ことしもお世話になりました
と勤務先の職場で買ってきてくださいました。
こころのこもった差し入れをありがとうございます。
来年はもっと良い年になりますように。

耳鳴りってやっかいです。
耳鳴りの症状があれば通常耳鼻科を受診します。
でも、「年だから」「耳鳴りは治らない」と言われてしまい、取り合ってもらえないことも少なくありません。
せめてもとストミンAを処方してくれる先生もいらっしゃいますが、なかなか効果は得られません…
そういうところにサプリ業界が進出してきます。
当帰芍薬散や八味地黄丸などをまるで劇的に効くかのうような誇大な新聞広告などよく見ます。
間違ってはいないけど、病態があっていなければ全く効果は得られません。
うつ病にともなう耳鳴りはうつ病の治療するだけで自然となおっていくこともありますし、
ASDの感覚過敏が主体の場合はまた別のアプローチが必要な場合もあります。
難聴が原因であれば、より耳鼻科的なアプローチが主体となります。
ただ、一つ言えることはめまいや耳鳴りなどの症状は非常に苦痛が強く、不安と結びつきやすいということです。
また脳の過敏状態が疑われるケースが多く、(めまいの場合ははPPPD:トリプルPDと言われますが)感覚過敏を抑えてあげる治療をすることで症状が緩和されることを私は見出してきました。
適応外治療などで自費で受けていただく場合もありますが、うまくいけばそれなりの効果が得られています。
そうはいっても、なかなか手ごわい症状で簡単ではありません。
10レベルの症状が5になればいいという感覚です。
期待しすぎるとがっかりするかもしれません。
今年は少し離れた地域から学校の校長先生が当院を調べて受診にきてくださりました。
大きな病院の耳鼻科で匙をなげられてしまったのです。
当院ではなぜか一般の先生よりも校長先生・教頭先生・事務長の比率が高い印象です。
大学の教授や大病院の幹部の先生などもそうなのですが、お忙しい先生方ほどスケジュール管理が厳格で予約通りにいらっしゃるし、治療も熱心で服薬忘れも少なく治療はうまくいくことが多いです。
校長先生には精神科的な課題を抽出した上で、脳の過敏性を緩和する服薬をしていただくと同時に、注射も受けていただき1年近くかけて耳鳴りレベル10が0~1までになったと喜んでくださいました。
0~1レベルというのはなかなかない治療成績です。
可逆性の病態であったということが一番の鍵ではありますが、やはりご本人の努力なしにはこの結果は得られません。
今年最後の診察でそんなうれしいお言葉を頂戴し、やってよかったとしみじみ感じました。
最近やっとめまい専門外来を有する耳鼻科と精神科・心療内科の連携について認知されるようになりましたが、
当院でははやくからこの分野について注目していました。
今年も岩槻の目白大学耳科学研究クリニックの角田先生には大変お世話になりました。
今後ともよろしくお願いいたします。
年末年始は、どのようにお過ごしになりますか?
「お仕事です♪」
「元旦だけお休みです♪」
「元旦から夜勤です♪」
「今年は10連休で旅行に行きます」
「暦どおりです」
「ゆっくり休みます」
診察室では、毎年いろいろな答えが返ってきます。
ときどき、こんな“カウンター”が飛んでくることもあります。
「お医者さんはやっぱり、海外旅行とかですか?」
うーん、残念ながら違います。
イメージと現実のギャップを感じます。
開業してから、海外には一度も行っていません。
診療を大きくして、人に任せられる体制が整っていれば、
もしかしたら海外旅行にも行っていたかもしれません。
でも、現実はなかなかそう簡単にはいきませんね。
……とはいえ、本当はすごく行きたい。
歳をとったら、行きたくても行けなくなるかもしれない。
「いつか」ではなく、「いつ行くか」を考えないといけない年齢に、
そろそろ差しかかってきたのかもしれません。そんなことを、年の瀬にふと思いました。
今日も褒められました。
ここまでくると
本当にうまいのだと思います、笑。
精神科医では数少ない人材化と思います。
注射名人って呼んでください。
老眼が進んでも心の目でできるような達人になりたいと思います。
麻酔科での研修でひたすらVライン確保、Aライン確保、気管内挿管、腰椎麻酔、硬膜外麻酔をとにかくたくさんやらせてもらったこと、
NICUや小児科でマイクロな血管から採血したり点滴いれるのを繰り返したこと(見えないけどプリプリしているのね)、
老人病棟で夜中に薄暗い中、硬くて細くてもろい血管の高齢者の血管確保を気合でがんばったこと、
外科の研修で中心静脈栄養のCV挿入、イレウス管の挿入、トロッカーカテーテルの挿入を練習させてもらったこと、
研修医なのに循環器内科で右心カテまでまかせてもらえるまでになったこと。
「針や管を入れる」若い時の練習が無駄にならなかったよ、笑。
今週末300人の観客を前に講演されるそうで。
とある分野で有名な方が通院されているのですが。
最初にこちらにいらしたときは相当悩んでおられましたが、
徐々に成功体験を積み重ね、かなりいい感じでお仕事できるようになりましたね。
昨夜は産業メンタルの研究会に参加してきました。
うつ症状が良くなってもASDの”心の理論”の障害が社会復帰の妨げになっていることにたいしての
トレーニングについての情報もありました。
集団療法が必要なので、当院では難しいかな。
リワークプログラムでやってくれると助かります。
地元の佐藤先生にもお会いできてよかったです。
新理事長に就任された新進気鋭の先生が「ゆ〇メンタルクリニックを目指している」と以前おっしゃっていたので、どんな風に変わるのかと興味をもってみていました。
これからの先生はすごいな、と感じました。
ゆ〇メンタルクリニックはとにかくシステムがすごくて、大勢のスタッフをうまく回しているようです。集患や口コミの作り方などビジネスの仕方も大企業のようなやり口なのです。
新理事長も拡大路線ではありますが、今のところ方向性は違いそうに見えますね。
私が開業するころまでは「医療はまじめに誠実にやっていればいい」と先輩方から教わってきました。
私が大好きな動物病院の獣医さんは、発達傾向のある先生でものすごく知識が詳しくて、純粋なのです。
ホームページすらなくて集患なんで全く気にしていない。リアルな口コミでつながってくる患者さんしかいないのです。
うちもそういうクリニックになりたいとずっと思っていました。
ですので、宣伝は極力していません。
広告費を必要としているまっとうな団体にお付き合いで掲載することがあるかもしれませんが、
今現在広告費は0です。
一番効果がありそうなGoogle広告も一回もやったことはありません。
(あ、でも良い口コミは書いてくださって結構ですよ、笑。ウェルカムです、笑)
しかし、財界が医療に進出してきて、どうやったらお金儲けができるかというビジネスマンとしての資質を要求されるようになってきています。
当院も方向転換しないといけない日がやってくるのでしょうか...。
今年もあと少しです。
今年最後の受診となる患者さんも増えてきました。
今年つらかった人も、そうでない人にも、来年はよい年になるように心からお祈りしながら診療を終えます。
そんな中、うれしいお言葉をいただきました。
「今年は先生のおかげさまで良い年になりました。
平和に過ごせるようになって何よりです。ありがとうございました」
と感謝のお言葉を頂戴しました。
お世辞半分かもしれませんが、私としては大変うれしいお言葉で、
かみしめながら、こうやって記録して思い出せるようにします、笑。