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信頼関係

8月 20, 2022

当院の待ち時間が短い理由(〜初診を受ける前に〜)。

当院は一般的な病院に比して待ち時間が著しく少ない医療機関であることは、他院に通院されていた方はよくご存知かと思います。

どうしてそれが可能なのでしょうか。患者さんが少ないからというわけではありません。

まず私自身、病院や銀行で長時間待ち、一日を費やしてしまうような状況には不便を感じていました。

確かに、オンラインではなく、わざわざ診察を受けに出向いていくという一見無駄に見える行為が実は治療においてとても重要な治療促進因子であります。

しかし、当院では患者さんの待ち時間を極力短くすることで、皆様のかけがいのない人生の時間を無駄にしないように努めたいと工夫を重ねてきました。本当にご多忙な方ほど先々のスケジュールを管理し限られた時間を有効に使っておられ、相手の時間も大切にします。人生の時間には限りがあり、一コマ一コマの時間がかけがいのないものだと知っているからです。

待ち時間の短縮のためには完全予約制にすることが第一段階で必要になります。

ただ、症状が悪化したり、家族面談が必要になるケースもあります。

そのため、変調があればご連絡をいただき、しっかり対応できる時間帯へ予約変更していただきます。

さらに、病状や初診からの期間、診療内容、採血の有無などによって診察にかかる時間をそれぞれの患者さんで見積り、予約時間を調整するなどきめ細やかな調整を行なっております。

これを成立させるためには皆様に予約時間を守っていただくことが前提となります。

しかし、交通機関の乱れなどでの遅刻やうっかり忘れなどは防げないという側面もあります。

全ての患者さんに対して予約時間と来院時間をチェックし、早すぎる方と毎回遅れる方などを統計を取って、それぞれの患者さんの予約時間を遅めに、あるいは早めに設定するなどの工夫もしております。

おそらくここまでやっている医療機関は他にないのではないでしょうか?あるいはできないかもしれません。

そこまでの努力を重ねて患者さんの貴重な時間を守っているのです。

中には、「縛られたくない」「好きな時間に来たい」と言う方もおられます。

またADHDなど段取りや時間の見積が苦手で遅刻しがちな方もおられます。

どうしても予約診療の構造に適応できない社会的機能の方もおられます。

 

予約時間を守らない人が増えたらどうなるでしょうか?混雑状況に偏りが生じ、

時間通りにご来院された方の予約時間が守られなくなります。そして、多くの機関で予約制が崩壊します。

相手の時間を大切にすると言う発想がない方もいます。

ADHDなどの症状がある方に対してある程度は配慮をしておりますが、遅刻を繰り返している方には時間の遵守のお願いをしています。

そうはいっても、遅刻は避けられない。

それよりも問題なのは、予約を完全に無視して毎回ふらっと予約外でいらっしゃる方もいます。

 

予約制で縛られたくないという方は、完全予約制の当院を受診することをご遠慮ください。

予約制でない機関もあります。そういった機関をお選びください。待ち時間は長いかもしれません。

良い悪いと言うより、どちらを重視するかと言う話でもあると思います。

 

また、初診で遅刻をされるという方は滅多におられません。通常の方は治療を期待し待ち望んで、準備して来られるからです。

当院では初診は真剣勝負の重要なセッションであると位置付けています。最初にボタンを掛け違えると、後で取り返しがつかなくなることもあるからです。大変なエネルギーを投じて初診を行なっていることは、それを体験していないと想像できないかもしれません。(受診してもピンとこない方もおられますが、、、)

それゆえ、大幅に遅刻し、しかもお約束した紹介状など提出されないなどの状況がありますと診療をお断りすることがあります。

色々なクリニックで、初診予約の無断キャンセルも問題となっています。予約料事前徴収→キャンセル料として損害補填としているクリニックもあります。

初診予約のお電話の段階で、無断キャンセルされる方をある程度見抜けますので、確実な受診の意志を確認することで当院では無断キャンセルはほとんど無くなりました。

 

当院が対応できる方は予約制をご理解してくださる方となっておりますこと、ご了承ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2月 28, 2019

春の雨、公務のはしご。

なんとなく春を感じる雨ですね。

 

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今日は朝から公務のはしごです。写真は雨の中の県立総合リハビリセンターです。

合間に、とある独立行政法人と連絡。

公務の1つでは、埼玉県中央児童相談所の職員がとても頑張って働いていらっしゃいました。

虐待通報の件数も増え、対応に追われお疲れ様です。

他県の話ではありますが、最近も小学4年生の女児の虐待死の件が話題になっていますね。

私の経験上では、DV、虐待の加害者を治すことはほぼできません。

ひどいDVからは離れる以外に根本解決はないと思っています。

本人が困って自分自身を変えたいと心から思っていない人を治療することはできないです。

当院では治療のモチベーションがどの程度あるのか、初診の申し込みの電話で詳しく確認します。

お電話の段階でお断りする場合があって、その中に上記のような ケースがあります。

何でも診れますなんて、嘘の誇大広告はいたしません。出来ないことを出来ないというもの信頼関係のひとつです。

 

 

 

 

11月 13, 2015

いつもきれいにありがとう

こんばんは。

 

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今週は業者によるワックスがけ&清掃。

つやっつやのプルンぷるんです。本当に気分が良いです。

 

ヒールでついた傷も何とか修復してもらいます。

クリニックの顔である化粧室も丁寧に清掃してもらいました。

いつも皆様きれいに使っていただきありがとうございます。

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お化粧室は心理学的には大変重要な意味を持ちます。

排泄は精神分析で重要な意味をもつ”攻撃性”と関連するのです。

赤ン坊にたいしてトイレットトレーニングのしつけをしすぎると、

過度に強迫的でケチな人に育ちます。

子供の便秘は、感情の過度な抑圧を示唆します。etc

 

当院では皆様が気持ちよくお化粧室をお使いいただけるよう頻回に点検を行っております。

使用後の散乱状態によっては、特定の診断名をあてることさえもできます。

 

ほとんどの方は、私のクリニックを大切にしてくれ、備品を大切に扱ってくれ、

すなわち、それは私を大切にしてくれているのだなと

感じています。

私も患者さんを大切に思い、大切に扱っていこうと常に思っています。

まずはそれが信頼関係の基本だと思います。

 

しかし、中には過失というより悪意を持って汚す方もおられます。

たいがい、そのような方は他人もご自身も大切にできない方が多いように見えます。

クリニックを大切にしてくれない方は、私も大切に思う気持ちが難しくなることがあります。

さかのぼれば、対人関係の基本である母子関係ですでに信頼関係ができなかったのかもしれません。

でも、大丈夫。他人との信頼関係の第一歩を踏み出しませんか?

まずは化粧室をきれいに使ってみませんか?

次に使う人も笑顔で、

きれいにしたあなたも笑顔で、

私も笑顔です。

 

では。