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カウンセラー

11月 7, 2018

ほんとに難しいカウンセラー選び。

ときどき、カウンセラーにかかっていたが、どんどん具合が悪くなるので心配になって精神科を受診にきた、という方が見えます。

なるほど、診断名は特に言われず、深いところまで分析しているわけでもない。

それなのに、薬は飲んではいけない、逃げないで!と曝露療法を指導。とても真面目なクライアントは根性でつらい症状を克服しようとしてどんどん追い込まれ、トラウマを上塗りしてしまっていました。

カウンセリングにも副作用があります。

カウンセラーには処方権がないのですが、中には薬を否定することで自分たちの存在感を大きくしようというカウンセラーもいます。

ひどい場合は不適切なカウンセリングで精神錯乱にまで追い込まれることがあります。

とても難しいカウンセラー選び。

トラウマ治療、分析的考えあるいは認知行動療法的な考え、薬物療法に対する理解などができることなど、標準的なカウンセラーに必要な資質がいくつかあります。

カウンセリングにはカウンセリングの副作用があるので、この辺りをきちんと説明できるカウンセラーを選びましょう。

*ちなみに、当院では、カウンセリングは行っていません。それゆえ、最初から薬は絶対飲みたくない!とにかく話をじっくりきいてほしい!というスタンスの方は、いらしていただいても治療になりませんので、他の機関に相談するよう振り分けています。しかしそういうないものねだりされる患者さんは不幸な転機をたどってしまいます。夢のような魔法なんてないということを知るべきでしょう。我々精神科医は、あなたの良くなりたい!という想いをサポートする医療的手段を提供します。それ以外の手段をご希望の場合はお役にたてません。言っても受け入れられないとか、うまくいかない人は「薬に頼らず元気100%に状態に戻る」というご要望が現実と釣りあているかどうか再度検討しましょう。