家族に伺うことが必要だし、
会社での様子は上司に伺うことが必要な場面もあります。
(ご家族や上司からの面談のご要請の場合は面談料がかかる場合がありますので必要な方はお問い合わせください。予約が必要です)
院内ではできるだけのことをやります。
だから疲れるんですよね、笑。
人は動物であるという側面と社会的存在である人間の側面両方を併せ持ちます。
野生の動物と同じように生存本能、生殖への本能があります。
生存競争のための攻撃性も恐怖心もあります。
自分の身を守ためには自分にとって危険な場所や状況を恐怖し避けるという本能があります。
例えば、広場恐怖症。
身動きが取れず、その場からすぐに逃れられない状況を恐怖する病気です。
でもこれって、野生の状況であれば当然ですよね。
すぐに逃れられない場所にいてライオンが襲ってきたら命に関わります。
そういうところにはいたくないと感じるはずです。
現代人ではそのような危険は少なくなっていますが、
小田急線での無差別殺人未遂事件など
実際にはあります。
私の臨床経験からは広場恐怖にかかりやすい人の傾向がわかってきました。
それはASD、自閉スペクトラム症の傾向がある人たちです。
部分症状だけの非定型発達の人も含みます。
(もちろんそうじゃない人もたくさんいますよ)
自分が危険と感じたり不安を感じた状況に対する記憶が凄まじく、
たとえば体調不良で満員電車に乗って、緊急停車した時に具合が悪くなったことがあったとします。
その記憶を強く脳に刻み込んで、またなったらどうしようと、危険に対する警戒心がマックスに高まります。
ASDの特性がある方には以下のような特徴が認められることがあります。
夢ばかり見て寝た気がしないんです。
そうおっしゃる患者さんが時々います。
ノンレム睡眠とレム睡眠
睡眠計ではN1、N2、N3と3段階で表示されます。
うとうと、すやすや、ぐっすり
リアルな夢を見るのはレム睡眠
目がシャカシャカと左右に動いています。
無呼吸
日中の活動性
ストレス
イメージリハーサル法
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