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パニック

1月 6, 2026

いつまで薬を飲むんですか?

連休明けのため、昨日・今日と予約枠がはち切れんばかりの患者さんがいらっしゃいました。

タイムマネジメントは、まさに綱渡りです。

トイレに行く時間も惜しみながら、次々と診察を進めます。

 

そんな中、ご本人の希望で「卒業」された方から、再度かかりたいというご連絡がありました。

本来であれば、再初診として新規の初診待ちの順番に並んでいただくのが筋です。

しかし今回は、

・焦燥感が非常に強く、かなり危険な状態であったこと

・年始の混雑で、他院の受診も難しそうだったこと

・何とか時間を捻出できそうだったこと

これらを考慮し、緊急受診として受け入れました。

 

とても感謝されましたが、

正直なところ、ご自身の判断で治療をやめた方の再対応は難しいことが多いです。

基本的に、

「急にまたかかりたい」と言われても、原則として受け入れられません。

(私と相談して卒業された方は、最大限の配慮をします。無断でおやめになった方は難しいことがあります)

この点は、どうかご理解ください。

 

 

人間は、欲の深い動物です。

「もっと、もっと」

要求は、少しずつ大きくなっていきます。

あれほど辛かったはずなのに、

喉元を過ぎれば忘れてしまう。

薬を使い、定期的に見守りながら、

なんとか良い状態を維持できていても、

「薬なんか飲みたくない」

「薬なしで、症状のない完全な健康体でいたい」

そうした希望が出てくるのは、自然なことでもあります。

 

 

たとえば高血圧。

薬を飲んで血圧が下がると、

「いつまで薬を飲むんですか?」

「薬を飲み続けると、病気にされる」

などと言って、薬をやめたがる方が出てきます。

もちろん、一時的な高血圧で原因が取り除かれれば、

薬が不要になることもあります。

心因性の高血圧であれば、精神状態が安定すれば降圧剤がいらなくなる場合もあります。

しかし多くの方は、

これまでの積み重ねで血管が硬くなっており、

「治す」ことができない状態になっていることも少なくありません。

それでも、血圧が高いまま放置すれば、

脳出血、心不全、腎機能障害など、重大な病気を引き起こします。

だからこそ、とにかく血圧を下げておく必要があるのです。

薬を続けるかどうかは、

「何を一番大切にするか」という価値観の問題です。

重大な心血管疾患をできるだけ避けたいなら、薬を飲み続ければいい。

一方で、脳梗塞になろうが脳出血になろうが、

「薬を飲まない自分でいること」が何より大事なら、飲まなければいい。

ただし現実には、

どんなに「いつ死んでもいい」と言っている人でも、

救急の場面では大騒ぎする姿を、私は何度も見てきました。

病気になっても構わない、死んでも構わないというのであれば、

そもそも病院を受診しなければいい。

受診しておきながら

「薬は飲まずに治したい」

というのは、わがままに見えることもあります。

もちろん、本当に薬が不要な状況もあります。

それを判断するのが、プロである医師の役割です。

 

 

精神科でも同じです。

服薬を続けた方がよい場合もあれば、

寛解をある程度維持した後、段階的に減薬し、卒業できる場合もあります。

「治ったのに、意味もなく薬を飲ませ続けて儲けている」

と邪推されることもありますが、

(もちろん世の中には悪い医者もいるでしょう。まあそれをいうなら、世の中のビジネスの多くが客の利益よりも儲けを重視しているのでそれを悪というのかどうか…)

私は、

服薬を維持すべき患者さんは、ある程度わかっています。

そのため、処方を続ける方も少なくありません。

 

一方で、

「やめても大丈夫かどうか、やってみないと分からない」

というケースもあります。

その場合は、患者さんと相談して決めます。

決めきれないときは、一旦保留し、経過を見てから再検討します。

 

 

先日、90歳の女性に

「一生、薬を飲まないといけませんか?」

と聞かれました。

不安が強く、些細なことで毎回大騒ぎになる方です。

少し安定すると、すぐに同じ質問をされます。

無責任に聞こえるかもしれませんが、

私はこう答えました。

「どちらでもいいですよ。」

そして、こう続けました。

「ちなみに、何歳まで生きると想定しておられますか?」

はっとされた様子でした。

「仮にあと10年の寿命だとします。

薬を飲まない自分でいることを一番大切にするのか、

薬を飲みながらでも、なるべく平穏に過ごすことを選ぶのか。

それは、あなたが自由に選べます。」

杖をついて歩く自分が格好悪いと思い、歩くことをやめるのか。

杖をついてでも、自分が見たい景色を見に行くのか。

考えて、選ぶのは本人です。

専門家としての私は、

判断に必要な情報をお伝えするだけです。

だから私は、

「薬を飲め、飲め」とは言いません。

結構ドライです。

患者さんが、本当に理解したうえで

「飲まない」「治療を卒業したい」と選ぶなら、受け入れます。

ただし、

その後に具合が悪くなって

「すぐ診てくれ」と大騒ぎされても、

受け入れられない場合があることは、あらかじめお伝えしています。

とはいえ、人は実際に経験してみないと分からないものです。

どれだけ先を見通して説明しても、

「そんな先のこと、分からないでしょ」

と言われることもあります。

ですから私は、

2回くらいまでは“泳がせて”、実感してもらうこともあります。

 

 

 

昔、先輩がこう言っていました。

「この患者さんは、出産後にまた変調するよ。

だから、その時になったら、またおいでって伝えておくんだ。」

当時は、占い師みたいだなと思いました。

でも今は、ようやく分かってきました。

特性や課題を理解すれば、

どんな場面でつまずきやすいか、

将来どんなことが起こりやすいかは、ある程度見通せます。

先を見据えて、治療を考える。

それが、私の仕事です。

……いや、別に怒っているわけではありませんよ(笑)。

他科の先生でも誤解されていることがあるので、

一度、書いておこうと思っただけです。

治療で落ち着いている人の多くは、

薬を飲んでいるから安定しているのであって、

やめれば元に戻る人も少なくありません。

もちろん、その間に成長し、変わることができれば、

薬が不要になります。

ただし、人の成長は短期間では得られません。

時間をかけて、一緒に成長する。

それが、私の役割だと思っています。

5月 19, 2025

自己肯定感って。

今日の診察の中で、患者さんと「自己肯定感」についてお話しする場面がありました。

「自己肯定感が低い」

「自己肯定感を高める」

そんな表現が巷で溢れています。

メディアでも若干誤解してこの言葉を使っており、多くの方が少し違った捉え方をしていると思います。

「俺ってすごいぜ」

「俺、完璧」

「ラーメン、つけ麺、僕イケメン♪」

こんなふうな感覚が「自己肯定感」としてイメージされていますでしょうか?

最後のはちょっと違うかもしれませんが・・・しかも古いか、、、

 

以前のブログでもお話ししたことがありますが

「自己肯定感」ってもっと控えめなもので

「これでいい」

「こんな私だけど、それでいい」

「これで〜いいのだ〜これで〜いいのだ〜ボンボンバカボン、バカボンボン」

という感覚です。

最後のは昭和世代にしかわからないかもしれませんが、笑。

すごくなくて全然いいのです。

キラキラしていなくていいのです。

インスタで羨ましがられる生活しなくて全然構いません。

 

私の場合、精神科医として「これでいい」と思えるようになったのは正直最近になってからかもしれません。

医療が生身の人間を相手にしており、まだ解明されていないこともたくさんある中で、「完璧な医師」というのは成立し得ないのですが、ずっと完璧になりたいと思ってきました。どんなに勉強してもどんなにあがいても、わからないことがたくさんあって、うまく行かないことがある。

でも、クリニックをはじめて10年間、ひたすら丁寧に、納得がいくまで、特に初診を大事に診察して最初の見立てとその後の答え合わせをするということを繰り返してきました。

5分の初診で患者数をこなす医師もいれば、初診の大半を心理士やPSWに任せて最後だけ医師の診察で締めくくるという医療機関も多い中、医療経済上とても効率が悪いと言われようが、専門医が最初から最後まである程度の答えが出るまで時間をかけて初診を行うということを愚直に繰り返してきました。患者さんが抱えているものが大きな場合は2時間以上かける場合も少なくありませんでした。

その結果、やっと自分なりに納得のいく見立てができるようになってきました。

決して完璧でも完成でもありませんが、ひとまず、今のやり方で良いと思えるようになってきたのです。

折しも、患者さんからのポジティブなフィードバックを次々といただけるようになり

それを噛み締めています。

10年前とは別の次元になってきました。

 

ここ1週間の例では、

「今まで何十年と人に理解されないだろうと思って話すこともしなかったけれど、今回先生に話してみようと思って理解してもらえるという体験が衝撃的でずっとあった胸のつかえがとれました。先生はすごいとおもいました」

「はじめて先生に傾聴してもらった時、水中にいるような一瞬空気が止まったような、なんだこの静寂な世界はという感覚がしたことを覚えています。自分のこだわりが足を引っ張っていることに気がつきました」

「当たり前のようにたくさん話をさせてもらいましたが、自宅に帰って友人に話したら、こんなに初診でじっくり聴いてくれてきちんと評価してくれるところは他にないよって言われました。本当にありがとうございます」

 

こんなありがたい感謝の言葉をいただきました(ご本人たちのお言葉其のまま)。

その他にもお褒めの言葉を頂戴しました。

 

俺ってすごいぜ!

 

あれ?なんか違いますね、そういう話ではありませんでしたね。。。

これはうぬぼれに近いかもしれません。

うぬぼれはよくありません。

すみませんふざけてしまい、ちょっと照れ隠しです。

 

これからも健康に気をつけながら、しっかりとした診療を行なっていくという今までの方向性でやっていきたいと思っています。

 

さて、冒頭の「自己肯定感」。

やはり生育環境の影響は大きく、親からの心理的虐待など受けてきた方が「自己肯定感が低い」大人になりやすいと感じています。

虐待の難しい問題は、「こんなことをするひどい親」なのだけれど、「やっぱり親に愛されたい、認められたい」「親だから嫌いになれない、親のことがどうしても気になる、親を否定しきれない」という葛藤が生じやすく、自分自身のあり方に混乱が発生してしまうことです。この矛盾した葛藤があるからこそ虐待の問題は苦しいのです。これは人生の長い間の課題となります。

こういった被虐待の問題を抱えた人たちが、その苦しみから抜けるためには、一旦「親は自分の望む形では愛してくれないのだ、事情があってそういうことができない人なのだ」と親に期待することをいったん諦めることではじめて再生が始まります。

自分の頭の中、心の中に棲みついて、「自分を否定する、責める、見捨てる親」の存在に気がついて、自分なりの親との適切な距離を見直す必要があります。

例えば、親とはお盆と年末年始にしか会わない、年に1回連絡を取るだけにする、別居する、

あるいは一切関わらない、そんな選択肢もありだと思います。

自分でどのような距離を保つか選ぶのです。

そこからはじめて辛かった自分を慰め、癒し、育てて再生することが始まります。

 

そういった一連の再生を支援するために「心の安全基地」が必要となるのです。

患者さんのことをしっかりと理解し患者さんの持つ本来の良さをきちんと評価してあげる「心の安全基地」となることが開院のテーマでした。

10年ほど前のブログに書いたかもしれませんが、当院のロゴマークはそのような意味を持っているのです。

 

当院で全ての方を受け入れることができないのは心苦しいのですが、多くの方に「心の安全基地」を実感していただけるようになったことはこの上ない喜びです。

いつもありがとうございます。

https://www.uta-net.com/movie/3150

 

ちなみに親子関係のカウンセリングなどは当院ではやってませんので悪しからず。

虐待親の治療も行なっていません。

治療対象となる症状を抱えた方々の背景にある問題を、診察の中でタイミングを見計らってご指摘したり、助言したりしながら症状の改善を目指すのが当院の治療となります。

9月 1, 2024

精神科医ヨワイ。

たまたまテレビをつけたら、NHKで精神科のドラマが放映されていました。

Shrinkー精神科医ヨワイー(土曜22時〜)

内容的には10−15年前くらいの精神科医療のイメージでしたが、続きも見てみたいなと思うドラマでした。

精神科医ヨワイ先生役の中村倫也さんと

第一話のパニック障害の患者さん役の夏帆さんがハマり役でした。

看護師さん役の土屋太鳳さんはちょっと現実離れしていましたけど、笑。

当院ではパニック症、広場恐怖症の患者さんが非常に多いので、

ご覧になった患者さんは色々と共感できる部分もあったかと思います。

メディア露出度の高い心療内科チェーン店クリニックで、雇われ医師が患者さんに目もくれずPCだけをみてサクッと診察を終える場面、不安神経症などという曖昧な診断名で誤魔化す場面など、よくあった(今もある?)話ですね。

パニック症や広場恐怖の説明に関しては私が診察時に行うオリジナルの説明の方が創造的ではないでしょうか?(ご意見ください)

行動療法(暴露療法)に関してもオーソドックスな治療が描かれていました。

当院ではより早く確実に治療を進められるようにだいぶアレンジしたオリジナルの治療を行なっているので、「あれ?薬の使い方が違う」と思った方がおられるかもしれません。

ご自身の考えやネットの情報にこだわる方もいらっしゃいますが、騙されたと思ってまずは私の治療方針でやってみてくださいね。

看護師の土屋太鳳さんが患者さんに対して精神科医のことを先生と呼んでいました。

一般社会では会社員が対外的に自社の社長について話す時は名前を呼び捨てにしますね。

「社長の〇〇が・・・」

それに倣って、医療事務や看護師さんが自院の院長について「うちの〇〇が・・・」と呼び捨てにすべきだ、「先生などと呼ぶのはけしからん」という方もおられます。

確かに社会一般の常識からするとその通りなのですが、スタッフが「先生」と呼ぶのには色々な良い意義もあるのです。

精神科治療がうまくいく要素に、「若干のパターナリズム」「軽い陽性転移」が重要だと思っています。

当院ではクリニックは綺麗な現代風、治療内容は最先端、治療関係は古き良き昭和風のテイストも少し残しながら「こころの安全基地」の形成を目指しています。

コロナ禍、SNSの普及、戦争、日本国力の減衰などで世の中ずいぶんギスギスしてきました。

当院では治療契約を結ぶにあたって、信頼関係や治療同盟がどの程度共有できそうか電話の段階でアセスメントすることで、スムーズな治療を展開することに成功していました。

また、お金儲けに走らず、患者集めに奔走しないことで、一定の質を保つことにも成功していると感じています。

毎回しっかりと初診で深掘りすることで私自身の診断能力もこの10年でずいぶんと向上しました。

カルテの分量は他のどの精神科・心療内科にも負けないのではないかと自負しています。

 

ただ、このやり方では私自身がかなり消耗してしまいます。

先日、世界を股にかけるビジネスマンに言われてしまいました。

「そんな働き方していつまでやるつもりなの?自分がプレイヤーとして時間を奪われるのではなく、人を使ってまわるようなビジネスにしていかない」と。

ごもっともなんですが、そのようにやっているところはちょっとね・・・

といつまでも“貧乏お父さん“(という本があります)を続けてしまいます。

 

患者さんが良くなって、ありがとうと言われるとやっぱり嬉しいですよね。

 

 

8月 16, 2024

臨時休診明け。

臨時休診明け。

どうやら今の所休み中に事件や事故が生じたという連絡はありませんでした。

毎回ドキドキしますが、ほっとしました。

 

広場恐怖の患者さんが、4時間高速渋滞を耐え、船にも乗ってこれたという嬉しいご報告。

思えば20年以上前、まだ不安神経症とパニック障害の区別さえできない精神科医が多かった時代、

私は「パニック障害と広場恐怖は合併することはあっても同じものではない!治療も同じではない!」と繰り返し訴えていました。

その結果?近隣の医療機関でも広場恐怖や嘔吐恐怖などの恐怖症の概念が広まってきました。(実はその背景にある発達特性まで詳しく評価しているところはまだ少ないです)

まだパニック障害と治療を変えているところは少ないですが、私の処方をそのまま模倣して処方されているところも出てきました。

 

上尾メンタルクリニックの広場恐怖症専門外来は一定の成果を上げてきたと言えると思います。

 

今は睡眠専門外来を頑張っています。

耳鼻科や内科で睡眠時無呼吸を扱っている先生の中には、解剖学的な問題で無呼吸やいびきが生じている側面だけをみて治療をしている場合がありますが、睡眠の問題はいろいろな問題が複合的に組み合わさっているので、そんなシンプルではありません。

睡眠薬が本当に必要な状態かどうか、脳の発達の観点からみた感覚過敏や同一性による過覚醒の持続があるのかどうか、

発達障害によるリズム障害や特発性過眠症の有無などの視点を含めて睡眠をトータルで評価する必要があります。

 

これからも細かく深掘りしたこだわりの診察による診断治療を行なっていきます!

9月 30, 2019

初診をご希望の方はご確認ください。

当ホームページをご覧いただき誠にありがとうございます。

まず、最初に当院の初診は電話のみによる完全予約制で、直接のご来院はご遠慮いただいておりますこと、ご承知おきください

初診をご希望されているということは、何かお困りのことがあると存じます。

お困りの方に対して親切でありたいと日々思っております。

一方で医療に対する要求水準は年々高まっており、過度な期待をお持ちの方もいらっしゃいます。

病気として保険診療で対応できる部分と、そうでない部分もあります。

当院の能力で対応できそうなことと、対応が難しいこともあります。

当院ではお電話で詳しくお話を伺い、当院で対応可能かどうか判断させていただきます。

お電話で詳しくお話しになりたくない方は当院へのご相談をご遠慮ください。

当院でお役に立てないことがあることに関しては私にとってもつらいことなのですが、全ての方の安全基地になって寄り添えるというわけではありません。

ご要望内容が当院の対応範囲を超えていると判断した場合はお断りさせていただきます。

紹介状があってもお受けできないことがあります。

どなたでも、勇気を出して電話をかけたのに対応が難しいと言われたら良い気持ちはしません。

そのようなことを少なくするために事前にご理解いただきたいことがあります。

著しく長文ですが、当院のポリシーを記載いたします(おもに当院の限界のお話です)。

 

✔当院は完全予約制となっております

初診診察に必要な時間を確保するために、再診の方がご予約を入れることが出来ない枠を作っています。

1日に確保できる枠は限られますので、ご予約が先になる場合が常態となっております。(2−3ヶ月間の予約が埋まると、予約の受付自体をしばらく中止にしています。)

当院では初診をとても大事なセッションと考えています。

初診をいい加減に行うことでボタンの掛け違いが将来取り返しのつかない事態を引き起こす可能性があるからです。

当院では診療の質を維持するために初診予約制を固持しています。

貴重な時間を確保しているために、初診を無断でキャンセルされた方は信頼関係を築くことが難しいと判断し、その後の診察はできません。また大幅な遅刻をされたり、お約束の診療情報提供書を提出されない、あるいは医療機関から医療機関へのお手紙である診療情報提供書を患者様が許可なく開封されている場合は当院での診療ができない場合がございます。

予約制で縛られるのがお嫌という方は当院の受診をご遠慮ください。お互いの時間を大切にする静かな大人の診療所です。

タイムリーな診療も大切なことです。予約が要らない即日初診受け入れ可能な施設は大変貴重な存在であることも間違いありません。

専門を極めた診療を半年以上の予約待ちで、数万円の自費で行なっている施設もあります。

いろいろな機関があり、良い悪いだけではなく何を優先させるかの問題となります。

✔️当院のキャパを超えた患者数を受け入れてしまうとお一人お一人の診療の質が低下してしまいます。ご予約が混み合って来た場合、初診の受付を休止する場合がございます。タイミングの問題でお断りせざるを得ないことがあります。申し訳ございません。

✔初診の申し込みのお電話をいただく前に、ホームページの「受診の流れ」をご熟読、当院の趣旨にご同意の上お電話をください。

お電話でご本人から詳しくお話をお伺いします。ご本人以外からのご相談は承っておりません。

最初にお断りしているのですが、「どうして電話でこんなこと話さなければいけないのか」と怒り出す方がおられます。

詳しくお話をお伺いして当院で対応可能か、あるいは他の機関が適切か、保険医療での対応範囲かどうかなど総合的に判断させていただいています。

この方式はのちのちの診断や治療にとても重要な手がかりとなるため、省くことは致しません。

さらに、診察では診断や治療に必要なさらにプライベートなことを伺っていきます。

お電話で詳しくお話しになりたくないようでしたら、他の機関でのご相談をお勧めいたします。

言いたくないことはあっても構いませんが、秘密主義が行き過ぎる人は治療になりません。なかなか治療が進展しない方に大きな隠し事があったということはしばしば見られることです。

お電話でのお話が初診での内容と大きくかけ離れ事実を故意に隠して受診されたことが判明した場合その後の診療ができません。

もちろんトラウマに関わることはデリケートに扱うように注意しております。

また、ご家族からのご相談は受けておりませんので、家族相談を行っている別の機関にご相談ください。

当院ではご自身が問題意識を持って、治したいという気持ちを持って受診を希望されているご本人のみ診療を行なっています。

 

✔お話を伺ったあと、当方でお電話でのやり取りの様子や内容などを確認します。医師が診察の合間を縫ってチェックさせていただきますので、その間はお待ちいただき、再度お電話をかけ直していただきます。フリーダイヤルではございませんので、ご相談中の電話代は自己負担となります。このシステムにもご納得いただけない方は当院へのご相談をご遠慮ください。

お電話のやり取りで、電話対応者に高圧的な態度をとられたり、無理な要求をされるかたは、治療をお断りします。精神科の治療ではとくに信頼関係が大切になってきます。最初から不信感が強かったり、攻撃的なかかわりがありますと、良好な治療関係ができないのは明白です。ボタンの掛け違いどころか、ボタンをかけることすらできません。

それに私はスタッフをとても大切にしています。スタッフに暴言などを浴びせる方は許容いたしません。DVや虐待防止は自らのクリニックから行うべきと考えております。皆様の安全基地である前提として、我々の安全基地であることも大切だと考えています。

✔当院には入院できる施設はございません。入院が必要な方、入院を要する状態になると予見される方(入院歴があって現在服薬が不安定な方も含む)、入退院を繰り返している方は、入院施設のある機関あるいは入院施設のサテライトクリニックなどをお勧めいたします。

✔「とりあえず一回だけ話を聞いてほしい」という方もたくさんいらっしゃいます。セカンドオピニオンも含め、医療相談的な内容は対応しておりません。当院では治療を希望されているという前提で全力で治療に結び付けられるような評価を初診で行います。治療を受けるつもりがなく、冷やかしで一回だけ話を聞きたいという方がおられますが、診断するだけでは、手術しかけたまま終了するような中途半端な状態で終わることになり、ご本人に悪影響を及ぼす可能性がありますので、当院でお受け致しません。

✔初診予約の順番、待機期間につきましては、ご相談内容によって予約の順番と予約できる枠が前後することがございます。

お急ぎの方は即日受診可能な他の機関にご相談ください。

 

✔️身の上相談、近隣トラブル、離婚や不倫など夫婦関係の相談、恋愛相談、育児相談、生きがいについてのご相談などをメインの主訴とされる内容は扱っておりません。基本的に精神科医はカウンセラーではありません。私の人格が優れているわけでも、人生経験が豊富なわけでもありませんので、アドバイス的なことはあまりご期待なさらないでください。もちろん、病気の治療のため通院中の患者さんがお困りのことがあれば、短時間ですがわかる範囲で意見を述べさせていただきます。

✔「とにかく話を聞いてほしい」という主訴の方は当院ではお受けしておりません。深い理由がありますが、一般の方には難しいので詳しくは省かせていただきます。もちろんお話の内容から言語表出を促した方がよいと当方が判断する方は例外です。なお、当院では病気や薬についてのきちんとした説明は当たり前の前提です。診療に必要なことはこちらから質問させていただきます。話を聞いて欲しいのか、症状を治療したいのか混同されているかたが時々いらっしゃいます。とにかく話を聞いて欲しい!いう方は他の機関をご利用ください。

✔️診断書目的の受診はお断りする場合があります例えば、ご本人が治療を必要としないのに休職の必要性を証明するよう要求される場合、事実関係を把握できない内容に関して訴訟のために本人の一方的な訴えに沿った内容の診断書を要求する場合、適応ではないのに障害者年金を得るための診断書を要求する場合、勤務先にサボタージュや特別な待遇を受け入れさせるための目的の診断書を要求する場合など。そのような疑念が生じると判断した場合はご希望内容の診断書作成に一切応じられません。目的を達成するために、受診者がご本人にとって都合の良いことしかお話にならないことがあります。偏った情報の中でニュートラルな判断ができないため、公文書である診断書を受診者の求めに応じて発行するということはできません。当院では不正行為に加担することは致しません。お一人の利権より公益を尊重する場合があります。当院では診断書目的の受診には基本的に応じない方針としました。不当に診断書を利用する行為は詐欺となりますので、通報する場合があります。

 

✔パーソナリティ障害の治療は当院ではできません。一方的、被害攻撃的で自分の要求を突き通すタイプの発達障害の方、ADHDに伴った反抗挑戦性障害の方も含みます。

私の経歴上パーソナリティ障害の方を救急医の立場からも精神科医の立場からも診察していたことがありますが、私の治療スタンスとは相性がよくないことが多いと感じてきました。自分のよくない点を治したいのか、周りをコントロールしたいのか混同されている方がいます。治療目的が共有できず、安全基地も壊されてしまうことがあります。申し訳ありませんが、私にはパーソナリティ障害を治療する能力が足りません。当院での治療をご希望されてもご本人にとって有益になりませんので、パーソナリティ障害の治療ノウハウのある機関をお探しになることをお勧めいたします。不適切な治療を受けてこじれてしまうことは避けたいものです。

✔️攻撃性や暴力性が著しい方の治療は当院ではできません。当院は通院されている方の安全基地として在りたいと考えています。怒鳴ったり、物を壊したり、騒いだり、暴力を振るうことは他の患者さんの脅威となります。静かで穏やかな、他者を守る大人の安全基地となるようなクリニックでありたいのです。

✔️お薬をどうしても使いたくないとおっしゃる方もおられます。症状内容によっては治療がうまくいかない場合があります。

また、服薬に対する構えは、対人関係における大事な意味合いを持つことがあります。お電話で必ず「服薬に抵抗感があるかどうか」をお伝えください。

悪い意味での「薬漬け」は当院でも反対の姿勢ですが、最初から薬無しでの治療に拘っていらっしゃる方は、「薬に頼らない治療」を謳っている機関などにご相談ください。

逆に大量の薬を希望される方も受け入れが難しい場合もございます。薬を指定して強く処方を要求する方も薬物依存の可能性があり、当院での治療ができません。

✔拒食症などの摂食障害、アルコールなどの依存症、万引きなどの嗜癖行動などの治療できる体制ではありません。

✔未成年の診療は基本的に行なっていません。

✔すでに当院に通院されている方のご家族が受診を希望される場合、お引き受けできるケースとできないケースがあります。

夫婦関係でもめている場合の配偶者、親子関係で葛藤がある場合の親または子などはお引き受けできません。

弁護士が係争中のお二人を同時に弁護できないのと同じように両者の立場にたってご支援することができないからです。

 

✔土曜日は大変込み合います。初診後間もない方や、おりいった話がある方、家族面談など特別な診察時間をご希望の方は土曜日を避けていただきますようお願い申し上げます。事前にお伝えくだされば、医師が必要と判断した上で時間調整させていただきます。

 

✔上記の「他の機関」は特定の機関を示していません。保険医療機関に限りません。

お電話でご相談内容をご専門とする他の特定の機関をご紹介することもありますが、

それぞれの機関にはそれぞれのポリシーがありますので、当院で他の機関の受け入れ状況は分かりかねます。

ご自身でお探しいただき直接ご相談していただくようお願いしております。

 

初診でボタンの掛け違いを少なくし、同じ方向を向いて治療を共有していけるかどうか、大変重要なことです。

どのようなご希望があるのか、詳しくお聞かせください。当院を安全基地とされる方とそれが難しい方がいらっしゃると思いますが、当院の安全基地に入れなかった方も当院以外の安全基地があるはずです。がっかりしすぎないでいただきたいと思います。

こちらで対応できないのは、あなたのせいではなくて、当院の対応能力の限界によるものです。

当院を安全基地とされた方には家族同様の思いやりを持ってお役に立ちたいと心より思っています。

どうぞご理解のほどよろしくお願い申し上げます。

長文に最後までお付き合いいただきありがとうございました。

院長