「先生はグルメだね〜」
そう言われることが結構ある。
私はお世話になった先輩にお中元やお歳暮に感謝の印として食べ物を贈るようにしている。
最近はそういう社交辞令はやめようって流れがあるけど、私の辞書には社交辞令というものはなく本当に感謝しているから贈っている。
デパートのお歳暮コーナーに並んでいるものを贈ってもいいかもしれないが、やはり心のこもったものを贈りたい。
あわよくば、「何これ、すげーうまい。楽しいね、これ」と喜んでもらいたい。
そんな気持ちが強く毎年、頭がは◯るくらい何を贈ろうか悩んでいる。
やむを得ぬ事情がない限りデパートで済ますことはない。(と言いつつ、一周回って大所帯のところにはデパートになったりする)
徹底的な調査の末、自分で1回現物を確かめてから、選定している。
驚きのある美味しいものに絞っていくと、賞味期限が極端に短いもの、限定商品で予約が競争、などあらゆるリスクが発生してくる。
それでも喜んでもらえることに賭けてチャレンジし続ける。
その結果、「八木君が贈ってくれるものはいつも驚きとおいしさがあるね。考えて選んでいる感じが伝わるよ」と褒めてくれる先輩も少なくない。
実は私はぜんぜんグルメではない。
本当になんでも食える。
味には全くうるさくないのだ。
体にはよくないかもしれないけど毎日レトルトでもなんの文句もない。
温かいものが食べられて、温かい風呂に入れれば十分だ。
お金についてもそういうところがある。
毎年奨学生基金や社会福祉法人などに寄付をしているが、例えば寄付に50万円使うのはなんの抵抗もない(知らない人には寄付しないし、詐欺には引っかからないよ)(寄付金控除というものがあって、少し税金が戻ってくる。儲かるわけではないけど、負担は軽くなる)
お歳暮の予算は年収の25分の1。個人としては頭がおかしいと言われるくらいの予算。しかもこれ全部自腹で経費による節税は一切おこなっていない。
一方自分の買い物に50万円使うとなれば頭が◯げるくらい悩む。
今年の冬、超スタイリッシュなバイオエタノール暖炉があって4年間くらい欲しいと思い続けてきた商品がキャンペーンを打っている。何度も買おうかと思ったけど、物価は高騰しているし、給料は下がる見込みだし、今年も諦めた。
いい人ぶるつもりは微塵もないけど、人に喜んでもらうことが本当は好きなんじゃないかな。
最後に誤解がないように言っておくけど、
贈り物は自分はそうしたいからやっているのであって、
他の人にも自分に対してそうして欲しいとは全く思っていない。
定番のヨクモックだってお歳暮らしい贈り物だし、それぞれのスタイルでいいと思う。
頂いて嬉しい。この忙しい時期にわざわざ手配してくれたことは紛れもないご厚意だ。
あ、でも素人のおじさんが焼いたクッキーとかケーキを頂いた時はゾッとしたな。
申し訳ないけど、見た目からしてごめん。手作りっていうのは余程の腕と信頼関係がないときついかも。