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傷寒論

7月 5, 2017

漢方。

今晩は医師会と基幹病院の共催、

「モダン・カンポウ」を聴講してきました。

演者は、TVでおなじみの新見正則先生です。

新見先生は私の大学の先輩で、外科を専門とされている先生です。

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漢方の初学者向けのわかりやすいご講演でした。

初学者は風邪の治療から勉強するのが良いということでしたが、

私も内科で最初は風邪の治療がトレーニングになったと感じています。

西洋医学なら短時間で一通り診察して処方もできるのに、

風邪の患者さんに対して、体質から免疫状態・風邪のどの時期にあたるのか

など問診や触診も含めてかなりの時間をかけて処方を決めていました。

今振り返ると、次の患者さんの待ち時間は長くなってしまうし、

風邪でしんどい思いをされている患者さんには長い時間診察されるのもアリガタ迷惑だったかもしれません。

入門者は”傷寒論”を基本に処方を決めていくことがおおいのですが、

実際は”傷寒論”だけでは対処できないことも多く、”温病学”などの理論も

風邪の治療には欠かせないと感じています。

あなたの風邪には、、、葛根湯ではないかもしれません。

忘れかけていたこともいっぱいあり、

今日は初心に帰る良い機会をいただき、

感謝です。