診療後も毎日残業で書類作成などに追われており、さすがにしんどいなぁとお疲れ気味だったのですが、嬉しいお知らせが。
おおっ、
Emiさん、お久しぶりです!
思い出してくださったのですね。
いろいろつらい思いをされてきたものの、徐々に幸せを掴みはじめ、私も嬉しかったですよ。
また、こうしてご連絡いただき、良い想いを分かち合ってくださり、ありがとうございます。
こういうのって、またご自身にかえっていき、良い循環になっていくのだと思います。
どうか、お幸せに!
うつはうつでもいろいろな種類があるので、簡単ではありませんが、
急性期のうつ病で休職せざるを得ない状況になることがあります。
今まで病気一つせず、仕事もバリバリやってきた方がそうなると、
まるで人生お終いであるかのような落ち込み方をする人がいます。
うつ病は頑張りすぎの黄色信号、いえそれどころか赤信号とも言えます。
しかし、うつを克服すれば、人生さらにステップアップできます。ピンチはチャンスなのです。
例えば、インフルエンザにかかった後、かかる前と比べて、よりヴァージョンアップされた状態になることがあります。
抗体ができて、インフルエンザに強い体になるのです。
それと同じように(若干強引な例えではありますが)うつ病を乗り越えれば、よりよく生きられる力をつけることができるのです。
これはPTSDを治療した後に、心の成長が促される心的外傷後成長(PTG)が認められることと同じことだと私は思っています。
当院では病状から必要と判断される方には休職を勧めることがあります。
ただ、すぐに休ませたい方でも、あまり強い言い方はしません。
なぜならば、ご本人が腹を決めて休むのか、そうでないか、それによって今後の回復や成長が変わるかもしれないからです。
同じ休職するにしても、休む目的を理解して休むかどうかで結果が異なるのです。
しっかりと休養をとって、心の充電をし、健やかに生活していけるような成長をしてから復職することが大事です。
人生でまとまった休みを取ることなんてなかなかありません。このチャンスを活かして成長できれば、振り返ったときにかけがえのない財産だと感じる人も少なくないのです。
一方、休職後も「あの仕事どうなったかな、あの人にどう思われているかな」などと心の消耗を続けているのでは、休職しても休養にはなりません。無駄に時間を過ごしているだけです。
そうならないために、必要ならマインドフルネスの指導もしますが、まず一番大事なのは、「また元気に人生というマラソンを走るための、大事なメンテナンス期間なのだ」と言う意識を持って自分の意志で休職をスタートさせることが大事なのです。
そのために、私は病状の詳しい説明と休養の目的についてしっかりご説明したら、ご本人の腹が決まるまである程度待つことにしています。
(注:いまにも自死してしまいそうな時は別のルートに乗せます)
ご本人が休む覚悟が決まったら、休職診断書を書いてお渡しします。
そうすると結構上手くいくことが多いのです。
開院当初から必要な方にはそのようにアドバイスしてきました。
休職中の過ごし方についてはここには書けませんが、私独自の考え方も伝授します。
昔の銀行員など、一回休職すると出世ルートから外れる業種もあって、私も患者さんと一緒に何が一番ダメージが少ない方法か頭を悩ませてきましたが、今は一つの会社にこだわることもなくなりました。
休職して思考力が戻ってから今後のことを考えればいいのです。
うつ病は決して人生の終わりなんかではありませんよ。
(注:当院では、「治療は必要ないけれど、ご本人の希望で休職診断書を作成してほしいというご要望での初診は受け付けていません。休職の要否は当職の診断ののちに判断することにしています。オンライン診療で安易に発行された診断書の継続の診断書作成も致しません。)
(注:うつはうつでも色々な種類があり、発達特性、パーソナリティ特性、双極性、慢性うつなど状態に応じた対応が必要です。上記が全てに当てはまるわけではありません)
ご両親と旅行に行ってきたよ、とお土産頂戴しました。ありがとうございます。
虐待のトラウマのフラッシュバックがひどかったけれど、EMDRというトラウマ治療をやったり(かなり苦戦しました^^;毎回通常の診療後、夜遅くまでよく頑張りましたね!)薬の調整もあれこれとやり、今では(気を遣うものの)親と一緒に旅行にいけるようになるとは想定外でした。
治療って一緒に成長することなんだと実感しました。
こちらはお手紙を書いてくださり
すごく嬉しいです。
幸せのあり方を私自身学ばせていただきました。
あ、無断で掲載しちゃったのですが、まずかったらご連絡くださいm(__)m
あと、こんな感じで日々の診察で書いていただけると状況がよくわかります。
全身全霊で診療にあたっていますので、このようなお言葉いただけると大変励みになります。
良いクリニックや病院をどうやって見分ければいいんですか?
他のクリニックや病院でひどい目にあった経験がある方によく聞かれる質問です。
いいか、わるいか、絶対的な基準というよりは結局相性なのかな、とも思います。
うちみたいに、こだわってやっているところは合う合わないあると思います。
ただ、私は医療人なので、「しっかりした誠実な医療をやっているのかどうか」
自分や家族が患者だったらどこにかかりたいか、この1点にはこだわって判断します。
私は私自身がかかりたいと思うような医療を実践すべく日々努力していますが、接遇や営業的な側面ではかなり弱いとは思っています。
一番確実なのは自分がまともだと思う医師からおすすめの医師を聞くのが良いと思いますが、
一般の人はなかなかそういう情報にアクセスできませんね。
医療にどっぷり使っている人は、一般の皆様が想像している以上に正義感が強いです。
また善意がある人も多いのです。(今少々荒れている人もいるのは、追い詰められているからです)
たとえば通院中の患者さんが妊娠すると、どこの産婦人科で出産しようか迷うことがあります。
無難に?近くの大きな病院を受診する方も多いのですが
何人もの患者さんが担当医の対応に不信感を抱いてきました。
とても悩んでいたところ、保健師さんも同じ意見だといわれたそうで、悩みがさらに増し、私に相談されました。私はあっさり別の病院を勧めたところ、本当に安心してすごせたと喜んで出産することができたそうです。
一般の方はどのように病院を選ぶのでしょうか?
Googleレビューを参考にされる方も多いと思います。
我々には、「これはやらせ=ステルスマーケットの口コミだな」「これはモンペにからまれちゃったんだな」「業者の書き込みだな」「これはほんとっぽいな」
などと大体わかってしまうのですが、皆様には判別がつかないのかもしれません。
そこで、患者さんに聞かれたら答えているメンタルクリニックや精神科病院の口コミの見分け方の一部をお伝えします。
以下は専門家から聞いた精神科の場合の話ですが、、、
Google口コミ・レビューが4以上はやらせの可能性があるとのことでした。特に4.5以上というのはメンタルクリニック・精神科病院ではかなり現実離れしています。
メンタルにトラブルをかかえている方のなかには必ず攻撃的・他罰的な方がいて、どんな対応でも必ずトラブルになる人がいます。全員がいい評価というのはまずないです。どこでもトラブルになるような人は大抵医療機関でトラブルを生じ、その腹いせにGoogleレビューに書き込んでダメージを与えようとするのです。
開院してからまもないのに、やたらと口コミの数が多いのは、ほぼステルスマーケットの可能性が高いです。
手段は色々です。
口コミ業者を雇って、良い口コミをさせる
というものが以前は主流だったそうです。
見分け方は色々ありますが、やたら院内の写真、外観の写真など掲載して、他人に受診を勧める内容だったりします。
患者さんは普通写真など撮りません。
良い体験をした人は良い口コミをして他人に受診を促すのではなく、感謝の気持ちを伝える場として使うことが多いのです。
仲間のクリニックの近くにほとんど同じ名前の医療機関ができたそうです。
新しいクリニックのレビューはやらせの口コミでいっぱいでした。
しかしある日仲間のクリニックのレビューに、近くにできたクリニックに対しての賞賛のレビューが誤って書き込まれていたそうです。
慌ててレビューを新しいクリニックのレビューに引っ越しされていたとのことでした。
さくら業者が間違ってちがうクリニックの口コミを書いちゃった、そんな話です。
別の手段は、実際に患者さんにかかせるというものです。
初診の段階で、感想を聞いて不満に対応したのちに、口コミを書いてくれたら本を差し上げますとか、飲み物を差し上げますとか
その場で書くように促し、場合によってはどんな内容かチェックするそうです。スタッフの目の前で悪いことは書きにくいですね。
これは違法行為だそうです。
医療って割とそういうところは真面目にやっている人が多かったのですが、
ビジネスの悪い側面ばかりを学んできている人たちは平気でそういうことをするのです
株式会社が純粋に儲けだけを追求して参入してくると医療の良いところはどんどん失われていき、
続く
異動があって大変な中
差し入れいただきました。
ありがとうございます!
難病を罹患し、大変な思いをされてきましたが、お仕事を再開しそこで作ったコーヒーを持って来てくださいました。
初給料でご馳走してもらったような感激です。
働く喜びを噛み締めておられ、よかったですね。
私はお子ちゃまなのでコーヒーちょっと苦手ですが、牛乳入れていただきました!
香りがすごかった。
表を写すと個人情報がバレちゃうので、裏面で撮影。
フィリピンから当地のお菓子をお土産でいただきました。
珍しいものをありがとう。
ちょっと英語が上手くなったね、笑。
日本語と英語ミックスされると時々聞き取れないよ、笑。
高級そうなトイレットペーパーをいただいたの人生で初めてですね。
最初からわかっていましたけど、感性・発想が天才的です。
私も贈り物にはこだわるタイプですが、負けましたね。
けど、使うの勿体無い、笑。
今日は複数の患者さんから嬉しい言葉をいただきました。
「20年ぶりくらいに平穏な気持ちで過ごせました。とても嬉しいです」
ずっと気を張らないと行けなかった、
どうしてそうだったのか、
そこまで突っ込んで言葉にして心から切り離す。
そしてお薬で心のアンテナの感度を調整する。
ただ、薬を出すだけではなく、そこまでのステップがあるからこそだと私は信じています。
そのことを理解してもらえるのは、私にとっての最大の喜びです。
「めまいで不安になっていたところ、電話で対応してくださり、とても安心できました」
めまいは不安を伴いやすい症状です。
小脳出血など見逃してはならない病気が潜んでいることもあり、油断はできませんが、
症状経過から耳なのか、脳なのか、メンタルなのか
大体見当がつくこともあります。
医師として冷静に対処するサポートができて何よりです。
感謝を求めてはいけませんが
当然私のモチベは爆上がりです、笑。
当院では予約票を連絡票として再利用しています。このように上手につかって医師とコミュニケーションをとりましょう。受付されるときに事前に渡してください。
今日の診察の中で、患者さんと「自己肯定感」についてお話しする場面がありました。
「自己肯定感が低い」
「自己肯定感を高める」
そんな表現が巷で溢れています。
メディアでも若干誤解してこの言葉を使っており、多くの方が少し違った捉え方をしていると思います。
「俺ってすごいぜ」
「俺、完璧」
「ラーメン、つけ麺、僕イケメン♪」
こんなふうな感覚が「自己肯定感」としてイメージされていますでしょうか?
最後のはちょっと違うかもしれませんが・・・しかも古いか、、、
以前のブログでもお話ししたことがありますが
「自己肯定感」ってもっと控えめなもので
「これでいい」
「こんな私だけど、それでいい」
「これで〜いいのだ〜これで〜いいのだ〜ボンボンバカボン、バカボンボン」
という感覚です。
最後のは昭和世代にしかわからないかもしれませんが、笑。
すごくなくて全然いいのです。
キラキラしていなくていいのです。
インスタで羨ましがられる生活しなくて全然構いません。
私の場合、精神科医として「これでいい」と思えるようになったのは正直最近になってからかもしれません。
医療が生身の人間を相手にしており、まだ解明されていないこともたくさんある中で、「完璧な医師」というのは成立し得ないのですが、ずっと完璧になりたいと思ってきました。どんなに勉強してもどんなにあがいても、わからないことがたくさんあって、うまく行かないことがある。
でも、クリニックをはじめて10年間、ひたすら丁寧に、納得がいくまで、特に初診を大事に診察して最初の見立てとその後の答え合わせをするということを繰り返してきました。
5分の初診で患者数をこなす医師もいれば、初診の大半を心理士やPSWに任せて最後だけ医師の診察で締めくくるという医療機関も多い中、医療経済上とても効率が悪いと言われようが、専門医が最初から最後まである程度の答えが出るまで時間をかけて初診を行うということを愚直に繰り返してきました。患者さんが抱えているものが大きな場合は2時間以上かける場合も少なくありませんでした。
その結果、やっと自分なりに納得のいく見立てができるようになってきました。
決して完璧でも完成でもありませんが、ひとまず、今のやり方で良いと思えるようになってきたのです。
折しも、患者さんからのポジティブなフィードバックを次々といただけるようになり
それを噛み締めています。
10年前とは別の次元になってきました。
ここ1週間の例では、
「今まで何十年と人に理解されないだろうと思って話すこともしなかったけれど、今回先生に話してみようと思って理解してもらえるという体験が衝撃的でずっとあった胸のつかえがとれました。先生はすごいとおもいました」
「はじめて先生に傾聴してもらった時、水中にいるような一瞬空気が止まったような、なんだこの静寂な世界はという感覚がしたことを覚えています。自分のこだわりが足を引っ張っていることに気がつきました」
「当たり前のようにたくさん話をさせてもらいましたが、自宅に帰って友人に話したら、こんなに初診でじっくり聴いてくれてきちんと評価してくれるところは他にないよって言われました。本当にありがとうございます」
こんなありがたい感謝の言葉をいただきました(ご本人たちのお言葉其のまま)。
その他にもお褒めの言葉を頂戴しました。
俺ってすごいぜ!
あれ?なんか違いますね、そういう話ではありませんでしたね。。。
これはうぬぼれに近いかもしれません。
うぬぼれはよくありません。
すみませんふざけてしまい、ちょっと照れ隠しです。
これからも健康に気をつけながら、しっかりとした診療を行なっていくという今までの方向性でやっていきたいと思っています。
さて、冒頭の「自己肯定感」。
やはり生育環境の影響は大きく、親からの心理的虐待など受けてきた方が「自己肯定感が低い」大人になりやすいと感じています。
虐待の難しい問題は、「こんなことをするひどい親」なのだけれど、「やっぱり親に愛されたい、認められたい」「親だから嫌いになれない、親のことがどうしても気になる、親を否定しきれない」という葛藤が生じやすく、自分自身のあり方に混乱が発生してしまうことです。この矛盾した葛藤があるからこそ虐待の問題は苦しいのです。これは人生の長い間の課題となります。
こういった被虐待の問題を抱えた人たちが、その苦しみから抜けるためには、一旦「親は自分の望む形では愛してくれないのだ、事情があってそういうことができない人なのだ」と親に期待することをいったん諦めることではじめて再生が始まります。
自分の頭の中、心の中に棲みついて、「自分を否定する、責める、見捨てる親」の存在に気がついて、自分なりの親との適切な距離を見直す必要があります。
例えば、親とはお盆と年末年始にしか会わない、年に1回連絡を取るだけにする、別居する、
あるいは一切関わらない、そんな選択肢もありだと思います。
自分でどのような距離を保つか選ぶのです。
そこからはじめて辛かった自分を慰め、癒し、育てて再生することが始まります。
そういった一連の再生を支援するために「心の安全基地」が必要となるのです。
患者さんのことをしっかりと理解し患者さんの持つ本来の良さをきちんと評価してあげる「心の安全基地」となることが開院のテーマでした。
10年ほど前のブログに書いたかもしれませんが、当院のロゴマークはそのような意味を持っているのです。
当院で全ての方を受け入れることができないのは心苦しいのですが、多くの方に「心の安全基地」を実感していただけるようになったことはこの上ない喜びです。
いつもありがとうございます。
https://www.uta-net.com/movie/3150
ちなみに親子関係のカウンセリングなどは当院ではやってませんので悪しからず。
虐待親の治療も行なっていません。
治療対象となる症状を抱えた方々の背景にある問題を、診察の中でタイミングを見計らってご指摘したり、助言したりしながら症状の改善を目指すのが当院の治療となります。
良い評価・口コミをいただきありがとうございます。
この方も長い初診受け入れ中止期間をお待ちいただいた方ですね。
大変お待たせして申し訳ありませんでした。
と同時に当院の価値を見出していただき心より感謝いたします。
全ての初診に2時間以上かけているわけではなく、必要に応じてどこまで掘り下げるか考えながら診察を行なっています。
今回は問題の根っこが幼少時の環境にある症状を認めたため、駆け足かつ長時間お話を伺いました。
怖くて辛いお気持ちに蓋をしてずっと頑張ってこられたご様子が手に取るようにわかりました。
診察でだいぶお疲れになったり、お気持ちが揺れたかと思います。
これまでに受診された医療機関では解離症状を伴う不眠に対しての診断や治療がなく、不眠=睡眠薬で対処されていたようでした。
不眠の原因は何か?可能な限り背景を掘り下げていくだけでも色々なことがわかることがあります。
このようなことからも初診の段階でボタンをかけ間違わないようにしっかりと評価することが大切であると常日頃思っております。
時間がかかったり簡単ではないと思いますが、誠心誠意の診療を心がけて参ります。
症状に一喜一憂せずじっくりとゴールに向かって進んでいきたいですね。
長い!
タイトルが、笑。
昭和の皆様はわかりますよね?山口百恵さん。
昨日の診療のカルテを書いていたところ、日付が変わってしまいました。そのまま寝落ちしてました、、、
年末年始も仕事でクリニックに行ったり来たり。ほとんど休めませんでした。
初診の受け入れを止めて、この一年では100人単位での受診数を減らさせていただきました。
たまに初診のための診察時間を捻出できる日が時々できるようになりました。タイミングよくご連絡いただいた方は初診で受診できる可能性があります。
狙い目としては、年末年始の休診の4週間後などです。逆に冬休み前後は激混みなので初診受け入れはほぼ絶望的です。
そんな中、三年前より当院に初診待ちをされている方が受診に繋がりました。ご連絡いただいたタイミングでは受け入れ中止のアナウンスをされ、それを繰り返していたそうです。今まで何ヶ所か医療機関を受診されいろいろな思いがあったこの方は「次に受診するなら上尾メンタルクリニックしかない」と決めていたそうです。
ほんと、ごめんなさい。
かなりつらい症状だったのに、お待たせして
申し訳ないです。
私の診察を長らくお待ちになっている方が少なくないのです。
最近はこのような方が少なくありません。
遠方からわざわざお見えになる方も増えてきました。
詳しくお話し伺っても、「とりあえず一回診てほしい」ではなく、本気で治療を受けたい方々なのです。
真剣な人にはやはり私も気が引き締まりいつも以上に全力で対応してしまいます。
「良くしてあげたい!」と言う気持ちが強くなります。
良いことであるようにも見えますが、気合いが入りすぎると空回りしてうまく行かないこともあります。
テニスで打とうと思うと空ぶっちゃうやつです、笑。
また、私の心身の負荷も大きくなり疲労も激しくなってしまいます。
そこは少し気持ちを抑えて冷静に治療するように努めます。
そんなわけで、最近の初診は初診としてはほぼやり尽くせるだけ詳しく評価しており、問診票の読み込みなど合わせると1人2時間は費やしています。
カルテは何十ページにも及び、次の日は体がバキバキです。
年取るとこなれてきて、いい加減になってしまうことも多いと思いますが、私の場合は経験を積むごとに深く広くなって行きます。患者さんにはお勧めしない完全主義です。
永遠に貧乏暇なしです。
でも、
日本のどこかにわたしを待ってる人がいるのは嬉しいことですよ。
あゝ~
今日は患者さんからお褒めの言葉を頂戴しました。
「先生を信頼している理由の一つを言いますと、先生はちょっとしたミスでも謝ってくれる。他のお医者さんはそういうことはなかったです」
そう、よくわかっていらっしゃる!笑。
良いフィードックをいただきありがとうございます。
膨大の書類作成などで確認はしていても誤植があったり、印鑑押し忘れていたり。
ミスもあります。
しかし、私が学生だったか研修医だったか忘れましたが、若い時分には「簡単に患者に謝ってはいけない」と教わった記憶があります。「医療ミスではないのに、謝ったことで医療ミスだと認めたと勘違いされるから、医事課や弁護士のいうとおりに対応すること。自分で勝手に判断して簡単に謝ったりしないこと」と説明された記憶があります。もしかしたら世の中の医師はそのような事情(訴訟社会のアメリカの医療を取り入れていた時代背景)で尊大な人間だと社会から誤解されている側面もあるかもしれません。
私の場合は、私がミスをしたら人として謝るのが当然と考えている他、良い結果が得られない状況にたいして患者さんの気持ちに寄り添う意図で「ごめんね(いい結果がだせなくて)」と謝ることがあります。これはもちろん医療ミスではありませんが、うまくいかない残念な気持ちを共有するという意味で大事なことだと思っています。患者さんの私への信頼感だけではなく、私の患者さんへの信頼感があってこそできることかもしれません。私が患者さんのことを信頼していなければできません。お互いの信頼関係があって初めて治療がうまくいくのです。
当院ではそういったことをとても大事にしています。
ごめんなさい
ありがとう
おはよう、こんにちは
人間関係だもの
上尾みつお
当ホームページをご覧いただき誠にありがとうございます。 ver.2025年
まず、最初に当院の初診は電話のみによる完全予約制で、直接のご来院はご遠慮いただいておりますこと、ご承知おきください。
こちらの内容をご覧になっていない方は、一旦電話を切らせていただきます、
お読みになってから再度ご連絡ください。
お読みになってご納得されない方は当院受診はご遠慮ください。
当院ではお電話で詳しくお話を伺い、当院で対応可能かどうか判断させていただきます。ご希望内容によっては例え紹介状があっても、ご要望にお応えできない場合がございます。また、混雑している場合は初診受け入れを中断することもあります。
お電話で詳しくお話しになりたくない方は当院の受診をご遠慮ください。
また、フリーダイヤルではありませんので、通話料金は自己負担となります。
✔当院は完全予約制となっております。
初診を無断でキャンセルされた方はその後の診察はできません。また大幅な遅刻をされたり、お約束の診療情報提供書を提出されない、あるいは医療機関から医療機関へのお手紙である診療情報提供書を患者様が許可なく開封されている場合は当院での診療ができない場合がございます。
✔️初診では通常の保険診療費に加えて予約料として5,500円(選定療養費)を頂戴しています。(2025年6月1日〜)
当院では精神科専門医が相当な時間を初診の下準備、診察などに当てているためです。
✔お電話で症状でお困りのご本人から詳しくお話をお伺いします。ご本人以外からのご相談は承っておりません。
明確な症状があってご本人がお困りで、ご本人が当院を受診希望されている方を対象としています。
✔当院にはケースワーカーがおりません。衣食住がままならない、生活環境が酷すぎる、家庭の問題にすぐに介入する必要がある、本人に受診や治療の意志がない、あるいはご本人の能力的に生活が立ち行かないなど、治療の前にケースワークが必要な状況では当院ではスムーズに治療につなげられずお役に立てない可能性が高いです。近隣に日本屈指の多機能型精神科診療所もありますので、そのような機関などをご検討ください。
✔当院には入院できる施設はございません。入院が必要な方、入院を要する状態になると予見される方(入院歴があって現在服薬が不安定な方も含む)、入退院を繰り返している方は、入院施設のある機関あるいは入院施設のサテライトクリニックなどをお勧めいたします。
✔「とりあえず一回だけ話を聞いてほしい」という方もたくさんいらっしゃいます。セカンドオピニオンも含め、医療相談的な内容は対応しておりません。1回の診察で診断するだけでは、手術しかけたまま終了するような中途半端な状態で終わることになることもあり、ご本人に悪影響を及ぼす可能性がありますので、当院ではお受け致しません。治療をご希望の方を優先させていただき、全力でこの先の治療を踏まえた診察、診断、告知を行うのが当院の診療スタイルです。
✔️当院では「カウンセリング」を行っていません。身の上相談、近隣トラブル、離婚や不倫など夫婦関係の相談、恋愛相談、育児相談、職場での人間関係やパワハラ、生きがいについてのご相談などをメインの主訴とされる内容は扱っておりません。
✔️診断書目的の初診受診はお断りする場合があります。(美容師免許、すでに療育手帳をお持ちのかたの知的障害者年金、すでに当院通院中の方で当院が適応と認めた場合の精神障害者手帳診断書、精神障害者年金診断書などを除く)
✔パーソナリティ障害、反抗挑戦性障害、素行障害、攻撃性の強い発達障害の方の治療は当院では対応するスキルがありません。
✔拒食症などの摂食障害、アルコールなどの各種依存症、万引きなどの嗜癖行動などの治療できる体制ではありません。自助グループなどと連携したノウハウのある施設をお勧めします。
✔未成年の診療は基本的に行なっていません。
✔土曜日は大変込み合います。初診後間もない方や、おりいった話がある方、家族面談など特別な診察時間をご希望の方は土曜日を避けていただきますようお願い申し上げます。事前にお伝えくだされば、医師が必要と判断した上で土曜以外で時間調整させていただきます。
✔お電話の段階で当院で対応ができないと判断させていただいた内容の場合、特定の機関をご紹介いたしません。
それぞれの機関にはそれぞれのポリシーがありますので、当院で他の機関の受け入れ状況は分かりかねます。
ご自身でお探しいただき直接ご相談していただくようお願いしております。
初診でボタンの掛け違いを少なくし、同じ方向を向いて治療を共有していけるかどうか、大変重要なことです。
どのようなご希望があるのか、詳しくお聞かせください。
こちらで対応できないのは、あなたのせいではなくて、当院の対応能力の限界によるものです。
当院を安全基地とされた方には家族同様の思いやりを持ってお役に立ちたいと心より思っています。
どうぞご理解のほどよろしくお願い申し上げます。
長文に最後までお付き合いいただきありがとうございました。
院長
当院の院内掲示事項
https://ageo-mental.com/topics/11293/