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須田

12月 16, 2024

騙されるところだった。

無性に駆り立てられるように、誰かに何かをしてあげたいと思わされた時、

一旦、これは誰が言い出して、どんな事情があって、何の目的で、急いだり、特別扱いする必要が本当にあるのかなどよく振り返ることにしている。

よーく冷静に見ると一人の人に操作されているということがしばしば明るみになってくる。

 

土曜も初診希望の電話を何件もいただいた。

初診は今は受付を中止しているのだが、一人だけ一肌脱がねばならぬかと迷ったケースがある。

 

患者の母親からの電話で、「明日受験なのだが、薬が切れてしまう。かかりつけ医は今日の診療時間が終わってしまった。なんとか助けてほしい」とのこと。

電話に出たものが、「これはなんとかしなければ」と私に話を繋げてきた。私も最初はそう感じた。

特別に1回だけ次の診療日までの短期間の処方だけしてあげようかな、と気持ちが揺れた。

しかしもう少し詳しく聞いてみると、かかりつけ医の閉院時間を過ぎてしまったというが、実はそのクリニックの分院が近くにできていて、当日の夜間も営業していた。さらに本院と分院のカルテを共有しているという。それなら、最初からかかりつけクリニックの分院にいった方が話が早い。

親切心で、かかりつけ医の分院が夜間まで営業しているからそちらに行くように案内した。

すると急に渋り始めた。なんとかそちらで薬を出してもらえないかと。

どう言うことなのかさらに突っ込むと、患者のADHDの薬をめぐって両親の意見が合わず、ADHDの薬を父親が全部ゴミ箱に捨てたという。これも初めてでは無いようで、主治医からは今度捨てたら自費で薬代を払ってもらうと言われているとのこと。別のクリニックで保険診療で処方して貰えば、こども医療でタダで高価な薬が手に入るからこちらに依頼しているという。

(お金がかからないから薬もらいたいという人は結構いる。こども医療、ひとり親医療などで特に散見されるが、服用しない薬まで「タダだから」処方してほしいと言うのは医療費の無駄遣いだよな。こういう人をみると、やはりなんでもタダってよくないような気がする。ありがたみもない、大事にその薬を服用して治療しようという気持ちがない者に薬が渡され、本当に必要としている人に行き渡らないことだってある。)

まあ、呆れたもんだ。

危うく騙されるところだった。重複処方で医療費を無駄遣いさせられるところだった。

「何かしてあげないといけないのでは!」と焦らされるような場面は要注意で、誰かの嘘や隠し事、操作が入っていることが多い。

私もスタッフも随分と慣れてきたので、この手には乗らなくなった。詐欺も同じような手口だ。焦らされたら、一回冷静になって誰がなんの目的で、何を欲しがっていて、どうして急がないといけないのか整理する。

 

先日、グーグルで良いレビューをいただいた。

良いレビューをいただくと、必ずその数だけマイナスレビューを当ててくるやつがいる。

しかも毎回かなりタイムリーに。

よくまあ、当院のレビューとか必死こいてチェックしては足を引っ張ろうと熱心でお暇な人なんだろうか。

弁護士の先生には有名税って言われたけど、有名なのか?笑。

 

他人の名前と他人の顔写真をアイコンにして、ほんと陰気で気持ち悪いやつだな。

当院に通院していない者の悪意まで掲載するのはいかがなものかと思う。

こんなことに貴重な時間を費やしてばかりのあなたの人生、ほんと残念だよな。

俺には関係無いけどな。