今晩は慶應の認知行動療法研究会にZOOMで参加。
国立精神神経医療研究センター 認知行動療法センター センター長の久我先生が演者としてご講演くださいました。
1回のセッションを15分程度に短縮した効率型認知行動療法の開発に向けたお話でした。
短時間での治療というと簡易な治療をイメージされる方が多いかも知れませんが、
今回のお話の印象では、治療者には短時間でまとめ上げるより高いスキルと、クライアントにはより強いモチベーションと自宅での学びを求められるものであると感じました。
簡単に、手っ取り早く、というのは精神科ではなかなかないようですね。
精神疾患を発症する過程にはその人の生まれつきの体質・個性(これはもう遺伝子レベルでの脳の特性と言える)、家庭環境・生い立ち、現在の環境、発症するきっかけ、そのほかの不幸な出来事など人生の積み重ねの中で発症するため、風邪みたいにパッと治してもうおしまい、なんて風にはいかないことが多いのです。
同期の中川先生(気がつけば教授に!)からうつ病治療の新しいガイドライン作成の経過もお伺いでき、
日本における認知行動療法の祖、大野裕先生からも熱意のこもったお話を伺えました。