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上尾メンタル

9月 4, 2019

今日は公務でパニック障害教室。

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例年、統合失調症家族族教室が行われていました。

同じことでマンネリ化していたので、今年からあたらしいことをやってくださいと言われまして、思いついたのがパニック障害教室でした。

かなり詳しい内容でちょっと難しかったかもしれませんが、支援者サイドの方が半数以上いらしたのでインパクトがあったのではないでしょうか。

パニック障害や広場恐怖症について正確な知識を持っていない精神科医もいる中で、何か動きを生み出せたらいいなと思いました。

来年はうつ病かそのほかの内容で教室を開きます。次回の担当は別の医師となります。

それにしても今日は嬉しく驚いたことがありました。

作家の方も勉強がてら、受講にいらしてくださいました。

つまらないギャグを連発して、会場が何度も凍り付いたのですが、その方のエールでへこたれずに乗り越えられました。

本当にご参加ありがとうございました。

 

2月 28, 2019

春の雨、公務のはしご。

なんとなく春を感じる雨ですね。

 

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今日は朝から公務のはしごです。写真は雨の中の県立総合リハビリセンターです。

合間に、とある独立行政法人と連絡。

公務の1つでは、埼玉県中央児童相談所の職員がとても頑張って働いていらっしゃいました。

虐待通報の件数も増え、対応に追われお疲れ様です。

他県の話ではありますが、最近も小学4年生の女児の虐待死の件が話題になっていますね。

私の経験上では、DV、虐待の加害者を治すことはほぼできません。

ひどいDVからは離れる以外に根本解決はないと思っています。

本人が困って自分自身を変えたいと心から思っていない人を治療することはできないです。

当院では治療のモチベーションがどの程度あるのか、初診の申し込みの電話で詳しく確認します。

お電話の段階でお断りする場合があって、その中に上記のような ケースがあります。

何でも診れますなんて、嘘の誇大広告はいたしません。出来ないことを出来ないというもの信頼関係のひとつです。

 

 

 

 

4月 6, 2018

嵐。

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いきなり不快な画像ですみません。

 

今日は激しい強風に見舞われ、ビルが揺れました。

過去五年でかつてないほどの大量のヒノキの花粉と黄砂が飛び交い

目鼻の症状がとてもつらいです。

黄砂飛ばしてくるな!と文句も言いたいくらいです。

 

つらいのはそれだけではなく、朝から初診申し込みのお電話などが殺到し、複数回線ある当院の電話が同時に通話中になってしまい、

しばらく電話がつながらないなどのご迷惑をおかけしました。

診療もいっぱいいっぱいで、通常よりお待たせした方も多かったのではないでしょうか?すみません。

 

さて、花粉症には対症療法として抗ヒスタミン薬や場合によっては漢方薬を処方しています。

眠気などの副作用がほとんどない、効果も弱めのお薬から、

眠気が出る可能性が高いけれど、しっかり効くタイプのお薬。

歴史のある薬から新薬まで多数の薬を使い分けています。

鼻水だけではなく鼻閉に効くタイプのお薬もあります。

強い花粉症症状に効かせる漢方薬には麻黄という興奮剤が入っているので、不安が強い人や胃腸が弱い人には使いづらいのが当科的な難点です。

漢方にこだわらず、目薬や点鼻薬も含めて柔軟に選択していくとよいでしょう。

 

こんばんは、恩師 渡邊衡一郎先生の講演会に参加するつもりでしたが、多忙となってしまい参加できませんでした。

残念です・・・

 

明日も大変混雑しています。

おりいったお話があるかたは別に時間をとりますので事前にお電話で曜日変更をお願いします。

 

 

 

 

11月 28, 2017

うれしい尋ね人。

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本日はうれしい尋ね人があり。

 

お一方は病院勤務時代の仲間。

 

もうお一方は漢方の恩師の一人 三浦於菟(ミウラオト)先生にゆかりがある先生。

三浦先生は中国・南京中医学院、台湾・中国医薬学院に留学された中医学の大家です。

三浦先生のお話はとても面白く、毎回教えていただくことを楽しみにしていました。

 

三浦先生より一足先に中国に留学し中医学を学んでいらした先生がサプライズで私を訪ねてくださいました。

日々の臨床でわからないことを教えていただきました。

ラッキーでした。

 

世の中では「漢方」と漠然と表現しますが、厳密には中国で伝わってきた中医学や日本独自の発展を遂げた日本漢方など流派があります。

私は中医学や日本漢方など流派に関係なく教わりましたので、ミックスした形で考えることがあります。

おいしいところ取りすればよいという考えです。

そもそも、東洋医学の薬物療法の古典とされる傷寒論や金匱要略の原文というのは実在しないそうです。

いろいろな人が残っている資料を集めたり言い伝えをまとめたりして今に至るわけです。

ですから、正解というものはないのです。

 

以前患者さんが転勤で関西に行かれることになって、紹介状を書きました。

漢方での治療を行っていたので私なりの解釈を記載したのですが、日本漢方ではなく中医学の解釈で書いた部分がありました。

しかし先方の「漢方専門医」はご存じなかったようで、返書で間違いだとしてご指摘を受けましてしまいました。

親切心だったかもしれませんが、ちょっと苦笑い。

 

このことで思い出しましたが、

今から10年以上前、漢方がそこまで医師に浸透していなかったころのこと。

即効性のある漢方を頓服で使ったり、寝る前だけ服用するよう処方することもあるのは今となっては常識です。

当時そのような使い方をしていたところ、患者さんから言われました。「内科の先生に処方を見せたら、漢方は毎日3回長期間飲まないと効かないからヤブ医者だといわれました」

絶句しました。臨床医にとって無知は罪です。

私は深遠な学問の前に常に初学者であると感じています。とにかくずっと学び続けるしかないと思っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

11月 26, 2017

グレイス

3周年お祝いにお付き合いのある会社さまから

胡蝶蘭をいただきました。

この季節、この色は生育が難しいのですが

華やかでうれしいです。

F様ありがとう。

 

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4月 5, 2017

ヒゲ、はじめました。

こんばんは。

とても忙しい日々を過ごしています。

診療にはある程度の心のゆとりがないと

患者さんにも影響してしまいます。

昼休みもなかなか外に出れないのですが、

今回は気分転換にお花見に。

 

お花見といっても

駅前の氷川鍬神社の2本の桜を5分だけ見に行ってきました。

暖かな日差しがとても気持ち良かったです。

 

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延べ患者数も増え、現在は予約診療が成立するギリギリのラインで

診療を行っており、初診予約のシステムなど

見直す必要が出てきました。

 

私もビジュアルを一新し、

髭を蓄えました。

(本当は気まぐれです。)

評判はすこぶるわるく、

「誰?」といった表情をされますが、

もう、「Gacktを意識していますか?」

とは言われません。

もともと意識したことはありませんが。

 

2月 7, 2017

「十年介護」

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こんばんは。上尾メンタルクリニック院長です。

今夜は医師会と基幹病院の共催で、

フリーアナウンサーの町亞聖さんの特別講演

「十年介護」~車いすの母と過ごした奇跡の時間~

を聴講してきました。

町さんは埼玉県蕨市のご出身だそうで、大変親近感がわきますね。

大変なご苦労をされてきたにもかかわらず、

町さんの言葉には明るさと希望がありました。

人間愛に満ち溢れた立派な方でした。

ちょっとした優しさの大切さや、なんでもないような普通のことがいかに幸せであるかを

再認識することができました。

介護でお悩みの方にはぜひ聴講していただきたい講演でした。

 

 

 

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町さんはうつ病の啓発動画のナレーションを担当されています。

今回、うつ病の方に向けた絵本に町さんのお言葉と直筆サインをいただきました。

含蓄があり、そして何より励みになる言葉を頂戴しました。

(ちなみに吹き出しの左のメッセージは私からの言葉です。

文字がやたらときれいなのはクリニックのスタッフに清書してもらったからです。)

待合室の本棚に設置しておきますので、うつ病でお悩みの方、

うつ病の患者さんのご家族の方、ぜひ手に取ってご覧になってください。

希望の光はありますよ!

1月 7, 2017

本年もよろしくお願いいたします。

上尾メンタルクリニック 院長です。

平成29年酉年です。

今年もよろしくお願いいたします。

年始早々から初診のお電話をたくさん頂戴いたしましたが、特に土曜などは混雑しております。

たまたまキャンセルがあってスムーズにご案内できることもあれば、内容的に短時間で蹴りが付きそうで、患者さんも短時間の診察で納得し、なおかつ時間を守ってくれそうなときは

再診の間に無理やり診察枠を作って診てしまうこともありますが、現在は基本的に初診予約は3月以降が通常のご案内となっています。

質の高い診察を行うために何卒ご理解ください。

 

いずれにしても、今年は

悪いものを去り(サル)、良いものを取りにいく(トリ)年になりますように。

 

8月 29, 2015

共感するということ

 

こんばんは。

上尾メンタルクリニック院長です。

急に気温が下がって肌寒く感じるほどですが、

体調に変化はありませんか?

 

なんとなく、開院時から胡蝶蘭をきらさず置いています。

今度は珍しい柄に挑戦してみました。

 

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開院前は今ほど花には興味がありませんでした。

今は、来院される患者さんにすこしでも華やかな気分になっていただきたい。

と同時に

私自身の癒しにも必要と感じています。

 

死別や虐待、事件などさまざまなトラウマを抱えた患者さんのお話を伺っていますが、

患者さんの心に寄り添って共感していると、

程度は異なりますが、患者さんと同じような心のトラウマを一緒に受けることがあります。

患者さんと同じように私の心もダメージを受けてしまうのです。

つらい体験を語る患者さんを目の前にして思わずもらい泣きしてしまいそうになることもしばしばあります。

また、患者さんにうれしいことがあったら一緒に喜びます。

 

それゆえ共感する精神科医の仕事は感情労働の側面があります。

感情労働は非常にストレスのかかる仕事であります。

 

一方で患者さんの気持ちに関心がなく共感しないか、あるいは表面上共感しているふりをする精神科医もいます。

そうでないと身が持たないという立場もありますし、後者は専門的な技術であるとも言えます。

また、相手をコントロールしようとする傾向の強いパーソナリティ障害の方の治療においては

共感しすぎることは混乱の元になる可能性があります。

さらに、反社会性パーソナリティ障害の方には一切共感できないどころか怒りをおぼえることすらあります。

そういう点では、私はある種のパーソナリティ障害の方の治療には不向きであると言えます。

正直な話、そういった場合はお役に立てないと思います。

 

しかし、私自身が患者としての立場で診てもらいたいと思うのは共感するタイプの精神科医です。私自身はそうありたいと思っています。

共感的態度が治療促進的になるようなタイプの患者さんの役に立てることが自分の役割ではないかと感じております。

何でも屋さんにはなれないけれど、得意な範囲で尽力できればと思っています。

 

そして、共感タイプの私は特に自分自身の心身の健康に気を配り、長く安定して皆様のお役に立てるよう努力しなければならないのです。

 

今日はちょっと難しい話になってしまいました。

ではおやすみなさい。

 

追記:

共感は相手の言うことをすべて肯定するという意味ではありません。

相手の気持ちにおもいを馳せることだと理解しています。

極端なマイナス思考や物のとらえ方に対しては、別の考え方があることも示していかなければなりません。