自己肯定感。
「自己肯定感が低いから・・・」「自己肯定感を高めるには・・・」
当たり前のように使われる言葉で、なんだか人の心理がわかったような気になる言葉。
(画像と本文はなんら関係ありません、笑)
今日患者さんからご質問をいただきました。
「自己肯定感が高まった経験があって、それが自尊心の肥大につながって躁状態になるのではないかと心配でした」
「自己肯定感と肥大した自尊心てどう違うのでしょうか?」
「自己肯定感」って、「このままでいい」「良いも悪いもふくめて今のありのままの自分でいい」
天才バカボンの「これでいいのだ」(古いかな?)
そういうニュアンスです。
自己肯定感が低ければ他人にどう思われているかとても気になります。
一方、「肥大した自尊心」というのは、「うぬぼれ」と言い換えられると思います。
「自分は特別だ、もっとすごい人間だ」と思い込んだ状態です。
「現実の自分は不十分であり、そんな自分は存在価値がない」という不安から目を背けるためにヨロイをかぶって自分の心が傷つかないように守っている状態です。
現実と高いプライドとのギャップを他者への攻撃性などで埋めようとします。
ちょっと難しいですか?
この辺のことをわかりやすく解説してある本をご紹介します。
インスタなどのSNSでは、マウンティング、妬みや攻撃性であふれ、人々の心がむしばまれています。
これらに関連する「自己肯定感」「自己愛」「自尊心」などについて見直せる本です。
ちなみに私は医師として人間として「このままでいい」とは全然思っていないし、
その一方で、贈り物のセンスとか抜群にいいなと自分で酔いしれています。
別にいいじゃん、
多少の自惚れ、劣等感。
未熟なんだもの。
上尾みつを。