先週受ける予定だったスーパーバイズ。
咳の酷さがピークになっていたので、本日に変更してもらいました。
体調不良のため9月の予定を沢山キャンセルしてしまい
あちこちにご迷惑をおかけしました。申し訳ありません。
開業当時は自らが健康の模範を示したいと意気込んでいましたが、実現できていませんね。
呼吸器の専門のベテランの先生に診ていただき、快方に向かっています。呼気中の一酸化窒素の濃度を測定するなど、診断技術も昔より進歩しています。レントゲンって、どこでも当たり前のように受けられる検査ですが、読影は奥が深く実は簡単ではありません。その先生は他の医師にご指導なさる卓越した読影能力で、安心して治療を受けることができます。
話は変わりますが、先日、診察場面で患者さんから伺った言葉が、とても印象的でした。「20年くらい前の私はもっと攻撃的だったわ。あの時にもどりたい」
何気ないやり取りの中から発せられた言葉だと思うのですが、私に大きなひらめきを与えていただきました。
本日のスーパーバイズでも、私の「攻撃性に対する構え」が焦点になりました。
詳しくは一般の方には難しい話なのですが、私の診療の中で得意な患者さん、不得手な患者さんがいます。治療的な相性がありますので、私の不得手なタイプの患者さんには、他院にかかっていただくようにお願いしています。
患者さんにとってもうまくいかない治療を受けずに済むことはメリットがあります。より相性の良い治療を最初から受けていただくことで少しでも幸福になっていただきたい。
私は何でも診れるなどという幻想はいだいていません。
ただ、診療を希望したのに、他をあたっていただくよう案内されることに、気分を害される方もいらっしゃいます。他の科の先生からは「とりあえず一回だけ診ればよいじゃない。収益も上がるわけだし」と言われたりもするのですが、そこは私も頑固です、笑。
精神科の初診はとても重要なのです。その後のいろんな伏線が敷かれます。診断を伝えることから治療が始まります。最初の肝心な初診をおこなってしまうことによって、その後に影響を及ぼしてしまうのです。
だから、当院で継続的に治療できないかもしれないケースをいい加減な形でお引き受けしないのです。
ただ、私が治療できる範囲は、私のトレーニングや成長により変わり得るものです。私自身の課題にも向き合っていますので、今後、よりよい治療に結びつけていきたいと期待しています。
最後になりましたが、写真はスーパーバイズを受けているクリニックの近くの中華料理屋さんの料理です。
かなりの名店のようです。
待ち時間がありましたが、たまたま前回案内された席と同じ席になりました。