忙しすぎて目が回っています。
今年もやってきました。
栄養ドリンクを流し込み大混雑の外来を
気合いで乗り越え夕方より出陣。
国会議員や県議会議員や医師会員の皆様の前で
司会進行。
私の渾身の司会進行、帰りがけにお褒めいただく先生方もおられ、ホッとしています。
参議院議員の古川俊治先生からも激励の言葉を頂戴。
同門というだけではなく、ちょっと特別なつながりがあるのです。
怒涛の1週間。明日も朝から大忙し。きついな~。
何かと慌ただしい師走。公務や医師会理事の仕事をかろうじてこなしていますが、容量オーバーとなり、スタッフに助けてもらっています。
今日は慶應大学の教室研究会で信濃町へ。慶應の専門外来の病診連携セミナーに参加してきました。
酒と食べ物の匂いで若干淀んだ電車で帰路につきます。
距離的にご紹介する患者さんはあまりいませんが、
奥の手を持っていることは大切です。
慶應で認知行動療法専門外来を担当している 同級生をはじめ 懐かしい先生方とお話しできてテンション高めです。
慶應の睡眠医学の特任教授、東京睡眠医学センターの遠藤拓郎先生には睡眠医学に関する疑問にもお答えいただきました。兼ねてから睡眠医学には力を入れているのですが、まだまだ未解明なところもおおく最先端に触れていたいと思っていました。
遠藤先生には慶應の睡眠専門外来で学ばせていただくことを快諾いただき、テンションマックスです。
ただ、上尾メンタルクリニックと慶應病院を行き来する生活はかなり大変になるので、医師会の仕事を続けることは厳しいかもしれません。
本日はうれしい尋ね人があり。
お一方は病院勤務時代の仲間。
もうお一方は漢方の恩師の一人 三浦於菟(ミウラオト)先生にゆかりがある先生。
三浦先生は中国・南京中医学院、台湾・中国医薬学院に留学された中医学の大家です。
三浦先生のお話はとても面白く、毎回教えていただくことを楽しみにしていました。
三浦先生より一足先に中国に留学し中医学を学んでいらした先生がサプライズで私を訪ねてくださいました。
日々の臨床でわからないことを教えていただきました。
ラッキーでした。
世の中では「漢方」と漠然と表現しますが、厳密には中国で伝わってきた中医学や日本独自の発展を遂げた日本漢方など流派があります。
私は中医学や日本漢方など流派に関係なく教わりましたので、ミックスした形で考えることがあります。
おいしいところ取りすればよいという考えです。
そもそも、東洋医学の薬物療法の古典とされる傷寒論や金匱要略の原文というのは実在しないそうです。
いろいろな人が残っている資料を集めたり言い伝えをまとめたりして今に至るわけです。
ですから、正解というものはないのです。
以前患者さんが転勤で関西に行かれることになって、紹介状を書きました。
漢方での治療を行っていたので私なりの解釈を記載したのですが、日本漢方ではなく中医学の解釈で書いた部分がありました。
しかし先方の「漢方専門医」はご存じなかったようで、返書で間違いだとしてご指摘を受けましてしまいました。
親切心だったかもしれませんが、ちょっと苦笑い。
このことで思い出しましたが、
今から10年以上前、漢方がそこまで医師に浸透していなかったころのこと。
即効性のある漢方を頓服で使ったり、寝る前だけ服用するよう処方することもあるのは今となっては常識です。
当時そのような使い方をしていたところ、患者さんから言われました。「内科の先生に処方を見せたら、漢方は毎日3回長期間飲まないと効かないからヤブ医者だといわれました」
絶句しました。臨床医にとって無知は罪です。
私は深遠な学問の前に常に初学者であると感じています。とにかくずっと学び続けるしかないと思っています。
こんにちは。
今日は山のように積み上がった書類の記載に奮闘しています。
パソコン画面操作はとても疲れますが、音楽のシャワーを浴びながら仕事ができるのはとても幸せなことです。
良いスピーカーを奮発しておいて本当によかったと思うわけです。勤務医時代にはこんなこと出来なかったので、自分で創り上げていくことは大変でもある一方楽しみがあります。
風邪がひどく休み中に予定していた研修を始めとしていくつかの研修をお休みしてました。
こじらせてしまいちょっと長引きそうですが、
何ヶ月も初診を待ってくださった方、遠方からはるばる受診に来てくださる方などを目の前にすると全力投球になってしまいます。
診療内容や初診数など、一部の方にしかお応え出来ていない現状ですが、出来る範囲でやっていこうと思います。
今日は埼玉県の公務のはしごです。
県の職員はとても丁寧ですが、特に児童相談所のスタッフは大変優しく、恐怖心の強いこどもたちの扱いにとてもなれています。私のほうがむしろおどおどしているかもしれません、笑。
夜は慶應関連病院の医師が集ううつ病の研究会に出席してきました。
うつ病で休職し社会復帰する患者さんに私がしばしばアドバイスすることがあります。
以下にその一部を記します。
①「休職すると決めたら腹を決めましょう」
これは、休職しても仕事のことや周りの人のことが気になって気が休まらない人がいるためです。
「あの仕事どうなったかな、みんなにどう思われているかな」
すっとこの思考にとらわれている人は休職しても良くなりません。
「人生でまとまった休みを得るチャンスは滅多にない。しっかりリフレッシュして、今までとは違った自分になって今後の人生楽しんでいくぞ」
と腹を決められる人は成功します。
長い人生で、ほんの数か月なんてちっぽけな話なんです。
大自然でいかに自分がちっぽけな存在か感じる体験ができると良いですね。休養期間後半になって力が出てきたら遊ぶように指示することもあります。
②「病気になる前の自分を理想としないこと。病気になる前の自分に戻ろうとしないこと」
うつ病の人は「もともとの自分はこんなんじゃなかった」ともとの自分にこだわります。
しかし、もとの自分に戻ったら、また同じようにうつ病になります!
うつ病は心身にとって大きなショックな出来事です。(本日の仁王先生の言葉より)
うつ病前後で何も変わらない方がおかしいのです。
たとえ話をします。
インフルエンザにかかってインフルエンザを克服した場合、かかる前のあなたとかかった後のあなたは同じではありません!
インフルエンザによって免疫システムが作動し、インフルエンザに対する抗体(防御しして破壊するシステム)を身に着けます。
インフルエンザにかかる前より体に改編が起こり、もっと強い自分にかわっているのです。
うつ病だって、うつ病を克服した後は、前の自分とは違うけれど、生命体としては良くできたものになっているはずなのです。
私はよく「もともとの自分を10とすると今いくつですか?」と聞きます。
患者さんは「順調です、結構いいです」
といいながら「10分の6くらいですかね」と意外と低い数字を述べることが多いです。
では、残りの4は何か?
私はその内容を細かく聞いていきます。
もとの自分に戻るための4であれば、「それは違う」と言わせてもらう。
中には薬の副作用と思われる4であることもあるので、それは早急に対処します。
中にはリーズナブルな4を教えてくれる人もいる。
いずれにしても、「あなたはどうなりたいか?」という理想を聞きます。
なりたい自分になれるチャンスでもあるのです。
「変わる」ことができる良いチャンスは上手く使った方がいい。
「想像できる未来ならば実現できる」
「想像すらできない未来は実現しない」
戦略的にうつに強くなれる、「なりたい自分」という目標ができれば、一緒にその目標に向かっていきましょう。
今日はこのへんまでにしておきましょう。
明日は夜間の救急業務があります。
明日に備えます。