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お断り

5月 22, 2018

トラウマ治療。

今晩は終診後、トラウマ治療のスーパービジョンを3時間弱受けました。

ガチにプロフェッショナルなアドバイスをいただけました。

スーパーバイザーの先生は一般の方では想像がつかないほどの鋭い分析能力をもっています。保険診療ではその価値をカバーできないためその先生は自費で診療されています。

今回伺いきれなかったことがたくさんありますので、次回も個人コンサルテーションを申し込みます。

一回万単位で謝礼をお支払いすることになりそうですが、それ以上の価値のあるものです。

いつか同じレベルでお話ができることを目標にトレーニングしていこうとおもいます。

 

ところで、

 

皆さんがイメージする精神科の診療とは、どんなイメージでしょうか?

飲みたくない薬なんか飲まないでいいよ、と、いくらでも話を優しく聞いてくれて、的確なアドバイスが毎回もらえる夢のような治療?(それが自立を阻害しまったく治療にならないことは多々ありますが・・・)

心の病気だけでなく他の科でみつからない全身の病気を見つけ出して治療までしてくれるオールマイティーな治療?

待ち時間無しで、自分だけの時間をいくらでも確保してくれる診察?

保険診療で自己負担は最小限に、夢のような最高の診療がうけられるのが当然だと思っている方も散見されます。

残念ながらそんな夢のようなセラピーを保険で受けられるというのはめったにありません。

一流のセラピーは保険をつかって安いコストで受けられるわけではなく大概自費でそれなりの対価を支払うことになります。

当院では保険診療でできる限りのことをしていますが、夢のような過大な要求をされる方は最初からあるいは、それが明らかになった時点でお断りすることにしています。

精神科医療はサービス業になってしまってはまともな治療ができないと思っています。

軽い陽性転移を上手に扱っていくことが治療の成功に結びつくことがあります。

あるいはご本人の間違っているところを指摘しないといけないかもしれません。

だからサービス業では治せないのです。

当院にたいしてサービス業のような「お客様神様対応」を望んでいらっしゃる方はうまくかみ合わないと思います。

ボタンのかけ違いが続いてしまわないように、わかり次第対処していくことになります。

 

当院には遠方からわざわざ来院してくださる信頼関係が醸成されている方も少なくありません。

一方で初診の申し込みあるいは初診の段階で要求される内容が当院の提供できるものと合わず、治療契約を結べないケースも少なくありません。

「自分だけは特別扱いしてもらって当然だ」という意識でいらした方は、面食らって電話口で怒り出すこともあります。

これは避けて通れないものだと今はあきらめています。

 

今日は厳しいお話でした。

癒しを求めてご覧になっている方、ごめんなさい。

そんなあなたには等々力渓谷の癒しを。

 

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