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11月 19, 2024

トリアージ。

大災害で負傷者多数。

そんな状況下、ひとりでも救える命を救うために・・・

すぐに救命処置をすべき人(赤)

現段階で待ってもらっても大丈夫そうな人(黄色)、

多少のけがはしているけれど、専門治療は必要ない人(緑)、

無傷の人(無傷)、

残念ながら死亡、あるいは平常時であっても救命が困難な人(黒)

を判別する訓練を受けてきました。

黒の判断もしたくないし、トリアージしなくてはいけない災害がおこらないといいのですが、

首都直下地震や深谷断層による地震のリスクも高まっています。

とくに深谷断層による大地震は30年で0.8%とのことで、上尾でも震度7程度の地震が発生する可能性があるそうです。

あ~いやだな。

今のうちにやりたいことやっておかねば。

 

 

 

11月 18, 2024

見知らぬおじさん。

導火線が少々短こうございます

危のうございます

上尾みつを。

11月 15, 2024

1年に1回の再会。

以前通院されていた87歳のおばあちゃん。

すっかり良くなったので治療は卒業、今は薬も飲んでいません。

病院に勤務していた時代から診ていました。

歯科医師の息子さんが毎回送迎されていて、大切なお母様をお任せいただきました。

元々は新都心の方の人気のクリニックに通院されていました。

うつ病の診断でなかなか良くならないと、薬がてんこ盛りになっていました。

どんどん焦燥感が強くなって、今にも自殺してしまうのではないかという状況で

「うつ病の症状増悪のため入院お願いします」と私の勤務する病院に入院依頼されてきたのです。

私はすぐに薬の副作用である「アカシジア」という副作用が出ていると見抜いて、

入院するまでもなく症状を改善できると約束しました。

アカシジアという副作用は、寝ていても起きていてもいてもたってもいられない強い焦燥感を伴う不快な副作用です。

薬理の大家である先輩からは、この副作用のために自殺してしまう方も存在すると研修医時代に教わりました。

薬を止めるだけでゆっくりと症状は改善しますが、急に薬を止めるとこれまた色々問題が生じてくることがあり、ギリギリのハイピッチで減薬し、加えてアカシジアを抑えこむ薬をしっかりと使い、1〜2ヶ月で落ち着かせることに成功しました。

 

その後はうつ病になった原因にアプローチしながら症状の波に対応したり、高血圧症などの身体疾患も同時に治療してさしあげました。

 

同じような時期に桶川のクリニックからも同様に薬がてんこ盛りでアカシジアの副作用が出ている患者さんに対して「うつ病の悪化で入院依頼」があり、「おいおい、この辺のベテラン開業医はアカシジアもわかんねえのか、薬漬けにして・・・」とかなりネガなイメージを抱きました。(その後とてつもなくハイレベルな同門の先輩開業医と出会い、その偏見は覆りました。)

 

話はそれましたが、私が開業した後もそのおばあちゃんはついてきてくれました。

「雅子さんと同じ時に鬱になったのよ。頭にモヤがかかったような感じでね。」

と私の先輩が主治医となった雅子様の話をよく引き合いに出していました。

 

その後すっかり良くなって、頭はスッキリ、血圧も正常になっちゃったということで卒業されました。

おばあちゃんは私のことを息子のように感じてくださっていたのでお別れは寂しかったのですが、

突然電話がかかってきて「インフルエンザの予防接種受けに行くからよろしく」

と遠くから1人で来てくれました。

「今は調子がすごくいいのよ!お世話になってよかったわ」

30年以上昔の息子さんの歯科医院開業時の苦労話など話しながら予防接種をしました。

 

年に1回の注射一本が絆の証になったのです。

また来年も元気な姿を見せてね、と祈るようにお別れしました。

 

当院に合う人も合わない人もいたけれど、こういう絆が私にとっても支えになります。

 

なんとなく、ですが、当院でインフル予防接種してくださる方は当院で絆ができている人なのかな、という感覚を抱いています。

他に内科にかかっている方も少なくないのですが、わざわざ当院を選んでくださる。

また、私の注射がうまいとご評価いただいている方も少なくなく、家族を連れてきたり、会社の方を連れてきたりする方も増え、

この3週間程度で400人近く私一人で注射を打ちました。ワンオペで液剤の充填なども行い、仕事は丁寧で速く、息をつく暇もありません。

注射だって流れ作業にしません。毎回反省しながら注射の極意を研究しています。誰がやっても同じではないのです。

しんどいですが、がんばります。

 

命削って

毎日診療

そんな精神科医

わかってくれると

頑張れる

上尾みつを。

 

11月 15, 2024

10周年のお祝い。

当院に通院されている医療従事者の方から10周年のお祝いを頂戴しました。

「シャンパンの泡のようにたくさんの幸せに先生が包み込まれますように」という温かいお言葉を添えて。

大変苦労されたのですが、前向きにお過ごしで、こちらが泣けてきてしまいます。

ただ、これは高価なプレゼントですので、生活にすぐに役立つような何かをお返しにご用意いたしますね。しばしお待ちください。

私は患者さんのことを大事に思っていますが、患者さんも上尾メンタルクリニックをとても大事に思ってくださいます。

私の開院のコンセプト通り、「大切な人を任せたいと思えるクリニック」が実現しつつあり、

家族も診て欲しい、親友を診て欲しい、大事な患者さんを診てほしいなどとご依頼をいただくことが多く、

同業者の立場のある先生にも主治医として選んでいただけることは、誠に幸せなことです。

しみじみとありがたさを実感します。

患者さんが上尾メンタルクリニックを我がごとのように感じている様が垣間見れることがあります。

患者さんがご家族を連れてきて、「ここは広くて綺麗でいいでしょ」などと誇らしげに説明してくださる姿を見ると

我々の心もホクホクします、笑。ご自身の安全基地として感じてくださっているのだなととても嬉しいです。

 

丸10年クリニックをやってきまして、ギリギリ私が納得するレベルでの診断評価ができるようになりました。見立てが大きく外れるということはほとんどなくなってきました。最初の電話の段階でかなり先のことまで見通せるようになってきました。初診ではその答え合わせとさらに詳細を詰めて、治療方針の相談まで行います。しかし治療に関してはまだまだ改善の余地はあります。病院勤務時代は他の医師と自分を比べて相対的には寄り添うタイプだと思っていました。しかし、寄り添えない人、寄り添えない状況もあり、また尊敬する先生と比べて「私は優しくないな」と感じることも少なくありません。優しさがあれば、もう少し患者さんの腹が決まるのを待ってあげたりするのだろうなと思う場面もあります。ただ、私の体力や気力も限界があり、無理に優しくしようとしたら私が壊れるかもしれません。今は仕方ないかな。

昔の人気のガムの復刻版。

貴重なものもありがとうございます。

 

私も元気が出てきました!

がんばります。

 

人との絆で

元気でる

人間だもの。

上尾みつを。

 

 

11月 2, 2024

怒涛の土曜日。

今日は混雑、怒涛の土曜日でした。

でも患者さんはほとんどお待たせしなかったです。

私もスタッフもアクセル全開です。

600馬力くらいで軽くカウンター当てているスピード感覚ですね!?(なんの骨茶)

 

それにしてもすごいお花。

圧倒されるものがあります。

11月 2, 2024

さなづら。

電車に乗れなかった患者さんが秋田まで1人で行って竿燈を見てこれたとお土産を持ってきてくれました。

秋田の郷土銘菓、さなづらです。

良かったですね、ありがとう。

11月 1, 2024

すごいのがきた。

すごいのが届きました。

驚きました。

太田光代さんの花屋さんだそうです。

ありがとうございます。

とても嬉しいです。

 

 

11月 1, 2024

10周年。

今日は上尾メンタルクリニック10周年記念日です。

スタッフから嬉しいサプライズが。

 

10年って一つの区切りという感覚がしますね。

方向性は変わらずクオリティ追求型で、とにかく経験を積んで勉強してやっといろいろなことが見えてきたという感じです。

相手は選びますが、誠意をもってやってきたと思います。

その誠意を理解してくださる多くの方に本当に支えていただき、心から感謝しております。

ありがとうございます。

今後ともよろしくお願い申し上げます。

 

11月 1, 2024

激トイレ掃除第2段。

今日も雑用で。

トイレ掃除第2段。

今日も水抜きまでしてガラスコートです。

24時間使えまてん。

洗濯機の調子がイマイチでメーカーの人に来てもらいました。

毎日朝晩2回洗濯機回して、今の機械は4年くらい経ちますが、

エンジニアの方に「ほとんど使っていないように見えます。先月購入したばかりと言われてもわからない、埃一つない、ピカピカですね」と言われました。

そう、洗濯機の掃除メンテナンスもすごいんです、笑。

カビ一つ生やしたことないです。

何度も言いますが「水回りを制ずるもの掃除を制す」というのは私の格言?です。

 

結局異常が見つからず、経過観察することになりました。(とはいえ解決していないので、また症状が進んだら再診ということになりました)

 

便所掃除のブログばっかりあげて、どんな精神科医やねん。

医療情報でも掲載しないと本当に医療やってんのか疑われちゃいますね。

 

ところで、先日ある医師が医療に関する講演をしていました。

SNSなどで医療情報をもっともらしく発信しています。

誤った診断や出鱈目な治療で界隈でそれはそれは有名な医師が・・・

まあ世の中そんなもんです、笑。

 

私には関係ないけれど、当院の患者さんがときどきひどい目にあうのでそれは困るかな。

大学病院に転院、誤診していた病気の治療以前にその医師のつかっていた薬の後遺症を治療するところまで後戻り。引き継いだ医師も大変そうですね。患者さんはもっと悲惨。

やはり医療機関選びは生命やQOLに関わることなので良く考えて選びたいところですが、一般の方は医療情報のリテラシーがありません。患者さんは自分がネットでみた治療を自分の希望通りやってくれたか、すぐに受診できたか、お客様として心地よくもてなしてくれたか、日曜日や夜間にやっているか、ショッピングモールにあるかなど、医療レベルとは関係ないところで判断することが多いので口コミもあてにならないことが少なくありません。しかも問題のあるところほどステルスマーケットで業者のやらせの口コミで埋め尽くし、集患に余念がありません。

 

でも選べるだけ日本は恵まれています。

イギリスなどは住んでる場所で受診できるクリニックが決まっていて、専門医にいきなりかかることはできません。最初の一般医にかかるのすら大変です。専門医の受診は非専門医を受診してから必要性を判断されかなり先の話になります。

留学していた友人から言わせると非専門医のレベルはかなり低いそうです。

精神科でいうとモーズレイ病院とか有名なところはありますが、そこに辿り着くことは困難で、一般の人がまともな医療を受けることはかなり難しいようです。

アメリカのように富裕層は潤沢な資金で良い医療を受け、そうでない人たちは医療を受けられなかったり、入院したら破産コースだったり。

世界的に見れば、患者さんが支払う医療費の安さにしても、医療機関が選び放題(不満はありますが)の状況にしても、医療機関のレベルにしても、まあまあ恵まれている日本。コロナ禍で当時の医師会長がアホなことしてたりして、医療に対するイメージが悪くなってしまったり、色々と限界に来ているし、そろそろガラッとシステムを変えてもいいんじゃないかと思ってみたり。

財務省の方針で、国民皆保険で収入が低い人や社会的弱者と呼ばれる人も含め、平等に医療を受けられるというシステムは終焉をむかえようとしています。財務省の医療機関のネガティブキャンペーンを真に受けて、医療機関叩きをすると、弱い人たちから医療を受けられなくなっていきます。100%営利目的の株式会社が医療にどんどん参入し、耳障りの良い言葉で金を吸い尽くしていきます。まともな医療が受けられなくなり、悲しい思いをするのは誰なのか。皆さんよく考えてみたほうがいいですね。

医療機関叩きをするかたはその結果を自分で引き受けて欲しいです。

 

結局南極

やっぱり難しいですね、医療機関選び。