ブログ

レビュー

12月 26, 2025

年の瀬の感謝。

先日から、マッサンゲアナ(いわゆる「幸せの木」)が開花していました。

今日はやけに、香水や柔軟剤の匂いが強い患者さんが多いな……と思っていたのですが、

夕方になって、さらにユリのような香りが強くなり、はっと気づきました。

これは、幸せの木の花の香りだ。

見に行くと、ちょうど満開。

甘くて、少しエキゾチックな香りが院内に漂っていました。

私はユリ系の強い香りは、正直ちょっと苦手で、気分が悪くなってしまうこともあります。

この香りも決して得意ではありませんが……何せ“幸せの木“なのでなんとか許容範囲でした。

明日で、今年の診療も最後です。

もしかしたら、私にとっての「幸せ」が何だったのか、少し分かった気がします。

この一年、多くの患者さんから診療について感謝のお言葉をいただき、

「やってきてよかったな」と、報われた気持ちになりました。

感謝される立場でありながら、

私の方こそ感謝しています。

幸せって、こういうことなのかもしれませんね。

(※掲載許可をいただいています)

ある方から、とてもありがたいお手紙を頂戴しました。

この方は、たまたま初診のキャンセルが出た日にご連絡をいただき、受診された方です。

こういうことは、数年に一度あるかどうか。

多くの場合、初診のご予約はかなり先になってしまうか、

受付自体を中止していることもあり、大勢の方にご不便をおかけしています。

本当に申し訳ありません。

それでも、この「たまたまの幸運」を理解してくださり、

感謝の言葉をいただけると、

お受けしてよかったなと、心から思います。

 

 

こちらは美味しそうなお菓子、ありがとうございました。

 

(※こちらも掲載許可をいただいています)

お手紙はもちろん最高に嬉しいのですが、

この方のように、連絡票(兼予約票)にひと言添えてくださるのも、とても嬉しいものです。

 

 

別の方からは、

「ここを受診する前は本当に辛くて、外出もできなかったのに、

こんなに良くなって、診ていただいて本当に良かったです」

というお言葉をいただきました。

最初のころはご不安が強くほぼ毎日のようにお電話をいただいていましたが、

私にはその先が見えていました。良くなるために必死だったのですよね。

結果として、納得していただけて、本当によかったと思います。

 

 

こちらは本当にごめんなさい。予約票の裏に書いてあったの診察中に気が付きませんでした。

悲しいことがありましたが、思い出話をしながら乗り越えていきましょうね。

温かいお言葉ありがとうございます。(無断掲載です。ご都合が悪ければお手数ですがご一報ください)

 

 

〇〇さん。なんか、お気遣いすみません。

日本酒はあまり飲めないのですが、なぜこれを選んだのかピンときましたので、飲める方と一緒にありがたく頂戴しますね!

色々大変だけど、なんとか1年気持ちを切り替えながら頑張りましたね!お疲れ様です。

 

 

こちらは…刺繍のプロですか!?

こころを込めたお手紙とポーチをありがとうございました。

今年はかなり頑張ったので、来年は無理しすぎずできる環境を整えましょうね。

 

 

こちらはお米から作って餅までついていただき、これ以上のものはありません。

1年間の大切な結晶をありがとうございます。

自分の居場所が見つかって、みんなに頼られるようになり、年々生きやすくなっていく実感がわいてよかったですね。

私のほうこそ、喜んでいただきありがとうございます。

 

こちらはあの”たねや”の洋菓子部門であるクラブハリヤの洋菓子で。

最近準チョコばかり食べていたので、本物の大人なチョコをいただいてびっくり。

 

そして、今日の締めは……

チーズケーキです!

仲良し病院の理事長の奥様が、焼いてきてくださいました。

バタバタしていて、きちんとご挨拶もできず、大変失礼いたしました。

正直なところ、飲食店ではない方が作ったお料理をいただくのは、

少しハードルがあります。

ですが、この方のお人柄から、清潔操作などは絶大に信頼できますので、

迷いなくいただきました。

はっきり言って──

「プロより美味しい」チーズケーキでした。

「ケーキを焼く理事長夫人」と聞くと、

いわゆる“有閑マダム”を想像されるかもしれませんが、

この方はまったく違います。

いつも何事にも手を抜かず、

気遣いにあふれ、

ご多忙の中を走り回っていらっしゃる方。

「いつ作ったの!?」

と思うほどですが、もしかしたら徹夜だったのかもしれません。

どうか、どうかご自愛ください。

スタッフみんなで分けて美味しくいただきました。

……院長の分だけ、少し大きめで(笑)。

 

私が全身全霊で捧げてきたものが、温かい気持ちで帰ってきました…

幸せを体現し、それをまた患者さんに還元していきたいと思います。

 

関係者の皆様、今年も大変お世話になりました。

来年もよろしくお願い申し上げます。

 

上尾みつお。

11月 15, 2025

世界一注射がうまい医師。

「先生は世界一注射がうまいね。」

最近ある患者さんからこう言われました。

お世辞を言うタイプではない方なので、なおさら胸に響きました。

もちろん、私が世界一注射がうまいはずはありません。

それでも、難病を抱え、幾度となく注射を受けてこられたその方が、

「先生が一番上手」と感じてくださったという事実は、医師として身に余る光栄です。

 

注射なんて基本中の基本の手技です。手術やカテーテル、内視鏡のような高い技術ではありません。

どうやったら痛みを最小限にできるか?そんなことに時間を割いている医療従事者は少数でしょう。

しかし「注射が怖い」という方はたくさんいますし、全てにこだわって完璧を目指すというのが私のスタイルです。

針、温度、スピード様々な観点から痛みを最小限にする工夫を研究しています。

 

インフルエンザのワクチンひとつとっても原価が高くても水銀が入っていない高品質なものをあえて仕入れたものです(現在入手できません)。

また四人分のワクチン(少し多めに入っている)を五人に分けて摂取して経費を節約している医療機関もありました。少しくらい量が少なくても効果には影響ないかもしれませんが、当院ではそのような節約はせず、ワクチンは規定量+アルファを使用しています。

こんなこだわりのためにお金持ちになれなかったのでしょうね。

経営者としてのセンスはないですが、私は医師は職人だと思っています。

 

嬉しいお手紙と患者さんの努力

今日はこんな心温まるお手紙いただきました。

とても嬉しいフィードバックをありがとうございます。

お薬の調整で状況が改善していると伺い良かったですね。

「もっと早く先生にかかりたかった」

そう言ってくださる患者さんが増えました。

しかし、10年前の僕は医師としてもっと未熟で、今の僕の方がマシです。

出会うべきときに出会ったのだと思います。

随分と遠方から通院されたいというお話でしたので最初は断ろうと思ったのですが、本当に頑張って通院されていますね。

治療のために時間とお金をかけてわざわざ遠くまで通う、そのこと自体が治療を促進させることがあります。

逆に楽して手に入れようという人は1回1回の治療をあまり大切にされない傾向にあります。

 

 

感謝のお気持ち

感謝のお気持ちをいただきました。

本当に心がこもっていて、おじさん泣きそうです。

 

 

患者さんの紹介・返書

患者さんと医師にも相性がありますし、また医師の得意不得意や思い込みなどによってうまくいくときもそうでない時もあると思います。そのような観点から、(ドクターショッピングをすすめるわけではないですが)私の治療がうまくいかないと感じた時は、別の医師で違う視点で診てもらうことをお勧めすることもあります。

紹介状というのは医師から医師へのお手紙であり、一見患者さんのもののようで違います。患者さんは開封してはいけません。そして、通常は紹介状を受け取った医師は返書を書くのが礼儀となっています。しかし返書を書かない医師も稀にいますし、診断名、受信した日付だけの内容の返書というのも少なくありません(むしろそれが一般的です)。そのような中、私の師匠先生は、返書を丁寧に書いていました。診断がきちんとついてから、見立てをフィードバックしていました。「紹介元の先生は患者さんがどうなったのか知りたいでしょ」

それを聞いてから私も丁寧に返書を書くようにしています。特に他の科の先生には「そんなふうに患者さんを診察しているんですね」と好評です。

大学の先輩から紹介された患者さんの初診について詳細にフィードバックしたところ、「こんなに詳しく診ている医師はなかなかいないよ」とお褒めの言葉をいただいたこともあります。

逆に、私の治療で部分的には良くなったもののすっきりしない部分もあった患者さんを年配の先生に紹介したところ、目から鱗の視点を返書で教えていただいたこともあります。

とはいえ、私からのフィードバックを余計なお世話だと思う先生もいらっしゃるかもしれないのは重々承知です。たとえば変にプライドの高い先生は「至らぬ点を指摘された」と感じてしまうかもしれません。

まあ、そういう先生とは関わらない方がいいので、それで距離を置けることはかえって好都合ともいえます。

 

私の力不足

身体疾患との複合により今回当院では限界と判断し、大きな病院にご紹介した患者さんがいました。

今はそちらの病院に入院中ですが、娘さんがわざわざ福岡からいらして、お土産までいただきました。

有名な大学病院の専門外来で治療がうまく行かず、そこからのご紹介で当院で引き継がせていただいたのですが

やはり私の力不足で申し訳ありません。

元気になられることを心から、心からお祈りしています。

 

 

好物の最中と哲学

 こちらも感謝のお気持ちということでありがとうございます。

毎回漢方と若干哲学的なお話がメインとなっています。

私は高校1年くらいの時にキルケゴールなどの実存主義に心奪われた時期もありましたが、医師になってからは全くです

精神科医は哲学に詳しいと思われている節もありますが、全然そんなことないです、笑。

 

 

激務お疲れ様です

こちらは湘南の風が吹きました。

流石のセンスでありがとうございます。

 

早く平穏が訪れますように

こちらは東京の風が吹きました。

私も昔は都会に住んでいたこともありましたが、東京はいろいろな意味で怖いです、笑。

住むには埼玉が一番です。

埼玉にいながら東京を感じることができました。ありがとうございます。

 

お疲れ様です

こちらもいつもありがとうございます。

励みになります。

 

8月 8, 2025

Emi様ありがとうございます。

診療後も毎日残業で書類作成などに追われており、さすがにしんどいなぁとお疲れ気味だったのですが、嬉しいお知らせが。

おおっ、

Emiさん、お久しぶりです!

思い出してくださったのですね。

いろいろつらい思いをされてきたものの、徐々に幸せを掴みはじめ、私も嬉しかったですよ。

また、こうしてご連絡いただき、良い想いを分かち合ってくださり、ありがとうございます。

こういうのって、またご自身にかえっていき、良い循環になっていくのだと思います。

どうか、お幸せに!

7月 8, 2025

うつ病って人生終わりなんですか?

うつはうつでもいろいろな種類があるので、簡単ではありませんが、

急性期のうつ病で休職せざるを得ない状況になることがあります。

今まで病気一つせず、仕事もバリバリやってきた方がそうなると、

まるで人生お終いであるかのような落ち込み方をする人がいます。

 

うつ病は頑張りすぎの黄色信号、いえそれどころか赤信号とも言えます。

 

しかし、うつを克服すれば、人生さらにステップアップできます。ピンチはチャンスなのです。

例えば、インフルエンザにかかった後、かかる前と比べて、よりヴァージョンアップされた状態になることがあります。

抗体ができて、インフルエンザに強い体になるのです。

それと同じように(若干強引な例えではありますが)うつ病を乗り越えれば、よりよく生きられる力をつけることができるのです。

これはPTSDを治療した後に、心の成長が促される心的外傷後成長(PTG)が認められることと同じことだと私は思っています。

当院では病状から必要と判断される方には休職を勧めることがあります。

ただ、すぐに休ませたい方でも、あまり強い言い方はしません。

なぜならば、ご本人が腹を決めて休むのか、そうでないか、それによって今後の回復や成長が変わるかもしれないからです。

同じ休職するにしても、休む目的を理解して休むかどうかで結果が異なるのです。

しっかりと休養をとって、心の充電をし、健やかに生活していけるような成長をしてから復職することが大事です。

人生でまとまった休みを取ることなんてなかなかありません。このチャンスを活かして成長できれば、振り返ったときにかけがえのない財産だと感じる人も少なくないのです。

一方、休職後も「あの仕事どうなったかな、あの人にどう思われているかな」などと心の消耗を続けているのでは、休職しても休養にはなりません。無駄に時間を過ごしているだけです。

そうならないために、必要ならマインドフルネスの指導もしますが、まず一番大事なのは、「また元気に人生というマラソンを走るための、大事なメンテナンス期間なのだ」と言う意識を持って自分の意志で休職をスタートさせることが大事なのです。

そのために、私は病状の詳しい説明と休養の目的についてしっかりご説明したら、ご本人の腹が決まるまである程度待つことにしています。

(注:いまにも自死してしまいそうな時は別のルートに乗せます)

ご本人が休む覚悟が決まったら、休職診断書を書いてお渡しします。

そうすると結構上手くいくことが多いのです。

開院当初から必要な方にはそのようにアドバイスしてきました。

休職中の過ごし方についてはここには書けませんが、私独自の考え方も伝授します。

 

昔の銀行員など、一回休職すると出世ルートから外れる業種もあって、私も患者さんと一緒に何が一番ダメージが少ない方法か頭を悩ませてきましたが、今は一つの会社にこだわることもなくなりました。

休職して思考力が戻ってから今後のことを考えればいいのです。

 

うつ病は決して人生の終わりなんかではありませんよ。

 

(注:当院では、「治療は必要ないけれど、ご本人の希望で休職診断書を作成してほしいというご要望での初診は受け付けていません。休職の要否は当職の診断ののちに判断することにしています。オンライン診療で安易に発行された診断書の継続の診断書作成も致しません。)

(注:うつはうつでも色々な種類があり、発達特性、パーソナリティ特性、双極性、慢性うつなど状態に応じた対応が必要です。上記が全てに当てはまるわけではありません)

7月 8, 2025

ありがとうございます!

ご両親と旅行に行ってきたよ、とお土産頂戴しました。ありがとうございます。

虐待のトラウマのフラッシュバックがひどかったけれど、EMDRというトラウマ治療をやったり(かなり苦戦しました^^;毎回通常の診療後、夜遅くまでよく頑張りましたね!)薬の調整もあれこれとやり、今では(気を遣うものの)親と一緒に旅行にいけるようになるとは想定外でした。

治療って一緒に成長することなんだと実感しました。

 

 

 

こちらはお手紙を書いてくださり

すごく嬉しいです。

幸せのあり方を私自身学ばせていただきました。

あ、無断で掲載しちゃったのですが、まずかったらご連絡くださいm(__)m

 

 

あと、こんな感じで日々の診察で書いていただけると状況がよくわかります。

全身全霊で診療にあたっていますので、このようなお言葉いただけると大変励みになります。

6月 16, 2025

ありがとう。

異動があって大変な中

差し入れいただきました。

ありがとうございます!

難病を罹患し、大変な思いをされてきましたが、お仕事を再開しそこで作ったコーヒーを持って来てくださいました。

初給料でご馳走してもらったような感激です。

働く喜びを噛み締めておられ、よかったですね。

私はお子ちゃまなのでコーヒーちょっと苦手ですが、牛乳入れていただきました!

香りがすごかった。
表を写すと個人情報がバレちゃうので、裏面で撮影。

 

フィリピンから当地のお菓子をお土産でいただきました。

珍しいものをありがとう。

ちょっと英語が上手くなったね、笑。

日本語と英語ミックスされると時々聞き取れないよ、笑。

 

高級そうなトイレットペーパーをいただいたの人生で初めてですね。

最初からわかっていましたけど、感性・発想が天才的です。

私も贈り物にはこだわるタイプですが、負けましたね。

けど、使うの勿体無い、笑。

 

今日は複数の患者さんから嬉しい言葉をいただきました。

「20年ぶりくらいに平穏な気持ちで過ごせました。とても嬉しいです」

ずっと気を張らないと行けなかった、

どうしてそうだったのか、

そこまで突っ込んで言葉にして心から切り離す。

そしてお薬で心のアンテナの感度を調整する。

ただ、薬を出すだけではなく、そこまでのステップがあるからこそだと私は信じています。

そのことを理解してもらえるのは、私にとっての最大の喜びです。

 

「めまいで不安になっていたところ、電話で対応してくださり、とても安心できました」

めまいは不安を伴いやすい症状です。

小脳出血など見逃してはならない病気が潜んでいることもあり、油断はできませんが、

症状経過から耳なのか、脳なのか、メンタルなのか

大体見当がつくこともあります。

医師として冷静に対処するサポートができて何よりです。

 

感謝を求めてはいけませんが

当然私のモチベは爆上がりです、笑。

 

当院では予約票を連絡票として再利用しています。このように上手につかって医師とコミュニケーションをとりましょう。受付されるときに事前に渡してください。

 

5月 19, 2025

自己肯定感って。

今日の診察の中で、患者さんと「自己肯定感」についてお話しする場面がありました。

「自己肯定感が低い」

「自己肯定感を高める」

そんな表現が巷で溢れています。

メディアでも若干誤解してこの言葉を使っており、多くの方が少し違った捉え方をしていると思います。

「俺ってすごいぜ」

「俺、完璧」

「ラーメン、つけ麺、僕イケメン♪」

こんなふうな感覚が「自己肯定感」としてイメージされていますでしょうか?

最後のはちょっと違うかもしれませんが・・・しかも古いか、、、

 

以前のブログでもお話ししたことがありますが

「自己肯定感」ってもっと控えめなもので

「これでいい」

「こんな私だけど、それでいい」

「これで〜いいのだ〜これで〜いいのだ〜ボンボンバカボン、バカボンボン」

という感覚です。

最後のは昭和世代にしかわからないかもしれませんが、笑。

すごくなくて全然いいのです。

キラキラしていなくていいのです。

インスタで羨ましがられる生活しなくて全然構いません。

 

私の場合、精神科医として「これでいい」と思えるようになったのは正直最近になってからかもしれません。

医療が生身の人間を相手にしており、まだ解明されていないこともたくさんある中で、「完璧な医師」というのは成立し得ないのですが、ずっと完璧になりたいと思ってきました。どんなに勉強してもどんなにあがいても、わからないことがたくさんあって、うまく行かないことがある。

でも、クリニックをはじめて10年間、ひたすら丁寧に、納得がいくまで、特に初診を大事に診察して最初の見立てとその後の答え合わせをするということを繰り返してきました。

5分の初診で患者数をこなす医師もいれば、初診の大半を心理士やPSWに任せて最後だけ医師の診察で締めくくるという医療機関も多い中、医療経済上とても効率が悪いと言われようが、専門医が最初から最後まである程度の答えが出るまで時間をかけて初診を行うということを愚直に繰り返してきました。患者さんが抱えているものが大きな場合は2時間以上かける場合も少なくありませんでした。

その結果、やっと自分なりに納得のいく見立てができるようになってきました。

決して完璧でも完成でもありませんが、ひとまず、今のやり方で良いと思えるようになってきたのです。

折しも、患者さんからのポジティブなフィードバックを次々といただけるようになり

それを噛み締めています。

10年前とは別の次元になってきました。

 

ここ1週間の例では、

「今まで何十年と人に理解されないだろうと思って話すこともしなかったけれど、今回先生に話してみようと思って理解してもらえるという体験が衝撃的でずっとあった胸のつかえがとれました。先生はすごいとおもいました」

「はじめて先生に傾聴してもらった時、水中にいるような一瞬空気が止まったような、なんだこの静寂な世界はという感覚がしたことを覚えています。自分のこだわりが足を引っ張っていることに気がつきました」

「当たり前のようにたくさん話をさせてもらいましたが、自宅に帰って友人に話したら、こんなに初診でじっくり聴いてくれてきちんと評価してくれるところは他にないよって言われました。本当にありがとうございます」

 

こんなありがたい感謝の言葉をいただきました(ご本人たちのお言葉其のまま)。

その他にもお褒めの言葉を頂戴しました。

 

俺ってすごいぜ!

 

あれ?なんか違いますね、そういう話ではありませんでしたね。。。

これはうぬぼれに近いかもしれません。

うぬぼれはよくありません。

すみませんふざけてしまい、ちょっと照れ隠しです。

 

これからも健康に気をつけながら、しっかりとした診療を行なっていくという今までの方向性でやっていきたいと思っています。

 

さて、冒頭の「自己肯定感」。

やはり生育環境の影響は大きく、親からの心理的虐待など受けてきた方が「自己肯定感が低い」大人になりやすいと感じています。

虐待の難しい問題は、「こんなことをするひどい親」なのだけれど、「やっぱり親に愛されたい、認められたい」「親だから嫌いになれない、親のことがどうしても気になる、親を否定しきれない」という葛藤が生じやすく、自分自身のあり方に混乱が発生してしまうことです。この矛盾した葛藤があるからこそ虐待の問題は苦しいのです。これは人生の長い間の課題となります。

こういった被虐待の問題を抱えた人たちが、その苦しみから抜けるためには、一旦「親は自分の望む形では愛してくれないのだ、事情があってそういうことができない人なのだ」と親に期待することをいったん諦めることではじめて再生が始まります。

自分の頭の中、心の中に棲みついて、「自分を否定する、責める、見捨てる親」の存在に気がついて、自分なりの親との適切な距離を見直す必要があります。

例えば、親とはお盆と年末年始にしか会わない、年に1回連絡を取るだけにする、別居する、

あるいは一切関わらない、そんな選択肢もありだと思います。

自分でどのような距離を保つか選ぶのです。

そこからはじめて辛かった自分を慰め、癒し、育てて再生することが始まります。

 

そういった一連の再生を支援するために「心の安全基地」が必要となるのです。

患者さんのことをしっかりと理解し患者さんの持つ本来の良さをきちんと評価してあげる「心の安全基地」となることが開院のテーマでした。

10年ほど前のブログに書いたかもしれませんが、当院のロゴマークはそのような意味を持っているのです。

 

当院で全ての方を受け入れることができないのは心苦しいのですが、多くの方に「心の安全基地」を実感していただけるようになったことはこの上ない喜びです。

いつもありがとうございます。

https://www.uta-net.com/movie/3150

 

ちなみに親子関係のカウンセリングなどは当院ではやってませんので悪しからず。

虐待親の治療も行なっていません。

治療対象となる症状を抱えた方々の背景にある問題を、診察の中でタイミングを見計らってご指摘したり、助言したりしながら症状の改善を目指すのが当院の治療となります。

4月 20, 2025

素敵なレビューをありがとうございます。

良い評価・口コミをいただきありがとうございます。

 

この方も長い初診受け入れ中止期間をお待ちいただいた方ですね。

大変お待たせして申し訳ありませんでした。

と同時に当院の価値を見出していただき心より感謝いたします。

 

全ての初診に2時間以上かけているわけではなく、必要に応じてどこまで掘り下げるか考えながら診察を行なっています。

今回は問題の根っこが幼少時の環境にある症状を認めたため、駆け足かつ長時間お話を伺いました。

怖くて辛いお気持ちに蓋をしてずっと頑張ってこられたご様子が手に取るようにわかりました。

診察でだいぶお疲れになったり、お気持ちが揺れたかと思います。

 

これまでに受診された医療機関では解離症状を伴う不眠に対しての診断や治療がなく、不眠=睡眠薬で対処されていたようでした。

不眠の原因は何か?可能な限り背景を掘り下げていくだけでも色々なことがわかることがあります。

このようなことからも初診の段階でボタンをかけ間違わないようにしっかりと評価することが大切であると常日頃思っております。

 

時間がかかったり簡単ではないと思いますが、誠心誠意の診療を心がけて参ります。

症状に一喜一憂せずじっくりとゴールに向かって進んでいきたいですね。

 

1月 30, 2025

あゝ日本のどこかに〜私を待ってる〜ひとがい〜る〜

長い!

タイトルが、笑。

昭和の皆様はわかりますよね?山口百恵さん。

 

昨日の診療のカルテを書いていたところ、日付が変わってしまいました。そのまま寝落ちしてました、、、

年末年始も仕事でクリニックに行ったり来たり。ほとんど休めませんでした。

初診の受け入れを止めて、この一年では100人単位での受診数を減らさせていただきました。

たまに初診のための診察時間を捻出できる日が時々できるようになりました。タイミングよくご連絡いただいた方は初診で受診できる可能性があります。

狙い目としては、年末年始の休診の4週間後などです。逆に冬休み前後は激混みなので初診受け入れはほぼ絶望的です。

そんな中、三年前より当院に初診待ちをされている方が受診に繋がりました。ご連絡いただいたタイミングでは受け入れ中止のアナウンスをされ、それを繰り返していたそうです。今まで何ヶ所か医療機関を受診されいろいろな思いがあったこの方は「次に受診するなら上尾メンタルクリニックしかない」と決めていたそうです。

ほんと、ごめんなさい。

かなりつらい症状だったのに、お待たせして

申し訳ないです。

私の診察を長らくお待ちになっている方が少なくないのです。

最近はこのような方が少なくありません。

遠方からわざわざお見えになる方も増えてきました。

詳しくお話し伺っても、「とりあえず一回診てほしい」ではなく、本気で治療を受けたい方々なのです。

真剣な人にはやはり私も気が引き締まりいつも以上に全力で対応してしまいます。

「良くしてあげたい!」と言う気持ちが強くなります。

良いことであるようにも見えますが、気合いが入りすぎると空回りしてうまく行かないこともあります。

テニスで打とうと思うと空ぶっちゃうやつです、笑。

また、私の心身の負荷も大きくなり疲労も激しくなってしまいます。

そこは少し気持ちを抑えて冷静に治療するように努めます。

そんなわけで、最近の初診は初診としてはほぼやり尽くせるだけ詳しく評価しており、問診票の読み込みなど合わせると1人2時間は費やしています。

カルテは何十ページにも及び、次の日は体がバキバキです。

年取るとこなれてきて、いい加減になってしまうことも多いと思いますが、私の場合は経験を積むごとに深く広くなって行きます。患者さんにはお勧めしない完全主義です。

永遠に貧乏暇なしです。

でも、

日本のどこかにわたしを待ってる人がいるのは嬉しいことですよ。

あゝ~

12月 16, 2024

褒められました。

今日は患者さんからお褒めの言葉を頂戴しました。

「先生を信頼している理由の一つを言いますと、先生はちょっとしたミスでも謝ってくれる。他のお医者さんはそういうことはなかったです」

そう、よくわかっていらっしゃる!笑。

良いフィードックをいただきありがとうございます。

膨大の書類作成などで確認はしていても誤植があったり、印鑑押し忘れていたり。

ミスもあります。

 

しかし、私が学生だったか研修医だったか忘れましたが、若い時分には「簡単に患者に謝ってはいけない」と教わった記憶があります。「医療ミスではないのに、謝ったことで医療ミスだと認めたと勘違いされるから、医事課や弁護士のいうとおりに対応すること。自分で勝手に判断して簡単に謝ったりしないこと」と説明された記憶があります。もしかしたら世の中の医師はそのような事情(訴訟社会のアメリカの医療を取り入れていた時代背景)で尊大な人間だと社会から誤解されている側面もあるかもしれません。

私の場合は、私がミスをしたら人として謝るのが当然と考えている他、良い結果が得られない状況にたいして患者さんの気持ちに寄り添う意図で「ごめんね(いい結果がだせなくて)」と謝ることがあります。これはもちろん医療ミスではありませんが、うまくいかない残念な気持ちを共有するという意味で大事なことだと思っています。患者さんの私への信頼感だけではなく、私の患者さんへの信頼感があってこそできることかもしれません。私が患者さんのことを信頼していなければできません。お互いの信頼関係があって初めて治療がうまくいくのです。

 

当院ではそういったことをとても大事にしています。

ごめんなさい

ありがとう

おはよう、こんにちは

人間関係だもの

上尾みつお