水島広子先生。
大学、医局のパイセンでいらっしゃいます。
水島先生のお家柄は皆様ご存知かと思いますが、私は最近まで知らず、驚いた次第であります。
水島先生のご著書は大変チャレンジングでインパクトのあるものが多いと感じます。
小此木先生のご著書同様、今の時代ではなかなか言えないような真実をずばりと書かれているので、そういう意味でも貴重です。
水島広子先生とは大学医局の入局歓迎会か何ではじめてお会いしました。どなたかまだ存じ上げない初対面の段階で、いきなり男女共同参画に関する署名運動に署名するようご依頼いただきました。面食らっておろおろと署名しました、笑。
その後の衆議院議員としてのご活躍は目覚ましく、児童虐待防止法改正などで力を発揮され、私は水島先生とジャンヌダルクを重ね合わせておりました。
この本の中で表現されている「女」は女性という意味ではありません。男性でも、あるいはそうでなくても良いのです。水島先生を知っている方ならば水島先生が女性差別的な発言をなさることはないとお分かりだと思います。
嫁姑関係、会社の上司や部下、同僚との関係、ママ友、実の母との関係などさまざまな対人関係における困りごとに対するアドバイスが書かれています。
対人関係療法のスペシャリストである水島広子先生がズバッと答えてくれます。
上尾メンタルクリニックではこういった対人関係のカウンセリングを主訴とされる方の初診はお受けしていないと明記しています。
しかし、病気の治療をしていく中で、患者さんの周りにいる「女」(この本の表現)との対人関係の悩みのご相談を受けることは避けて通れません。
当院では私がアドバイスするというより、一緒に考えるというスタンスに重きを置いておりました。
この本に書かれてある対処法も選択肢の一つとして患者さんと共有できれば、安全基地としての機能が高まりそうですね。