ただ今大晦日の夜、普段読めなかった本を読んで過ごしています。読書で年越しです。また今晩の埼玉の夜空はとても綺麗ですね。オリオン座を久しぶりに見ました。
年末年始は帰省する人も多いでしょう。
中には、親との葛藤が刺激されて辛い思いをされている方も多くいらっしゃいます。
親から明らかな虐待を受けてきた方で、大変な苦しみの真っ只中にいる方は、親と距離を置いてよいと思います。それだけでは苦しみがなくなるわけではありませんが、そういう段階があったほうが良いと私は思っています。日本では儒教の影響か、親は敬うべきという考えにとらわれている人もいますが、児童虐待などの報道でそれは正しくないということも明らかになってきました。
明らかな虐待かどうかわかりづらいけれど、子どもを傷つけ続ける『毒親』という存在もあります。子どもに苦しみを植え付けている自覚がなく、これがなかなか厄介です。
ちょっと一般の方には難しいかもしれませんが、水島広子先生の著書「『毒親』の正体ーー精神科医の診察室から」をそんな方にはおすすめします。私の臨床での実感でかなり納得できる内容です。
『毒親』にわかってもらうことや変わってもらうことは、ほぼ無理ですが、『毒親』の正体を理解することで
心の平安を得られることを目標とするものです。
私には、私の今の 技量で出来る範囲で、私の目の前にいらっしゃるごく一部の方を医療的側面でお手伝いすることしか出来ませんが、来年はさらに研鑽を重ね、より多くの方のお力になりたいと思っています。
今年一年お世話になった方々に心より感謝申し上げると共に、皆さまが良いお年をお迎えになることをお祈り申し上げます。
*当院ではカウンセリングをおこなっていません。
「じっくり話をきいてほしい」という主訴の方は他の機関をあたっていただくようお願いいたします。