今日は朝から雨でした。
雨の日は気分が良くないという方も少なくありません。
私はむしろ雨の日は、インドアアクティビティが充実する日として捉えています。
夏休みシーズンということで行楽の方には申し訳ありませんが、勉強や読書など集中できるのです。
外が気持ちよさそうだと出かけたくなりますので、、、
昨日と今日2日間にわたり、16時間以上の研修がありました。
厚生労働省の児童思春期精神保健対策の研修です。
今後の診療のヒントを得られればと思っていました。
結論から言えば、方針転換に至るような知見は得られませんでしたが、
知識を再確認するという点では良かったと思います。
集団精神療法についてはあまり経験がなかったので、その点は新鮮でした。
児童思春期病棟での集団力動などのお話を伺い、研修医時代の気持ちが蘇り、初心に立ちかえります。
児童思春期はやはり多職種でのサポートが適していると再確認しました。
現状の当院の体制では児童思春期患者さんの効果的な治療を実践することは難しいと考えています。
ただ、大人の診療において、今現在の症状を横断的に診るだけでは十分な診療ではなく、その人の過去の人生を振りかえって縦断的に診ることは大人の診療でも重要ですから、児童思春期精神保健の知識は必須であると考えています。5分の初診で今現在の症状だけ聞いてパッと後戻りできないような種類の安定剤を出すというようなインスタント診療はやってはいけないと思っています。
逆に再診においては、時間制限なく患者さんのお話にお付き合いしてしまうと、患者さんの悪性の万能感を助長しかねず、患者さんの現実検討能力を低下させかねません。その点にも留意しながら必要十分な治療を心がけたいと思います。
限られた時間の中でも、精神療法(私はカウンセリングという言葉とは分けて表現しています)を重視し、当院のロゴマークに込めた想いを忘れないで診療を行ってたいと考えています。