上尾メンタルクリニック

八木 上尾メンタルクリニック

12月 9, 2024

三田評論原稿依頼。

突然、三田会?から原稿執筆の依頼状が届きました。

三田会って少し前話題になった団体で、

具体的に言えば慶應義塾の卒業生や教職員の団体です。

いつぞやは慶應義塾高校が甲子園で優勝したときに、三田会が一丸となって応援していた様をみて、一部の方達から高校球児の応援に大人たちが大集団で応援に駆けつけていることに対してバッシングがあったと記憶しています。

たしかに慶應義塾の結束力は半端ないのです。

外から見れば圧倒されたり疎外感を感じて排他的に感じるかもしれません。

そして慶應がセレブの集まりみたいに誤解していてそれを妬む声もありましたが、

多分それはないです、笑。

東大にも一部セレブがいるように、慶応にも一部のセレブがいるだけです。私も含め、ほとんどの方は凡人です。

ただ卒業生が各分野のリーダーとして活躍しているために財界を牛耳っているのではないかと思われてしまっていることは否めないかもしれません。校風として人脈を重んじ要領がいいところがあるのかもしれません。

しかし、私は三田会のメンバーではありません。

慶應医学部卒は三四会という別の組織になります。

なので、三田会とはなんのつながりもないのです。

そういうわけで、突然の原稿執筆依頼に驚いています。そして思わず実在する本物の団体か調べてしまいました、笑。

医学的なエッセイなら教授とかもっとアカデミックな人をチョイスすると思いますが。

選ばれたことは嬉しいとも感じるのですが、どうやって私にたどり着いたのか、ほんと怖い気もします。一切出るつもりはないのですがテレビからも結構オファーがあります。業界のコネは一切使っていません。なんだか怖いからホームページの顔写真削除しておきました、笑。

こんな適当なブログ書いているから、

「ちょっと変わったやついるな。なんか書かせたら面白いかもな」と思っていただけたのでしょうか?

テーマは若干臨床とはずれた内容でしたので引き受けるかどうかは検討中ですが、

忙しいけど単発だし、新たな試みなのでやってみようかな、と傾いています。

 

12月 8, 2024

グルメ?

「先生はグルメだね〜」

そう言われることが結構ある。

私はお世話になった先輩にお中元やお歳暮に感謝の印として食べ物を贈るようにしている。

最近はそういう社交辞令はやめようって流れがあるけど、私の辞書には社交辞令というものはなく本当に感謝しているから贈っている。

デパートのお歳暮コーナーに並んでいるものを贈ってもいいかもしれないが、やはり心のこもったものを贈りたい。

あわよくば、「何これ、すげーうまい。楽しいね、これ」と喜んでもらいたい。

そんな気持ちが強く毎年、頭がは◯るくらい何を贈ろうか悩んでいる。

やむを得ぬ事情がない限りデパートで済ますことはない。(と言いつつ、一周回って大所帯のところにはデパートになったりする)

 

徹底的な調査の末、自分で1回現物を確かめてから、選定している。

驚きのある美味しいものに絞っていくと、賞味期限が極端に短いもの、限定商品で予約が競争、などあらゆるリスクが発生してくる。

それでも喜んでもらえることに賭けてチャレンジし続ける。

その結果、「君が贈ってくれるものはいつも驚きとおいしさがあるね。考えて選んでいる感じが伝わるよ」と褒めてくれる先輩も少なくない。

実は私はぜんぜんグルメではない。

本当になんでも食える。

味には全くうるさくないのだ。

体にはよくないかもしれないけど毎日レトルトでもなんの文句もない。

温かいものが食べられて、温かい風呂に入れれば十分だ。

 

お金についてもそういうところがある。

毎年奨学生基金や社会福祉法人などに寄付をしているが、例えば寄付に50万円使うのはなんの抵抗もない(知らない人には寄付しないし、詐欺には引っかからないよ)(寄付金控除というものがあって、少し税金が戻ってくる。儲かるわけではないけど、負担は軽くなる)

お歳暮の予算は年収の25分の1。個人としては大きすぎる予算。しかもこれ全部自腹で経費計上による節税は一切おこなっていない。

一方自分の買い物に50万円使うとなれば頭が◯げるくらい悩む。

今年の冬、超スタイリッシュなバイオエタノール暖炉があって4年間くらい欲しいと思い続けてきた商品がキャンペーンを打っている。何度も買おうかと思ったけど、物価は高騰しているし、給料は下がる見込みだし、今年も諦めた。

 

いい人ぶるつもりは微塵もないけど、人に喜んでもらうことが本当は好きなんじゃないかな。

 

 

最後に誤解がないように言っておくけど、

贈り物は自分はそうしたいからやっているのであって、

他の人にも自分に対してそうして欲しいとは全く思っていない。

自分が贈ったから向こうも贈ってほしいとかも一切ない。

いただくときは何をいただいてもその気持ちが嬉しい。この忙しい時期にわざわざ手配してくれたことは紛れもないご厚意だ。

 

あ、でも素人のおじさんが焼いたクッキーとかケーキを頂いた時はゾッとしたな。

申し訳ないけど、見た目からしてごめん。手作りっていうのは余程の腕と信頼関係がないときついかも。

こちらもありがた迷惑にならないように気をつけているが、その時は伝えていただきたい。

12月 8, 2024

配達贔屓交々。

近年輸送技術の発展で便利になった。

Amazonとか即日配達ということもあり得る。

頼んでいないし、そこまで急がなくてもいいよってものもたくさんある。

人手不足だし、配達する人も大変そうだ。

どうしても、今日中に欲しいとか、明日中に欲しいという緊急の時はすごく助かる。

でも、急がなくていいよボタンがあれば少し楽にならないかな?

素人の提案、知らんけど。

 

ヤマト運輸はいち早く配送予定の荷物についての情報をメールやアプリで提示してくれて再配達を少なくするようなシステムを提供してきた。置き配も対応してくれるし、サービスは最高だと思っている。受けとれないようなら配達される前にネットでお店受け取りに変更できるし、21時までやっているので感謝しかない。

自宅のヤマトさんの配達員はとても爽やかだし、良いコミュニケーションが取れていて、何か美味しいものが手元にある時はドリンクや手土産を渡して労うようにしている。

郵便配達の方々もとても頑張っておられ、感謝しているのだが、20−21時配達指定にしても18時半くらいにきて不在票を置いてそのまま連絡が取れないようにされてしまうと本当に困ってしまう。以前大事なものを受け取る予定だったのがそのような事態になり局長経由でその日に受け取れるよう手配し一悶着あったことがある。最近は20〜21時という枠は無くなったのかな?担当者も変わって19〜21時で配達してくれる。が。割とどうでもいいものを簡易書留などで送られると直接受け取ってサインしないといけないので、セキュリティバッチリな宅配ボックスなども使ってもらえない。ヤマトさんのような配達前の事前確認がないので不在票を自宅に取りに行ってから手続きするという非常に無駄が多い。日本郵政の社長は権力志向すぎてもはや自分の会社をよくしようと考えていないね、これは。

というわけでウチに何か送る時は郵便ではなくヤマトさんにしてくれないかな、といつも念じている、笑。

とはいえ、海外の宅配はもっと辛い。

UPSとか時間帯指定もできないし、3回不在なら配送元につっかえされる。

エコなようでほんと無駄。

 

配送業者さん大変だけど、荷物に当たらないでね。

以前クリニックのビルの1階非常階段で配送の若い男性が荷物を叩きつけているのを見たんだよね。

同じビルのどこかに配達しようとして不在だったのかな?

逸脱行動型の適応障害だね、、、と思いつつ声はかけられなかった。

 

なんだか切ないね。

 

 

 

 

 

 

 

12月 8, 2024

処方薬依存。

特にエチゾラム(デパス)、トリアゾラム(ハルシオン)などの即効性のある独特の飲み味のある安定剤は強烈に依存性がある。

飲んですぐにふわっと効いた感覚を感じることができ「キタ!」という決まった感がある。覚醒剤同様にキマッタ感が癖になるという。

そして上記の薬物は3時間程度で血中濃度が半分まで低下し、効果が急速に薄れていく。薬が抜けていく感覚も感じやすい。

それゆえ、また欲しくなるという寸法である。

発達障害の傾向がある方の中には、その独特の感覚にハマってしまい、その同一性という特性でこだわりから離れられなくなってしまう人もいる。

アルコールとか安定剤とか、これ一本あれば、これさえあれば、という思考にはまりやすい。

一旦デパス依存形成されてしまうと、他のどんな薬にも満足できなくなり、他の薬を受け付けにくくなってしまう。

だから、デパス依存の人の精神疾患の治療は極めて難しくなる。

長期にわたって入院していて他に打つ手がない患者さんに使っていたことは過去にあったが、当院では基本的にデパスとハルシオンなど特定の薬剤を処方しない。

これまでも他院でデパスを処方された経験のある患者が、私にデパスを処方するよう要求し、私がそれを受け入れなかった時に猛烈な反応を示し、悪いクチコミや書き込みを行った者が3人ほどいた。感想だからいいけど、事実を歪曲している場合は徹底的に対応するかもしれない。どういうわけか一人だけ今も当院に通い続けている。私はみんなわかっているのだけどね。その後はデパスがなくても調子はいいみたいなので書き込んだものの消せないのかもね。いい迷惑だけど。

このような事情で最初からこれらの薬を指定してくる患者は基本的に受け付けない。

服用している場合は当院では処方しない旨ご納得の上受診の受け入れを行なう。

 

先日他院からの転院希望の患者さんを受け入れた。

よーく話を聞くとデパスを1日8錠処方されていた。

患者さんには処方薬の指定はできないこと、デパスはやめさせてもらうという条件なら受け入れると返答した。

発達の観点からも詳細な問診して診断を行った。

2回目の再診時に「先生に嘘をついていました」と打ち明けた。

実は転院元以外にも別のクリニックにかかってデパスを大量にもらっていたとのことだった。

二つの精神科にかかって同じ薬をダブって処方してもらっていたという。

薬を右から左にただ処方するだけの診察をしているクリニックはそのような事態に巻き込まれやすい。

私のように詳細な経過を聞くと些細な違和感で気がつくことが多い。

まあ、なんとなくわかっていた。

患者自身から告白して謝罪の上、「生育歴から聞いてくれてラポールが形成されたのは先生しかいないので、できれば先生に診ていただきたい」と精神科の専門用語まで使って当院での加療を希望した。

本人から正直に打ち明けてきたし、きちんと謝って、処遇も委ねてきたので、許して診てあげることにした。

これから治療が良い方向に展開していくだろう。

彼から申告しなければ不正薬物取得とみなして出禁にしていたかもしれない。

 

別の患者は最後までしらばっくれていた。こちらから暴いてどうするつもりなのか追求したところ、大宮駅の不誠実なクリニックにはこれからも通い続けたいと述べた為、当院出禁とした。

素直に謝れる人間にはチャンスを与える。

逆ギレするエナジーバンパンパイヤには私の命を削ることはさせない。

たかが仕事だけど、こっちだって真剣に全力でやっている。

たかが薬と思うかもしれないが、処方するのかしないのか、何を処方するのか、変薬するのかしないのか、一歩間違えば大きな影響を与える一手。

決断は消耗する。

アップルの社長だって決断の数を減らすために毎日同じ服を着るという。彼にとっては洋服選びは無駄な消耗らしい。

 

とはいえ、デパス依存を作ってきた医療サイドの問題もあるよね。(メンタルに限らず、内科や整形外科を含め節操のない処方をしていたところがあったという背景がある。これは30日処方制限のリストに入れていなかった厚労省のミスだよね。)

このような薬こそ専門医以外は処方できないようにすべきだと思う。

 

12月 6, 2024

中山美穂ショック。

先ほど帰宅して夕食中に元?アイドルの中山美穂さんがお風呂場で亡くなっている状態で発見されたというニュースを見た。

アイドルに全く興味がなかったこともあり、まず中山美穂さんはずっと10歳は年上だと思っていたが、同世代であることに驚いた。

14歳から働いているんだもんな。すごいよな。

当時の映像見たら到底14歳とは思えない。中坊から見たらずっと年上だと思うの普通じゃないかな?

そして若く?して亡くなったことにも驚いた。(もう若くはないのかな?)

 

ほんと、いつ同じようになってもおかしくない年代なんだよな。

こんな遅くに夕食食っている時点で不健康だもんな。

忙しくて完全に振り切れている。

完・全・容・量・過・大。

初診の受付も止めているが、次々と仕事の依頼が舞い込んでくる。

母校の大学病院からもご依頼いただいたが、余力もないのに引き受けていい加減な仕事をしたくないのでお断りさせていただいた。(ごめんなさい!)

この1ヶ月で通常診療外での依頼も重なり、時間外での対応が続いた。

内科の先生から対応についての問い合わせとか、公的機関から緊急の診察要請とか、もう思い出せなくらい沢山!

また重鎮の先生からは公務の依頼(お断りできず)、医師会からは学校医の依頼(すみません)など次々と連絡が入ってくる。

医師会って利権団体みたいに思われているかもしれないけど医療インフラのためにボランティア的な感じで誰もやりたがらない仕事をみんなで分担しているという側面があるんだよな。ちなみにメンタルクリニックの場合は検診事業もないし、利権は一切ない、残念。あるのはこちらから支払う年会費だ、笑。医師会の事務局の方々はとってもいい方ばかりなんだけどね。

最近は個人的にも生活環境の変化があったり、10年に1回程度の大きな支出を伴う決断があったり、まあ、疲れた、笑。

完全にパンクしていて私の黄色信号(頭痛)も認めている。

師走って毎年忙しくて全然楽しくない!笑

クリスマスどころじゃないわ。

師走って制度やめてくれないかな?

制度ではないな、笑。

 

ともかく、ご冥福をお祈りします。

ファンでもないし接点もないけどなんか切ないよね。

美人薄明ってやつか。

 

 

11月 28, 2024

懇親会。

スタッフ全員で忘年会?懇親会?やってきました。

スタッフのアレルギーや過敏症などに配慮し考え抜いた末、焼肉屋でGO!

おじさんは胃がもたれるので1129(いい肉)はあまり食べられませんが、おいしい肉をほどほどの量で楽しみました。

最近は「忘年会とか絶対に嫌だ!ハラスメントだ!」という方もいらっしゃるようですが、当院では参加したい方だけ参加、飲めない人も多いので、当たり前ですが飲酒も自由です。結果全員参加の上、以前働いていた元スタッフも数名参加してくれ、とても楽しく過ごせました。

大病を患っていた方も乗り越えて元気に再会できてうれしいです。

10周年のお祝いにお花などいただきありがとうございます!

スタッフに教えてもらったバエル写メの取り方やってみました。

背景がすこし汚い、笑。

 

 

たまにはいいよ

懇親会

人間関係だもの

上尾みつを

 

11月 19, 2024

トリアージ。

大災害で負傷者多数。

そんな状況下、ひとりでも救える命を救うために・・・

すぐに救命処置をすべき人(赤)

現段階で待ってもらっても大丈夫そうな人(黄色)、

多少のけがはしているけれど、専門治療は必要ない人(緑)、

無傷の人(無傷)、

残念ながら死亡、あるいは平常時であっても救命が困難な人(黒)

を判別する訓練を受けてきました。

黒の判断もしたくないし、トリアージしなくてはいけない災害がおこらないといいのですが、

首都直下地震や深谷断層による地震のリスクも高まっています。

とくに深谷断層による大地震は30年で0.8%とのことで、上尾でも震度7程度の地震が発生する可能性があるそうです。

あ~いやだな。

今のうちにやりたいことやっておかねば。

 

 

 

11月 18, 2024

見知らぬおじさん。

導火線が少々短こうございます

危のうございます

上尾みつを。

11月 15, 2024

1年に1回の再会。

以前通院されていた87歳のおばあちゃん。

すっかり良くなったので治療は卒業、今は薬も飲んでいません。

病院に勤務していた時代から診ていました。

歯科医師の息子さんが毎回送迎されていて、大切なお母様をお任せいただきました。

元々は新都心の方の人気のクリニックに通院されていました。

うつ病の診断でなかなか良くならないと、薬がてんこ盛りになっていました。

どんどん焦燥感が強くなって、今にも自殺してしまうのではないかという状況で

「うつ病の症状増悪のため入院お願いします」と私の勤務する病院に入院依頼されてきたのです。

私はすぐに薬の副作用である「アカシジア」という副作用が出ていると見抜いて、

入院するまでもなく症状を改善できると約束しました。

アカシジアという副作用は、寝ていても起きていてもいてもたってもいられない強い焦燥感を伴う不快な副作用です。

薬理の大家である先輩からは、この副作用のために自殺してしまう方も存在すると研修医時代に教わりました。

薬を止めるだけでゆっくりと症状は改善しますが、急に薬を止めるとこれまた色々問題が生じてくることがあり、ギリギリのハイピッチで減薬し、加えてアカシジアを抑えこむ薬をしっかりと使い、1〜2ヶ月で落ち着かせることに成功しました。

 

その後はうつ病になった原因にアプローチしながら症状の波に対応したり、高血圧症などの身体疾患も同時に治療してさしあげました。

 

同じような時期に桶川のクリニックからも同様に薬がてんこ盛りでアカシジアの副作用が出ている患者さんに対して「うつ病の悪化で入院依頼」があり、「おいおい、この辺のベテラン開業医はアカシジアもわかんねえのか、薬漬けにして・・・」とかなりネガなイメージを抱きました。(その後とてつもなくハイレベルな同門の先輩開業医と出会い、その偏見は覆りました。)

 

話はそれましたが、私が開業した後もそのおばあちゃんはついてきてくれました。

「雅子さんと同じ時に鬱になったのよ。頭にモヤがかかったような感じでね。」

と私の先輩が主治医となった雅子様の話をよく引き合いに出していました。

 

その後すっかり良くなって、頭はスッキリ、血圧も正常になっちゃったということで卒業されました。

おばあちゃんは私のことを息子のように感じてくださっていたのでお別れは寂しかったのですが、

突然電話がかかってきて「インフルエンザの予防接種受けに行くからよろしく」

と遠くから1人で来てくれました。

「今は調子がすごくいいのよ!お世話になってよかったわ」

30年以上昔の息子さんの歯科医院開業時の苦労話など話しながら予防接種をしました。

 

年に1回の注射一本が絆の証になったのです。

また来年も元気な姿を見せてね、と祈るようにお別れしました。

 

当院に合う人も合わない人もいたけれど、こういう絆が私にとっても支えになります。

 

なんとなく、ですが、当院でインフル予防接種してくださる方は当院で絆ができている人なのかな、という感覚を抱いています。

他に内科にかかっている方も少なくないのですが、わざわざ当院を選んでくださる。

また、私の注射がうまいとご評価いただいている方も少なくなく、家族を連れてきたり、会社の方を連れてきたりする方も増え、

この3週間程度で400人近く私一人で注射を打ちました。ワンオペで液剤の充填なども行い、仕事は丁寧で速く、息をつく暇もありません。

注射だって流れ作業にしません。毎回反省しながら注射の極意を研究しています。誰がやっても同じではないのです。

しんどいですが、がんばります。

 

命削って

毎日診療

そんな精神科医

わかってくれると

頑張れる

上尾みつを。

 

11月 15, 2024

10周年のお祝い。

当院に通院されている医療従事者の方から10周年のお祝いを頂戴しました。

「シャンパンの泡のようにたくさんの幸せに先生が包み込まれますように」という温かいお言葉を添えて。

大変苦労されたのですが、前向きにお過ごしで、こちらが泣けてきてしまいます。

ただ、これは高価なプレゼントですので、生活にすぐに役立つような何かをお返しにご用意いたしますね。しばしお待ちください。

私は患者さんのことを大事に思っていますが、患者さんも上尾メンタルクリニックをとても大事に思ってくださいます。

私の開院のコンセプト通り、「大切な人を任せたいと思えるクリニック」が実現しつつあり、

家族も診て欲しい、親友を診て欲しい、大事な患者さんを診てほしいなどとご依頼をいただくことが多く、

同業者の立場のある先生にも主治医として選んでいただけることは、誠に幸せなことです。

しみじみとありがたさを実感します。

患者さんが上尾メンタルクリニックを我がごとのように感じている様が垣間見れることがあります。

患者さんがご家族を連れてきて、「ここは広くて綺麗でいいでしょ」などと誇らしげに説明してくださる姿を見ると

我々の心もホクホクします、笑。ご自身の安全基地として感じてくださっているのだなととても嬉しいです。

 

丸10年クリニックをやってきまして、ギリギリ私が納得するレベルでの診断評価ができるようになりました。見立てが大きく外れるということはほとんどなくなってきました。最初の電話の段階でかなり先のことまで見通せるようになってきました。初診ではその答え合わせとさらに詳細を詰めて、治療方針の相談まで行います。しかし治療に関してはまだまだ改善の余地はあります。病院勤務時代は他の医師と自分を比べて相対的には寄り添うタイプだと思っていました。しかし、寄り添えない人、寄り添えない状況もあり、また尊敬する先生と比べて「私は優しくないな」と感じることも少なくありません。優しさがあれば、もう少し患者さんの腹が決まるのを待ってあげたりするのだろうなと思う場面もあります。ただ、私の体力や気力も限界があり、無理に優しくしようとしたら私が壊れるかもしれません。今は仕方ないかな。

昔の人気のガムの復刻版。

貴重なものもありがとうございます。

 

私も元気が出てきました!

がんばります。

 

人との絆で

元気でる

人間だもの。

上尾みつを。