ろんげ。
さまーかっと。
あたらしいヘアー
アロマディスカス
500円。
物価高だし
賃上げするか?って聞いたら
これでいい、
これがいいだって。
幸せって
幸せじゃない時があるから
幸せって感じることができるのだと思う。
日常のなんでもないことが幸せだった
そう感じることができるのも
幸せじゃないときがやってきたから
生きているって
行ったり来たり
揺らぎそのものなんだと思う
電子が原子核をぐるぐる回っているように
上尾みつお
院内掲示事項
当院は保険医療機関です。
保険証
受診当日に有効な健康保険証、マイナ保険証、資格確認証をご提示ください。
資格が有効か確認できない場合は自費診療となりますのでご注意ください。
保険資格の更新、変更、資格喪失の場合は必ず受付にお申しでください。
医療法第十四条の二にもとづく院内掲示
一 管理者の氏名
八木義和
二 診療に従事する医師の氏名
八木義和
三 診療科目
精神科・心療内科・漢方内科
四 当院の診療日及び診療時間
初診・再診ともに完全予約制(初診は電話のみで直接のご来院での予約はできません)
診療時間 |
月曜 |
火曜 |
水曜 |
木曜 |
金曜 |
土曜 |
日曜 |
午前(10:00~13:00) |
診療 |
診療 |
診療 |
休み |
診療 |
診療(9:30~13:00) |
休み |
午後(15:00~19:00) |
診療 |
診療 |
休み |
休み |
診療 |
診療(14:30~17:00) |
休み |
休診日は、以下のようになります。
臨時の休診日については、当院ホームページに随時掲載しております。
公務や研究会のために閉院時間が変更になることがございますのでご注意ください。
予約料(選定療養費)制度について
初診予約料 5,500円(税込)(初診にかかる保険診療費とは別にかかります)
※2025年6月1日以降に初診申込をされた患者様、最終来院日より3ヶ月以上経過し再診を希望される患者様にご負担いただきます。(3ヶ月以上経過している場合であっても医師の判断により予約料不要となる場合もございます。)
※健康保険や公費が適用されない自費の金額となります。
※お約束した診察開始時間から30分以上お待たせした場合は、予約料は徴収いたしません。
(ただし、お約束のご来院時間に遅刻されていないこと、問診票を事前に完成させ提出していること、紹介状などお約束した書類など事前に提出されていることが条件です)
明細書発行体制等加算
当院では、医療の透明化や患者様への情報提供を積極的に推進していく観点から、領収証の発行の際に、使用した薬剤の名称や行われた検査の名称など個別の診療報酬の算定項目の分かる明細書を無料で発行しております。プライバシーの観点から明細書が不要な方は受付にてお申し付けください。なお、当院では領収書、明細書の再発行は致しませんので大切に保管ください。(特に医療費控除など受けられる方はご注意ください)
夜間・早朝等加算
厚生労働省の規定により、平日の18時以降、土曜日正午以降に診療受付をされた場合、「夜間・早朝等加算」を算定しております。ご了承下さい。
一般名処方加算
当院では、後発医薬品(ジェネリック医薬品)のある医薬品について、特定の医薬品名を指定するのではなく、薬剤の成分をもとにした一般名処方(一般的な名称により処方箋を発行すること※)を行う場合があります。
一般名処方によって特定の医薬品の供給が不足した場合であっても、患者さんに必要な医薬品が提供しやすくなります。
一般名処方とは、お薬の「商品名」ではなく、「有効成分」を処方せんに記載することです。
長期収載品の選定療養の場合
これは当院で加算を算定するものではありませんが、重要なお知らせです。
国が医療費を抑制するために後発医薬品(ジェネリック)を使用することを推奨しています。後発医薬品がある薬で先発医薬品の処方を患者様が希望する場合は、薬局にて特別の料金(選定療養費)を支払うことになりますのでご了承ください。
医療情報取得加算
オンライン資格確認を行う体制を有し、必要な診療情報を取得・活用して診療等を行う体制の整備を行っております。マイナンバーカード保険証をご利用いただけます。
※公費負担受給者証(自立支援医療、生活保護受給者証、重度心身障害者医療費受給者証、ひとり親家庭医療費受給者証等)については現時点ではマイナンバーカードでは確認できません。必ず原本をお持ち下さい
医療DX推進体制整備加算
当院は、以下のように医療DXを推進し、医療情報を活用した質の高い診療を提供することを目指します。
オンライン資格確認等システムで取得した医療情報等を活用して診療を実施しています。
マイナ保険証利用を促進するなど、医療DXを通じて質の高い医療を提供できるよう取り組んでいます。
電子処方箋の発行も可能です。
電子カルテ情報共有サービスについては、精神科での詳細な個人情報の共有には反対ですが、今後の動向を見て導入を検討いたします。
情報通信機器を用いた診療(オンライン診療)
当院での継続的な通院実績があり、病状等によりご自宅での診療が必要な患者様は、医師の判断により自宅でスマホやパソコンなどによる診療が受けられます。初診患者様は受けられません。
保険診療費の他に自費で通信手数料がかかりますのでご了承ください。
当院では情報通信機器を用いた診療を算定しております。
情報通信機器を用いた精神療法
上記オンライン診療において精神療法を算定致します。
当院では精神保健指定医及び精神科専門医である院長が、埼玉県精神科救急輪番体制に参加しており定期的に夜間の精神科救急診療を行なっております。また埼玉県知事やさいたま市長の命を受け、措置入院診察も適宜行なっております。
保険外負担に関する事項
◇保険外項目等について (税込み額)(消費税10%)
インフルエンザ予防接種 4,000円
高齢者インフルエンザ市町村規定額
肺炎球菌予防接種 8,000円
高齢者肺炎球菌予防接種 市町村規定額
帯状疱疹(不活化ワクチン) 予防接種 1回 22,000円
普通診断書 5,500円
自立支援医療診断書(初回) 5,500円
自立支援医療診断書(2回目以降) 3,300円
※その他の書類については、会計窓口にお声がけ下さい。
予約料(選定療養費)制度について
初診予約料 5,500円(税込)(初診にかかる保険診療費とは別途ご請求させていただきます)
※2025年6月1日以降に初診申込をされた患者様、最終来院日より3ヶ月以上経過し再診を希望される患者様にご負担いただきます。(3ヶ月以上経過している場合であっても医師の判断により予約料不要となる場合もございます。)
※健康保険や公費が適用されない自費の金額となります。
※お約束した診察開始時間から30分以上お待たせした場合は、予約料は徴収いたしません。
(お約束したご来院時間に遅刻されていないことが条件です)
令和7年4月30日 上尾メンタルクリニック
お薬の内容によっては3ヶ月に1回は採血で内臓機能や薬の濃度を測ることが推奨されています。
売り上げ追及型のクリニックでは受診のたびに血を取られると評判?のところもあります。
うちでは、ごめんなさい、忙しさにかまけて間が空いてしまうことも少なくありません。
ご心配な方は診察の際にそろそろ採血を、とご希望をお伝えください。
今日は東京からわざわざ採血をしに、知人が当院を受診しました。
採血困難者で、どこの医療機関に行っても看護師さんに何回も刺されてしまい失神したことがあるということでした。
以前私が一発で採血したので、また今回もやってほしいというのです。
すぐには血管が見つからず、水をたくさん飲んでもらい少し様子を見てから採血しました。
せっかく来たので、あらゆる検査をしてあげました。もちろん、オプションは自費ですよ。
病状と関連した必要最低限の検査以外は医療費高騰の原因になりますから保険は使えません。
とはいえ、採血困難者の採血、 ウェルカムというわけではありません。
採血専門ではありませんし、大変なだけで、お金にもなりません、笑。
もちろん通院中の患者さんで採血苦手な方には可能な範囲で対応しますが。
昔勤務医だった頃、私が熱心に診察し、話を聞いてくれると評判になってしまい、次々と「話を聞いてほしい」という患者さんが集まってきてしまいました。他の日の担当医に不満をもった人が話を聞きつけて私の外来にきてしまうのです。
私の経験上、症状が明確ではなく、「話を聞いてほしい」という方のほとんどは、「私のことをわかってほしい、不満や愚痴を聞いてほしい」だけで、治療して自分をかえたいとは思っていません。アドバイスしても聞かないし、薬も拒否したり、何のために来ているのかわからない人たちです。毎回夫の愚痴を言い続けている女性がいましたが、「人は変えられない、変えられるのは自分だけ、どんな症状を良くしたいのか、自分の何を変えたいのか」と伝えても、やっぱり夫の愚痴を毎回30分聞かされました。切り上げようとしても最後まで吐き出していきます。これって治療とは言えません。社会保険料を使うのも医療経済的にも無駄だし、やりがいもありません。本来自費のカウンセリングで聞いて貰えば良い話です。
そのような人に時間を奪われずに、本当に治療を求めている方々に私のエネルギーをお分けするにはどうしたら良いか考えました。
「カウンセリングはやっていない」「とりあえず話を聞いてほしいというご要望は受けていない」とマッチングしないようにアピールしています。貴重な医療資源と保険診療費を治療ではない内容に注ぎ込むことはできません。しかしそう言った方はなかなか引き下がってはくれません、、、
私は採血ばかりしたくもありませんし、治療の意義のない無駄な話を聞くこと専門でもありません。
というわけで、良い評判ばかりを求めるのではなく、「できない」「やっていない」ということも示しながら、過度な期待を抑制し現実的な治療契約を結ぶことで、私の限られたエネルギーと時間を無駄遣いすることなく全力を治療に注ぐことができるように調整しています。もし当院を気に入ってくださって、どなたかにご紹介してくださることがあるとすれば「話を聞いてくれる」という表現以外でお願いできると助かります。
この辺のスタンスはなかなか一般の方には理解されないし、実際の治療内容を知らずにネットの情報だけをみた同業者からも「患者の話を聞かず薬だけ処方する簡単な診察しかしていない金儲け主義だ」と誤解され、通り魔的に嘘のレビューをされたこともあります。仕方がないことですが、本当に治療したいと思って受診された方でないと状況はわからないかもしれません。
*愚痴を聞くのは精神科医の仕事ではない、と言いましたが、
通院中の方にも色々と抱え込んだ事情がありますよね。
今までも聞いてきましたし、毎回でなければ伺いますよ。
時間かかりそうだったら、最初にそう伝えてくださいね。
工夫します。
ひさびさにありました。
初診の無断キャンセル。
何年越しにお待ちになられている方がいらっしゃるのに、
無断キャンセルする自分勝手な人。
電話予約の段階で怪しいなとおもったので、
どうするのか念押しして確認しましたが、
どうしてもと予約を入れられてしまったのです。
この5年間で15人くらい初診の無断キャンセルがありました。
おそらくこの数は初診1−2ヶ月待ちの一般的なメンタルクリニックの中では驚異的に少ないはずです。
なぜならば、無断キャンセルしそうな人は私が見抜いてしまうので、
急ぎなら他を受診したほうがいい、とやんわり断るからです。
それでも無理に予約して、わざわざ無断キャンセルする不届者です。
私が見出した初診の無断キャンセルの兆候は色々ありますが、一部だけお示しします。
まずは20代と若い人(社会人として未熟)。
薬への抵抗感を聞くと、「イメージが」「強い薬はちょっと」「癖になるので」「漢方なら」などと薬に抵抗感を示します。
「とりあえず」「1回」「一度診察してもらえれば」という安易な言葉を使う傾向があります。
この他たくさんありますが、企業秘密です。
ビールの宣伝で、「とりあえず生で」というのは「生ビールを軽んじているから表現を改めてほしい」という内容のものがありました。
「とりあえず生」という人で、生ビールが大好きな人もたくさんいるので、みんながみんな軽んじて「とりあえず」と使っているわけではないとは思います。
しかし、メンタルクリニックの初診に関しては、「とりあえず」という言葉を発する人は、10中8、9メンタルクリニックの初診を軽んじています。
言葉の揚げ足取りに見えるかもしれませんが、無意識にでた言葉は本音を表すことも少なくありません。
「とりあえず1回みてもらいたいんだけど」と言って予約してきた人はほぼ、真面目に治療に繋がりません。
しかも無断キャンセル、ドタキャンセル。
当院では、一度初診を無断キャンセルした方は診ません。
引越しのお手伝い。
知人が埼玉に転居して来るというので、色々お手伝い。
備え付けの可動収納棚の高さが合わないので、バラしてちょうどいい使い勝手に組み替えてあげました。
私はいろんな工具を持っています。
子供の頃は機械がどうなっているのか、よく分解しました。
で、なおせなくなって怒られたりして、笑。
新生活に家電を新調したいというので、
知り合いのスーパーカリスマ家電販売員を紹介しました。
ネットで見ていてもどの製品がどのようにいいのか使い勝手はどうなのか、よくわからんし時間の無駄で。
次々と家電の良し悪しなどわかりやすく説明してもらって、
ネットより安いびっくり価格を電卓で叩き出し、気持ちよくお買い物できました。
その店員さんは一見さんには対応しません。紹介者の対応でいつも忙しく、売上額がとんでもないことになっています。
知り合いの社長さんは新しい事業始めるたびに、1000万近く使ってくれると喜んでいました。
買い物に付き合っていたら私も欲しくなっちゃいました。
電子レンジは20年以上使っているんだけど、そろそろ新しくしようかな?
それから以前住んでいた家と土地を売りたいというので、知り合いの不動産屋を何社か紹介しました。
とても親切にしてくれて、仲介手数料も結構おまけしてくれます。ありがたや〜。
とにかくタフな交渉して相手から奪い取ったり捻じ伏せたりするようなビジネスマンはプライベートでは関わりたくありません。
いいお客さんをどんどん紹介して、ウィンウィンになるようなお付き合いでみんな幸せになろうっていうことです。
良い評価・口コミをいただきありがとうございます。
この方も長い初診受け入れ中止期間をお待ちいただいた方ですね。
大変お待たせして申し訳ありませんでした。
と同時に当院の価値を見出していただき心より感謝いたします。
全ての初診に2時間以上かけているわけではなく、必要に応じてどこまで掘り下げるか考えながら診察を行なっています。
今回は問題の根っこが幼少時の環境にある症状を認めたため、駆け足かつ長時間お話を伺いました。
怖くて辛いお気持ちに蓋をしてずっと頑張ってこられたご様子が手に取るようにわかりました。
診察でだいぶお疲れになったり、お気持ちが揺れたかと思います。
これまでに受診された医療機関では解離症状を伴う不眠に対しての診断や治療がなく、不眠=睡眠薬で対処されていたようでした。
不眠の原因は何か?可能な限り背景を掘り下げていくだけでも色々なことがわかることがあります。
このようなことからも初診の段階でボタンをかけ間違わないようにしっかりと評価することが大切であると常日頃思っております。
時間がかかったり簡単ではないと思いますが、誠心誠意の診療を心がけて参ります。
症状に一喜一憂せずじっくりとゴールに向かって進んでいきたいですね。
当院は完全予約制で、再診の方はほとんど待たずに診察を受けることができます。
10分待たせたら「お待たせしましてすみません」と声をかけます。
皆様良いかたなので、「いえいえ」と返事をしてくださいます。
私が予約時間通りに診察を始めるには、患者さんが予約時間までにきていただくことが前提です。遅刻者が重なると、ずっと後まで響くので、すぐに予約制が崩壊します。ほとんどの医療機関で予約制が崩壊するのは、やはり遅刻したり予約を守らない患者さんがいるからだと思います。
当院は厳しいですが、その結果まじめに治療を受けてくれる患者さんが当院を選んでくださり、その結果、予約制が維持できています。5分遅れてきた方も「すみません」と言ってくれます。こちらも気持ちよく診察できます。
予約が守られるために、初診のための時間を空けることもできます。再診の方が予約できない時間帯をわざわざ作っているのです。
通院患者さんの協力で初診の方をしっかり診るというシステムが守られているのです。
めんどくせえクリニックだと思われようが、この点にこだわったことで、治療に対してまじめに取り組んでくださり、尚且つお互いの時間を大切にできる質のよい患者さんが当院に集まってきました。態度が悪い方、時間を守らない方、嘘をついたり他人を損なう方とは摩擦を生じさせた結果、当院から離れて行ってくださいました。
万人受けするようなコマーシャルを打たず、文句がある奴は来るなくらいのHPを書くという前代未聞なやり方を通してきて、患者さんの質がどんどんよくなっています。この人たちのためなら全力で頑張ろうって心から思えて、改善が見られるたびに、こちらも心から嬉しいと思えるのです。
初診に関しては、タイミングによっては2−3周間程度で診察に至る場合もまれにありますが、新規の患者さんの受け入れを中止ていたり、予約が数ヶ月先になってしまいことが本当に多く、当院を受診したいと思ってくださった方には相当なご不便をかけてしまっています。
今日の初診の方も何年も前から当院受診を希望されていた方でした。
色々調べて都内で有名なクリニックに通ってみたり、市内の病院に行ってみたりしたものの、
ほとんど問診もなく処方だけだっと言います。
こちらを受診したいと問い合わせたものの新規の受け入れを中止していると言うことで受診を見送っていたそうです。
今回タイミングよく受診にいたったそうです。
大変な喪失体験でショックを受けておられた方で、トラウマの蓋が開いてしまわないか若干心配でしたが、色々な心の内面を吐露してくださり、両親との関係、姉妹葛藤からその後のトラウマ体験と症状の出方の関係性を紐解くことができました。
心の琴線に触れた時の涙に、思わずもらい泣きをしそうになりましたが、心を整えて診察を続けます。
悲しみを一緒に味わうと私の心も傷つくのです。本当の共感とはこのようなことだと思っています。
将来に何も希望を見出せない状態と伺いましたが、電話の予約の時点で「治療のためにお酒をやめてほしい」とお伝えしてあったことに対して、本当にお酒をやめて初診に臨んでくださいました。治療に対する真剣さをしっかりと受け止め、全力でサポートすることを誓います。
将来の希望を見出せるように、今現在の困り症状を解決して乗り越えていけそうだと、私には先が見えています。
このかたは良くなります。本当に。
循環器内科の友人が嘆いていた。
その友人は昼夜を問わず、患者さんの命を守るために、それこそ自分の命を削って毎日働いている。
典型的な職人気質の医師だ。
あるご婦人が心筋梗塞で運ばれてきた。胸に鋭い痛みが走り、灯が消えかけていたが、懸命なカテーテル手術により命を呼び戻した。
心臓の力は衰えたが彼女はリハビリに励み、歩いて家に帰ることができた。
心筋梗塞の再発を防ぐためには、悪玉コレステロールを抑えることが不可欠だ。コレステロールを下げる薬でLDLを200から90まで良下げることができて、退院できた。
しかし、退院1ヶ月後、診察に訪れてきた彼女のLDLは再び200に戻っていた。
首を傾げていると、「薬はやめました」
「友人がネットで調べてくれて、週刊誌にも載っている強すぎる薬だからやめた方がいいって」
と彼女は申し訳なさそうに言った。
服薬の重要性を説明したが、「薬は飲みたくない」と首を縦に降らなかった。
しばらくして、彼女は救急車で運ばれてきた。今度は心臓がさらに弱り、動くたびに息切れがし、外出すら叶わぬ身となった。
「先生の言うことを聞いておけばよかったです」
瞳の奥には深い悲しみが漂っていた。
目の前の医師よりも、見えぬ言葉を信じた代償は大きかった。
友人は医師としての無力感に苛まれた。