5月終わりから6月にかけては総会ラッシュが来ます。
本日も診療終了後、医師会の総会に出席。理事として決算、予算、事業報告をしてきました。桁数の多い数字を読み上げると噛んでしまいそうです。
総会を終えて懇親会に出席しました。
畠山市長もやっと私の顔を覚えてくださいました。
道下市議会議長もご挨拶に見えました。
贈収賄はありません、笑。
今晩は終診後、トラウマ治療のスーパービジョンを3時間弱受けました。
ガチにプロフェッショナルなアドバイスをいただけました。
スーパーバイザーの先生は一般の方では想像がつかないほどの鋭い分析能力をもっています。保険診療ではその価値をカバーできないためその先生は自費で診療されています。
今回伺いきれなかったことがたくさんありますので、次回も個人コンサルテーションを申し込みます。
一回万単位で謝礼をお支払いすることになりそうですが、それ以上の価値のあるものです。
いつか同じレベルでお話ができることを目標にトレーニングしていこうとおもいます。
ところで、
皆さんがイメージする精神科の診療とは、どんなイメージでしょうか?
飲みたくない薬なんか飲まないでいいよ、と、いくらでも話を優しく聞いてくれて、的確なアドバイスが毎回もらえる夢のような治療?(それが自立を阻害しまったく治療にならないことは多々ありますが・・・)
心の病気だけでなく他の科でみつからない全身の病気を見つけ出して治療までしてくれるオールマイティーな治療?
待ち時間無しで、自分だけの時間をいくらでも確保してくれる診察?
保険診療で自己負担は最小限に、夢のような最高の診療がうけられるのが当然だと思っている方も散見されます。
残念ながらそんな夢のようなセラピーを保険で受けられるというのはめったにありません。
一流のセラピーは保険をつかって安いコストで受けられるわけではなく大概自費でそれなりの対価を支払うことになります。
当院では保険診療でできる限りのことをしていますが、夢のような過大な要求をされる方は最初からあるいは、それが明らかになった時点でお断りすることにしています。
精神科医療はサービス業になってしまってはまともな治療ができないと思っています。
軽い陽性転移を上手に扱っていくことが治療の成功に結びつくことがあります。
あるいはご本人の間違っているところを指摘しないといけないかもしれません。
だからサービス業では治せないのです。
当院にたいしてサービス業のような「お客様神様対応」を望んでいらっしゃる方はうまくかみ合わないと思います。
ボタンのかけ違いが続いてしまわないように、わかり次第対処していくことになります。
当院には遠方からわざわざ来院してくださる信頼関係が醸成されている方も少なくありません。
一方で初診の申し込みあるいは初診の段階で要求される内容が当院の提供できるものと合わず、治療契約を結べないケースも少なくありません。
「自分だけは特別扱いしてもらって当然だ」という意識でいらした方は、面食らって電話口で怒り出すこともあります。
これは避けて通れないものだと今はあきらめています。
今日は厳しいお話でした。
癒しを求めてご覧になっている方、ごめんなさい。
そんなあなたには等々力渓谷の癒しを。
快晴。
母校で開催される臨床精神薬理学会に参加してます。
内容は少し簡単すぎた感もありますが、基本を復習することにも意味はあるでしょう。
会場では恩師の渡邊衡一郎先生とお話しできました。
渡邊衡一郎先生は日本の精神科では重鎮である高名な先生ですが、とても気さくな先生です。
薬理の御専門にもかかわらず心理療法などを重視するオールマイティな先生です。
超ビッグネームのお孫さんであったりもします。
私と違って由緒正しい方です、笑。
今回、渡邊衡一郎先生からうつ病の研究に協力するよう依頼されました。
私もとても忙しく余裕がないのですが、恩師の依頼を断るわけにはいかず、お引き受けすることになりました。
詳細はこれからですが、研究にご協力いただける患者様にはなんらかのメリットがあるように調整していきたいと思います。
休み時間に昔の校舎を散策です。
私はこの裏の方に住んでいました。
懐かしいです。
6月からホームページが医療広告の規制の対象になるそうです。
美容業界を中心とした誇大広告が問題となったからです。
よくある「患者様の声」とかいうのもダメです。
それから、医療のような結果が保証できないものは「私、絶対失敗しませんから」とかも言ってはいけません。
当院では、この二年以上医療広告というものを一切行なっていませんでした。
現在当院の存在を示すものは当院のビルに設置した看板とホームページのみです。いわゆるインターネット広告、メディア広告、駅看板、電柱看板などの全てを行なっていません。そのほかのものは当院とは無関係なものあるいは、当院から発信していないものです。
信用は実際に関わった人との間で醸成されていくものであって、自分にとって信頼できる人からの紹介があってさらにその関係が広がっていきます。当院では当院の限界や至らなさも含めてお示ししながらできる限りのことをやっていきたいと思っています。
信頼していただいたにも関わらず、望む結果を残せないこともあります。全てを心に刻みながら誠心誠意尽力していきます。