ブログ

さいたま市

7月 4, 2023

睡眠ドック実施中。

当院は埼玉県のメンタルクリニックで初の睡眠ドック(SUIMIN)を導入した機関です。

自宅で5日間脳波の検査をしていただき、睡眠の質を評価し、アドバイスを行います。

費用は自費で、医療保険は使えません。当院通院中の方は割引きの優待があります。詳しくはお問い合わせください。

 

当院では睡眠に強い関心を持ち、睡眠センターと連携しながら各種睡眠障害の治療のほか、睡眠の検査にも携わってきました。

従来の睡眠時無呼吸症候群の診断のための検査も行ってきましたが、

診療を行う中で、睡眠の質を知りたい!という声をたくさん聴いてきました。

今回睡眠ドックで病気の有無にかかわらず、睡眠の質をチェックできる検査をはじめました。

精密な検査による睡眠ドックは上尾メンタルクリニックが埼玉県の医科、心療内科、精神科で初となります。

(従来の睡眠検査のゴールドスタンダードであるポリソムノグラフ検査との同時計測試験で、中央値86.9%の一致率を確認しています。)

 

睡眠時無呼吸の検査は一般的に一晩の検査であり、その日のコンディションによって数値がだいぶ変わってしまうこともありました。

任意の5晩の睡眠の検査をすることで、平常の睡眠がどうなっているのか評価しやすくなります。従来の酸素濃度の検査はそのうち2日間同時に行います。

睡眠のトラブルのリスクについても評価します。(ただし、通常の診療ではありませんので確定診断やその結果に基づいて治療を開始することはできません)

そして睡眠改善のアドバイスも行います。

 

検査結果は睡眠の専門医が評価して書面にいたします。

さらにご希望の方には当院では睡眠障害の治療や検査に携わってきた院長がその結果を解説いたします。

 

あなたの睡眠しらべてみませんか?

ちゃんと眠れていないと、こんな影響があります。

こんなお悩みも睡眠が関係している?!

自宅でできる精密検査!(脳波測定のため、おでこや首にシールを貼りますので、ご自分で貼れない方はご家族に貼っていただく必要があります)

 

睡眠の質を知るには、脳波計測が最適です

申し込みはお電話の上ご来院いただき、申込書と同意書、問診票にご記入いただきます(メールアドレスが必要です)。

窓口で費用をお支払いいただくか、お振込みを確認させていただいた時点で契約成立とし、その後QRコードと検査のIDをお知らせします。

WEBでの手続きが完了次第、検査キットをご自宅にお送りいたします。

任意の5晩の検査を終えたら、お早めにキットを返送してください。(最初の検査も含め、毎回機器の充電が必要です)

結果は2~3週間後にご自宅にお送りします。

さらに院長による解説をご希望の方はご来院の予約をお電話でお願いします。

(インターネットがご利用できない方は当院でネット手続きを代行いたしますので、睡眠アンケートを手書きで提出していただきます)

(ご来院無しでの申し込み、専門医の報告書を直接郵送やWEBで確認いただくプランも可能です。その場合は院長の解説はありません。)

費用についてはお問い合わせください。

少し価格を抑えた2晩のコースもご用意しています。

2022.9

6月 12, 2023

初診予約がなかなか取れない理由。

  1. 本日も沢山の初診希望のお電話を頂戴いたしました。初診受け入れ中止のためがっかりさせてしまい大変申し訳ないことです。

だいぶ前にご予約いただいていた方の初診の診察もまだ続いています。初診再開までにはまだ時間がかかりそうです。通院中の患者さんのご家族などについてのご相談は診察の時にでもお伺いして当面の適切な対応を一緒に考えます。

繰り返しになりますが、当院の初診はかなり詳しい問診があります。

通常臨床心理士が毎週50分で1−2ヶ月かけてヒアリングするような内容を駆け足で60分(〜90分)で問診します。(相当端折ってはおりますが)人生のポイントとなるところを急ぎ足で振り返っていただきます。

病歴が長い人は特に人生の出来事と経過を時系列でまとめて来ていただけると、診断や治療の説明をする時間が確保しやすくなります。途中で切り上げないといけない時もたまにあります。まあ、そういう時は最初からわかっているので、できるとこまでやろうという考えに切り替えます。

ですから、ホームページにも記載してありますように、ご本人が受診に積極的でないかたや、あまりご自身のことを詳しく話したくないかたは受診されぬようお伝えしています。

私も一つのあたまでいくつもの思考をマルチチャンネルでめぐらせながら、全神経を集中させ診療しています。

なるべく早口にならないように、急かさないように配慮しつつも自分自身は脳みそ全速力ダッシュです。

今までもそうしてきましたが、診療は患者さんの同意が得られれば医療専門職の方で信頼できる方ならば見学も許可しています。

私の師匠もそうでしたし、公開しても恥ずかしくない診療を続けたいと思っています。

また、昔のような密室での診療は昨今問題が生じることがあります。

当院ではいつでもドアはオープン。スタッフの出入りもありますので、密室ではありません。

初診はかなりエネルギーをつかいます。

 

今日は大学の先輩であり、埼玉医大総合医療センターの吉益教授のご講演もありました。私が見上げるほどのご身長ですが、だれよりも紳士的で優しい先生なのです。知性があり頭が整理されている方には憧れます。

 

これから税理士との打ち合わせのための資料をつくります。

 

とにかく、好きなだけ眠りたい。

これが今の私のささなかな願いです。

 

追記:

上記事情もあり、私のモチベーション維持のためにも、本当に当院を受診したいとおもっている方を優先的に受け付けたいと思っています。いくつかのクリニックの予約をとっておいて、すぐに受診できるところに行き、それ以外を無断キャンセルする方もいます。また、治療をしっかり受けていくつもりがない方が「とりあえず」予約していくということもあります。お電話ですぐに見分けられるのですが、そのような方ほど食い下がって予約を取ろうとするのです。当院が損害を受けるだけではなく、本当に受診が必要な方の機会を失うことになります。モラルの問題もあり、キャンセル料をお支払いいただくなどのペナルティを課す以外に方法がないのが残念です。

9月 30, 2019

初診をご希望の方はご確認ください。

当ホームページをご覧いただき誠にありがとうございます。

まず、最初に当院の初診は電話のみによる完全予約制で、直接のご来院はご遠慮いただいておりますこと、ご承知おきください

初診をご希望されているということは、何かお困りのことがあると存じます。

お困りの方に対して親切でありたいと日々思っております。

一方で医療に対する要求水準は年々高まっており、過度な期待をお持ちの方もいらっしゃいます。

病気として保険診療で対応できる部分と、そうでない部分もあります。

当院の能力で対応できそうなことと、対応が難しいこともあります。

当院ではお電話で詳しくお話を伺い、当院で対応可能かどうか判断させていただきます。

お電話で詳しくお話しになりたくない方は当院へのご相談をご遠慮ください。

当院でお役に立てないことがあることに関しては私にとってもつらいことなのですが、全ての方の安全基地になって寄り添えるというわけではありません。

ご要望内容が当院の対応範囲を超えていると判断した場合はお断りさせていただきます。

紹介状があってもお受けできないことがあります。

どなたでも、勇気を出して電話をかけたのに対応が難しいと言われたら良い気持ちはしません。

そのようなことを少なくするために事前にご理解いただきたいことがあります。

著しく長文ですが、当院のポリシーを記載いたします(おもに当院の限界のお話です)。

 

✔当院は完全予約制となっております

初診診察に必要な時間を確保するために、再診の方がご予約を入れることが出来ない枠を作っています。

1日に確保できる枠は限られますので、ご予約が先になる場合が常態となっております。(2−3ヶ月間の予約が埋まると、予約の受付自体をしばらく中止にしています。)

当院では初診をとても大事なセッションと考えています。

初診をいい加減に行うことでボタンの掛け違いが将来取り返しのつかない事態を引き起こす可能性があるからです。

当院では診療の質を維持するために初診予約制を固持しています。

貴重な時間を確保しているために、初診を無断でキャンセルされた方は信頼関係を築くことが難しいと判断し、その後の診察はできません。また大幅な遅刻をされたり、お約束の診療情報提供書を提出されない、あるいは医療機関から医療機関へのお手紙である診療情報提供書を患者様が許可なく開封されている場合は当院での診療ができない場合がございます。

予約制で縛られるのがお嫌という方は当院の受診をご遠慮ください。お互いの時間を大切にする静かな大人の診療所です。

タイムリーな診療も大切なことです。予約が要らない即日初診受け入れ可能な施設は大変貴重な存在であることも間違いありません。

専門を極めた診療を半年以上の予約待ちで、数万円の自費で行なっている施設もあります。

いろいろな機関があり、良い悪いだけではなく何を優先させるかの問題となります。

✔️当院のキャパを超えた患者数を受け入れてしまうとお一人お一人の診療の質が低下してしまいます。ご予約が混み合って来た場合、初診の受付を休止する場合がございます。タイミングの問題でお断りせざるを得ないことがあります。申し訳ございません。

✔初診の申し込みのお電話をいただく前に、ホームページの「受診の流れ」をご熟読、当院の趣旨にご同意の上お電話をください。

お電話でご本人から詳しくお話をお伺いします。ご本人以外からのご相談は承っておりません。

最初にお断りしているのですが、「どうして電話でこんなこと話さなければいけないのか」と怒り出す方がおられます。

詳しくお話をお伺いして当院で対応可能か、あるいは他の機関が適切か、保険医療での対応範囲かどうかなど総合的に判断させていただいています。

この方式はのちのちの診断や治療にとても重要な手がかりとなるため、省くことは致しません。

さらに、診察では診断や治療に必要なさらにプライベートなことを伺っていきます。

お電話で詳しくお話しになりたくないようでしたら、他の機関でのご相談をお勧めいたします。

言いたくないことはあっても構いませんが、秘密主義が行き過ぎる人は治療になりません。なかなか治療が進展しない方に大きな隠し事があったということはしばしば見られることです。

お電話でのお話が初診での内容と大きくかけ離れ事実を故意に隠して受診されたことが判明した場合その後の診療ができません。

もちろんトラウマに関わることはデリケートに扱うように注意しております。

また、ご家族からのご相談は受けておりませんので、家族相談を行っている別の機関にご相談ください。

当院ではご自身が問題意識を持って、治したいという気持ちを持って受診を希望されているご本人のみ診療を行なっています。

 

✔お話を伺ったあと、当方でお電話でのやり取りの様子や内容などを確認します。医師が診察の合間を縫ってチェックさせていただきますので、その間はお待ちいただき、再度お電話をかけ直していただきます。フリーダイヤルではございませんので、ご相談中の電話代は自己負担となります。このシステムにもご納得いただけない方は当院へのご相談をご遠慮ください。

お電話のやり取りで、電話対応者に高圧的な態度をとられたり、無理な要求をされるかたは、治療をお断りします。精神科の治療ではとくに信頼関係が大切になってきます。最初から不信感が強かったり、攻撃的なかかわりがありますと、良好な治療関係ができないのは明白です。ボタンの掛け違いどころか、ボタンをかけることすらできません。

それに私はスタッフをとても大切にしています。スタッフに暴言などを浴びせる方は許容いたしません。DVや虐待防止は自らのクリニックから行うべきと考えております。皆様の安全基地である前提として、我々の安全基地であることも大切だと考えています。

✔当院には入院できる施設はございません。入院が必要な方、入院を要する状態になると予見される方(入院歴があって現在服薬が不安定な方も含む)、入退院を繰り返している方は、入院施設のある機関あるいは入院施設のサテライトクリニックなどをお勧めいたします。

✔「とりあえず一回だけ話を聞いてほしい」という方もたくさんいらっしゃいます。セカンドオピニオンも含め、医療相談的な内容は対応しておりません。当院では治療を希望されているという前提で全力で治療に結び付けられるような評価を初診で行います。治療を受けるつもりがなく、冷やかしで一回だけ話を聞きたいという方がおられますが、診断するだけでは、手術しかけたまま終了するような中途半端な状態で終わることになり、ご本人に悪影響を及ぼす可能性がありますので、当院でお受け致しません。

✔初診予約の順番、待機期間につきましては、ご相談内容によって予約の順番と予約できる枠が前後することがございます。

お急ぎの方は即日受診可能な他の機関にご相談ください。

 

✔️身の上相談、近隣トラブル、離婚や不倫など夫婦関係の相談、恋愛相談、育児相談、生きがいについてのご相談などをメインの主訴とされる内容は扱っておりません。基本的に精神科医はカウンセラーではありません。私の人格が優れているわけでも、人生経験が豊富なわけでもありませんので、アドバイス的なことはあまりご期待なさらないでください。もちろん、病気の治療のため通院中の患者さんがお困りのことがあれば、短時間ですがわかる範囲で意見を述べさせていただきます。

✔「とにかく話を聞いてほしい」という主訴の方は当院ではお受けしておりません。深い理由がありますが、一般の方には難しいので詳しくは省かせていただきます。もちろんお話の内容から言語表出を促した方がよいと当方が判断する方は例外です。なお、当院では病気や薬についてのきちんとした説明は当たり前の前提です。診療に必要なことはこちらから質問させていただきます。話を聞いて欲しいのか、症状を治療したいのか混同されているかたが時々いらっしゃいます。とにかく話を聞いて欲しい!いう方は他の機関をご利用ください。

✔️診断書目的の受診はお断りする場合があります例えば、ご本人が治療を必要としないのに休職の必要性を証明するよう要求される場合、事実関係を把握できない内容に関して訴訟のために本人の一方的な訴えに沿った内容の診断書を要求する場合、適応ではないのに障害者年金を得るための診断書を要求する場合、勤務先にサボタージュや特別な待遇を受け入れさせるための目的の診断書を要求する場合など。そのような疑念が生じると判断した場合はご希望内容の診断書作成に一切応じられません。目的を達成するために、受診者がご本人にとって都合の良いことしかお話にならないことがあります。偏った情報の中でニュートラルな判断ができないため、公文書である診断書を受診者の求めに応じて発行するということはできません。当院では不正行為に加担することは致しません。お一人の利権より公益を尊重する場合があります。当院では診断書目的の受診には基本的に応じない方針としました。不当に診断書を利用する行為は詐欺となりますので、通報する場合があります。

 

✔パーソナリティ障害の治療は当院ではできません。一方的、被害攻撃的で自分の要求を突き通すタイプの発達障害の方、ADHDに伴った反抗挑戦性障害の方も含みます。

私の経歴上パーソナリティ障害の方を救急医の立場からも精神科医の立場からも診察していたことがありますが、私の治療スタンスとは相性がよくないことが多いと感じてきました。自分のよくない点を治したいのか、周りをコントロールしたいのか混同されている方がいます。治療目的が共有できず、安全基地も壊されてしまうことがあります。申し訳ありませんが、私にはパーソナリティ障害を治療する能力が足りません。当院での治療をご希望されてもご本人にとって有益になりませんので、パーソナリティ障害の治療ノウハウのある機関をお探しになることをお勧めいたします。不適切な治療を受けてこじれてしまうことは避けたいものです。

✔️攻撃性や暴力性が著しい方の治療は当院ではできません。当院は通院されている方の安全基地として在りたいと考えています。怒鳴ったり、物を壊したり、騒いだり、暴力を振るうことは他の患者さんの脅威となります。静かで穏やかな、他者を守る大人の安全基地となるようなクリニックでありたいのです。

✔️お薬をどうしても使いたくないとおっしゃる方もおられます。症状内容によっては治療がうまくいかない場合があります。

また、服薬に対する構えは、対人関係における大事な意味合いを持つことがあります。お電話で必ず「服薬に抵抗感があるかどうか」をお伝えください。

悪い意味での「薬漬け」は当院でも反対の姿勢ですが、最初から薬無しでの治療に拘っていらっしゃる方は、「薬に頼らない治療」を謳っている機関などにご相談ください。

逆に大量の薬を希望される方も受け入れが難しい場合もございます。薬を指定して強く処方を要求する方も薬物依存の可能性があり、当院での治療ができません。

✔拒食症などの摂食障害、アルコールなどの依存症、万引きなどの嗜癖行動などの治療できる体制ではありません。

✔未成年の診療は基本的に行なっていません。

✔すでに当院に通院されている方のご家族が受診を希望される場合、お引き受けできるケースとできないケースがあります。

夫婦関係でもめている場合の配偶者、親子関係で葛藤がある場合の親または子などはお引き受けできません。

弁護士が係争中のお二人を同時に弁護できないのと同じように両者の立場にたってご支援することができないからです。

 

✔土曜日は大変込み合います。初診後間もない方や、おりいった話がある方、家族面談など特別な診察時間をご希望の方は土曜日を避けていただきますようお願い申し上げます。事前にお伝えくだされば、医師が必要と判断した上で時間調整させていただきます。

 

✔上記の「他の機関」は特定の機関を示していません。保険医療機関に限りません。

お電話でご相談内容をご専門とする他の特定の機関をご紹介することもありますが、

それぞれの機関にはそれぞれのポリシーがありますので、当院で他の機関の受け入れ状況は分かりかねます。

ご自身でお探しいただき直接ご相談していただくようお願いしております。

 

初診でボタンの掛け違いを少なくし、同じ方向を向いて治療を共有していけるかどうか、大変重要なことです。

どのようなご希望があるのか、詳しくお聞かせください。当院を安全基地とされる方とそれが難しい方がいらっしゃると思いますが、当院の安全基地に入れなかった方も当院以外の安全基地があるはずです。がっかりしすぎないでいただきたいと思います。

こちらで対応できないのは、あなたのせいではなくて、当院の対応能力の限界によるものです。

当院を安全基地とされた方には家族同様の思いやりを持ってお役に立ちたいと心より思っています。

どうぞご理解のほどよろしくお願い申し上げます。

長文に最後までお付き合いいただきありがとうございました。

院長

 

 

 

 

 

 

 

9月 29, 2019

インフルエンザ予防接種2019-2020

当院では当院通院中患者さんの健康を守るためにインフルエンザ予防接種を行なっています。

小学生以上の方が対象です。

注射の費用は4000円(税込)です。当院二回目は3000円です。(在庫がない場合もございますので電話でご確認ください)

なお、65歳以上の高齢者は市から補助が出て安くなる場合があります。

上尾市は令和1年10月20日から令和2年1月31日まで補助金が出て1500円で接種できます(65歳以上)。

さいたま市は令和1年10月20日から令和2年1月31日まで補助金が出て1600円で接種できます(65歳以上)。

そのほかにお住まいの方は市にお問い合わせください。

予防接種は必要ないという方もおられますが、インフルエンザで脳炎にかかる方も少なくありません。

そのような悲劇が起きないようにみんなで予防して蔓延を防ごうというのが予防接種の考え方です。

お互いに守りあっているという意識で予防接種を受けることが大切だと思います。

なお、当院通院中であっても小学生未満、妊婦・妊娠の可能性のある方、卵やワクチンにアレルギーのある方、当日体温が37.5℃以上ある方は当院では接種を行いません。

3月 5, 2019

プラセンタ療法実施中。

EPSON MFP imageEPSON MFP image

 

プラセンタ(自費診療での内容になり、適応外処方の内容を含みます。)

 

【プラセンタ療法とは】

プラセンタ療法とは、胎盤から抽出された有効成分・プラセンタエキスを使った健康・美容促進の治療法を指します。注射薬を使った方法がクリニックでは一般的で、内服薬・サプリメントの服用は注射薬の代替品として用いられています。

【プラセンタとは】 胎児を成長させる胎盤のことです。胎盤には細胞分裂を促進させるなどの役割を持つ成長因子が豊富に含まれており、この働きによって新陳代謝を活発化させ、肌や体の傷ついた部分をどんどん修復すると考えられます。

 

【プラセンタの薬理作用】

活性酸素を除去、抗酸化作用 ⇒ 美白作用

メラニン合成阻害作用 ⇒ 美白作用

細胞および組織の賦活作用   末梢血行促進作用   細胞分裂増進作用

抗ヒスタミン作用、鎮痛作用 ⇒ 炎症を抑える 抗アレルギー作用

免疫力を高め、抵抗力をつける作用  疲労回復   血行促進・造血

抗不安作用  精神安定、食欲増進等
プラセンタ注射の効果】 以下の疾患に対して効果があることが多くの臨床データから明らかになってきています。

内科 頭痛・口内炎・気管支炎・喘息・胃弱・食欲不振・便秘・肝炎・高尿酸血症・肝硬変・パーキンソン病・るいそう・胃炎・胃潰瘍・十二指腸潰瘍
整形外科 肩こり・むちうち・五十肩・腰痛・ひざ痛・筋肉痛・関節リウマチ・関節痛・神経痛
外科 外傷・手術後の創傷治癒・下肢静脈瘤
婦人科 更年期障害・月経困難症・乳汁分泌不全・不感症・生理痛・生理不順・無月経・不感症・冷え性・高プロラクチン血症
皮膚科 アトピー性皮膚炎・肌荒れ・しみ・そばかす・しわ・たるみ・乾燥肌・脱毛症・にきび・蕁麻疹・湿疹・皮膚潰瘍・乾癖・腋臭
神経科 自律神経失調症・うつ病・不眠症・拒食症・てんかん・不安神経症・パニック症候群
泌尿器科 前立腺肥大・夜尿症・性欲低下・精力減退・インポテンツ・膀胱炎
眼科 アレルギー性結膜炎・眼精疲労・視力低下
耳鼻科 アレルギー性鼻炎・耳鳴り・めまい・難聴・メニエール病・嗅覚低下
歯科口腔科 歯槽膿漏・味覚低下・口内炎・舌炎
その他 インターフェロン・抗癌剤・放射線照射後の副作用軽減
即効性のある疾患 痛み・視力・肩凝り・肝臓・疲労感・不眠・肌のはり・冷え

また美容への効果も明らかになってきており、以下の作用が確認されています。

美白効果 保湿作用 血行促進作用 新陳代謝賦活作用 抗炎症作用 細胞分裂促進作用 抗アレルギー作用

プラセンタは肌への作用だけにとどまらず、真皮までに及びます。つまり、シワやにきび跡など、修復の難しい部分にまで効果を発揮します。 いくら高価な美容液を使用しても、真皮までその成分が届くのはほんのわずかで、しわなどの修復までには至りません。これを可能にするのが、体の内側から効くプラセンタなのです。中でも最近発見されたSAアミノ酸(スーパーアクティヴアミノ酸)の高い活性酸素除去作用が美白に有効として、注目されています。

精神科領域ではプラセンタ療法のうつ病、不眠症への薬物療法との併用が報告されています。これらの症例では精神疾患に付随する生理痛や易疲労感も同時に緩和されており、プラセンタの幅広い効能が推察されます。

また、メルスモン注射薬が更年期障害に適応があり、単独でも効果を発揮します。日本胎盤臨床学会での報告によると、漢方薬との併用により高い効果を認めた症例があります。プラセンタエキスの自律神経調節作用・内分泌調節作用による効果と考えられています。

これらの多くの疾患は保険適応外になってしまいますが、多くの臨床データから効果があることが実証されています。プラセンタ療法は非常に多くの診療科に効果が見られ、全身・全科・全年齢に使えるところに特徴があります。

 

プラセンタ注射の種類】 日本では、現在メルスモンとラエンネックの2種類のみ認可を得ています。 この2つの注射は歴史も古く、メルスモンは1956年、ラエンネックは1959年より使われています。 1995年頃まで更年期障害または、肝臓機能改善のみに使われていました。(保険適用疾患に限定され使われていました。)

 

【治療法】

プラセンタエキスを1週間に1~2回、皮下注射、症状によって量、回数の調整をします。まず、20回、10週通い、その後維持療法として1~2週に1回の注射することをお勧めしています。

当院ではできるだけ効果を実感していただけるよう、1回の注射でメルスモン2アンプル(ダブルショット)の注射を行います

当院でのメルスモンダブルショット(2A皮下注)は自費で1回2000円(税別)としています。診察料や注射手技療法などの追加料金は一才ありません。リスク等は直接医師にお問い合わせください(献血や臓器提供は不可となります)。

⇒令和4年11月1日より税込み2700円となります。

→令和5年2月17日よりメルスモンの生産体制変更のため、出荷が見合わされます。

当面の間はラエンネックに変更します。現在かかりつけの方のプラセンタを確保するため、新規の方の受け入れは当面見合わせさせていただきます。(当院在庫のメルスモンとラエンネックの入荷量によって見通しが立てば新規の受け入れも検討します)

ラエンネックもダブルショットで行い、1回2700円(こみこみ)です。

 

【注射の頻度】

疾患名 治療期間の目安 頻度
更年期障害 3~6ヶ月 週1~2回
アトピー性皮膚炎 長期 週1~2回
花粉症 シーズン中 週1回
関節リウマチ 長期 週1~2回
肩こり 5~10回 週1回
腰痛 5~10回 週1回
シミ・しわ 1~6ヶ月 任意
美肌 1~6ヶ月 週1~3回
生理痛 3ヶ月 週1回
肝炎 3~6ヶ月 週1~2回

(これらはあくまで目安です。)

 

 

【メルスモンプレミアムカプセル】

JHFA認定(一定品質基準をクリアしている)のプラセンタサプリです。

・注射が痛くて苦手 ・クリニックに通う時間がない ・注射との併用により効果を早めたい 等の患者様にこのメルスモンプレミアムカプセルをお勧めいたします。

医療機関でしか入手できません。

1箱 51g(425mg×120カプセル) ¥14,000(税別)

■使用方法

1日4カプセルを目安(プラセンタエキス純末量1,280mg)に、お湯またはお水でお召し上がり下さい。

melsmon_plussheet_onlyc

 

【エクオール】

プラセンタとは異なるものですが、更年期障害の治療で行うことのあるホルモン療法よりも安全で自然な食事療法があります。

40代からの女性の健康と美容をサポートするより安全なサプリとしてはエクオール含有食品である大塚製薬のエクエルをお勧めしています。

大豆イソフラボンは女性のからだに有用と知られていますが、実はそのパワーの源は、大豆イソフラボンが腸内細菌で変換されて生まれるエクオールという成分でした。
 エクオールは大豆イソフラボンのままよりも強い働きをします。

不足するエストロゲンの代替を果たす事でホルモンバランスを正常な状態に戻し、更年期障害の症状を緩和する効果が期待できます。

ご興味がある方は医師にお問い合わせください。

利益度外視の特別価格で提供いたします。

 

feature_img_01_pc

 

追記2023年4月

エクエルにエクエル「プチ」が新発売でラインナップ追加となりました。

医療機関でしか入手できません。

ぜひご検討ください。

“揺らぎ年齢”更年期症状の方に朗報!

 

3月 2, 2019

うつ病の復職支援。

今晩は診療後、精神科の研究会。

不知火病院の徳永雄一郎先生のご講演。

0892037E-0BB2-42F2-B7EA-3CD1D6D30C90

日本初ストレスケア病棟開設、30年間の復職支援の実績は伊達ではありません。

自称その道プロの先生の知ったかぶりの質問にも巧みに対応なさいます。本当のプロは違います。

聴講中に共感のあまり、興奮して唸ってしまいました。

うつ病の多様性に見る現代の特徴として私が感じていたことをデータで証明してくださいました。

スキゾイドパーソナリティー者や、発達の偏りを背景にしたうつ病者に対する私の臨床感覚を、別の角度から明快に説明されました。

それから、統合失調症患者さんが多い病棟ではうつ病患者さんの回復がうまくいかないことがある、外来でも統合失調症外来とストレスケア外来を分けた方が治療効果が高いというお話しも納得がいくものがありました。

実は当院でも適応度の均一化を測っています。お電話の段階で、重症度の高い統合失調症の患者さんやパーソナリティ障害の患者さんと、不安症やうつ病患者さんをしっかりわけています。実は予約制とするかどうかも患者さんの病的水準のふるい分けに関与しています。細かいことを言えば、当院のキャンセルポリシーもそういった配慮を張り巡らせて決めています。電話での質問1つ1つが考え尽くされているのです。過去の勤務先と当院での治療では明らかに当院での治療実績が良いと感じています。これは単に私の治療技術の進歩によるところだけではないと感じています。もしかしたら、不安症外来、と外来に名称をつけるだけで、自浄作用が促進され治療効果がさらに上がる可能性があるかもしれません。逆に重症な統合失調症の患者さんが当院にいらした場合は、なんとなく雰囲気が合わないと、患者さんのほうから離れていくこともありますし、患者さんが周りの雰囲気にあわせて背伸びしすぎて服薬をやめてしまい調子を崩したりしてしまいますので、最近はそういう観点からも他院を勧めるようにしています。

今日は他に大変勉強になるお話を聴けました。

なかなか時間的な余裕がないのですが、うつ病患者さんのご家族への配慮ももう少しできたらよいと感じました。

1月 4, 2019

平成31年。

新年を迎えました。

仕事始めの今日、いきなり公務で夜間遅い帰宅です。

いよいよ平成最後となりました。

年末年始は皆様いかがお過ごしでしたでしょうか?

私は原稿を書いたりしていましたが、なかなか読めなかった本が読めました。

今年はプロフェッショナルであると胸を張って言えるよう精進して参ります。。

うぬぼれず、自己卑下せず、他人を思いやり、自分自身の健康にも気遣い、

明るさをわすれないで1年過ごしたいと思います。

今年もよろしくお願いいたします。

 

IMG_3256

 

10月 26, 2017

ハロウィーン。

 

今日は公務のハシゴでした。

つかれました。

IMG_3025

 

そしてとうとう今年もやってきました。

ハロウィーン、そして

アゲメン3周年記念。

ハロウィーンは30日からお菓子を配ります。大量にご用意しましたが、もしかしたら、31日の来院の方には

のこらないかもしれません。数にかぎりがございますのでご了承ください。

肝心の開業3周年記念の11月1日は、日本医師会で「いい医療の日」と制定されました。

ますます良い医療を提供できるよう精進いたします。

 

書類が山積みです。働きすぎかもしれません。

 

9月 28, 2017

うつ病を治すこと、治るということ。

今日は埼玉県の公務のはしごです。

県の職員はとても丁寧ですが、特に児童相談所のスタッフは大変優しく、恐怖心の強いこどもたちの扱いにとてもなれています。私のほうがむしろおどおどしているかもしれません、笑。

IMG_2990

夜は慶應関連病院の医師が集ううつ病の研究会に出席してきました。

 

うつ病で休職し社会復帰する患者さんに私がしばしばアドバイスすることがあります。

以下にその一部を記します。

 

①「休職すると決めたら腹を決めましょう」

これは、休職しても仕事のことや周りの人のことが気になって気が休まらない人がいるためです。

「あの仕事どうなったかな、みんなにどう思われているかな」

すっとこの思考にとらわれている人は休職しても良くなりません。

「人生でまとまった休みを得るチャンスは滅多にない。しっかりリフレッシュして、今までとは違った自分になって今後の人生楽しんでいくぞ」

と腹を決められる人は成功します。

長い人生で、ほんの数か月なんてちっぽけな話なんです。

大自然でいかに自分がちっぽけな存在か感じる体験ができると良いですね。休養期間後半になって力が出てきたら遊ぶように指示することもあります。

 

②「病気になる前の自分を理想としないこと。病気になる前の自分に戻ろうとしないこと」

うつ病の人は「もともとの自分はこんなんじゃなかった」ともとの自分にこだわります。

しかし、もとの自分に戻ったら、また同じようにうつ病になります!

うつ病は心身にとって大きなショックな出来事です。(本日の仁王先生の言葉より)

うつ病前後で何も変わらない方がおかしいのです。

 

たとえ話をします。

インフルエンザにかかってインフルエンザを克服した場合、かかる前のあなたとかかった後のあなたは同じではありません!

インフルエンザによって免疫システムが作動し、インフルエンザに対する抗体(防御しして破壊するシステム)を身に着けます。

インフルエンザにかかる前より体に改編が起こり、もっと強い自分にかわっているのです。

 

うつ病だって、うつ病を克服した後は、前の自分とは違うけれど、生命体としては良くできたものになっているはずなのです。

 

私はよく「もともとの自分を10とすると今いくつですか?」と聞きます。

患者さんは「順調です、結構いいです」

といいながら「10分の6くらいですかね」と意外と低い数字を述べることが多いです。

では、残りの4は何か?

私はその内容を細かく聞いていきます。

もとの自分に戻るための4であれば、「それは違う」と言わせてもらう。

中には薬の副作用と思われる4であることもあるので、それは早急に対処します。

中にはリーズナブルな4を教えてくれる人もいる。

いずれにしても、「あなたはどうなりたいか?」という理想を聞きます。

なりたい自分になれるチャンスでもあるのです。

「変わる」ことができる良いチャンスは上手く使った方がいい。

 

「想像できる未来ならば実現できる」

「想像すらできない未来は実現しない」

 

戦略的にうつに強くなれる、「なりたい自分」という目標ができれば、一緒にその目標に向かっていきましょう。

 

今日はこのへんまでにしておきましょう。

明日は夜間の救急業務があります。

明日に備えます。

 

9月 21, 2017

インフルエンザ予防接種(平成29年)

今年は早くも上尾市内でもインフルエンザの流行が始まってしまいました。

当院では当院通院中患者さんの健康を守るためにインフルエンザ予防接種を行います。

ご予約は適宜受け付けています。

小学生以上の方が対象です。

大人は基本1回、13歳未満のお子さんは2回接種(2~4週間あけて)します。

注射の費用は1回目4000円、2回目3000円です。(在庫がない場合もございますので電話でご確認ください)

なお、65歳以上の高齢者は市から補助が出て安くなる場合があります。

上尾市は平成29年10月20日から平成30年1月31日まで補助金が出て1500円で接種できます。

さいたま市は平成29年10月20日から平成29年12月31日まで補助金が出て1600円で接種できます。

そのほかにお住まいの方は市にお問い合わせください。

予防接種は必要ないという方もおられますが、インフルエンザで脳炎にかかる方も少なくありません。

そのような悲劇が起きないようにみんなで予防して蔓延を防ごうというのが予防接種の考え方です。

お互いに守りあっているという意識で予防接種を受けることが大切だと思います。

なお、当院通院中であっても小学生未満、妊婦・妊娠の可能性のある方、卵やワクチンにアレルギーのある方、当日体温が37.5℃以上ある方は当院では接種を行いません。

IMG_2608

 

【注射回数について】

13歳未満のお子様は、2~4週間あけて2回注射(1回0.5ml)をします。

13歳以上のお子様~成人は1回注射、または、およそ1か月程度あけて2回注射(1回0.5ml)をします。

ただし、今年はワクチンの生産が追いつかないようで、厚生省は13歳以上の接種を一回に抑え込む方針です。

9歳以上であれば1回の接種で十分だという意見の小児科医もいます。

難しい判断なのですが保護者のご意向で決定したいと思います。

当院で在庫しているワクチンは当院通院中の患者様に優先的に確保しています。

当院通院中のかたでワクチン接種を希望される方はお早めにご予約下さい。

 

【効果について】3~4週間で効果がでてきます。効果は3~4か月持続します。

 

 

【 インフルエンザ予防接種豆知識】

成人の場合1回の接種でも良いとされていますが、ワクチンの有効率は、1回接種だと予防効果が64%、2回接種だと94%とされています。

1回目の予防接種を行い、1か月程度経過してから2回目の予防接種を行うといっそう効果が高まりますので(ブースター効果)

受験生や仕事を休めない職業の方、医療関係者、肺炎などのリスクのある65歳以上の高齢者などは2回接種することをお勧めします【例年】。

 

【インフルエンザ予防接種の副作用】

注射部位の赤み、腫れ、痛みは、接種を受けられた方の10~20%に起こりますが、2~3日で消失します。

発熱、頭痛、さむけ、だるさなどの全身性の反応は、接種を受けられた方の5~10%にみられ、稀に蕁麻疹(じんましん)がみられることもありますが、2~3日で消失します。

重症な健康被害として、ギラン・バレー症候群という神経障害がありますが、発症率は1/10万で、ワクチンとは関係なく風邪を引いた後にかかることもあります。

 

 

上尾メンタルクリニック 院長