上尾メンタルクリニック
お間違えのないように。
「上尾メンタルクリニック」と「上尾心療内科」。
2025年3月に駅近くに「上尾心療内科」さんがオープンされました。
最近複数のメンタルクリニックが当院から徒歩数分以内に開業されました。
いずれも当院とは経営母体も全く無関係で何も関係がございません。
患者さんにとっては選択肢が増えて良いことだと思います。
いずれも即日受け入れを強調されてオープンされているので、当院が「予約が埋まっていてなかなか診てもらえない」ということは織り込み済みです。
「すぐに診てもらいたい」というニーズがたくさんあることをご存じです。当面はそのニーズを間違いなく満たしてくれるでしょう。
当院だって最初は即日受け入れもしていましたし、条件なしにどんな病気でも受け入れていました。
1日に初診8人とかしっかり時間かけて診てました。(さらっと書いているけれど、まともにやったら過酷な労働ですよ)
そうは言っても物理的にだんだんそれができなくなるんですよ、笑。
あ、じじいの昔話、嫌われるやつですね。
話がそれましたが、とにかく、新しいクリニックがオープンしました。
それで、初診で「上尾メンタルクリニック」を受診したいと思っていた方が、間違えて「上尾心療内科」さんを受診してしまったという方がおられるんですね。そして当院を受診しなおしたいと連絡がきます。
「上尾メンタルクリニック」と「上尾心療内科」、意味はほとんど一緒ですが、文字は違います。
お間違えになった理由はHPにもあったようです。
当院が保健所などに届け出ているローマ字表記は
ageo-mentalclinicです。また当院ホームページのドメインはageo-mental.comです。
一方で、「上尾心療内科」さんのホームページのドメインが(当院のクリニック名そのものの)ageo-mentalclinic.comだったのです。
それから、「上尾心療内科」さんはGoogleで有料広告をされているため、「上尾メンタルクリニック」と検索すると一番初めにHPが表示されるようになっているのです。
(当院では受診していただきたいターゲットを絞っていますので、インターネット広告を一切ださない方針で、検索して広告より下に表示されるのは致し方ないのです)
「上尾メンタルクリニック」を検索して一番上に表示されたためにそのまま突き進んでしまったというのです。
ドメインの件に関しては、関係機関の仲介の上、「上尾心療内科」さんには真摯に対応していただき、ドメイン変更の約束をしていただきました。
ただ、当面はageo-mentalclinicのドメインも残して、そちらから新しいドメインに飛ぶようにして徐々に抹消するということでしたので、もしかしたらまだ完全に切り替わっていないのかもしれません。
というわけで、特に「どなたかの勧めで当院を初診で受診したいとご希望の方」はご注意いただきたいと思います。
「上尾心療内科」さんには誠実にご対応いただき感謝しております。
「今日すぐに診てほしい!」という方は新規オープンのクリニックがねらい目です。
ただ、とりあえず他のクリニックにかかって、当院に転院というパターンは治療のボタンのかけ違いが生じる可能性もありお受けできない場合はありますので、ご容赦ください。
Miss You.
あなたが私の目の前から去ってもう2年くらい経つでしょうか。
最初はあなたに興味もなかったのですが、
あなたはいつもずっと私の前にいた。
私が求めると、いつも温かいものを与えてくれた。
大した見返りも要求せずに。
あなたがいなくなるとわかって、私は動揺した。
いつでも気軽に会えて、便利だと思っていたから、有り難さに気が付かなかったのかもしれない。
もっと会いにいけばよかった。
もっと大事にしておけばよかった。
いなくなって、本当に寂しい。
また、あなたのアサリの味噌汁が飲みたい。
そう、あなたの名前は、たしか・・・
「やよい軒 上尾東口店」でしたね。
戻ってきてほしい。
以前と同じようにクリニックの真ん前に・・・
上尾メンタルクリニック 院長
海外旅行。
弘法にも筆の誤り。
まず最初に自分のことを弘法って言っちゃってることをお許しください、笑。
一般論として、本当にできる方は「自分が有能だ」と言ったり、あるいは相手にそう思わせるように強くアピールすることはありません。もっと謙虚です。
「バカほど自己評価が高い」そういう現象をダニングクルーガー効果と言います。
ただ、私のブログでは極端に謙遜した表現はしないようにしています。謙遜を真に受けられてしまうと何の取り柄もないクリニックだと思われてしまうかもしれません。ありのままをお伝えしますので、そのまんま受け取っていただけると良いように工夫を凝らしております。
良い悪いではなく、冗談が通じる方、通じない方、皆様いろいろですから。
今回、弘法とうぬぼれた内容は、採血の技術に関してです。
今や採血や注射を自分でやっている医師は多くないかもしれません。
だいたい看護師さんがやってくれるものです。
総合病院や大学病院では、若い看護師さんが最初に採血をして、失敗すると中堅、ベテランと呼ばれていき選手交代します。お年を召されていなければ師長さんが出てくることもあるかもしれません。どんなベテランの看護師でもうまくいかない場合は、医師が呼ばれます。私が若い頃は点滴に関しては基本医師が行うものでしたが、最近は看護師さんがまずはやってくれるようになりました。点滴も看護師さんがうまく入れられないケースは医師が呼ばれます。
というわけで、医師が採血するときはいわゆる採血困難者の採血を行う場面でした。
昼間の明るい時間帯ならまだしも、夜中の2時、3時に薄暗い病室の中で、狭いベッドサイドで、すでに点滴が漏れてしまって青あざだらけ、腕がむくんでいて血管も見えない状況、ご老人の硬くて細くすぐに破れてしまう脆弱な血管を探し出して点滴など行うのは非常に難易度が高いものでした。ひどい時は朝方まで格闘して、手の甲や足の甲だけではなく、首の表面の血管や頭のこめかみの血管をつかって点滴することさえもありました。
さらに私は新生児室(NICU)での採血や点滴のトレーニングも受けており、最も困難な相手から血を抜き取ったり、注射をすることができるようになりました。せっかくの技術を維持したいと思い、(勤務医時代は看護師さんに任せていましたが)開業と同時に全て自ら行うことにしたのです。
その結果、「私はベテランの看護師さんでも採血ができない採血困難者です」と名乗る患者さんも一撃必殺でサクッと採血して差し上げる場面が繰り返され、患者さんにはよく驚かれるものでした。
そんな私なので、今回も「なんや、こんなの簡単や」と豪語し採血したのです。
血管の太さや走行、弾力性、皮下脂肪のなかでの固定性、流動性などさわりながら評価します。
さらに、その方がどのような性格発達特性か散々問診した後なので、たとえば感覚過敏が目立って、恐怖心が強い患者さんならば、針を刺した途端血管がキュッとしまって逃げるということも想定されます。大体の場合は横に逃げるので、逃げ場を計算して追い詰めた先で針が血管に刺さるようにすればほぼ間違いなく採血できます。
採血を異常に怖がる方は自閉スペクトラム症の特性が認められることが多いです。失神してしまう方はベッドで寝ていただき採血します。ありとあらゆることを想定して確実に採血する方法を評価し、実施します。
ところが今回の患者さんは血管のさらに下に皮下脂肪組織が厚めに広がっっており、横の動きを抑えたつもりだったのが、血管が下に潜り込んで逃げてしまったのです。結果、血管にかすりもせず、採血に失敗。それに気がついて反対の腕では下に潜り込む血管を下に向けて追い込んで採血に成功しました。
1回採血に失敗してしまい、患者さんに謝って許していただいたので、2回目のチャンスが得られ、結果として成功したのでなんとか検査を実施できました。患者さんには申し訳ないけれど、勉強になりました。下に逃げるケース!もう失敗しませんよ!
私、失敗しませんから、と言ってみたいもんですね。
辞令は突然に。
今日も一日心をこめた診察を行いました。
10年前も一所懸命やっていましたが、毎日全力でやっているうちに視野がだいぶ開けてきました。
診療レベルも加速度的にアップしています。
今となっては10年前の患者さんには申し訳ないなと思うほどです。
精神科はとても難しく、ずっともがき続けて来ましたが、師匠との出会いが大きなヒントとなりました。
自分自身と向き合う訓練も非常に役に立ちました。
合わない患者さんもいましたが、基本的には現在通っている方々は当院を気に行っておられる方ばかりです。
たとえ短時間の再診であっても心をこめて診察しています。
「初めまして」からの初診は特にその後に大きな影響を与えるので全身全霊で悔いのないように診察しています。
診療の質を維持する目的と私の消耗を抑えるためにしばらく初診の受け入れを中止し患者さんを減らしていましたが、今年再開してからの初診の方々にはそれがひしひしと伝わっていると感じています。
信頼関係ができると、医師患者関係ではありますが、一種の愛着も発生してきます。
さて、3月は異動発表の季節です。
会社によって3月半ばであったり色々ですが、今年の公務員は3月25日の発表が多かったようです。
1週間で引き継ぎができるような仕事の内容なのか不思議でなりませんが、そこまで引きつけなくても良いのではないかといつも思うのです。
当院でも転勤などでお別れになる方もちらほら。
寂しいとは言えないけれど、本音は寂しくなりますね。
わざわざご挨拶に見えてありがとうございます。
どうかお元気で。
会社員の方だけでなく、総合病院に勤務されている医師たちも転勤があります。
当院に通院されていた医師も同じように異動でお別れします。
同僚を送りだすような気持ちでいます。
同業なのでまたどこかでお会いできるといいですね。
数年後にまた異動で戻って来られることもありますが、笑。
こちらはナパヴァレー。K先生ありがとう!
O先生も呼んで一緒に飲みませう。
アタラックスPの全て。
研修医時代に精神薬理の大家である八木剛平先生や渡邉衡一郎先生のもと精神科のお薬について(お薬だけではもちろんありませんが)学ばせていただき、慶應大学の臨床精神薬理の研究会は25年くらいパラパラと参加させてもらっています。
そのなかで、私がとても楽しみにしているシリーズがあります。
新薬が出るたびに「◯◯(薬剤名)の全て」と題して、製薬会社を抜きにして、その薬の有用性、副作用、使い方のコツ、耐性などの問題点など丸裸にしようという企画の研究会です。
製薬会社の説明会ではなく、製薬会社の介入なしの研究会ですから、悪いことも忖度なく話題になります。
さて、今回は新薬ではなく「アタラックスP」というだいぶ古い薬です。
抗ヒスタミン薬で、蕁麻疹など抗アレルギー作用があるだけでなく、不眠や不安にも使われます。
そして、せん妄(高齢者が体調不良で入院した時に意識が混濁して悪夢を見ているような状態となり、幻視や興奮を認めます)にも効果があります。通常の抗ヒスタミン薬はせん妄にはマイナスに働くことが多いのになぜか?も議題になりました。
古い薬ですから薬価も安くて医療費がかさまずうまく使えばとてもいい。
ここ数年で古くて良い薬が厚生省の過剰な薬価引き下げによって製薬会社が適当な理由をつけて生産をやめてしまいます。
高価な新薬をバンバン売って利益を出したいからです。医療費は当然高くなります。
厚生省もそういう視点でちゃんと考えてほしいですね。
安くて良いものを残すことも考えて、古くて良い薬の薬価を赤字が出ないように薬価を調整する必要があります。
新しくて高い薬が皆様に合うとは限らないのです。
当院ではそれぞれの方にどの薬が合うのか、よーく考えて治療を行っています。
どの方にも同じセットを処方するということは行っていません。
精神科の治療ってクリエイティブな作業だと思っています。
マニュアルはあっても誰一人同じではないし、個別性をどう理解するか大事なことです。
もちろん共通性を見出すほうが基本になりますが。
私にとっては全身全霊で私の命を搾り出して創造するアートのような感覚で治療を行っています。
その人の生活や症状がありありとイメージできるようにお話を伺い、治療を組み立てる。
どうしてそうなっているのか、そこを紐解き、それに対する対応をケースバイケースで創造する。
大変だけど、天職だったかなと今は思っています。
今度から職業クリエイターと名乗っていいですか?笑








