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12月 26, 2025

年の瀬の感謝。

先日から、マッサンゲアナ(いわゆる「幸せの木」)が開花していました。

今日はやけに、香水や柔軟剤の匂いが強い患者さんが多いな……と思っていたのですが、

夕方になって、さらにユリのような香りが強くなり、はっと気づきました。

これは、幸せの木の花の香りだ。

見に行くと、ちょうど満開。

甘くて、少しエキゾチックな香りが院内に漂っていました。

私はユリ系の強い香りは、正直ちょっと苦手で、気分が悪くなってしまうこともあります。

この香りも決して得意ではありませんが……何せ“幸せの木“なのでなんとか許容範囲でした。

明日で、今年の診療も最後です。

もしかしたら、私にとっての「幸せ」が何だったのか、少し分かった気がします。

この一年、多くの患者さんから診療について感謝のお言葉をいただき、

「やってきてよかったな」と、報われた気持ちになりました。

感謝される立場でありながら、

私の方こそ感謝しています。

幸せって、こういうことなのかもしれませんね。

(※掲載許可をいただいています)

ある方から、とてもありがたいお手紙を頂戴しました。

この方は、たまたま初診のキャンセルが出た日にご連絡をいただき、受診された方です。

こういうことは、数年に一度あるかどうか。

多くの場合、初診のご予約はかなり先になってしまうか、

受付自体を中止していることもあり、大勢の方にご不便をおかけしています。

本当に申し訳ありません。

それでも、この「たまたまの幸運」を理解してくださり、

感謝の言葉をいただけると、

お受けしてよかったなと、心から思います。

 

 

こちらは美味しそうなお菓子、ありがとうございました。

 

(※こちらも掲載許可をいただいています)

お手紙はもちろん最高に嬉しいのですが、

この方のように、連絡票(兼予約票)にひと言添えてくださるのも、とても嬉しいものです。

 

 

別の方からは、

「ここを受診する前は本当に辛くて、外出もできなかったのに、

こんなに良くなって、診ていただいて本当に良かったです」

というお言葉をいただきました。

最初のころはご不安が強くほぼ毎日のようにお電話をいただいていましたが、

私にはその先が見えていました。良くなるために必死だったのですよね。

結果として、納得していただけて、本当によかったと思います。

 

 

こちらは本当にごめんなさい。予約票の裏に書いてあったの診察中に気が付きませんでした。

悲しいことがありましたが、思い出話をしながら乗り越えていきましょうね。

温かいお言葉ありがとうございます。(無断掲載です。ご都合が悪ければお手数ですがご一報ください)

 

 

〇〇さん。なんか、お気遣いすみません。

日本酒はあまり飲めないのですが、なぜこれを選んだのかピンときましたので、飲める方と一緒にありがたく頂戴しますね!

色々大変だけど、なんとか1年気持ちを切り替えながら頑張りましたね!お疲れ様です。

 

 

こちらは…刺繍のプロですか!?

こころを込めたお手紙とポーチをありがとうございました。

今年はかなり頑張ったので、来年は無理しすぎずできる環境を整えましょうね。

 

 

こちらはお米から作って餅までついていただき、これ以上のものはありません。

1年間の大切な結晶をありがとうございます。

自分の居場所が見つかって、みんなに頼られるようになり、年々生きやすくなっていく実感がわいてよかったですね。

私のほうこそ、喜んでいただきありがとうございます。

 

こちらはあの”たねや”の洋菓子部門であるクラブハリヤの洋菓子で。

最近準チョコばかり食べていたので、本物の大人なチョコをいただいてびっくり。

 

そして、今日の締めは……

チーズケーキです!

仲良し病院の理事長の奥様が、焼いてきてくださいました。

バタバタしていて、きちんとご挨拶もできず、大変失礼いたしました。

正直なところ、飲食店ではない方が作ったお料理をいただくのは、

少しハードルがあります。

ですが、この方のお人柄から、清潔操作などは絶大に信頼できますので、

迷いなくいただきました。

はっきり言って──

「プロより美味しい」チーズケーキでした。

「ケーキを焼く理事長夫人」と聞くと、

いわゆる“有閑マダム”を想像されるかもしれませんが、

この方はまったく違います。

いつも何事にも手を抜かず、

気遣いにあふれ、

ご多忙の中を走り回っていらっしゃる方。

「いつ作ったの!?」

と思うほどですが、もしかしたら徹夜だったのかもしれません。

どうか、どうかご自愛ください。

スタッフみんなで分けて美味しくいただきました。

……院長の分だけ、少し大きめで(笑)。

 

私が全身全霊で捧げてきたものが、温かい気持ちで帰ってきました…

幸せを体現し、それをまた患者さんに還元していきたいと思います。

 

関係者の皆様、今年も大変お世話になりました。

来年もよろしくお願い申し上げます。

 

上尾みつお。

11月 15, 2025

世界一注射がうまい医師。

「先生は世界一注射がうまいね。」

最近ある患者さんからこう言われました。

お世辞を言うタイプではない方なので、なおさら胸に響きました。

もちろん、私が世界一注射がうまいはずはありません。

それでも、難病を抱え、幾度となく注射を受けてこられたその方が、

「先生が一番上手」と感じてくださったという事実は、医師として身に余る光栄です。

 

注射なんて基本中の基本の手技です。手術やカテーテル、内視鏡のような高い技術ではありません。

どうやったら痛みを最小限にできるか?そんなことに時間を割いている医療従事者は少数でしょう。

しかし「注射が怖い」という方はたくさんいますし、全てにこだわって完璧を目指すというのが私のスタイルです。

針、温度、スピード様々な観点から痛みを最小限にする工夫を研究しています。

 

インフルエンザのワクチンひとつとっても原価が高くても水銀が入っていない高品質なものをあえて仕入れたものです(現在入手できません)。

また四人分のワクチン(少し多めに入っている)を五人に分けて摂取して経費を節約している医療機関もありました。少しくらい量が少なくても効果には影響ないかもしれませんが、当院ではそのような節約はせず、ワクチンは規定量+アルファを使用しています。

こんなこだわりのためにお金持ちになれなかったのでしょうね。

経営者としてのセンスはないですが、私は医師は職人だと思っています。

 

嬉しいお手紙と患者さんの努力

今日はこんな心温まるお手紙いただきました。

とても嬉しいフィードバックをありがとうございます。

お薬の調整で状況が改善していると伺い良かったですね。

「もっと早く先生にかかりたかった」

そう言ってくださる患者さんが増えました。

しかし、10年前の僕は医師としてもっと未熟で、今の僕の方がマシです。

出会うべきときに出会ったのだと思います。

随分と遠方から通院されたいというお話でしたので最初は断ろうと思ったのですが、本当に頑張って通院されていますね。

治療のために時間とお金をかけてわざわざ遠くまで通う、そのこと自体が治療を促進させることがあります。

逆に楽して手に入れようという人は1回1回の治療をあまり大切にされない傾向にあります。

 

 

感謝のお気持ち

感謝のお気持ちをいただきました。

本当に心がこもっていて、おじさん泣きそうです。

 

 

患者さんの紹介・返書

患者さんと医師にも相性がありますし、また医師の得意不得意や思い込みなどによってうまくいくときもそうでない時もあると思います。そのような観点から、(ドクターショッピングをすすめるわけではないですが)私の治療がうまくいかないと感じた時は、別の医師で違う視点で診てもらうことをお勧めすることもあります。

紹介状というのは医師から医師へのお手紙であり、一見患者さんのもののようで違います。患者さんは開封してはいけません。そして、通常は紹介状を受け取った医師は返書を書くのが礼儀となっています。しかし返書を書かない医師も稀にいますし、診断名、受信した日付だけの内容の返書というのも少なくありません(むしろそれが一般的です)。そのような中、私の師匠先生は、返書を丁寧に書いていました。診断がきちんとついてから、見立てをフィードバックしていました。「紹介元の先生は患者さんがどうなったのか知りたいでしょ」

それを聞いてから私も丁寧に返書を書くようにしています。特に他の科の先生には「そんなふうに患者さんを診察しているんですね」と好評です。

大学の先輩から紹介された患者さんの初診について詳細にフィードバックしたところ、「こんなに詳しく診ている医師はなかなかいないよ」とお褒めの言葉をいただいたこともあります。

逆に、私の治療で部分的には良くなったもののすっきりしない部分もあった患者さんを年配の先生に紹介したところ、目から鱗の視点を返書で教えていただいたこともあります。

とはいえ、私からのフィードバックを余計なお世話だと思う先生もいらっしゃるかもしれないのは重々承知です。たとえば変にプライドの高い先生は「至らぬ点を指摘された」と感じてしまうかもしれません。

まあ、そういう先生とは関わらない方がいいので、それで距離を置けることはかえって好都合ともいえます。

 

私の力不足

身体疾患との複合により今回当院では限界と判断し、大きな病院にご紹介した患者さんがいました。

今はそちらの病院に入院中ですが、娘さんがわざわざ福岡からいらして、お土産までいただきました。

有名な大学病院の専門外来で治療がうまく行かず、そこからのご紹介で当院で引き継がせていただいたのですが

やはり私の力不足で申し訳ありません。

元気になられることを心から、心からお祈りしています。

 

 

好物の最中と哲学

 こちらも感謝のお気持ちということでありがとうございます。

毎回漢方と若干哲学的なお話がメインとなっています。

私は高校1年くらいの時にキルケゴールなどの実存主義に心奪われた時期もありましたが、医師になってからは全くです

精神科医は哲学に詳しいと思われている節もありますが、全然そんなことないです、笑。

 

 

激務お疲れ様です

こちらは湘南の風が吹きました。

流石のセンスでありがとうございます。

 

早く平穏が訪れますように

こちらは東京の風が吹きました。

私も昔は都会に住んでいたこともありましたが、東京はいろいろな意味で怖いです、笑。

住むには埼玉が一番です。

埼玉にいながら東京を感じることができました。ありがとうございます。

 

お疲れ様です

こちらもいつもありがとうございます。

励みになります。

 

6月 20, 2025

どこのクリニック・病院がいいの?①

良いクリニックや病院をどうやって見分ければいいんですか?

他のクリニックや病院でひどい目にあった経験がある方によく聞かれる質問です。

いいか、わるいか、絶対的な基準というよりは結局相性なのかな、とも思います。

うちみたいに、こだわってやっているところは合う合わないあると思います。

ただ、私は医療人なので、「しっかりした誠実な医療をやっているのかどうか」

自分や家族が患者だったらどこにかかりたいか、この1点にはこだわって判断します。

私は私自身がかかりたいと思うような医療を実践すべく日々努力していますが、接遇や営業的な側面ではかなり弱いとは思っています。

一番確実なのは自分がまともだと思う医師からおすすめの医師を聞くのが良いと思いますが、

一般の人はなかなかそういう情報にアクセスできませんね。

医療にどっぷり使っている人は、一般の皆様が想像している以上に正義感が強いです。

また善意がある人も多いのです。(今少々荒れている人もいるのは、追い詰められているからです)

 

たとえば通院中の患者さんが妊娠すると、どこの産婦人科で出産しようか迷うことがあります。

無難に?近くの大きな病院を受診する方も多いのですが

何人もの患者さんが担当医の対応に不信感を抱いてきました。

とても悩んでいたところ、保健師さんも同じ意見だといわれたそうで、悩みがさらに増し、私に相談されました。私はあっさり別の病院を勧めたところ、本当に安心してすごせたと喜んで出産することができたそうです。

 

一般の方はどのように病院を選ぶのでしょうか?

Googleレビューを参考にされる方も多いと思います。

我々には、「これはやらせ=ステルスマーケットの口コミだな」「これはモンペにからまれちゃったんだな」「業者の書き込みだな」「これはほんとっぽいな」

などと大体わかってしまうのですが、皆様には判別がつかないのかもしれません。

そこで、患者さんに聞かれたら答えているメンタルクリニックや精神科病院の口コミの見分け方の一部をお伝えします。

 

以下は専門家から聞いた精神科の場合の話ですが、、、

Google口コミ・レビューが4以上はやらせの可能性があるとのことでした。特に4.5以上というのはメンタルクリニック・精神科病院ではかなり現実離れしています。

メンタルにトラブルをかかえている方のなかには必ず攻撃的・他罰的な方がいて、どんな対応でも必ずトラブルになる人がいます。全員がいい評価というのはまずないです。どこでもトラブルになるような人は大抵医療機関でトラブルを生じ、その腹いせにGoogleレビューに書き込んでダメージを与えようとするのです。

 

開院してからまもないのに、やたらと口コミの数が多いのは、ほぼステルスマーケットの可能性が高いです。

手段は色々です。

口コミ業者を雇って、良い口コミをさせる

というものが以前は主流だったそうです。

見分け方は色々ありますが、やたら院内の写真、外観の写真など掲載して、他人に受診を勧める内容だったりします。

患者さんは普通写真など撮りません。

良い体験をした人は良い口コミをして他人に受診を促すのではなく、感謝の気持ちを伝える場として使うことが多いのです。

仲間のクリニックの近くにほとんど同じ名前の医療機関ができたそうです。

新しいクリニックのレビューはやらせの口コミでいっぱいでした。

しかしある日仲間のクリニックのレビューに、近くにできたクリニックに対しての賞賛のレビューが誤って書き込まれていたそうです。

慌ててレビューを新しいクリニックのレビューに引っ越しされていたとのことでした。

さくら業者が間違ってちがうクリニックの口コミを書いちゃった、そんな話です。

 

別の手段は、実際に患者さんにかかせるというものです。

初診の段階で、感想を聞いて不満に対応したのちに、口コミを書いてくれたら本を差し上げますとか、飲み物を差し上げますとか

その場で書くように促し、場合によってはどんな内容かチェックするそうです。スタッフの目の前で悪いことは書きにくいですね。

これは違法行為だそうです。

 

医療って割とそういうところは真面目にやっている人が多かったのですが、

ビジネスの悪い側面ばかりを学んできている人たちは平気でそういうことをするのです

 

株式会社が純粋に儲けだけを追求して参入してくると医療の良いところはどんどん失われていき、

続く

 

 

 

 

 

6月 16, 2025

ありがとう。

異動があって大変な中

差し入れいただきました。

ありがとうございます!

難病を罹患し、大変な思いをされてきましたが、お仕事を再開しそこで作ったコーヒーを持って来てくださいました。

初給料でご馳走してもらったような感激です。

働く喜びを噛み締めておられ、よかったですね。

私はお子ちゃまなのでコーヒーちょっと苦手ですが、牛乳入れていただきました!

香りがすごかった。
表を写すと個人情報がバレちゃうので、裏面で撮影。

 

フィリピンから当地のお菓子をお土産でいただきました。

珍しいものをありがとう。

ちょっと英語が上手くなったね、笑。

日本語と英語ミックスされると時々聞き取れないよ、笑。

 

高級そうなトイレットペーパーをいただいたの人生で初めてですね。

最初からわかっていましたけど、感性・発想が天才的です。

私も贈り物にはこだわるタイプですが、負けましたね。

けど、使うの勿体無い、笑。

 

今日は複数の患者さんから嬉しい言葉をいただきました。

「20年ぶりくらいに平穏な気持ちで過ごせました。とても嬉しいです」

ずっと気を張らないと行けなかった、

どうしてそうだったのか、

そこまで突っ込んで言葉にして心から切り離す。

そしてお薬で心のアンテナの感度を調整する。

ただ、薬を出すだけではなく、そこまでのステップがあるからこそだと私は信じています。

そのことを理解してもらえるのは、私にとっての最大の喜びです。

 

「めまいで不安になっていたところ、電話で対応してくださり、とても安心できました」

めまいは不安を伴いやすい症状です。

小脳出血など見逃してはならない病気が潜んでいることもあり、油断はできませんが、

症状経過から耳なのか、脳なのか、メンタルなのか

大体見当がつくこともあります。

医師として冷静に対処するサポートができて何よりです。

 

感謝を求めてはいけませんが

当然私のモチベは爆上がりです、笑。

 

当院では予約票を連絡票として再利用しています。このように上手につかって医師とコミュニケーションをとりましょう。受付されるときに事前に渡してください。

 

5月 19, 2025

自己肯定感って。

今日の診察の中で、患者さんと「自己肯定感」についてお話しする場面がありました。

「自己肯定感が低い」

「自己肯定感を高める」

そんな表現が巷で溢れています。

メディアでも若干誤解してこの言葉を使っており、多くの方が少し違った捉え方をしていると思います。

「俺ってすごいぜ」

「俺、完璧」

「ラーメン、つけ麺、僕イケメン♪」

こんなふうな感覚が「自己肯定感」としてイメージされていますでしょうか?

最後のはちょっと違うかもしれませんが・・・しかも古いか、、、

 

以前のブログでもお話ししたことがありますが

「自己肯定感」ってもっと控えめなもので

「これでいい」

「こんな私だけど、それでいい」

「これで〜いいのだ〜これで〜いいのだ〜ボンボンバカボン、バカボンボン」

という感覚です。

最後のは昭和世代にしかわからないかもしれませんが、笑。

すごくなくて全然いいのです。

キラキラしていなくていいのです。

インスタで羨ましがられる生活しなくて全然構いません。

 

私の場合、精神科医として「これでいい」と思えるようになったのは正直最近になってからかもしれません。

医療が生身の人間を相手にしており、まだ解明されていないこともたくさんある中で、「完璧な医師」というのは成立し得ないのですが、ずっと完璧になりたいと思ってきました。どんなに勉強してもどんなにあがいても、わからないことがたくさんあって、うまく行かないことがある。

でも、クリニックをはじめて10年間、ひたすら丁寧に、納得がいくまで、特に初診を大事に診察して最初の見立てとその後の答え合わせをするということを繰り返してきました。

5分の初診で患者数をこなす医師もいれば、初診の大半を心理士やPSWに任せて最後だけ医師の診察で締めくくるという医療機関も多い中、医療経済上とても効率が悪いと言われようが、専門医が最初から最後まである程度の答えが出るまで時間をかけて初診を行うということを愚直に繰り返してきました。患者さんが抱えているものが大きな場合は2時間以上かける場合も少なくありませんでした。

その結果、やっと自分なりに納得のいく見立てができるようになってきました。

決して完璧でも完成でもありませんが、ひとまず、今のやり方で良いと思えるようになってきたのです。

折しも、患者さんからのポジティブなフィードバックを次々といただけるようになり

それを噛み締めています。

10年前とは別の次元になってきました。

 

ここ1週間の例では、

「今まで何十年と人に理解されないだろうと思って話すこともしなかったけれど、今回先生に話してみようと思って理解してもらえるという体験が衝撃的でずっとあった胸のつかえがとれました。先生はすごいとおもいました」

「はじめて先生に傾聴してもらった時、水中にいるような一瞬空気が止まったような、なんだこの静寂な世界はという感覚がしたことを覚えています。自分のこだわりが足を引っ張っていることに気がつきました」

「当たり前のようにたくさん話をさせてもらいましたが、自宅に帰って友人に話したら、こんなに初診でじっくり聴いてくれてきちんと評価してくれるところは他にないよって言われました。本当にありがとうございます」

 

こんなありがたい感謝の言葉をいただきました(ご本人たちのお言葉其のまま)。

その他にもお褒めの言葉を頂戴しました。

 

俺ってすごいぜ!

 

あれ?なんか違いますね、そういう話ではありませんでしたね。。。

これはうぬぼれに近いかもしれません。

うぬぼれはよくありません。

すみませんふざけてしまい、ちょっと照れ隠しです。

 

これからも健康に気をつけながら、しっかりとした診療を行なっていくという今までの方向性でやっていきたいと思っています。

 

さて、冒頭の「自己肯定感」。

やはり生育環境の影響は大きく、親からの心理的虐待など受けてきた方が「自己肯定感が低い」大人になりやすいと感じています。

虐待の難しい問題は、「こんなことをするひどい親」なのだけれど、「やっぱり親に愛されたい、認められたい」「親だから嫌いになれない、親のことがどうしても気になる、親を否定しきれない」という葛藤が生じやすく、自分自身のあり方に混乱が発生してしまうことです。この矛盾した葛藤があるからこそ虐待の問題は苦しいのです。これは人生の長い間の課題となります。

こういった被虐待の問題を抱えた人たちが、その苦しみから抜けるためには、一旦「親は自分の望む形では愛してくれないのだ、事情があってそういうことができない人なのだ」と親に期待することをいったん諦めることではじめて再生が始まります。

自分の頭の中、心の中に棲みついて、「自分を否定する、責める、見捨てる親」の存在に気がついて、自分なりの親との適切な距離を見直す必要があります。

例えば、親とはお盆と年末年始にしか会わない、年に1回連絡を取るだけにする、別居する、

あるいは一切関わらない、そんな選択肢もありだと思います。

自分でどのような距離を保つか選ぶのです。

そこからはじめて辛かった自分を慰め、癒し、育てて再生することが始まります。

 

そういった一連の再生を支援するために「心の安全基地」が必要となるのです。

患者さんのことをしっかりと理解し患者さんの持つ本来の良さをきちんと評価してあげる「心の安全基地」となることが開院のテーマでした。

10年ほど前のブログに書いたかもしれませんが、当院のロゴマークはそのような意味を持っているのです。

 

当院で全ての方を受け入れることができないのは心苦しいのですが、多くの方に「心の安全基地」を実感していただけるようになったことはこの上ない喜びです。

いつもありがとうございます。

https://www.uta-net.com/movie/3150

 

ちなみに親子関係のカウンセリングなどは当院ではやってませんので悪しからず。

虐待親の治療も行なっていません。

治療対象となる症状を抱えた方々の背景にある問題を、診察の中でタイミングを見計らってご指摘したり、助言したりしながら症状の改善を目指すのが当院の治療となります。

1月 30, 2025

あゝ日本のどこかに〜私を待ってる〜ひとがい〜る〜

長い!

タイトルが、笑。

昭和の皆様はわかりますよね?山口百恵さん。

 

昨日の診療のカルテを書いていたところ、日付が変わってしまいました。そのまま寝落ちしてました、、、

年末年始も仕事でクリニックに行ったり来たり。ほとんど休めませんでした。

初診の受け入れを止めて、この一年では100人単位での受診数を減らさせていただきました。

たまに初診のための診察時間を捻出できる日が時々できるようになりました。タイミングよくご連絡いただいた方は初診で受診できる可能性があります。

狙い目としては、年末年始の休診の4週間後などです。逆に冬休み前後は激混みなので初診受け入れはほぼ絶望的です。

そんな中、三年前より当院に初診待ちをされている方が受診に繋がりました。ご連絡いただいたタイミングでは受け入れ中止のアナウンスをされ、それを繰り返していたそうです。今まで何ヶ所か医療機関を受診されいろいろな思いがあったこの方は「次に受診するなら上尾メンタルクリニックしかない」と決めていたそうです。

ほんと、ごめんなさい。

かなりつらい症状だったのに、お待たせして

申し訳ないです。

私の診察を長らくお待ちになっている方が少なくないのです。

最近はこのような方が少なくありません。

遠方からわざわざお見えになる方も増えてきました。

詳しくお話し伺っても、「とりあえず一回診てほしい」ではなく、本気で治療を受けたい方々なのです。

真剣な人にはやはり私も気が引き締まりいつも以上に全力で対応してしまいます。

「良くしてあげたい!」と言う気持ちが強くなります。

良いことであるようにも見えますが、気合いが入りすぎると空回りしてうまく行かないこともあります。

テニスで打とうと思うと空ぶっちゃうやつです、笑。

また、私の心身の負荷も大きくなり疲労も激しくなってしまいます。

そこは少し気持ちを抑えて冷静に治療するように努めます。

そんなわけで、最近の初診は初診としてはほぼやり尽くせるだけ詳しく評価しており、問診票の読み込みなど合わせると1人2時間は費やしています。

カルテは何十ページにも及び、次の日は体がバキバキです。

年取るとこなれてきて、いい加減になってしまうことも多いと思いますが、私の場合は経験を積むごとに深く広くなって行きます。患者さんにはお勧めしない完全主義です。

永遠に貧乏暇なしです。

でも、

日本のどこかにわたしを待ってる人がいるのは嬉しいことですよ。

あゝ~