今日も忙しかったなぁ。
毎日、毎日、全力です。
だいぶ前に予約してくださった方の初診も並行して行っています。
どうしてかわかりませんが、パニック症の患者さんが続く時もあれば、うつ病の患者さんが続くこともあり、
最近は解離症とか転換症が続いています。割と診断や治療の難易度が高い病気ではあります。
色々な病院や科をたらい回しにされ、色々調べた結果当院を選んできたといいます。
(身体表現性関連の病気は、この“たらいまわし”経験が治療につながるので、決して悪い意味ではありません)
とても難しい話ですが、解離症や転換症、特に疾病利得のある転換症などは、治ってしまうと本人が困るという側面があるので、
治療に来ているのに治らないような行動をとっているなど矛盾を認めることも少なくありません。
先日も、初診に遅刻、約束の問診票も用意してこない、持参するはずの紹介状を忘れた、問診票を書いてもらったら、治療に対しての希望の欄で「薬は飲みたくありません」と最初から治療への抵抗が丸出しの状態でした。
昔なら、あの手この手で外堀を埋めて治療に向かうように誘導していくという涙ぐましい努力をしていたのですが、
最近はそんな暇ありません。
単刀直入に切り込んでいきます。
「診察は受けるけど、薬は飲まないって治療は希望されていないということですか?」と
医者にいきなりこんなこと言われて、大体の方はたじろぎます。
その後、次々と患者さんに何が生じているのか、どうしてそうなったのか、小学生でもわかるような言葉で丸裸にしていきます。
否認の強い患者さんは逃げていくリスクはありますが、患者さんの腑に落ちる言葉が染み込んでいけば、あとはこっちのものです。
どうして治療を受けたいのに、治したくないという矛盾した感覚が生じるのか患者さんの気持ちに則して解説してあげれば、素直に内面を語ってくれるようになるのです。
最初に「薬を飲みたくない」という人は些細な副作用を訴えたり、ネットの悪い情報だけど拾い上げて飲まない理由をこじつけては飲むのをやめてしまったりします。そういうことが起きることも先んじて伝え、釘を刺しておきます。
幼少期からの経過を伺いながら、1時間、長くとも2時間以内にここまで持ち込まないといけません。
時間との戦いなのです。
弁護士さんなどの専門家の相談に比べて、格段に安い料金で受診できる現状は恵まれていると思います。
予約料として自費で5500円別途かかりますが、それ以上の価値があると自信を持っています。
さて、なかなか本題に移りませんが、診療を終え、今日は残業もそこそこに、電車に直行。
弁護士の友人と焼肉食べにいってきました。
二人とも全然おしゃべりなタイプではないのですが、話は盛り上がります。
世の中の裏の仕組みなど一般の仕事をしている方には見えない世界を確認しあったりするのです。
友人が取り扱っている案件の中で解離症状が関連したものがあって、その相談も乗りました。
やけに解離が続くなぁ、と思った週末でした。
すだち冷麺がうますぎて、汁まで全部飲み干すところでした。
二人で、「塩分とりすぎるから我慢しておこう」とストップをかけ合いました。
ちゃんちゃん。