先程オンライン診療についてセミナーを受講しました。
講師は昔お世話になった先生だったので驚きました。
小児科のトレーニングで私の指導にあたってくださった先生でした。
私と違って無駄のない聡明な先生で、やはり大変ご活躍されているご様子でした。
私が出会ったことのある小児科医は皆様熱心で人柄も素晴らしく優しさが溢れているとしばしば感じてきました。
救急外来での小児科診療は患児をこのまま帰していいのかどうか良く悩みました。小さなこどもは症状を自分で説明できないからです。
困った時に夜中に叩き起こした小児科の先生は嫌な顔一つせず対応してくださったのを良く覚えています。
小さな事ですが今でも小児科のトレーニングで役立っていることの一つは採血技術です。
小さな手の見えない血管を探して点滴や採血をしたことは、その後の自信につながりました。
開業以来採血は看護師に頼らず自分で行ってきましたが、採血不可能だった人は1人だけです。
話は脱線しましたが、当院ではオンライン診療の準備をしております。準備ができたら試験的な運用を行なっていきたいと思います。
当院に通院中の方で興味のある方は仰ください。
時代の流れ、国の方針でオンライン診療は普及していくと思われますが、どのような感じになるのか楽しみでもあるし、不安でもあります。今日は初診の患者さんを大真面目に診察した後、採血で患者さんの近くに寄りました。やはり距離感というのは人間同士の交流で意味のあるものだと感じます。患者さんの趣味が私も好きだったもので、診察中の私の反応から患者さんがそれに気がついたようでした。身体的距離が近くなったのをきっかけに患者さんと雑談がはじまりました。とても打ち解けた雰囲気になり一緒に治療していく仲間として信頼関係の第一歩が築けた感じがしました。(精神科医は自分語りを治療上すべきではないので、内面をお話したわけではありませんが)
実際に会って話すので、汗を書いているとか、臭いとか、色々な感覚で患者さんの精神状態を感じ取ることもできます。
また、不便なところをわざわざ来院するという行為そのものが精神科的には治療的な意味を持つことがあります。自分自身が治したい、変わりたいと思って、手間をかけたことは自分自身の身になるのです。
そういうところをカットしていくことでどのようになるのかやってみないとわかりません。メリットもデメリットもあるでしょう。
とりあえずやってみてから判断しますか。