ひとつ明確なのは、私が商売人の資質を持ち合わせておらず、
職人の気質が強いということ。
手広くビジネスを展開していくことは私にはストレスだろうし、
質を維持できなくなることに納得行かなくなるだろう。
普通の専門家でもいいが、こだわりの分野があるという状況を維持したい。
そんな気持ちが根底にはある。
私が顧客として利用していた他業種のお店がどんどん大きくなっていき、サービスがどんどん低下していく様を幾度となく目撃してきた。
私が気に入った担当の方は皆様すぐに昇進してエリアマネージャーから代表取締役になるような方ばかりで、現場からは離れてしまうのである。
喜ばしいけど、とても残念。やはり立ち上げた時の理念や苦労を知らない人は熱量や責任感が違ってくる。
当院は拡大路線を選ばずに、私のこだわりの診療を続けてきた。
他院と比べてレベルが高いとはおもわないが、過去の当院よりは今の当院の方が質が上がっている(と自分では思っている)
今日は突然、(もちろんかかりつけの患者さんに)「軽度の子宮脱の手術を勧められたのだけど、できれば手術をしたくない。漢方で治せないか?」
メンタルクリニックで相談されるような内容ではないが、
「患者さんの証を踏まえて、補中益気湯の服用、骨盤底筋の体操を続けて、次回の診察で手術適応のままかどうか診てもらったら?」
などとアドバイスさせてもらった。
メンタルクリニックの医師にはなかなか答えられない質問だと思う。患者さんにはとても感謝された。
(初診でいきなり聞かれたら他の科へ行ってくださいとお断りします)
手前味噌で恐縮だが、10年以上前までは漢方に熱中しており、その時の知識は今でも生きている。
漢方の専門家には怒られてしまうかもしれないが、正直漢方は自分ではやりすぎて少し飽きてしまっている。
以前は基本に忠実に、ベロを見せてもらい、脈を確かめたり、肋骨の下や腹部の触診して、証を見立てて漢方を処方していた。
コロナ禍で患者さんを触らなくなって、詳しく経過や症状を伺えば、そんなに患者さんの体に触れなくても同じような精度で見立てができることに気がついた。(私のレベル程度では同じ結果になる、というだけのことかもしれないが・・・)
漢方の使い方も色々ある。
例えばコロナ後遺症で咳が長引くことがあり、時に
咳喘息に移行することもある。
皆さんお馴染みの麦門冬湯と合わせて私は柴朴湯を処方したりする。
これには意味がある。
津液を増やすか、減らすか、そのような観点も処方の選択の一要素になる。
麦門冬湯は軌道を潤し、咳を治める。潤すので副作用は浮腫む可能性がある。
柴朴湯は小柴胡湯と半夏厚朴湯を合わせたもの。小柴胡湯は炎症で細胞が集まってきて腫れているところを乾かしながらおさめていくイメージだ。
よって乾かしすぎると間質性肺炎という副作用を起こしかねない。
小柴胡湯=間質性肺炎という恐ろしい副作用のイメージがあるが、
要は乾かしすぎるな、乾いた人に使うなということである。
きちんと証を見立てていればあまり副作用は生じてこないと思う。
ちなみに半夏厚朴湯も乾かす部類の漢方だ。
よって柴朴湯は炎症を乾かしながら咳を抑えていく処方。
麦門冬湯と合わせることで柴朴湯の乾かしすぎを抑えながら遷延性咳嗽に対応できる。
もちろん2剤に含まれている甘草の量によって偽アルドステロン症の副作用については目を光らせなければならないが、
血圧が上がったらやめればいいし、むくんでいたら辞めればいい。
弁膜症や腎不全などの重篤な持病があるひとには最初から処方しなければいい。
そうやってちゃんと考えて処方しているのだが・・・
以前、患者さんの友人だという薬剤師が患者さんに次のように言った。
「同じ咳の漢方2種類処方するなんて、適当にどちらか当たればいいみたいに処方して副作用だって出るかもしれないのに藪医者ね!一種類にしておきなさい」と。
で、患者さんは柴朴湯だけ飲んでいたそうな。
中途半端な知識でマウント取るために横やり入れるのほんとやめていただきたい・・・。
もっとひどい薬剤師もいた。
漢方には甘草が入っている。(甘味料としても使え、とにかく甘い)
「血糖値が上がって糖尿になるから、処方された漢方は飲んではいけない」そう薬剤指導された。
甘草は甘い生薬だが、血糖値は上がらない。
○○も休み休み言え、というものだ。
知ったかぶりして、出鱈目な知識で治療を妨害するマウンティング薬剤師。
チェーン店のドラッグストアに多く、できれば当院の患者さんには利用してほしくない。
大人な精神科医ならば、マウント取ってくる知ったかぶりさんに対して「自信のないかわいそうな人」と優しく対応してあげるかもしれない。
アンガーマネージメントでも大切なことは、自分がどのようなことで怒りを表出するか基準を決めておくこと。
わたしはこういうケースでは毅然と対応すると決めている。
自分の人生の足を引っ張る人かどうかは良く選んで短い人生充実させたいのだ。
なんてわがままな男なのか、俺、笑。
そんな私でも認めてくれる人がいる。
真面目に全力でやっていることは間違いない。
それだけでも仲間は増えていく。
幸せってどうよ、
医療関係者からお土産。
ありがとうさま
新之助という新しいブランド米が取れたと持ってきてくださり。粒は小さめで、もっちり、うまみが強くバランスのよいお味で。
弁護士の先生からは東京で流行中のお菓子の特別バージョン。
小児科医の先生からは東京の甘納豆(どうやって食べるの?)
ワーケイション中のクリエーターの先生からは
貴重な石垣島ちゅらバナナ。
芸能関係の方からはマスク!メロン
(食べたことないかも・・・)
病院の理事長様からはシャインマスカット。
大企業の社長様より本当においしいお米。
ここの社長様は常にウィンウィンの取引しかなく、皆を幸せにする大きな人。
尊敬しかない。
お中元やお歳暮の時期でもないのに
お気遣いいただきありがとうございます。
お礼が遅くなり申し訳ありません。